ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

夜明けの航跡

2011年10月29日 05時30分18秒 | Weblog
 夜明け前のウォーキングでは世界が動き出す前の静かな景色との出会いがあります。いつものコースでいつもの時間にいつもの風景があるのですが、ある日、その中にこんな出会いがありました。
 加東市社の環状線の大池の静かな水面に航跡を引いて動く鳥の姿。しばらく立ち止まって眺めていました。3羽の鳥の会話が聞こえてきそうな静寂の中、空なのか、池の水面なのか区別がつかなくなりそうです。航跡だけが動いていきます。
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太鼓屋台の花道

2011年10月28日 04時50分29秒 | Weblog
 秋の日射しに光る純白の花道を下向する太鼓屋台。その旁らで一目その勇姿を拝むように待つおばあさん。秋の祭りの幕がもうすぐ降りようとする直前の至福のときです。
 この写真は、加東市牧野の住吉神社の秋祭りの一こまです。朝から村内を巡行し、宮入、境内での練りを終えて、誇らしげに下向する屋台ですが、新しく整備された道が日に照らされ白く光り、その道をゆっくり下ってくるところです。
 数十軒のこの小さな地区で、この屋台を維持継承していますが、そこには先祖から受け継いだ伝統の祭りを継承して次代に伝えていく、という強く明確な意志があります。その郷土の伝統を今年も護り終えたという安堵感、誇りがこの至福の時に感じられるのです。
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神秘的な朝の池面

2011年10月27日 05時31分32秒 | Weblog
 朝のウォーキングは夜明け前がいい。静寂、清澄の時間帯。この写真はウォーキングコースの途中にある大池です。まるで鏡のように静まった水面に向こう岸の竹林がこんもり黒々と映っています。昼間見る風景とはまったく別の神秘的な風景です。
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夜明けの忠魂碑

2011年10月26日 04時57分43秒 | Weblog
 忠魂碑の前に立って見上げると、夜明け前の中天に白く光る月がありました。ウォーキングの途中、加東市社の明治館の敷地に旧社町(現社小学校区)の忠魂碑の前で拝礼します。ここには母方の伯父の名も刻まれています。
 早朝は空気も清澄です。ウォーキングの途中にいつも出会う近所の先輩が「たしかに朝の空気はうまい」と言っています。うまい空気を吸いながらウォーキングをしていると、昼間とは違った風景との出会いがあり、これも楽しみの一つです。
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手作り樽神輿-社三区子供会

2011年10月25日 05時19分59秒 | Weblog
 加東市社地区は一区から五区の区割りがあり、私は三区に住んでいます。この三区に子供会の樽神輿があり、毎年佐保神社の秋祭りの宵宮の午後に町内を担いでまわります。
 樽神輿は手作りで、普段は解体されて倉庫に仕舞われていますが、当日の午前に子供会の役員が組み立てて、飾り付けを行います。町内に喫茶店のマスター、建具屋さんらが工夫して手作りで樽神輿をつくってから、もうずいぶん年月が経ちました。我が家の4人の子供達もみんなこの樽神輿を担いで大きくなりました。昔は子供が多くて担いでいましたが、だんだん少なくなって役員の大人が加勢するようになりました。さらに、手作りの台車ができ、子供達は神輿を引くようになったのです。小さい子供も参加できるようになったわけですが、それでも少なくなりました。巡行に際しては、佐保神社の宮司さんによる神事が行われます。
 樽神輿を造ってくれたマスターも今は故人となりました。人はかわり、子供は大きくなって大人になりましたが、樽神輿は今年も元気に町内を巡行しました。子供会だけで運営されているこの樽神輿。来年も笛とワッショイの掛け声と伊勢音頭で元気に巡行してくれることを楽しみにしています。
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秋の風景-夜明けの大池

2011年10月24日 04時49分35秒 | Weblog
 朝のウォーキングは今の季節がいいですね。日の出前の東の空が明るくなる頃、加東市社の市街地の外環道路を歩いていくと、松尾交差点の近くに大池があります。そこから東の方を見ると、波一つない静かな池の水面の向こうに薄いピンク色のすじが浮かび上がって見えました。目をこらしてよく見るとコスモスの花畑です。秋の陽に照らされてピンクや白に光るコスモスはもちろんいいのですが、夜明け前の薄い光の中のコスモスも幻想的でした。
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青野原俘虜収容所-小野好古館企画展

2011年10月23日 05時52分17秒 | Weblog
 22日(土)、午後遅く雷雨になりましたが、小野市立好古館で開かれている企画展「青野原俘虜収容所-俘虜がみた日本」に行ってきました。
 第一次大戦(1914~1918)では、日本は日英同盟を根拠にドイツに宣戦布告をし、ドイツの中国租借地であった青島などを攻撃しました。そうした関係から捕虜となったドイツ兵とオーストリア兵が姫路収容所に送られてきましたが、その後青野原に建設された収容所に移送され、約500名が4年余り捕虜として生活していたとのことです。
 青野原に捕虜収容所があり、収容されていたドイツ兵らと地域住民らとの交流が行われていたことを知ったのはだいぶ以前のことでしたが、有名な板東捕虜収容所(徳島県)と同じような施設が身近な地域にあり、しかも、同じように交流があったことは驚きでした。
 小野市と神戸大学の連携でこの青野原俘虜収容所の歴史が発掘されていることは知っていました。今回、新発見の写真や資料も展示されているというので好古館に行ってきたというわけです。
 展示内容で今の加東市に関係のあるものは、俘虜の「遠足」風景の写真でした。佐保神社、光明寺、闘龍灘などを俘虜が訪れている珍しい写真でした。特に当時の佐保神社の境内を園の遊び場として使っていた八志路幼稚園(その後、現社一区に新築移転)の園児らとの記念写真にはびっくりしました。当時は今の小野市・加東市域が加東郡でしたから、まさに地元だったということです。
 たしか今月30日までの開催のはずです。入館料は200円。ぜひご覧下さい。
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家原の五輪塔

2011年10月22日 04時49分20秒 | Weblog
 昨日紹介した家原石棺仏と同じ場所に大きな五輪塔があります。高さ173センチと『新修加東郡誌』には書いてありました。とにかく大きいんです。字が彫ってあるのですが、読み取れません。室町時代末期のものらしく、石棺仏と同じ頃に建てられたのでしょうか。
 道路から下りた用水路の脇の小さな空間にこの五輪塔と石棺仏が建っています。
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家原の石棺仏

2011年10月21日 04時45分52秒 | Weblog
 旧国道175号と社環状線が交差する加東市家原の赤岸交差点から西へ少し行ったところで車を止め、道路北側の階段を下りると、いかにも古い五輪塔と石板が目に飛び込んできました。
 これが家原の石棺仏か。予想していたよりも大きく存在感がありました。傍に「加東市指定文化財 平成22年3月31日指定 阿弥陀石棺仏」と書いた表示板が建てられていました。『新修加東郡誌』には、「凝灰岩製で、現高140センチ、幅73センチ、厚さ15センチ、古墳時代後期の長持石棺の蓋を利用」とあります。阿弥陀如来が彫られており、室町時代末期に造られたものだろうとされていました。
 古墳時代の石棺の蓋、そして室町時代末期・・・。あまりの古さに圧倒されます。石棺仏の前にはお供えがしてありました。今もなお、信仰の対象として「ここにある」という存在感にただただ圧倒されつづけました。
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祭りのあと-上組屋台倉

2011年10月20日 04時02分38秒 | Weblog
 佐保神社の秋祭りは終わりました。本宮の夜は、遅くまで保存会の若鯱会のメンバーが伊勢音頭で名残を惜しむように盛り上がっていました。
 祭りが終わったあとの上組太鼓倉です。秋の早朝の清澄な空気の中に「上組」の金文字が浮かび上がって見える太鼓屋台倉です。あの本宮までのにぎやかさとは対照的な静寂の倉。先祖から受け継いで、新築された屋台倉。郷土の誇り、絆のシンボルです。
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大師堂-屋根葺替終わり元の美しい姿に

2011年10月19日 04時06分56秒 | Weblog
 早朝のウォーキングコースに持寶院大師堂(加東市社)が入っています。石畳を踏んで大師堂の階段を上ってお堂の中に入ります。薄暗い堂内にはお大師さんの巨大な像が。その正面に座り、手を合わせます。顔を上げると、お大師様の大きな目と目が合います。「南無大師遍照常金剛」と7回唱えます。しばらくそのままお大師様のお顔を拝んでいますと、その口元が笑っておられるように見えるのです。思わずありがたい気持ちになります。
 さて、大師堂の屋根の葺き替えが終わり、元の美しい姿に戻りました。加東四国八十八ヶ所霊場の根本霊場でもある大師堂。日本一の木像大師像と毎朝お会いできる幸運に感謝しています。
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秋の早朝-社のランドマークタワー

2011年10月18日 03時47分09秒 | Weblog
 17日午前6時頃、加東市社の新池の堤を佐保神社から持寶院に向かって歩いているとき、東の方向に、社のランドマークタワー、関西電力社営業所の鉄塔、そして新池が日の出前の朝焼けのキャンバスにくっきりと浮かび上がり、その美しさにしばし立ち止まってしまいました。静かな池の水面に流れるように朝日に照らされて朱に光る雲が出ています。ほんのしばらくの間のことでした。
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加東の祭-佐保神社秋祭り屋台4台別角度

2011年10月17日 05時12分53秒 | Weblog
 9日(日)本宮で、宮入りをおえ、境内の西側に一列に並んでいる4台の太鼓屋台を北側から撮影したものです。手前から、新町、上中、上組、下組の宮入り順に据えられています。手前の人がこちらをみているのは、剣道大会のようすを見ているのです。
 屋台からはドンデンドンのゆっくりとしたリズムで太鼓の音が響いています。
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加東の祭-太鼓屋台を次の世代に

2011年10月16日 04時30分41秒 | Weblog
 この写真は、佐保神社(加東市社)の秋祭り本宮で社市街地を巡行する上組(かみぐみ)の太鼓屋台を引く子ども達の姿です。
 本宮巡行では、市街地本町通りの金川菓子舗さん前から関電前、商工会館前を通り、銀座通りとの三叉路までの間で子どもが屋台を引きます。この取り組みが始まってからもうだいぶ歳月が経ちますが、今ではすっかり定着しています。保存会の若者グループである若鯱会(わかしゃちかい)のメンバーの発案で始まったもので、その子どもすなわち「子鯱」の法被も拵えて引かせることになったわけです。すると、女の子も参加できます。そして、小さい頃から太鼓のファンになり、やがて小学校高学年になると男の子は乗り子になり、さらに成長して若鯱会に入り、線上げなどの修行を重ねていきます。
 地域の伝統の祭りの財産、宝、誇りである太鼓屋台を次代に継承していく取り組みが着実に行われているということです。若いお母さんたちも太鼓と一緒に歩くという、昔はなかった光景が実現しているのです。
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稲刈り

2011年10月15日 05時10分00秒 | Weblog
 先週の体育の日の10日(月)、わが家の田圃の稲刈りをしました。
田植えをしたのが6月7日(火)。田植えをしてから126日目です。コンバインが軽快に稲を刈りながら田圃の周囲から次第に中心に向かって進みます。いつもの年なら白鷺が飛んできて蛙や虫を食べるのですが、今年は一羽も姿を見せず、黒い烏が4羽やってきました。
 佐保神社の秋祭りに続いて晴天続きの中で稲刈りが済みほっとしました。品種はキヌムスメです。兵庫県の推奨品種になっていますが、わが家では今年で3年目です。高温だった去年もおいしい米が穫れました。
 朝から始めた作業も途中コンバインのトラブルなどで少し時間がかかりましたが、昼には修了。畑に稻藁が要るという町内の友人夫婦が取りにきました。小さい頃は稲を刈って、束にくくり、干したなあ、などと懐かしそうに話ながらの作業でした。
 福島県などでは震災、原発事故のために農業が大きな被害を受けています。また、台風豪雨の被害も大きかった今年、こうして無事収穫できたことに感謝です。同じ農業に携わる者として被災農家の気持ちが伝わってきます。週末を前に雨が降りました。稲刈りの予定をしていた農家には恨めしい雨になりました。





 
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