22日(土)、赤穂市で日本遺産を生かしたまちづくり「北前船寄港地交流シンポジウム」が開かれ出席しました。赤穂市をはじめ、県内の7市町が北前船の寄港地として日本遺産認定され、歴史を生かしたまちづくりをめざして交流を続けています。赤穂市は塩づくりのまちとしても日本遺産認定をされ、忠臣蔵の義士のまちとしても全国に知られています。
さて、シンポの帰りに小雨降る赤穂市坂越のまちを訪れました。海岸沿いに豪壮な造りの家並みが続き、その繁栄ぶりを今に伝えています。石畳の道路を歩き、家並みに目を取られながら歩くと、奥藤酒造につきました。昨年の加東市乾杯まつりには、加東産の山田錦を使った大吟醸「忠臣蔵」で初参加されました。奥藤の歴史は古く江戸時代初期に溯り、蔵の中にある郷土資料館には、その歴史と繁栄を伝える数々の道具や船の模型などが展示されていました。
今回のシンポジウムの主催は「坂越のまち並みを創る会」で、県下はもちろん、全国の北前船寄港地との交流を重ねて来られたとのことでした。歴史は誰もが好む観光資源ですが、これを単なる歴史的資源としていまわず、さらに磨きをかけて歴史的資産としての価値を創造していってこそ、魅力になるという田端和彦兵庫大学副学長の基調講演の通りだと思いました。
加東市の播州清水寺も西国三十三所観音霊場終活の道として日本遺産認定されました。加東市の豊かな歴史的資源をさらに資産として価値創造を行っていくことが大事だと思いました。東条川疏水、義経の駆けた道、祈りの道と道標、法道仙人修行の寺、舟運の道、酒米の王様山田錦誕生、北播磨の忠臣蔵、・・・思いは広がるばかりです。