ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和56年の鴨川ダムと水路橋

2017年11月29日 04時41分22秒 | Weblog
         

         

 今日紹介する写真は、36年前の昭和56年(1981)に撮影した鴨川ダムの堰堤と谷を水路橋で渡る幹線水路です。今、東条川疏水ネットワーク博物館としてこれらの疏水施設が地域の貴重な宝として注目されています。
 当時、開校して間もない兵庫教育大学附属小学校の4年生の社会科授業として嬉野台地の開発と東条ダムの授業を開発すべくダムや水路、ため池を調査した時の写真です。小さい頃から慣れ親しんだ東条ダム(鴨川ダム)の建設や嬉野開拓の秘話を知り、のめり込んでいったことを思い出します。現在の改修された姿とは少し違いますが、戦後第一号の国営ダムとしてつくられた鴨川ダムの姿をとどめています。
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今朝も電柱の上で朝日を浴びるスズメ

2017年11月28日 09時43分04秒 | Weblog
           

 毎朝の登校見守りに立っている場所は、自宅のすぐ近く、関西電力の社営業所の東、通称「学校道」の交差点ですが、高い電柱がたっています。その電柱の上は鳥たちの絶好の日光浴場所になっています。今朝(27日)はスズメがチュンチュンと鳴き声を発しながら、朝日の濃い光を浴びていました。
 スズメは夜はどこで過ごしているのでしょうか。朝になると、関電の庭の植え込みやフェンス、そして電柱、電線を飛び回っています。あの高い所からまっすぐに延びる学校道と並んで登校する通学班の列を私も見てみたいものとうらやましくなります。
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東条川疏水-36年ぶりの景色

2017年11月27日 05時01分10秒 | Weblog
          

          

 2枚の写真は同じ場所です。東条川疏水の幹線水路で、嬉野台地の東南端の安政池から小野市へと向かう水路(イ)と、嬉野台地から山国へと向かう水路(ロ)の分かれる地点です。ともに谷を渡るためにこの先はサイフォンへになっています。小野市域へ向かうサイフォンは日本最長級を誇る曽根サイフォンです。
 白黒写真は昭和56年(1981)に兵庫教育大学附属小学校に勤務していた時、4年生の社会科の授業づくりのために調査を行ったときに撮したものです。先日、東条川疏水ボート探検で、36年ぶりに同地点を訪れました。かつては子供達を現地に連れていけないために写真や映像におさめて授業をしましたが、36年の時を経て、子供たちがボートに乗って疏水を下りながら学習する姿を見て感慨一入でした。市役所に勤める当時の教え子がスタッフの一人として活躍しているのも嬉しいことでした。世代を超えてこの貴重な疏水を守り、伝えていくことの大切さをあらためて実感しました。
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早朝の下川(しもかわ)でハクセキレイ

2017年11月26日 04時47分33秒 | Weblog
   

 25日(土)、日が昇った頃、加東市社の市街地の南を流れる下川(しもかわ)辺りを歩いていると、ハクセキレイが川の中を歩いているのを見つけました。浚渫されて、水の流れがよく見えます。ちょこちょこと歩いては止まり、またすぐに歩き回っていました。
源平合戦の一ノ谷の合戦の前哨戦となった三草合戦で平氏を破り、社まで来た義経軍がこの川で米を洗ったので水が白く濁ったということから白川(しろかわ)と呼ばれ、やがて下川(しもかわ)に変わった、という伝承があります。
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東条川疏水の秋景色

2017年11月25日 06時06分18秒 | Weblog
 





 昨日に続いて、東条川疏水の秋景色を紹介します。昨日行われた東条川疏水ボート探検では、子供達が東条川疏水をゴムボートに乗って約800メートルではありますが、流れに乗って下るという初めての体験が行われました。鴨川ダムから延びる嬉野の幹線水路を下っていくと、安政池へ流れ入る水門があり、さらにその先は2本に分かれます。一方は嬉野台地を、もう1本は曽根サイフォンを渡って小野市の台地へと流れてきます。
 嬉野方面へのサイフォンの呑口には展望台もあり素晴らしい眺めが広がっていました。安政池の堤に立つと、静かな湖面に紅葉した木々が秋の日に映えていました。安政池は鴨川ダムから送られてきた水を貯める第2のダムです。この池に沿って幹線水路は流れており、昨日は特別に水路沿いに歩くこともできました。ゆったりと流れる水路、そして、静かな湖面、紅葉した木々。まさに東条川疏水の秋景色でした。
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東条川疏水ボート探検-安政池の湖畔で

2017年11月24日 06時30分39秒 | Weblog
 

 

 23日(木)、東条川疏水をゴムボートに乗って探検するという初めての企画が行われました。東条川疏水は、鴨川ダム(東条ダム)や昭和池を水源にして、加東、小野、三木のため池や水田に水を送っている用水路網をさしますが、鴨川ダムから幹線水路が水路橋や隧道を通って嬉野台地へと延び、日本最長クラスと言われる曽根サイフォンを通って小野市域の台地に水が送られています。その途中に安政池や船木池が築かれ、さらに用水路を通じて多くのため池、田圃へと水が送られています。この壮大な水のネットワークを博物館に見立てて流域の文化も合わせて見直していこうという取り組みが東条川疏水ネットワーク博物館です。
 23日は昭和26年11月23日に完成した鴨川ダムを記念して「東条川疏水の日」に制定されています。それから60数年、この水路をゴムボートに乗って探検するという企画が実現しました。実は今から36年前の昭和56年(1978)、兵庫教育大学附属小学校に勤務していた頃、4年生の社会科で「嬉野台地の開発と東条ダム」という単元づくりに取り組み、ダムからこの用水路網をバイクで実地踏査しながら調査したことがあります。その壮大さに魅せられとりこになって、附属中学校でも引き続きこの学習に取り組みました。その当時、ダムから延びる用水路網をボートに乗って流れてみたいという思いを抱いたものでした。学習では行けるところは実際に歩き、それが叶わない場所はビデオテープに撮って子供達に見せました。あれから30数年、そんな夢が今、目の前に実現している光景に感慨一入でした。当時の教え子が加東市の幹部職員になっており、今日もスタッフの一人として出ていましたが、当時のことを思い出し、話し込んでしまいました。
 子供達は3,4人ずつボートに乗って、ゆっくり流れる用水路をオールなしに流れていきます。途中、疏水クイズもあり、歓声をあげながら楽しんでいました。水路に沿って歩く保護者はさかんにカメラを向けて声をかけていました。安政池周辺は紅葉が美しく、その中を流れる疏水の流れととも流れ、歩く、そんな素晴らしい体験が実現しました。
 この湖畔を歩く道もほしい、もっと多くの人にこの疏水のことを知ってほしい、という思いでいっぱいになりました。
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五峰山から湧いてくる朝の雲遠望

2017年11月23日 05時43分08秒 | Weblog
 

 22日(火)の早朝、加東市社の中央公園、金屋谷池の堤に立って、南東の空に今まさに日の出を迎えようとしていました。翻って北の方角には播磨高野の五峰山、光明寺から東に向かって雲が流れ出している光景が望めました。
 日の出と朝雲。自然の営みの雄大さを感じながら、しばらく足を止めて眺めを楽しみました。今日は午後から雨が降るとの予報が出ていましたが、くっきりと朝日が市街の家並みの屋根から昇りました。この場所は日の出もいいし、夕景はもっといい、身も心も開放される見晴らしスポットです。
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播州清水寺-秘仏と大刀、紅葉、明石海峡大橋

2017年11月22日 05時42分46秒 | Weblog
 

 

 21日(火)、加東ライオンズクラブの例会が播州清水寺(加東市平木)で行われました。例会に先だって、根本中堂で公開中の秘仏十一面観世音菩薩を拝観しました。今月はじめの法要で一度拝観しましたが、今日はクラブメンバーの清水谷住職直々の解説もありより深く拝観することができました。
 また、例会終了後には、桓武天皇時代の征夷大将軍坂上田村麻呂が寺に奉納したといわれる大刀2振りを特別拝観することができました。国の重要文化財に指定されており、東京の国立博物館に保存されていますが、秘仏公開に合わせて里帰りし、公開されているものです。直刀から曲刀へと移行していく過程の時代のもので、研ぎが入れられ美しい刀身を見ることができました。
 ライトアップされた境内の紅葉と講堂。その講堂からは、遠くに明石海峡大橋の吊り橋の灯りがかすかに見えました。空気が澄んだ日にはもっとよく見えるそうです。(写真は4時30分頃の眺望と夜景のズーム)
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半跏像の河高地蔵さん

2017年11月21日 05時35分58秒 | Weblog
 先日の河高の歴史を巡るウォークで、地域の人から地蔵さんと呼ばれている地蔵堂を見学しました。3体の地蔵像が祀られているのですが、その真ん中の地蔵さんは、半跏のポーズで、右手を右の頬にあてて、立てた右足の膝に肘をおいておられます。左手は台座から下ろした左足の上に置き、手に宝珠のようなものを持っておられます。両脇の2体の地蔵像はよく見かける立像です。
 「ロダンの考える人みたいやな」「弥勒菩薩さんみたいや」などとウォーク参加者はこの地蔵さんを見た感想を話していました。地蔵堂の板壁には穴の開いた拳大の石が掛けられていました。この石を耳にかざすと、耳がよく聞こえるようになると言われています。穴の開いた石を拾ってきて、こうしてお地蔵さんに願いをしたそうです。下滝野の土地蔵(つちじぞう)さんにもたくさんの穴の開いた石が置かれています。「ねがい石」と呼ばれ、耳が聞こえるように、子宝に恵まれるようにとの願いからだそうです。
 半跏思惟のお地蔵さんは願いを深く聞いてくださっているように見えました。
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加古川を跨ぐ水管橋の景色

2017年11月20日 04時45分02秒 | Weblog
 

 加東市河高、加古川右岸の高台にある滝野総合運動公園からの眺めは、眼下に加古川の流れ、その向こうには播磨平野が広がり、六甲の山並みまで遠望できます。
 公園を訪れる度にその広々とした景色を眺めます。眼下の加古川を跨ぐように銀色に輝く橋が見えます。これは、水が渡る橋で、上下水道、ガス管が渡る水管橋(加古川横断共同橋)です。兵庫県の企業庁、加東土木事務所、大阪ガスが共同で管理をしています。この水管橋を浄水や下水、ガスが渡り、日々の暮らしを支えているのです。普段は意識しませんがこの展望芝生公園から見るとなかなかいい景色です。
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地区の歴史を巡るウォーク-加東市河高地区で

2017年11月19日 05時43分36秒 | Weblog


 18日(土)、加東市河高地区で、第1回歴史巡りウォークが行われました。生憎の小雨の中でしたが、地区の人を中心に30人ほどの人が参加して、神社やお堂、遺跡などを巡り、専門家の解説を聞きながら地区の歴史を学びました。
 私も途中参加させてもらい、加東四国八十八ヶ所の札所である高藏寺、すぐ近くのお地蔵さん、室町時代の豪族の構居跡、加古川の渡し場跡、旧滝野村役場跡、石棺仏などを見学することができました。河高地区では、地区の「お宝発見」の取り組みも行われ、地区に伝わる歴史的遺産を大切にしていこうとされており、今回もその一環であると聞きました。
 播磨風土記の雲潤(うるみ)の里とされる河高地区の歴史は古く、縄文時代の遺物も出土していますし、古墳もあります。こうした地区の古い歴史を住民自身がその価値を再発見し、記録にとどめて、次の世代に伝えていこうという取り組みはふるさとへの愛着や誇りを高めることにも通じます。
 今回のウォークでは教育委員会の専門家の説明によって深く理解できましたし、地区の方の記憶や体験談もあり、地区ウォークならではの歴史を身近に感じることができました。対岸への渡し船に乗ったことがあるという方もあり、その場所に立て札を設置してはなどという話も出ていました。
 第1回ですから次回が楽しみになってきました。
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夜明けの門-山氏神社

2017年11月18日 04時51分51秒 | Weblog
 朝、静かな加東市社の市街を歩いていると、ちょうど朝日が昇る頃に山氏神社(やまうじ)への参道にさしかかりました。足を止めて拝礼をし、頭を上げると、参道の奧の神社入り口の大木の幹が大きく曲がって、門というかアーチのようになって見えました。
 山氏神社は佐保神社の東に位置し、神社にはめずらしく西向きに建っています。この神社は肥田一統がお守りをしている神社です。「やもりさん」と小さい頃から親しんできました。保育園の頃に境内にサーカス小屋がたちました。「義経お手植えの松」もある古い神社です。
 その山氏神社に今、朝日が昇ろうとしていました。 
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朝の光の中の五峰山とスズメ

2017年11月17日 05時01分14秒 | Weblog
 

 16日(木)、朝日が昇るなか、社の市街地を歩いていると、社小学校への学校道から北の方向に五峰山光明寺の山塊が大きく望めました。近くの善龍院辺りからも坂道の向こうに五峰山が望めます。
 登校見守りに立つ頃には朝日が市街地の建物を照らします。鳥たちが電線や木々の枝にとまって体を温めるようにじっと朝日を受けます。関西電力社営業所の裏、学校道に面したところの電柱やフェンスはスズメがチュンチュンと鳴きながら日を浴びます。今朝も一羽のスズメが電柱の高いところにとまって頭だけをくるくる回していました。晩の間はどこを寝床にしているのでしょう。
 人が動き出す前の、朝日の昇る朝の街の景色はいいものです。
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秋深まる社高校-メタセコイヤと懸垂幕

2017年11月16日 05時38分38秒 | Weblog
 

 15日(水)の午後4時頃、県立社高校に寄りました。創立100周年記念で建てられた県立高女時代を髣髴とさせるクラシックな門を入ると、部活動中の生徒が次々と挨拶をしてくれました。「何部?」とたずねると「ソフト部です」と元気な声で答えが返ってきました。どこを走ってきたのかわかりませんが、県下屈指の広大な校地をもつ社高校の学校の周囲をはしるだけでもいいトレーニングになります。
 白い校舎と、色づき始めたメタセコイヤが青い空と西に傾いた秋の日に映えてまぶしく光っていました。メタセコイヤはまさに天を衝くように屹立し、嬉野台地を遠くから眺めてもランドマークのように見つけることができます。根を張りすぎて数年前に何本か伐り倒されましたが、残っている木々が秋の深まりと共に黄金色に光るときが来るのでしょう。
 校舎には生徒の活躍などを知らせる懸垂幕がかけられていました。「オリンピック・パラリンピックムーブメント教育推進指定校」「県高校総体 陸上競技部男子総合優勝山形インターハイ出場、男子バトミントン部団体順優勝 男子バレーボール部3位 近畿大会出場」「アジアユース陸上競技選手権大会日本代表 110mハードル 久保田倖輔」と書かれています。
 玄関ロータリーの築山の芝生、本館前の芝生がきれいに刈られ、気持ちよく来校者を迎えてくれました。
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日本六古窯-立杭の丹波登窯を訪れて

2017年11月15日 05時34分30秒 | Weblog
 

 14日(火)、加東市の隣の篠山市今田町立杭にある兵庫陶芸美術館を訪れました。これは県議会の文化振興議員連盟の現地調査の一環として訪れたものですが、ちょうど特別企画展の「今右衛門の色鍋島」展が開かれており、その見事な色合いの作品を鑑賞することもできました。
 今日紹介するのは、日本六古窯の一つである丹波焼の里、立杭に復元された丹波登窯です。平成26年から修復作業が行われた登窯を見学し、その修復作業にあたった美術館の山田貴一さん(写真)から窯の特徴や焼き入れ作業などについて詳しい説明を受けました。
 この登窯が築かれたのは明治28年で、全長47メートル、窯室は9袋あり、昭和48年に兵庫県指定有形民俗文化財に指定されています。しかし、阪神淡路大震災で一部が陥没するなどの被害を受け、ブルーシートで覆われているような状態でした。平成25年度に最古の登窯復興と丹波焼の里活性化の委員会が立ち上げられ、26年度から覆屋根の工事や修復に必要なまくら(日干しレンガ)づくりなどが行われ、27年11月には修復後初の焼成が行われました。28年度には2回目の焼成が行われました。1回の焼成には赤松の薪の束が1000束必要で、火入れをして3日間燃やし続けます。各袋を順に上へと温度を上げていきます。そうした説明を実際に窯を見ながら受けました。一番上まで上ってみると、煙出しの穴が蜂の巣のように開けられていました。
 もう20年ほど前のことですが、中学校の教師時代に歴史資料集の兵庫県版をつくるために調査に訪れたことがあります。その資料集には登窯の写真を掲載しましたが、レンガ作りの煙突も見えるので、別の登窯だったかもしれません。
 ボンベが窯の中の地中に埋められていたことがニュースになったことは記憶に新しいのですが、来年の5月2日から4日の連休には焼成が予定されています。焼成参加作品の募集も行われているとのことでした。加東市のすぐ隣の立杭丹波焼の里の紹介でした。
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