ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

軍事絵葉書-昭和12年徳縣②

2010年03月31日 05時14分49秒 | Weblog
 昨日に続いて、袖山画の軍事郵便絵葉書を紹介します。「昭一二・一一・二〇」「徳縣 支那人ノ魚釣」と書かれています。静かな水面に糸を垂れて魚釣りをしている支那人2人が描かれています。二人の足元にはバケツのような容器が置かれています。
 この絵葉書のシリーズの共通点は絵の中の日の丸で、中央下に小さく描かれています。また、色合いがやわらかく、霞んだような大陸の空気が感じられる気がします。
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軍事絵葉書-昭和12年徳縣城の風景

2010年03月30日 04時59分21秒 | Weblog
 地元の方から提供いただいた昔の絵葉書を集めたアルバムの中に、何種類かの軍事絵葉書が収められていました。それらのうち、これまでに軍隊生活漫画の絵葉書などを紹介してきましたが、今日は支那の風景を描いた絵葉書の一枚を紹介します。
 「徳縣城」「昭一二・二・二〇」「袖山画」と記されています。城壁、水辺の風景が描かれていますが、木のところに日の丸が掲げられています。表には軍事郵便と印刷されています。
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道徳かるた-国旗をあげよう

2010年03月29日 05時34分53秒 | Weblog
 道徳かるたを連続して紹介してきましたが、それらは、道徳心の基盤となっている、郷土の歴史、文化、自然を題材とした札でした。今日紹介するのは、国旗に関する札で、祝日には国旗をあげようというものです。
 今では少なくなったような感じがしますが、以前には、祝日に国旗を掲げる家が多かったように思います。今の新しい家が国旗を掲げるための金具がつけにくいということもあって、少なくなったという話も聞きます。しかし、加東市社の市街地では、今も祝日になると商店街の街灯に小さな国旗が掲げられます。社町時代のよき伝統が継承されています。
 
 し 祝日は 必ず国旗 あげましょう

 単純明快な読み札ですが、「必ず」の一言がすばらしい。絵札に描かれた白地に赤い日の丸とそれを見上げる子ども、小鳥までもがにこやかな表情でいる。あらためてすばらしいカルタだなと思います。
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道徳カルタ-農業の大切さも

2010年03月28日 05時21分16秒 | Weblog
 昭和57年(1982)、社町が町民から募集してつくった道徳カルタを紹介してきていますが、今日は農業を題材にした札を紹介します。
 この道徳カルタは道徳心を高める都市宣言を行った社町が運動として推進するために道徳心やマナー向上を目指して標語を募集したものですが、その中には、町の歴史や文化伝統、そして自然も読まれています。これらが道徳心の基盤にあるという考え方が素晴らしいと思うのです。さらに、昔から豊かな農業地帯であるふるさとのことを取り上げた札もありました。
 播磨平野は温暖な気候のもと昔から農業が盛んな地域で、江戸時代には播磨平野に領地を持つことが全国の大名の願いであったと聞いています。雨が少ない地域なので、昔からため池や井堰、用水路をつくって水を確保し、土地を開き、農地をつくってきました。そうした先人の苦労を積み重ねて今の美しい田園が実現しています。まさに「農は国の大本」であり、文化や伝統、自然観、人間観、そして道徳心の基盤となるものです。
 これを道徳カルタに読んだところが素晴らしい。

 に 日本晴れ 黄金(こがね)波うつ 社(やしろ)の田
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道徳かるた-三草山も題材に

2010年03月27日 05時39分22秒 | Weblog
 社町が昭和57年(1982)につくって、町民に親しまれた「道徳かるた」。道徳心やマナー向上の標語を町民から募集して読み札にしたものですが、その中に郷土の歴史や文化、自然なども入っています。ふるさとを愛する心をそうした歴史や伝統、文化、自然を通して育み、そのことが道徳心を高めることにつながるという姿勢がすばらしいと思います。
 今日紹介するのは、三草山を取り上げた札です。三草山は社町のシンボル的な山といっていいでしょう。標高424メートルで、播磨平野の北東の位置に聳え、平野の側からその独立した山の姿を遠望できます。また、歴史的には、源平合戦の古戦場として知られ、源義経が一の谷に向かう前に、三草山に陣を張っていた平資盛を大将とする平家の軍に夜襲をかけて打ち破った「三草山合戦」の舞台になっています。社町時代に登山道が整備され、3つの登山道から登ることができ、山頂からは播磨平野が眼下に広がり、遠くには明石海峡大橋や淡路島が遠望でき視界が広がっています。また、頂上に京都北野天満宮から勧請した三草山神社があります。
 
 み 三草山(みくさやま) みんなで登ろう 日曜日

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道徳かるた-播州清水寺も読み札に

2010年03月26日 04時50分00秒 | Weblog
 社町時代の昭和57年(1982)、町民からの応募で「道徳かるた」の読み札がつくられました。その中には郷土の歴史や文化を謳ったものも選ばれており、子ども達が自然にそうしたものを知るように工夫されています。
 今日は清水寺(加東市平木)を題材にした札を紹介します。清水寺はこの歴史ブログでも紹介してきましたが、西国二十五番札所としても有名な名刹で、今も多くの参拝客で賑わっています。
 読み札は名月が読み込まれていますが、境内には月見亭があり、山上から見る月は本当に美しいものでしょう。 

め 名月(めいげつ)が きれいにみえる 清水(きよみず)さん
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道徳かるた-赤穂義士の札も

2010年03月25日 05時05分22秒 | Weblog
 郷土の歴史や文化、伝統を題材に取り上げて町民の応募でつくられた社町の道徳カルタ(昭和57年)。今日は加東市家原にある観音寺の赤穂義士の墓(墓標)の札を紹介します。

「や 社(やしろ)にも その名を残す 義士(ぎし)の墓」

の読み札と、墓に参る子どもを描いた絵札(写真)。ふるさと社町に赤穂義士の墓(墓標)があることをこのカルタを通して子ども達は知ることになります。12月14日に行われる義士祭には、義士奉賛会による法要をはじめ、社保育園の園児がお参りをしたり、加東市(加東郡時代から)内の中学校の駅伝大会、剣道大会なども開かれます。
 この歴史ブログでも観音寺をはじめ、市内にある赤穂義士ゆかりの橋や池、地名などを紹介してきましたが、今でも国民的な人気のある赤穂義士とふるさとが深くつながっているいることにあらためて歴史的な関心がわいてきます。
 特に観音寺にある義士の墓標は、東京の泉岳寺、赤穂の花岳寺と全国に3ヶ所しかありません。前2ヶ所はよく知られていますが、観音寺は無名です。赤穂義士のファンは多いわけですから、もっと知ってもらう努力が必要だと思っています。
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道徳カルタ-佐保神社の秋祭り

2010年03月24日 05時22分12秒 | Weblog
 社町時代につくられた「道徳かるた」には、郷土の文化や歴史を読みこんだ札があります。今日紹介する札もその一つで、佐保神社(加東市社)の秋祭りが題材になっています。勇壮な太鼓屋台の練りで知られるこの祭りは毎年多くの人出で賑わいます。屋台は社地区の上組と下組、上中地区、新町地区の4台の屋台が繰り出します。
 
 「ね ねりだいこ 佐保の社の秋祭り」。

 わが家の子ども達もすぐに覚えたこの読み札でした。大好きな秋祭り。その主役は「たいこ」です。そうした郷土の伝統文化を読み込んだこの道徳カルタをしまってしまうのはもったいないなという思いです。加東市版を新たに作って子ども達が楽しみながら道徳心や郷土愛を養っていければと思うのですが。
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道徳かるた-朝光寺、鬼追踊

2010年03月23日 05時29分49秒 | Weblog
 道徳かるたの紹介を続けます。今日は加東遺産にも選ばれている朝光寺(加東市畑)を題材にしたかるたです。わが家の子ども達もこの読み札はよく口ずさんでいたことを覚えています。
 朝光寺は本堂が国宝、鐘楼が重要文化財、多宝塔が県指定文化財、そして毎年5月5日のこどもの日に行われる鬼追踊は県指定重要無形文化財という、まさに宝の山のような寺で、歴史遺産として未来に伝えたいと思うのも当然です。

ち 朝光寺(ちょうこうじ) 鐘(かね)をたたいて 鬼おどり

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道徳かるた-住吉神社の神事舞も

2010年03月22日 06時28分33秒 | Weblog
 合併前の社町時代につくられ、子ども達が親しんだ道徳カルタ。昨日はそのうち、「孝女ふさ」を題材にしたものを紹介しましたが、カルタにはふるさとの伝統文化も取り上げられており、今日は、上鴨川住吉神社の神事舞のカルタを紹介します。
 上鴨川住吉神社は加東市上鴨川にあり、本殿は、国の重要文化財に指定されており、また、毎年10月4,5日に行われる神事舞は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
この歴史ブログでも紹介してきましたが、子ども達はかるたを通して、ふるさとの貴重な歴史、伝統文化が継承されていることを知っていたのです。

せ 先祖から うけつぎ おどる 神事舞(じんじまい)

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道徳カルタ-道徳心を高める社町の取り組み

2010年03月21日 05時06分41秒 | Weblog
 家の中を片付けていると、懐かしいものが出てきました。「道徳カルタ」です。4人の子どもたちが毎年正月になると札を取り合って練習していました。社町の大会があるので子ども会で組を組んで出場するのです。
 かるたには、住民から募集された標語が読み札に選ばれており、子ども達は繰り返し読んで暗記していました。読み札には、公衆道徳に関するものや社町の名所や伝統行事などが読み込まれており、大人になった子ども達も今でも懐かしそうに口ずさむことがあります。
 合併してから恒例のかるた大会がなくなったことを惜しむ声もよく聞きます。昭和54年(1979)に社町が「道徳心を高める都市宣言」をし、住民運動として推進をしてきたものですが、「道徳カルタ」は昭和57年につくられました。
 写真はその一つ、社町上三草にある「孝女ふさ」の碑を題材にしたカルタで、「わら打って親を助けた孝女ふさ」の読み札と、そのようすを可愛く描いた取り札です。この歴史ブログでも何度も紹介してきた「孝女ふさ」のことを小さい頃からこうしたカルタを通して自然に知っていくことができるのです。
 合併して無くなるのは残念というのは同感です。加東市の新「道徳かるた」を住民から募ってつくってみてはどうでしょう。
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赤穂浪士の絵葉書-刃傷松の廊下

2010年03月20日 06時35分54秒 | Weblog
 軍隊絵葉書を紹介していますが、同じアルバムに赤穂浪士の絵葉書があります。白黒印刷で刃傷松の廊下から討ち入りまでの各場面が描かれています。
 表は切手欄には船の碇の絵が描かれており、CARTE POSTALE KOBE AKANISHIと印刷されています。KOBE AKANISHIは神戸の名勝絵葉書にも印刷されている例もあるようです。CARTE POSTALE はフランス語でしょうか。ポストカードのことですね。
 絵の下に「播州赤穂城主浅野長矩殿中松の廊下に於いて吉良義央を刃傷す」とキャプションが入っています。
 加東市には赤穂藩の領地があり深い縁があります。加東市家原の赤岸(あかぎし)には四十七義士の墓碑があり、討ち入りに因んで義士祭も行われています。そんな関係もあり、この絵葉書を紹介します。
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軍事郵便絵葉書-昭和12年

2010年03月19日 05時24分24秒 | Weblog
 地元の方から提供いただいた古い絵葉書の一部、軍事関係の絵葉書を紹介していますが、漫画、写真、絵画などさまざまな軍事絵葉書があります。
 今日紹介するのは「滄縣」「昭一二・一一・三」「袖山画」のサインが入った絵葉書で、袖山画のシリーズの一枚です。中国の都市の城門とその前に立つ兵隊が描かれています。
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軍隊漫画絵葉書-陸戦隊

2010年03月17日 05時56分13秒 | Weblog
 軍隊漫画絵葉書の中に、壁にあいた穴から突入する日本軍のようすが描かれたものがありました。隅に「5」の数字が印刷されており、セットの5枚目なのでしょうか。陸戦隊といえば、昭和7年(1932)に起きた上海事変での海軍陸戦隊の戦闘が出てきますが、軍事に詳しい方なら、服装などからそうしたことも分かるのではないでしょうか。
 題とせりふは次の通りです。

陸戦隊の奮戦

「ココカラ 突入ダ・・・油断スルナ・・・」

「ハアッ・・・」
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軍隊漫画絵葉書-雪の進軍

2010年03月16日 05時02分50秒 | Weblog
 今日も軍隊漫画絵葉書を紹介します。東京武揚堂発行の軍隊漫画絵葉書の一枚ですが、満州で匪賊と戦う日本軍の雪中行軍のようすが描かれています。漫画という表現方法は不思議なもので、写真以上に的確にテーマを表現できるし、強く印象づけることができます。防寒着に銃をかつぎ、整然と進軍する日本軍、日の丸、周囲の真っ白な雪原などが一目で飛び込んできます。
 題とせりふは次の通りです。

極寒ものかは
★雪の進軍★

「零下四十度! デモ コノ位ノ 寒サニ ヘコタレテナルモノカ」

「日本軍隊ノ超人的ナ行軍力ハ世界一ダゾ」

「大部隊ノ出動デ 匪賊モ驚クダラウ」
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