ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大正13年-陸軍演習のために井戸や肥壷に蓋を

2016年11月15日 05時43分49秒 | Weblog
 大正13年(1924)の11月初旬、陸軍の機動演習の周知と井戸や肥壷などの場所が分かるようにすることなどの通知が社町役場から各区長に出されています。
 この通知は、社町社区長の「大正拾参年雑記綴」に綴じられているものです。戦前は陸軍の演習が当地でも行われ、民家への宿営などが行われていました。
 通知には、井戸、肥壷、堀などに蓋、囲いなどをして分かるようにしておくようにとの指示が書かれています。野井戸や肥壷は私の記憶にもあります。
 現在の加東市役所辺りには赤い旗が印として揚げられていた野井戸が点在していました。また、肥壺も各所にありました。埃をかぶっていると地面のようにも見えます。落ちたら大変ですが、夜道を歩いていて落ちた人がいるという話を聞いたこともありました。
 通知は次の通りです。


 大正拾参年拾壱月六日
                社 町 役 場
各区長殿

本月九日ヨリ当地方ニ於テ機動演習施行相成候ニ付左記事項一般ニ洩レナク周知相成度此段及通知候也

  左記

一、井戸
一、肥壷 蓋又ハ囲ヲナシ一見シテ分ル様印ヲナス事(竹ノ先ニ白キ布ヲ附ス)
一、堀等 
コメント
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