16日のブログで、佐保神社(加東市社)の参道に道標が復元建立されたことを紹介しましたが、以前から立っている道標と合わせて2本の道標が立っている霧の朝の風景を紹介します。
交差点に近い方、以前から立っている道標には、「右 きよみず」「左 ほっけさん」と刻まれています。建立年は寛政9年(1797)、約220年も前に建てられた古い道標です。
一方、奧の方の新しく復元された道標には、、「右ほつけ山」「左極楽山浄土寺」と刻まれています。
社は、佐保神社の門前町として形成されたと言われていますが、高砂街道と京街道の交わる宿場町として栄えたという話も聞いています。西国巡礼の道筋にあたり、清水寺(加東市平木)と法華山一乗寺(加西市)の間に位置し、二つの霊場の名が刻まれている道標が街道筋に多く見られます。
この交差点は旧国道372号と社の市街地を南北に貫く旧県道が交差する三階交差点の近接し、佐保神社の参道と交差する場所にあり、今も多くの車や人が行き交います。今では巡礼や旅の目印の役目は終えましたが、歴史を現在、未来に伝える貴重な役割を果たしてくれることでしょう。
写真は復元建立される前、参道脇に倒れていたときのもので、4年前に撮影したものです。下の写真は参道の交差点に立つ2本の道標(現在)です。
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