昭和19年(1944)5月の社町常会徹底事項を掲載します。今月も食糧の増産、貯蓄目標達成などの呼びかけが中心になっています。「説明資料」には、前線の将兵も内地の人に心配かけないように食糧の自給を図っており、珊瑚礁の上にほうれん草を蒔いた兵士の例などが挙げられています。
五月の常会徹底事項
一、「先ず食糧増産を」
食糧の増産は絶対の急務です。米も麦も藷るいも大増産をやり遂げ、其の他、雑穀や蔬菜などすべて食用となるものはどしどし作付けしませう。
イ、苗代では病虫害を防ぐやう努め、また麦は適期をのがさぬやう内の農家以外の人も手伝って刈取りを急ぐこと。この外甘藷の植付けも時期を失せぬ様にすること。
ロ、都会でも農村でもあらゆる空地を利用して雑穀や蔬菜などを作付けすること。
二、「すべてを貯蓄へ」
三百六十億円は今年の貯蓄目標=戦費を生み出すにも物の値上がりを防ぐにも目標額の達成はどうしても必要です。
イ、町内会、部落会や隣組では、それぞれの割当額を充分徹底させること。
ロ、〒貯金、年金、銀行預金、保険、信託、公債買入れなどにはそれぞれ計画をたてて貯蓄すること。
今月は簡易保険の一億新加入運動が行はれますから出来るだけ最高の二千円まで入りませう。
ハ、貯金や預金は非常の場合にも簡単に払戻すことができますから手持の現金は預入れること。
五月の常会徹底事項
一、「先ず食糧増産を」
食糧の増産は絶対の急務です。米も麦も藷るいも大増産をやり遂げ、其の他、雑穀や蔬菜などすべて食用となるものはどしどし作付けしませう。
イ、苗代では病虫害を防ぐやう努め、また麦は適期をのがさぬやう内の農家以外の人も手伝って刈取りを急ぐこと。この外甘藷の植付けも時期を失せぬ様にすること。
ロ、都会でも農村でもあらゆる空地を利用して雑穀や蔬菜などを作付けすること。
二、「すべてを貯蓄へ」
三百六十億円は今年の貯蓄目標=戦費を生み出すにも物の値上がりを防ぐにも目標額の達成はどうしても必要です。
イ、町内会、部落会や隣組では、それぞれの割当額を充分徹底させること。
ロ、〒貯金、年金、銀行預金、保険、信託、公債買入れなどにはそれぞれ計画をたてて貯蓄すること。
今月は簡易保険の一億新加入運動が行はれますから出来るだけ最高の二千円まで入りませう。
ハ、貯金や預金は非常の場合にも簡単に払戻すことができますから手持の現金は預入れること。