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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-社町2月常会徹底事項①

2008年02月29日 05時37分57秒 | Weblog
「間に合せ」運動の提唱

 昭和18年(1943)2月の社町(旧社町すなわち現在の加東市立社小学校区の範囲)常会の徹底事項を見ると、はじめに「間に合せ」運動が提唱されています。戦時生活では、「あるもので間に合せる」ことによって欠乏する物資を戦争遂行にまわすことが優先されました。そのために「間に合せ」運動が提唱されたのです。また、配給制度の実施にかかわって、切符や購入券の交付手続きなどが細かく伝達されています。
平和で物資が豊かな現在の生活からは想像もできませんが、66年前のことですから、高齢者の方の中にはこうした生活を体験された方もまだ多く居られるわけです。
徹底事項は長いので、数回にわけて紹介します。


一 戦争生活実践デアルカラ「間ニ合セ」運動
(イ)衣類家具等ノ新調新規購入ハ見合セルコト
(ロ)アルモノデスベテ「間ニ合セル」コト
(ハ)衣類其ノ他ノ物ノ融通交換ヲナシ互ニ「間ニ合セ」ヲ行フコト
(ニ)買溜メ其ノ買漁リヲナサザルコト

二 衣料切符交付ニ関シテノ注意
(イ)昭和十七年度交付衣料切符ハ商工省令第五十五号ヲ以テ昭和十九年一月三十一日迄有効トナリタルコト
(ロ)昭和十七年度交符衣料切符ハ昭和十八年二月一日交付スベキモ有効期限延長ニ依リ来年引換スベキニ付キ大切ニ保存スルコト
(ハ)昭和十八年度衣料切符ハ二月下旬ニ交付セラルル予定
(ニ)衣料切符交付ニ当リ部落会長(経由責任者)ハ経由責任者欄及性別及年齢ニモ押捺スルコト
(ホ)制限小切符中ネル(一、五碼)ハ左ニ掲グル者以外ノ者ニ対シ経由責任者ハ之ヲ截取リ交付ス(截取リタル制限小切符ハ町長ニ返却スルモノトス)
(1)十八才以上ノ女子  (2)七十才以上ノ男子

三 一般家庭酒及指定酒配給ニ関シテ
(イ)一般家庭酒ノ割当ハ税務署割当基本ニ依リ世帯戸数ニヨリ割当部落会長ニ購入券ヲ交付ス各部落会長ハ交付総数量ノ一割ヲ非常飲者トシテ残シ他ヲ常飲者ニ割当交付ス但シ残余ノ一割ハ部落会長保有酒トシテ適宜非常飲者家庭ニ交付ス
(ロ)指定酒ノ交付基本
(1)婚礼、葬式、入隊退営、応召帰還徴用ニハ各一升
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昭和17年-生活改善申合事項②

2008年02月28日 05時45分18秒 | Weblog
 昨日に続いて、「出産」、「葬祭」についての生活改善申合事項を紹介しましょう。

一 出産
 1 出産祝ハ精神ヲ主トシ成ルベク物品ヲ用ヒズ近親者ノミニ於テ出来ル限リ貯金通帳国債等デ祝フコト
 2 お宮詣リノ晴着ノ新調ヲ全廃スルコト
 3 節句初メ誕生祝其ノ他ヲ前項ニ準スルコト
 4 金婚式銀婚式還暦、古稀、喜寿、米寿等ノ祝モ精神ヲ主トシ近親者ニ限ルコト

一 葬祭
 1 弔祭ハ簡素ヲ専ラトシ努メテ費用ヲ節減シ厳粛ニ執行スルコト
 2 葬儀ハ総テ精進料理トスルコト
 3 其区以外ノ会葬者ニハ質素ナル非時ヲナスハ差支ナキモ菓子饅頭其他引物ハ全廃スルコト
 4 門酒、念仏酒、公奠返シハ全廃ノコト
 5 花環、供華、形式的ナ花環ヤ腐敗シ易イ供物ヲ贈ルコトハ廃スルコト
 6 法要モ葬儀ニ準シテ簡素ヲ旨トシ引菓子ノ類ハ全廃スルコト
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昭和17年-生活改善申合事項①

2008年02月27日 06時18分39秒 | Weblog
 昭和17年(1942)2月の社部落常会の協議事項の中に「生活改善事項ニ関スル件」の項目があります。前年の12月8日に真珠湾攻撃が行われ、2月にはシンガポールへの進撃が行われている頃のことです。
 この生活改善申合では結婚、出産、葬式について改善事項が挙げられています。戦争中の生活のようすがよく分かります。



伝統的陋習ヲ打破シ我国独特ノ家族制度ノ美風ヲ礼儀ノ失セザル限リ冗費ヲ節約シ時代ノ進運ニ伴フ生活改善ヲ励行スルコト
一 時間ノ励行
   総テノ会合ニハ開会閉会其他会合時間ヲ厳守スルコト
一 結婚
 1 見合ハ出来得ル限リ媒酌人ノ家庭若クハ之ニ準ズル場所ヲ選ビ劇場料亭等ハ避ケ質実簡素ヲ旨トスルコト
 2 結納ハ礼儀ノ程度ニ止メルコト
 3 支度ハ簡素ニスルコト調度及衣類ハ出来ル限リ新調ヲ見合セ最高ニ荷ヲ超ヘザルコト若シ必要ト余裕アル場合ハ貯金又ハ国債等デ持参セシムルコト
   調度品ノ送リ込ミ衣裳見セ等ハ全廃スルコト
 4 式服ハ団服又ハ制服ヲ利用シ得ル場合ハ必ス之ニヨリ然ラザル場合ニハ簡素ナル一着ニ限リ(花嫁ハ留袖以下トシ花婿ハナルベク平服ニ儀礼章)振袖□□、胸模様等ヲ全廃シ且ツ式後色直シノ弊風ヲ除去スルコト
   参列者ノ服装モ之ニ準シ簡素ニスルコト
 5 挙式ハ成ルベク神前結婚式ヲ挙グルコトトシ簡素且ツ厳粛ニ行フコト挙式ノ費用ハ家庭ノ事情ニ応シ実行委員ノ定ムル予算以内ニ止ムルコト
 6 披露宴ハ小範囲ヲ原則トシ簡素ヲ旨トシ一人当リ最高五円ヲ超ヘザルコト
   成ルベク茶菓又ハ小宴ノ程度ニ止メ其他ハ通信ヲ以テ披露スルコト
 7 結婚祝ハ精神ヲ主トシ近親者以外ニ金品ヲ贈ラヌコト返礼ハ全廃スルコト
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昭和33年-道池町分譲広告

2008年02月26日 09時53分26秒 | Weblog
「道池」埋立後の分譲広告

 加東市社のある方から「昔のこんな広告がありますよ」と、「道池町分譲広告」のコピーをいただきました。
 道池は旧社町社の市街地の東にあった大きな溜池ですが、埋立てられ、今では国道372号線をはさんで住宅、商店、駐車場、郵便局などが建ち並んでいます。この一帯がかつて池だったことを今に伝えているのは「道池」という地名です。
 埋立が行われたのは、昭和の大合併(昭和30年)で新社町が誕生した間もない頃で、新町発展の基盤づくりの一つとして、社市街地を取り巻く環状道路の建設計画が立てられました。道池は埋立てられ、環状道路と住宅地に生まれ変わることになったのです。
 分譲広告に記載されている内容を紹介しましょう。

「道池町分譲広告」
皆さま 年の瀬もおしせまりましてご多忙の事と存じます
さてかねがねご承知の道井家埋立整地作業完成いたしましたので今回左の要項にて分譲いたしますからご希望の方は御申込下さい
 昭和三十三年十二月二十三日  社町元道池分譲地委員会
                        電話社七五番呼出

分譲要項
一、整地一区画(約三〇坪)
二、一区画について二人以上の御申込ある場合は示談によつてきめる。
三、御申込は一人につき二区画以内(但しそれ以上御希望の場合は別途御相談に応じます)
四、御申込は先着の方より受付いたします。
五、とき昭和三十四年一月五日~六日九時より十六時まで
  ところ 社区公会堂(電社三四八番) 社 大 劇 前
六、詳細については当日面談いたします
七、其他の事項は委員会に於て公正に決定いたします
八、右期日後の要談は事務所(社町社、肥田猪七、電話社七五番呼出)へ御申込下さい
        以上

 大きさはB4。地図が印刷されています。「都市計画道路」(今の国道372号線)の南方向には「至高等学校」と書いてあります。県立社高等学校が嬉野台に移転する前のことで今の裁判所あたりにあったわけです。また、田町から東へ抜ける道が県道西脇三田線と表示してあります。
 私の記憶の中にも当時のようすが微かに残っています。まだ家も建っていない道池の広場のような場所に自衛隊の戦車やジープが並んでおり、それを見に行った時の光景が断片的によみがえってきます。
 広告中の「社区公会堂」「社大劇前」も懐かしい名前です。社区公会堂の建物は今もありますが、「連合区公民館」として使われていましたが、今は小規模作業所として使用されています。また、「社大劇」も今はありません。私が小学校に入学する直前に火事で燃えています。



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昭和20年-終戦直前の出役割当通知

2008年02月21日 07時03分33秒 | Weblog
本土決戦を控え・・・

 昭和20年(1945)、7月27日付の社町長から社区長宛の「出役割当ノ件」に関する通知があります。8月15日の終戦の直前のことですが、通知文の中に「本土決戦」「緊急工事」などの文言があり、緊迫した状況が伝わってきます。


 昭和二十年七月二十七日
             社町長
社区長 殿
      出役割当ノ件通知

人手不足の今日各方面ニ勤労御協力を御願ひ申上げ殊に今回は草採中とて定めし御困りのこととは萬々察し上候へ共御高承の通り愈々本土決戦を控へ設工事の竣成は全く寸時を争ふ緊急工事に有之候ニ付何卒戦局の推移を賢察の上、萬障御繰合せ速に□動、一段の御協力相煩し御懇願申上候
 尚ほ蚊帳、勝札をも併せて割当候条宜敷御願申上候也

          記

工事他
部隊名    出役人員    出役スベキ日      摘要

橘部隊    壱一〇人   七月三十一日ヨリ  午前七時従前通り法華口
                 八月十日迄     駅下車指定場所ニ集合

鏑部隊    三九人     七月三十一日    午前七時集合
        三九人     八月一日      高岡廠舎ノ裏門前
        三四人     八月二日

蚊帳     弐百十二人   八月一日御都合成被下度御願申上候

勝札     七九一〇円   勝札ハ後日農業会□□□持□致スヘリ候ニ付
                 宜敷御願申上候

◎大阪被服支廠滝野工場行は後日ニ致候ニ付御了承御願申添


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昭和12年-社区評議員会の記録②

2008年02月20日 06時07分53秒 | Weblog
社区評議員会の会議録②

 昭和12年(1937)の社区(今の社連合区の区域)の評議員会の会議録の5月13日の項を紹介します。持宝院本堂の移転大修理の落慶法要への取り組みなどが協議され、太鼓屋台の練出なども計画されています。


昭和十二年五月十三日  (参与員 正副評議員会)
開会  々日 午後八時
場所  西浦倶楽部
閉会  々日 午後十時三十分
 出席者  区長  神田栄太郎
 参与員  松本弥一郎 増田政次 宮野太吉 肥田猪七
 評議員 三木徳次  臼井源治 上月泰治郎  林佐二郎 上月安治 岸野重吉
     増田五助 加古栄太郎  藤本弥三郎 臼井伊太郎  村上勝  
     松本源吉  臼井芳太郎  阿江辰五郎 肥田秀吉 肥田仙治
     石井武夫 吉田善吉  衣笠三之助 宮崎三雄  高瀬林之助
         以上二十一名  参与四名

区長議長席ニ就キ開会ノ旨ヲ告ケ副区長末永氏ハ去ル三月末辞任セラレ其ノ後衆議員選挙事務等ノ為メ其儘トナリテ居リマスノデ之レガ選任ヲ御願ヒシマス
又持宝院本堂ヲ移転大改修ヲ行ハレ其ノ落慶式ガ来ル二十日二十一日ノ両日ニ渉リテ修行セラレルニ就キ賑ヒヲ添ヘル方法ニ就キ協議スル旨ヲ述ベタルニ副区長ノ件ハ跡廻シトシテ持宝院賑ヒノ件ヲ協議シタルニ太鼓二台ヲ練出ス事ニ一決シ其ノ費用ハ寺院ヨリ七十円区ヨリ三十円ヲ支出シ尚ホ町ニテハ軒並ニ松枝ニ短冊ヲ吊シ景気賑ヒヲ添ヘル事ト決定シ副区長ノ件ハ常任議員ト参与員トニ其ノ詮衡方ヲ一任スル事トシ散会ス時ニ午後十時半ナリ
 右ノ通リ候也

   昭和十二年五月十三日
           区長    神田栄太郎
         出席議員代表  林佐二郎
                 臼井伊太郎
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昭和12年-社区評議員会の記録

2008年02月17日 06時43分01秒 | Weblog
社区評議員会の会議録

 昭和12年(1937)の社区(今の社連合区の区域)の評議員会の会議録があります。税務署を西脇へという動きへの対応策や小学校校舎改築の件、児童用雨傘購入などが協議されています。


昭和十二年一月二十五日  正評議員会
場所  西浦倶楽部
開会  午後七時
閉会  午後十一時
 出席者  区長  神田栄太郎
      副区長 末永仙太郎
評議員 三木徳次  上月安治  臼井伊太郎  村上勝  松本与七郎
     石井武夫  宮崎三雄  林佐二郎  増田五助  内橋重太郎
     臼井芳太郎  肥田秀吉  衣笠三之助  高瀬林之助  計十四名

協議事項
一、区長会ニ於ケル報告
一、小学校児童雨傘購入ニ関スル件
一、千鳥川沿岸障害木払下ニ付処分ノ方法

区長会長席ニ就キ開会ヲ宣シ去るル十九日区長会ニ於テ協議アリタル諸般ノ事項ニ付先ヅ第一ニ予テ御謀リシテ居リマス税務署ヲ西脇町ヘ奪取セントシテ運動ヲナシ居ル事実明白トナリタルニ依リ之レカ阻止対策トシテ署長官舎ノ新築税務署ノ改築等ヲ必要トスル所以ヲ町長ヨリ提示サレ区長会ハ之レニ同意ヲ与ヘタル旨ヲ述へ事秘密ニ属スルヲ以テ可成ヒソカニ行動スルノ必要ナル意味ヲ強調シテ了解ヲ求メ次ニ小学校校舎ハ非情ニ破損シ茲三四年モ此儘ニ放任スル事ハ不可能ナルニ依リ改築ノ止ムヲ得サル時期ニ迫リ居ルニ依リ之レヲ町債ニ依リ改築スル事ニ同意シタル旨ヲ報告シ尚隔和会ニ関スル主旨及北部耕地整理組合ノ普通水利組合ニ変更スルノ意義等ヲ説明シ区長会ニ於ケル諸般ノ意味ヲ説明並ニ報告シテ了解並ニ承認ヲ求メタリ
小学校児童用雨傘購入ニ付テハ児童ノ家庭ヨリ児童一人当拾銭以上ヲ寄付的ニ出金セシメ評議員ニ於テ取纏メ本月中ニ区長宅ニ持チ寄ル事トシ不足額ハ協議費中ヨリ支出シ児童二人ニ付壱本ノ割合□□□購入スル事ニ決定ス
千鳥川沿岸障害木払下ケ所置ニ就テハ区長副区長土木掛リニ委任シ適宜ノ所置ヲナス事ニ決定シ閉会ス時ニ午後十一時
右ノ通リニ候也
  昭和十二年一月二十五日
     区長  神田栄太郎
     出席議員代表
         宮崎三雄
         高瀬林之助
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昭和13年7月-社町区長会

2008年02月15日 06時37分35秒 | Weblog
昭和13年7月の社町(旧)区長会議案

 昭和13年(1938)7月の社町(旧社町:今の社小学校区)区長会の議案書があります。この前年に北京郊外の蘆溝橋で日本軍と中国軍が衝突し支那事変が起こっていますが、その一周年を記念する行事の実施計画なども話し合われています。


一、特別税戸数割徴収期日変更ノ件
  昭和十三年度本町特別税戸数割徴収期日ハ前半期分ニ限リ八月十七日ヨリ八月三十一日限リ之レヲ徴収スルコトトナリタルヲ以テ一般ニ周知御配意ヲ望ム
一、自転車鑑札取替えニ関スル件
  (口頭説明)
一、防空訓練ニ関スル件
  (口頭説明)
一、日支事変一周年記念祭ノ件
  (口頭説明)
一、日支事変一周年記念事業社町実施要綱ノ件
  (口頭説明)

翌7月7日に「支那事変一周年記念行事」が行われています。その実施要綱は次の通りです。

一、午前六時    応召兵奉告祭並歓送 (従前通リ)
二、午前七時三十分 遙拝  殉国勇士追悼祭(社町忠魂碑前)
  1.開式ノ辞
  2.遙拝  神宮、皇居
  3.国歌合唱
  4.修祓
  5.降神ノ行事
  6.祭文
  7.玉串奉献
     昇神ノ行事
  8.招神・歌
     黙祷
  9.閉式ノ辞
  ・解散シテ公会堂ニ入ル
三、午前八時頃 国威宣揚
        皇軍武運長久 祈願祭(公会堂内)
  1.開式ノ辞
  2.敬礼
  3.国歌合唱
  4.修祓
  5.降神ノ行事
  6.祭詞奏上
  7.玉串奉献
     昇神ノ行事
  8.閉式ノ辞
四、午前八時三十分
   時局講演会(国民精神総動員社町官公署団)
五、午前十時
  1.応召現役軍人加須空慰安会(佐保座)-(補助 在郷軍人会)
  2.応召現役軍人慰問(慰問袋発送) 女子青年団
  3.一戸一品金物類献納品蒐集 国防婦人会 青年団
六、午後一時
   銃後ノ慰安会(佐保座)各戸一名宛
七、午後四時
   蒐集金物類競争入札
八、其ノ他
  1.国旗掲揚 全戸毎ニ
  2.追悼祭、祈願祭ニハ全員出席督励
  3.正午黙祷合図ノ太鼓ヲ打タレタシ
  4.軍人家族慰安会、銃後ノ慰安会ノ招待券配布セラレ度

以上です。 
  
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昭和2年-活動写真

2008年02月14日 06時44分31秒 | Weblog
昭和2年-小学校で活動写真

 活動写真が始まったのは明治時代の末頃だったと思いますが、大正時代には活動写真が普及したようです。ここに今から約80年前の昭和2年(1927)、社小学校で巡回教育映画会が開催されるという通知があります。


 社通一第八七九号ノ一
  昭和二年四月十六日
               社町長

各区長 殿

 活動写真利用巡回講演ノ件

今般加東郡教育会主催ニテ左記要項ニ依リ活動写真利用巡回後援会開催相成候条多数観覧聴講致ス様勧誘方御取計ラヒ被成下度此段及御依願候

     記

一、期日   四月二十二日 午後七時ヨリ
一、場所   社小学校
一、講師   津田要平氏
一、映画一覧
       教育現代劇    幸福ヘノ道  五巻
       仝 時代劇    山内一豊ノ妻 三巻
       仝 活 劇    愛ノ主役   二巻
       仝 実 写    死ノ猛獣狩  三巻
       謹写    大正天皇御大喪儀

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上久米東光寺の大日祭

2008年02月13日 06時24分16秒 | Weblog
 2月11日、加東市上久米の東光寺で大日如来祭が行われました。午後2時半頃にお参りしました。寺の前の田では護摩焚が行われ、そのあと火渡りをさせていただきました。
 このお祭りはかつては大いに賑わったそうですが、そのようすを「広報やしろ」第10号(昭和35年3月5日発行)では次のように紹介しています。

 「郷土の探究」(8)
 社町にも北播三大祭の一つとかぞえられるものに、上久米にある東光寺の恒例祭とされている「大日如来祭」がある。
 昔から牛馬の守り仏として有名で毎年二月二十八日には播州一円の農家が参拝し、境内せましと思わせる。この日北播一帯の青年有志大相撲が展開されるとともに参道に列をなす植木をはじめ農機具などの多くの露店は、まさに社町のなかでの最大の祭りでもあり、北播三大祭の一つでもある。

 寺の南辺りには、かつて役場、学校、駐在所などがあったそうで、米田村の中心でもあったということです。参道には道標や石灯籠などが立ち、往時の賑わいがしのばれます。
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河高の厄神さん

2008年02月12日 06時34分06秒 | Weblog
河高八幡神社の厄神さん

 2月11日、加東市河高の八幡神社の厄除けのお祭りにお参りしてきました。この厄除けの祭では、地元出身の成功した方や厄年の人たちがお金(硬貨)をまき、それを子どもたちが拾うという行事が行われることでも知られています。
 八幡神社の本殿に参拝したあと、地元の皆さんが開いておられるテント店であったかいうどんをいただきました。そのあと、本殿の脇から坂道を登ってお金まきが行われる場所に向かいました。山の上に着くと、むき出しになった大きな岩盤が目に飛び込んできます。その真ん中に巨大な岩が天に向かって立っており、頂上に小さな祠が安置されています。巨石には注連縄が張られ、この一画が神聖な場所であることをさらに強調しています。この山頂は加西との境にもあたる場所でもあります。
 巨岩の前の広場には法被姿の子どもたちが群れています。そこへ袋やお盆にお餅などを持った人たちが現れ、巨岩の上の祠にそれをお供え、拝んだあと、子どもの方に向かって硬貨やお餅をまきます。子どもたちは歓声をあげながらそれを拾って用意した自分の袋に入れていきます。周囲では子どもの親御さんや家族がその光景を微笑みながらみています。私の隣ではおじいさんが孫さんらしき娘さんに自分の小さい頃の祭のようすと比べながら説明しておられました。
 河高八幡さんは、今から約470年前の天文4年の創立とされ、「厄除けの霊験頗る顕著」なお宮さんとして知られ、厄除けのお祭りが毎年一月十九日に行われていました。
 この日には旧加東郡や加西、多可郡から多くの人が参詣したと聞きました。また、地区の子どもたちはこの日ばかりは学校を休んでお祭りに出たということでした。年輩の方の話では、前夜から友達と連絡を取り合い、午前三時頃から山の上に向かつたそうで、親も寝ておれなかった、ということです。戦後の一時期、女の子も参加したようですが、今は地区の男の子だけが参加できることになっています。 この祭りを「奇祭」とよび、子どもがお金を拾うという行為を好ましくないなどという観点から一部の批判があったことは確かで、毎年新聞でそのようなコメントが付けられていました。しかし、このお祭りは厄除けの祭り、伝統文化、地域社会などの観点から見るとそのような表面的な見方だけの批判は的はずれといわざるを得ません。子ども達は拾ったお金を特別なお金として大切に使い方を考えたと聞くきました。また、拾っている姿を見ていると、年長の者が年少の者に配慮しながら拾っている姿もありました。成功した人が地域に感謝の気持ちを示すというこうした姿勢をこの子ども達がまた継承していき、地域の維持発展につながることになると思います。
 天気もよく、帰りには温泉たまごをいただいて身も心も温まったお祭りでした。 

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昭和20年-松根油採取出役証

2008年02月11日 06時35分35秒 | Weblog
松根油製造工場

 昭和20年(1945)、戦局がきびしくなると、石油燃料の欠乏を補うために松の木から採取した松根油が使われました。そして、これを採取するために各に勤労奉仕作業の人夫割当が行われました。このことは昨日紹介しましたが、今日は松根油製造工場が発行した出役証明書を紹介します。

裏紙を使って印刷された小さな証明書には、次のように書かれています。

  出役証

 昭和二十年七月三十一日

加東郡瀧野町上瀧野
 社町加茂村瀧野町三農業会
   松根油製造工場

社町社部落会長 殿

本日貴ヨリノ出役者左ノ通リニ候

    出役者氏名  道具有無     割上貫数
17組  服部清次   ナシ      8 400
 〃   三輪文吉   〃       8 400
 2組  三木徳次   〃      20 100
16組  高橋留吉   〃      31 500
 〃   大橋太一郎  〃      14 600
12組  田中龍太郎  持      24 400
16組  村上雄二   ナシ     24 400
  以上七名            131 800


7月28日の出役証は紙も大きく、出役者の役割が書かれています。役割には、根運ビ、土掘リ、土運ビ、木運ビ、窰焚キがあったことが分かります。     
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昭和20年-松根油採取勤労奉仕ノ件

2008年02月10日 07時33分58秒 | Weblog
敗戦直前の昭和20年(1945)7月、社区諸綴の中に松根油の採集勤労奉仕作業についての書類があります。この頃には軍需物資が欠乏し、ガソリンなどの石油燃料の不足を補うために代用燃料として松根油(松から採取する)が使われたそうです。
 文書の内容は次の通りです。

一、松根油採取勤労奉仕ノ件
(イ)松根割人夫七月十一日ヨリ毎日八名宛別表ノ通割当ニ付人夫出役方御配慮相成タシ
(ロ)勤労奉仕ノ方ハ日当トセス割賃トシ左ノ通リ支給ス
   道具持 一〆 十五銭  工場道具しようスルモノ 一〆 十三銭
   工場ニ於テ短ク切断シタルモノ 一〆 五銭
(ハ)常傭ニ願ヒ得ルナラバ左ノ賃金ヲ支給ス
   男 日当 約十円   女 日当 約三円
(ニ)時間ハ毎日午前七時ヨリ午後六時迄トス
二、松根原木買入
  一等 約十五年以上ノ上質ノモノ  十〆  三円
  二等 上質ノモノ         十〆  二円五十銭
  三等 年数ニ不拘油ヲ含ムモノ   十〆  一円八十銭
  等外 殆ンド□タノモノ      十〆  一円

松根割人夫割当表  昭和二十年七月七日

名と十一日から三十一日までの割当人数が記入してあります。毎日八~九人ずつの割当で、旧社町(今の社小学校区)の十四から人夫が割当てられています。
さらに社区内の組毎の割当表が添付されています。社区は月末の6日間で計47人
が割り当てられていました。
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昭和20年-勤労動員免除

2008年02月08日 06時35分45秒 | Weblog
特殊公務員の勤労作業免除の通知

 昭和20年(1945)、戦局が厳しくなるに従って生産活動や軍事施設などでの勤労奉仕作業が多く割り当てられるようになりますが、この勤労作業等の割当について、警察官や勤労動員職員などの公務員は免除するという厚生省の告示があるにもかかわらず、村ではそうした公務員にも割当て、問題になっているということに対する通知が社区諸綴りの中にありました。


社国動第六八九号
  昭和二十年六月五日
     社国民勤労動員署長

  町
     長殿
  村

 各種勤労協力(含勤労奉仕等)ニ対スル特殊官吏免除ニ関スル件貴職ノ責任ニ於テ措置サルベキ各種勤労協力会勤労奉仕等ニ付テ管内居住ノ官公吏ニ対スル選抜強制セラルル向有之候モ本年三月二十九日厚生省告示第二十八号ニ依リ当該職ニ在ル者ハ一□免除スベキ儀ニ相成居候然処未ダ町内会長部落会長隣保組長ニ於テハ頑迷ニモ抽籤等ニ依リ之ヲ強制種々弊害物議ヲ醸スニ徒輩尠シトセズ遺憾ノ点有之候就中警察官国民勤労動員職員等戦局下最重要行政□□或ハ治安警防行政或ハ総動員行政ノ第一戦ニ各々瞬時ノ休成モ無之挺身業務執行ニ従事中ナル者ニ対シテハ本人ノ志願ノ有無ニ不拘絶対勤労協力等ノ下命無之ヲ期セラレ度、部落会長隣保組長ニ本件趣旨徹底ヲ計リ若シ第一将来トモ真ノ決戦行政業務ヲ弁ヘズ強制スル徒輩有之トキハ直ニ当署ニ御連絡等ニ依リ本人ヲシテ相当規定ニ照シ処罰ヲモ辞セザル様其ノ筋ヨリ厳命ノ次第モ有之候ニ付□□前記下部組織厳重御督励方措置相□度此段特ニ申□候也

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昭和20年6月-特攻精神昂揚の演劇

2008年02月07日 05時52分22秒 | Weblog
社の佐保座で移動演劇

 昭和20年(1945)6月、社町長から各組長宛の至急回覧文書があります。内容は、佐保座(社町社)で演劇が開催されるというものです。戦局が厳しいなか、戦意高揚を目的とした催しだったようです。

回覧  至急  区長

 昭和二十年六月二十八日
              社町長  合田常蔵
各組長 殿

 今般其筋ヨリ特攻精神昂揚ノ意味ニ於テ日本移動演劇団ヲ本町ニ派遣相成候ニ就テハ左記日時場所ニ於テ演劇開催可致候条農繁期御多忙中トハ存ジ候ヘ共左記方ニ観覧方通知御取計ヒ被下度此段御依頼申上候

           記

 戦死者遺族、出征軍人遺家族
一、日時  六月二十九日午後七時ヨリ十時マデ
一、場所  社町佐保座
観覧料 無料

各組長 殿

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