語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

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【南雲つぐみ】コスモス ~「マザー牧場」や「ひたちなか海浜公園」~

2017年10月31日 | 医療・保健・福祉・介護
 日照時間が短くなると花芽を作る「短日植物」のコスモス。寒い地方から咲き始め、10~11月に見頃を迎える。
 東北各地や長野県軽井沢などの高原地帯では、早いところでは8月下旬から、日当たりと風通しのよい道路脇や休耕地などで咲き始める。温暖な千葉県や茨城県では10月あたりが見頃で、千葉県の「マザー牧場」や江戸川の河川敷、茨城県の「ひたちなか海浜公園」では広大な敷地がさまざまな種類のコスモスで埋め尽くされる。
 品種改良で、真夏から秋にかけて咲く早生の種類が増えた。近畿地方、四国、九州など西日本にあるコスモス園では、7~8月に見頃となるところが多いようだ。
 コスモスはキク科で、原産はメキシコ。明治時代、日本に初めて持ち込まれたのは、一重咲きだったという。現在では八重咲きや、舌状花(ぜつじょうか)という花びらの先にギザギザの入ったものなど、多品種が栽培されている。色もピンクや白のほか、濃い赤や黄、オレンジ、チョコレート色、紫、黒のコスモスも登場している。

□南雲つぐみ(医学ライター)「コスモス ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年9月22日)を引用
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【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会

2017年10月31日 | ●佐藤優
 ①本田晃一『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』(SBクリエイティブ 1,400円)
 ②沖昌之『必死すぎるネコ』(辰巳出版 1,200円)
 ③廣末登『ヤクザと介護』(角川新書 820円)

 (1)①は、カネとの付き合い方の秘訣を記した優れた自己啓発書だ。本田氏は、次のように指摘する。
 <お金を手に入れるのにものすごくストレスたっぷりだったり、人をだましたり、自分を苦しめたりしていると、そのお金はマイナスのエネルギーだらけでまっ黒になります。
 肥だめみたいなもんですね。こんなのを抱えているのは嫌ですよね。だからある程度貯まると、耐えられなくなって、「流してしまえ」ということになります>
 ロシアマフィアも浪費だけでなく教会への高額な献金を行う者がいたが、マイナスのエネルギーがたまった汚いカネを洗い流したかったのだ。

 ②は、野外で生きる雑種ネコの魅力を見事に表現した写真集だ。
 <そんなネコたちの必死すぎる姿に立ちあいたいと思って/ぼくは毎日カメラを持ちつづけ、まっすぐ家路につかずにうろうろ徘徊をしています。
 早朝や深夜もねこの時間に合わせてふらふらと歩き回って、偶然にも出会えた瞬間を逃さないようにとシャッターをきります>
 この沖氏の気持ちが、写真から伝わってくる。ネコを愛する全ての人に薦める。

 ③を読むと、前科のある人に、日本の社会がとても冷たいことが分かる。服役して暴力団を辞めた人が覚せい剤の密売人になる事例が多いことについて、廣末氏はこう説明する。
 <暴力団を辞めた人が覚せい剤をシノギにすることには、何の不都合もありません。さらに言うと、彼らが未成年や婦女子に覚せい剤を販売しても、何の咎めも受けません。余談ですが、刑務所における作業報奨金の額は前時代的な金額ですから、出所後に健康で文化的な生活を送れるようなチャンスは僅かながらも存在しないのです(資産がある人は別ですが)。
 そうであれば、一番手っ取り早いシノギは覚せい剤(シャブ)の密売であるということは、その世界で生きてきた人にとって常識のようなものです。シャブを右から左に流すだけで、一か月もせずに100万円は稼げます。現代の社会において、覚せい剤をはじめとする薬物のニーズは相当数存在するから、市場は身近にいくらでもあるのです>
 佐藤優も鈴木宗男事件に連座して東京地方検察庁特別捜査部に逮捕され、東京拘置所に512日間勾留された。最高裁判所で有罪が確定したが、執行猶予が付いていたので刑務所で服役することはなかった。しかし、実刑になる可能性も十分あった。ここに書かれる元暴力団員たちと同じような状況に佐藤自身がなっていたとしてもおかしくなかった。

□佐藤優「前科者に冷たい日本社会 ~知を磨く読書 第221回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年11月4日号)
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 【参考】
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
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【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会

2017年10月30日 | ●佐藤優
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【南雲つぐみ】紅葉の見ごろ ~北穂高、京都、日本三名瀑~

2017年10月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 10月中旬、登山が趣味の友人から、北アルプスの北穂高岳からの素晴らしい写真が送られてきた。切り立った山々に囲まれた白い岩肌の谷が、燃えるような赤や鮮やかな黄色に色づいているのだ。白く輝く部分は雪なのだろうか。ここは「涸沢(からさわ)カール」という場所で、氷河の浸食作用によってできた氷河圏谷という広い椀(わん)状の谷である。
 長野県の上高地から1日かけて登るというが、登山家にとっては紅葉の涸沢カールは憧れの景色なのだという。
 これから紅葉は北から南に向かい、標高の高い山からふもとに降りてくる。11月になると、各地の紅葉の名所は観光客でにぎわう。京都では清水寺、高台寺、貴船神社のもみじ灯籠など13カ所で11月中にライトアップが見られるそうだ。
 日本三名瀑(めいばく)の一つである袋田の滝(茨城県大子町)では11月3日ごろから1月末までライトアップされる。鮮やかな紅葉や滝が氷結して「氷瀑」となる様子も見られるそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「紅葉の見ごろ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年10月28日)を引用
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【アジア】度重なる不祥事で日本企業のイメージ失墜 ~アジア商戦にも逆風~

2017年10月29日 | 社会
 (1)神戸製鋼所による検査データ改ざんや日産自動車の不適切検査のニュースは、東南アジアのメディアでも連日大きく取り上げられている。
 今やアジアでも見慣れたお決まりポーズ「平身低頭」の画像とともに、「チーティング・スキャンダル」などという不名誉な見出しが紙面やインターネット上を席巻。かつては日本の技術や厳格さを信じていたアジアの人々に、「もはや日本の大手企業も信用できない」という負のイメージが刷り込まれ続けている。
 三菱自動車、タカタ、東芝などの不祥事の記憶が新しい(まだ終わっているわけではない)中、アジアで事業展開する日本企業の人々からは、「いい迷惑だ」「もううんざりだ」との声が上がる。一方で、「他人事ではない」との不安も垣間見える。

 (2)スキャンダル性が高いがゆえにニュース性が高くなる。実直で生真面目だとみられている人が世界中の人たちをまんまと騙せば、その対比・乖離ゆえに衝撃的なストーリーになりやすい。日本のビッグネームによる不祥事が海外メディアで大きく取り上げられる理由の一つは、その「意外性」だ。
 シンガポールにいるさまざまな国籍の実業家やジャーナリストから、「日本企業は一体どうしたのか?」という質問をよく受ける。技術的欠陥、データ改ざん、ルール違反、粉飾決算など問題の現れ方に違いはあるものの、これだけ矢継ぎ早に大企業の大不祥事が起こり、謝罪会見の様子が頻繁に流れると、もはや個別企業による単発的な問題というふうには見てくれない。
 突き詰めれば、ちまたで言われている通り個別の企業統治の問題なのだろう。だが、海外においては、「果たして日本企業、日本人は信用できるのか?」という疑念を抱かれる。

 (3)いま日本企業は、モノやサービスを成長著しいアジア市場にも積極的に販売しようと四苦八苦している最中だ。自動車、家電、食品などの消費者向けにせよ、機械、部品、素材などの企業向けにせよ、日本や欧米市場と比べて価格や仕様の水準が総じて低いアジア市場での販売は楽ではない。
 日本企業が政府と共に戦略的に売り込もうと躍起になっているインフラ建設にしても然り。価格が少々(あるいは相当)高くても日本が選ばれるとすれば、それは技術水準もさることながら、品質・工程管理やアフターケアがしっかりしていて、安心して任せられると信じているからだろう。
 ところが、日本企業全体のイメージに傷が付けば、アジア市場での闘いはますます厳しくなる。日本が強調したい優位性に対して、疑いの目が向けられかねないからだ。

 (4)日本企業が設定する基準や目標が多くの面で厳し過ぎる、現実的ではない、という意見もある。そうなのかもしれない。東京大学工学部卒のマレーシア人経営者が、日本企業がアジア企業のようにもう少し「柔軟」「いいかげん」であれば、多くの問題は問題とならない、と語っていた。アジアの空気を長く吸っていると、不思議と納得してしまう。
 しかし、いずれにせよ、何とかしなければいけない。個別企業の努力も必要だろうが、日本の産業界全体の問題である。この正念場を乗り越えなければ、アジア市場はさらに遠のく。

□矢野暁(シンガポール在住企業アドバイザー)「度重なる不祥事で日本企業のイメージ失墜/アジア商戦にも逆風」(「週刊ダイヤモンド」2017年11月4日号)
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 【参考】
【中国】で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由 ~風土で違う味覚~
【中国】ユニコーンが55社、加速する起業ブーム ~課題は人材確保~
【欧州】ドイツ議会選挙で極右政党が大躍進 ~危機感強める経済界~
【米国】サンオノフレ原発の核廃棄物移転を訴えた地域住民が“勝った”理由
【欧州】カタルーニャ独立は正しい選択なのか? ~住民投票で9割支持~
【米国】トランプ大統領のころころ変わる政策に振り回される不法移民
【中国】信用情報システム「芝麻信用」とは? ~個人の信用力を点数化~
【米国】北朝鮮問題の深刻化で浮上する開戦シナリオ ~1937年不況の再来?~
【欧州】英国のEU離脱選択で中東欧からの移民が激減 ~人手不足で農業は窮地に~
【欧州】ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決 ~EV普及の契機となるか~
【欧州】身近で頻発するテロで苦境に陥る欧州の観光業 ~ISが戦術を転換~
【中国】住宅を入手しやすい「新一線都市」が人気 ~地方の生活水準が向上~
【欧州】総工費8兆円超の英高速鉄道プロジェクト ~高まる期待と漂う懸念~
【欧州】スペイン経済は大打撃、欧州金融危機の再来か ~カタルーニャ独立~
【欧州】のゴミ箱扱いに憤慨する東欧諸国 ~深まるEUの東西分裂~
【英国】の地政学的優位性がBrexitで喪失 ~領内で高まる独立気運~
【欧州】北欧も難民入国規制強化へ ~形骸化するシェンゲン協定~
【スウェーデン】文化多元主義の限界 ~移民問題~


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【後藤謙次】5連勝を呼び込んだ「進次郎節」 ~内容的には「薄氷の勝利」に近い~

2017年10月29日 | 社会
 (1)「手を合わせて拝みたいぐらいの数字だ。希望の党に感謝したい」
 衆院選の開票が進んだ10月22日深夜、自民党の最高幹部は思わず本音を漏らした。
 首相の安倍晋三が繰り出した“禁じ手”ともいえる「奇襲解散」。だが、選挙戦序盤ではそれをはるかに凌ぐ勢いが東京都知事、小池百合子の希望の党にはあった。安倍が受けた衝撃は半端ではなかった。多くの自民党議員が下野を覚悟したはずだ。
 「総理が自公で過半数の233議席を目指すと言ったのは掛け値なしの本心だ」
 前記の幹部はこう語る。

 (2)ところが、逆転大勝利。振り返って最大の功労者として小泉進次郎の名前を前記の幹部は挙げた。
 自民党で今や発信力と好感度で彼の右に出る者はいない。その小泉の発信力が「小池劇場」の崩壊を呼び込んだというのだ。小泉は9月28日昼の衆院本会議で解散が断行されると、国会議事堂の廊下で記者や多くのテレビカメラに向かって小池を挑発した。
 「小池さんに出てきていただき、夢と希望を語る自民党と、希望を語る希望の党、希望対決でいいじゃないですか。(小池は)いつ出馬表明するのか。もう都議会に心はないんじゃないか」
 小池は希望の党の結党と党代表への就任を宣言していたものの、衆院選への出馬については言葉を濁す。小泉はそこを突いた。小池も反論せざるを得なくなった。
 「進次郎さんが(出馬しろと)キャンキャンはやし立てるが、お父さん(元首相の小泉純一郎)と約束しているから出馬はない。知事としてやっていく」
 ここから小池は出口のない迷路に入り込んでいく。そこに「排除の論理」が飛び出す。小池の勝ちパターンはジャンヌ・ダルクのように強い敵にたった独りで立ち向かうことにあったが、小池の誤算が始まった。

 (3)逆に小池の上から目線、おごりが元官房長官の枝野幸男を中心とする立憲民主党を誕生させた。選挙の主役は完全に枝野に移った。小池とタッグを組んだ前原誠司・民進党代表がもくろんだ「1対1の与野党対決」の構図は音を立てて崩れ落ちた。選挙の意味合いも「政権選択選挙」から「安倍信任選挙」に大きく変わった。しかも大都会はともかく、地方の有権者には「安倍1強」に不満があっても受け皿がない。今回の衆院選を総括すれば「敵失による自民大勝」ということに尽きる。
  (a)現に、スキャンダルで民進党を離党して無所属で立候補した山尾志桜里が僅差で勝ち残れたのは、山尾以外に野党が候補者を立てずに自民党の鈴木淳司(比例復活当選)との「1対1」の戦いになったからだった。
  (b)新潟で自民党が苦戦したのにも、共産党を巻き込んだ野党共闘の成立が背景にあった。

 (4)小池と前原の思惑は無残に砕け散った。前原は失敗を認め代表辞任の意向を示し、小池には希望の党内から代表更迭の声が上がる。都知事としての職務遂行すら危ぶまれる事態に追い込まれた。

 (5)確定議席で自民党は選挙公示前の議席と全く同じ284。だが、比例代表での得票率を見ると自民約33%に対して立憲民主約20%、希望約18%。これに無所属当選者の得票を加えると自民党を大きく上回る。外見上は「大勝」とはいえ、内容的には「薄氷の勝利」に近い。「選挙に負けて勝負に勝った」というのが実態に近い。選挙中にも内閣支持率が下がっていたことがそれを証明する。
 確かに安倍はこの衆院選の結果、2012年12月の衆院選で政権復帰を果たして以来、衆院3回、参院2回の選挙5連勝を成し遂げた。近く発足する内閣は「第4次政権」。戦後では「第4次」を冠した政権を担ったのは吉田茂だけ。
 しかし、選挙に大勝したものの次の政策目標が見えてこない。安倍の宿願ともいえる憲法改正も議席数から見れば可能性は高いように思えるが、それほど単純なことではない。「自民独り勝ち」が逆に、改憲の阻害要因になる可能性が高いからだ。
  (a)足元の公明党の動向だ。公明党は今度の選挙で公示前議席の34から5議席も減らして29議席。7月の東京都議選で公明は小池と組んで勝利して都政与党の座を占め、一方で国政では安倍連立政権の一翼を担う。代表の山口那津男は「国政は国政、都政は都政」と語るが、有権者の目には「いいとこ取り」としか映らない。自民党の首相経験者の一人も「やがて都政では小池知事と距離を置き始める」と指摘する。
  (b) 改憲勢力として「安倍応援団」とみられる日本維新の会も議席を減らした。

 (6)自民党内でも、今回の衆院選で自公の選挙協力が円滑に行われなかったことを認める幹部が多い。1999年10月に自公連立が始まってから既に18年。「制度疲労」が起きても不思議はない。
 憲法改正をめぐっても微妙な温度差がある。とりわけ安倍が目指す9条改正でその差が浮き彫りになる。公明党には憲法改正について一貫した考えがある。衆院選後も山口は繰り返した。
 「幅広い合意形成が大事だ。野党第1党の理解を得て合意できることが望ましい。国民の理解が伴うことも重要だ」

 (7)山口が危惧した、野党第1党に改憲に反対する立憲民主党が躍り出たことが大きな意味を持つ。その立憲民主党が選挙後の野党再編の中核になるのは確実だろう。
 立憲民主党にも希望の党にも行かず、無所属で当選した野田佳彦・前首相、岡田克也・元外相、玄葉光一郎ら実力者をブリッジに希望の党の一部と再結集を目指す動きが早くも表面化している。玄葉はこう語る。
 「立憲民主が左に行き過ぎず、希望が右に行き過ぎなければ政権の大きな受け皿ができる」

 (8)加えて安倍にとっての最大の敵は目に見えない国民世論の動向だろう。
 憲法改正も国会の発議まで持ち込んでも、国民投票という最大のハードルが待ち構える。英国のEU離脱をめぐる国民投票で国論が二分され、キャメロン政権が吹き飛んだことは記憶に新しい。国民投票の怖さを安倍も十分知っている。つまり安倍が高い内閣支持率を維持し続けなければとても改憲はおぼつかない。なおかつ、その前に来年9月の自民党総裁選が立ちはだかる。
 自民党幹事長の二階俊博は「ポスト安倍は安倍」と明確に安倍の3選を支持しているが、安倍自身は「全く白紙」を繰り返す。その一方で今回の選挙戦を通じて「次の顔」が明確になってきたのも事実だ。
  (a)筆頭は石破茂(60)・元自民党幹事長
  (b)岸田文雄(60)・政調会長
  (c)野田聖子(57)・総務相
  (d)新顔といってもいいかもしれない河野太郎(54)・外相

 (9)そして安倍にとって思わぬ「落とし穴」が潜む。
  (a)長期政権に対する「飽き」だ。安倍がどんなに優れたリーダーであったとしても、これだけはコントロールできない人間の感情が支配する領域に属するからだ。しかも具体的な処方箋があるわけではない。さらにこの選挙を機に前総裁の谷垣禎一ら党の“重し”が次々と政界を去ったことも安倍にとって目に見えない不安材料といっていいだろう。
  (b)不透明感を増す外交も安倍にとって重い。とりわけ国家主席の習近平への権力集中が進んだ中国とどう向き合うのか。11月5日には米大統領のドナルド・トランプが初来日する。
  (c)日米同盟の強化はともすると日本外交の自由を奪うことにもなりかねない。安倍を教科書のない政権運営が待ち構える。安倍は支え棒のない不安定な高いはしごの上にいるような状況に身を置くことになった。

□後藤謙次「5連勝を呼び込んだ「進次郎節」/吉田政権以来の第4次内閣発足 ~永田町ライブ!No.362」(「週刊ダイヤモンド」2017年11月4日号)
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【中国】で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由 ~風土で違う味覚~

2017年10月28日 | 社会
 (1)「日本人は『世界一の味覚』を持ち合わせている」
 そう信じて疑わない日本人は、多いかも。
 確かに、昆布などから抽出されるグルタミン酸、鰹節などから抽出されるイノシン酸、椎茸などから抽出されるグアニル酸をはじめ、複数の旨みを感じ取り、それらを掛け合わせることで、さらに強い旨みを引き出す日本料理は繊細だ。それを“DNAレベル”でキャッチしている日本人の味覚は、研ぎすまされているといえる。
 また、四方を海に囲まれ、生魚を食べ続けてきた日本人の「魚の鮮度」に対する要求レベルは世界一だろう。味噌や醤油といった酵母を使った発酵調味料のバリエーション、それらに対する思いやこだわりは世界の中でも相当なものだろう。

 (2)自らの味覚に「自信や誇り」を持つことは大切なことだ。
 しかし、その自信の一方、日本人は隣国中国人の「食生活の環境」を、どのような目で見ているだろうか。
 「空気が悪く、劣悪な環境で、偽装された危険な食品を食べている、少し可哀想な人たち」
 少し言い過ぎかもしれないが、そんなネガティブなイメージを持っている人が大半なのではないか。

 (3)だが、中華料理は4000年の歴史を誇る世界三大料理の一つである。強い火力で仕上げるダイナミックなイメージがあるが、実は同じ炒めるにも「炒(チャオ:油少なめで炒める)」と「爆(バオ:より強火で一気に炒める)」がある。
 煮るにも「煮(ジュ:煮る)」「炖(デゥン:煮込む)」「熬(アオ:ぐつぐつ煮る)」と、細かく火力を使い分けて調理する繊細な面も持ち合わせている。
 中国語で風味を表現する言葉に、「香味(シアンウェイ)」と「腥味(シンウェイ)」がある。一般的に、心地いいと感じる香りを「香味」、不快に感じる香りを「腥味」と使い分けているのだが、注目すべきは「腥味」だ。通常あまり使わない漢字だが、日本語でも「腥」は「腥(なまぐさ)い」と読む。
 日本人がキャッチしていない生臭さ「腥味」。
 〈例〉卵とミルク風味の「カステラ」。誰もが聞いただけでイメージできる、この美味しそうな匂いに対し、「生臭い」と感じる日本人がいるだろうか。
 中国人は、このカステラの中の卵に、“生臭いニオイ”を感じ嫌う人が多いのだ。

 (4)藤岡久士氏が、上海の中心部にある久光百貨店という商業施設内に「どら焼き屋」を開店したとき、「どら焼き」の皮にこの「腥味」を感じると指摘されて売れず、対応に苦労した。
 彼らは、同じく、「海の魚」をはじめ多くの海産物に対しても「腥味」を強く感じると指摘する。
 多くの日本人が好む海の魚が持つ磯の風味も、中国人には生臭いと感じる部分があるらしい。
 中国で、「いりこ」や「あご」を使った魚介系の出汁(だし)が敬遠されるのは、この「腥味」に起因するところが大きい。
 一方で、中国人は「雷魚」や「草魚」、「鮒」や「鯉」といった、日本人が泥臭く感じて、広く食用としては流通していない淡水魚の中に、海の魚よりも魚本来の“味(風味)”を感じるという。日本人とは、無意識にキャッチする風味が異なるのだ。

 (5)もっとも現在では、中国でも海の魚は珍重され、高値で取引されている。
 この現象だけ取り上げると、歴史的に周囲を海に囲まれた日本人は、海の魚を食べることができたが、中国は海産資源が乏しいため、川や沼に生息する泥臭い魚を食べざるを得なかったと分析することもできる。

 (6)しかし、食文化というのはその土地や地域で長い年月を掛けて培われてきたものである。
 単純に日本人の物差しで測れるものではないというのが俯瞰した物事の見方ではないか。
 すなわち、恐らく中国人は泥臭い川魚を海の魚の代替として仕方なく食べているのではなく、「それが好きで食べている」と考えるのが素直な捉え方だろう。
 「魚の鮮度」を語り、こだわる日本人は多いと思うが、「鶏の鮮度」を語る日本人はどれだけいるだろうか。
 もちろん、日本人が鶏肉にこだわりがないわけではない。日本には多くの地鶏が存在し、それぞれが飼料や飼育方法にこだわり、「歯ごたえ」や「旨み」「香り」といった自慢の味を武器にしのぎを削っている。
 一方、中国に日本のような地鶏ブームは存在しない。その代わり、鮮度には非常にうるさいのだ。
 このように言うと、中国に比べ日本は衛生管理に優れており、そもそも鮮度の悪い鶏が存在しないため、鮮度を語る習慣がないと受け止める方もいると思うが、そうではない。
 SARS(サーズ)が猛威を振るい、生きた動物の食用取引が規制された2003年まで、中国では鶏は購入時にその場で絞めてもらうのが普通であった。
 彼らは日本人が知らない、「活き絞め」の鶏の美味しさをよく知っているのだ。

 (7)しばしば日本国内でも繰り広げられる、「どこの地域の人の舌が一番肥えているか」という論議。
 実際のところ、美味しい不味いは趣味嗜好の問題である。
 稀に万国共通で美味いものは美味いというロジックが成り立つ食品がある一方、その地域の歴史や文化と共に培われてきた味覚は、当然、地域によって異なるということを理解すれば、新たに見えてくることもあろう。
 とはいえ、人が自らの味覚に「自信と誇り」を持ち続ける限り、この手の論議が語り尽くされることはあるまい。

□藤岡久士(ゼロイチ・フード・ラボCEO)「中国で日本の「どら焼き」や「カステラ」が売れない理由 」(「週刊ダイヤモンド」2017年11月4日号)
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 【参考】
【中国】ユニコーンが55社、加速する起業ブーム ~課題は人材確保~
【欧州】ドイツ議会選挙で極右政党が大躍進 ~危機感強める経済界~
【米国】サンオノフレ原発の核廃棄物移転を訴えた地域住民が“勝った”理由
【欧州】カタルーニャ独立は正しい選択なのか? ~住民投票で9割支持~
【米国】トランプ大統領のころころ変わる政策に振り回される不法移民
【中国】信用情報システム「芝麻信用」とは? ~個人の信用力を点数化~
【米国】北朝鮮問題の深刻化で浮上する開戦シナリオ ~1937年不況の再来?~
【欧州】英国のEU離脱選択で中東欧からの移民が激減 ~人手不足で農業は窮地に~
【欧州】ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決 ~EV普及の契機となるか~
【欧州】身近で頻発するテロで苦境に陥る欧州の観光業 ~ISが戦術を転換~
【中国】住宅を入手しやすい「新一線都市」が人気 ~地方の生活水準が向上~
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【欧州】のゴミ箱扱いに憤慨する東欧諸国 ~深まるEUの東西分裂~
【英国】の地政学的優位性がBrexitで喪失 ~領内で高まる独立気運~
【欧州】北欧も難民入国規制強化へ ~形骸化するシェンゲン協定~
【スウェーデン】文化多元主義の限界 ~移民問題~
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【南雲つぐみ】イシクラゲ ~JAXA宇宙センターの土産~

2017年10月28日 | 医療・保健・福祉・介護
 JAXA宇宙センター(筑波、種子島など)の見学ツアーでは、文房具などの記念グッズとともに、宇宙飛行士が実際に食べている白飯やおにぎりなども販売している。
 その中に「宇宙藻キャンディ」がある。2006年に国際宇宙ステーション(ISS)への搭載実験が行われた「イシクラゲ」という植物プランクトンを含有している。
 イシクラゲは、淡水で生育する藻類で、別名は念珠藻。全国各地の空き地や草地などに、乾燥ワカメがこびりつくように自生する。雨が降るとクラゲのようにぬるぬるした状態になる。校庭などに発生すれば、除草の対象になっている。しかし、クロレラのように葉緑素(クロロフィル)を持ち、沖縄では「モーアーサ」と呼ばれて汁や炒め物に使われ、各地で食用になってきた歴史がある。
 商品解説によれば、「宇宙藻キャンディ」には宇宙を旅したイシクラゲが1粒あたり1億2千万個(細胞)含まれるそうだ。青色を予想して開封したら、黄色い粒が10数個と緑の丸い粒が一つ入っていた。

□南雲つぐみ(医学ライター)「イシクラゲ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年10月日21日)を引用
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【保健】SNSに投稿した写真が鬱病診断の手がかりに?

2017年10月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)誰でも何かをきっかけに、落ち込む、眠れない、食欲不振など「鬱状態」を経験する。しかしどこまでが普通の反応で、どこから「鬱病」なのだろう。個別の条件が複雑すぎて専門医でも一線を引くことは難しい。
 では、ビッグデータから、鬱病に特有のパターンを見いだせないだろうか。

 (2)過日、写真や動画を共有するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の投稿写真を利用し、投稿者が鬱病かどうかを推測するプログラムの検証が行われた。
 米ハーバード大学の研究グループによるもので、対象はSNSの「インスタグラム」のデータと病歴の公開に同意したSNSユーザー166人と、彼らが投稿した43,950枚の写真だ。
 対象者のうち71人に鬱病の病歴があり、写真の色みや顔写真の投稿パターンから、発症以前に投稿した写真に共通する傾向が見つかっている。
 〈例〉プレ鬱病・インスタグラマーの投稿写真は、青みや灰色が勝った暗い色調が多い、画像を加工する際に「インクウェル(モノクロ風フィルター)」を好み、逆に写真の色みを華やかに加工する「バレンシア」を使用しない、などの傾向が認められた。このほか、投稿頻度が多い、人物写真の投稿を好むのに写っている人物は少なめという傾向がある、なども示されている。

 (3)本研究で使われたプログラムによる鬱病の検出率は70%だった。一般に非専門医が診断した場合、鬱病の誤診率はおよそ50%とされており、同プログラムの精度が優ったわけだ。研究者は「このプログラムは、非専門医の診断を補助し得るだろう」としている。
 同プログラムの特徴は、投稿写真と投稿頻度のみでポジティブかネガティブかを判断する点だ。性別や年齢、社会生活の影響に配慮しない点は、ある意味で合理的な検出法なのかもしれない。
 とはいえ、名著『陰翳礼讃』に親しみ、青灰色やお納戸色に粋を感じる文化に育った身としては、おいそれと賛同できない研究報告ではある。

□井出ゆきえ(医学ライター)「SNSに投稿した写真が鬱病診断の手がかりに? ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.369~」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月14日号)
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【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
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【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
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【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
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【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~

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【朝日俳壇抄】終に来しひとりの暮らし秋刀魚焼く ~10月16日~

2017年10月26日 | 詩歌
【凡例】☆印は共選作。①、②以下丸文字は一席、二席等。

<長谷川櫂選>
 ②朝顔を自由の空へみちびきぬ(相馬市)根岸浩一
 ⑤道元に耳を傾け長き夜を(名古屋市)青島ゆみを
 【評】(前略)二席。「自由の空」とはすばらしい。朝顔にとって、たとえ幻想だとしても。(後略)

<大串章選>
 ①一行の詩となり雁の渡りけり (いわき市)坂本玄々
 ⑤流星や平和を願ふには速し (村上市)鈴木正芳
 ⑥運不運菜を間引きつつ思ひけり (知多市)岩崎光子
 ⑩終に来しひとりの暮らし秋刀魚焼く (一宮市)岩田一男
 【評】第一句。雁の列を「一行の詩」と言ったところにポエムがある。(後略)

<稲畑汀子選>
 ①阿蘇の空閉ぢ込めてゐる芋の露 (神戸市)池田雅かず
 ②懐しや母の御萩(おはぎ)の秋彼岸 (木更津市)本郷政信
 ③千畳の波よせ崩る大夕焼 (西宮市)黒田國義
 ④見えてゐる魚影は釣れぬ根釣かな (浜田市)田中静龍
 【評】一句目。広い阿蘇の空を仰ぐ作者。目の前の芋の葉に結ばれた露の玉。そこに映った大景を発見した感動。二句目。母上の手作りのお萩を懐かしむ心に誘われた秋の彼岸。三句目。どっと寄せてくる大海の波を染める大夕焼を描いて妙。

<金子兜太選>
 ①豊の秋パンツの上にまはしして (大分県日出町)松鷹久子
 ②虫の音が聞こえぬ耳に秋の風 (洲本市)輔老絢子
 ③かぎりなき廃炉の空を鳥渡る (敦賀市)村中聖火
 ⑩手話ひとつ覚えて帰る敬老日(宍粟市)宗平圭司
 【評】松鷹さん。子供たちの草相撲。「豊の秋」は四股名(しこな)か。輔老(すけたけ)さん。肌で感じる秋。豊穣(ほうじょう)の予感。村中さん。原発所在地敦賀。福島の出来事は他人ごとではない。廃炉を。十句目宗平氏。また新しい対話が生まれる期待感。

□「朝日俳壇」(朝日新聞 2017年10月16日)
朝日俳壇
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 【参考】
【朝日俳壇抄】短足は校長ひとり運動会 ~10月9日~
【朝日俳壇抄】帰省の子大人になりて寄りがたし ~10月2日~
【朝日俳壇抄】人間も桃もおほかた皮と水 ~9月25日~
【朝日俳壇抄】君以外覚えず高二の文化祭 ~9月18日~
【朝日俳壇抄】渾身のバックホームや雲の峰 ~9月10日~
【朝日俳壇抄】つむじ風空蝉そらを飛びにけり ~9月4日~
【朝日俳壇抄】蟻地獄あなたの帰り待つてます ~8月28日~
【朝日俳壇抄】八月や骨で還れの骨さへも ~8月21日~
【朝日俳壇抄】戦争の滴り落つる日本かな ~8月14日~
【朝日俳壇抄】渾渾と泉湧きくる日野原忌 ~8月7日~
【朝日俳壇抄】天の川鳴門の渦に流れ入る ~7月31日~
【朝日俳壇抄】ヒアリ来る地球はますます炎えてくる ~7月24日~
【朝日俳壇抄】為政者の驕り露見や青嵐 ~7月10日~
【朝日俳壇抄】叩かれて叩かれてなほ油虫 ~7月3日~
【朝日俳壇抄】政権も徒党に堕すや走り梅雨 ~6月26日~
【朝日俳壇抄】妻はヨガ吾は吟行風薫る ~6月19日~
【朝日俳壇抄】あの人も人間失格桜桃忌 ~6月5日~
【朝日俳壇抄】地響きに滝の重さのありにけり ~5月29日~
【朝日俳壇抄】聖五月人には青の時代あり ~5月22日~
【朝日俳壇抄】戦後よりまた戦前へ四月馬鹿 ~5月15日~
【朝日俳壇抄】空爆の次は花見のニュースかな ~5月7日~
【朝日俳壇抄】鞦韆は蹴るべし愛は返すべし ~5月1日~

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【中国】ユニコーンが55社、加速する起業ブーム ~課題は人材確保~

2017年10月25日 | 社会
 (1)中国経済が「新常態(中高速の経済成長)」に入ってはや5年。従前、年200万社弱で推移していた起業は、2017年は年600万社ペースに加速している。個人事業主としての起業を含めると年1,800万件ペースだ。
 足元の起業は2割が工業、8割がサービス業で、工業では食品、通信機器関連、雑貨などが多く、ロボットや電気自動車などは注目されているが、全体から見れば少数だ。サービス業では、小売りや飲食、個人向けサービスが多い。電子商取引や宅配の普及によって、工業では商品作りが容易になり、家計では買い物が容易になった。こうした新しい環境が起業を活発にしている。

 (2)起業後の状況を見ると、小売り・飲食と比べれば数は少ないが、ハイテクベンチャーの活動が活発だ。未公開企業のデータベースサービスのCB Insightsによると、9月時点での株式評価額10億ドル以上のスタートアップ企業、いわゆるユニコーンは、世界で214社ある。米国の108社に続き、中国は55社で2位につけるまでになった。日本はメルカリの1社だけだ。

 (3)ハイテクベンチャーで最も注目されている人工知能(AI)産業では、世界の投資の5割を米国が占めるが、中国も3割を占め、米中2強時代を迎えている。筆者は7月に、アリババ本社がある浙江省杭州市で開催された「中国人工智能大会」に参加したが、世界レベルの研究者や若手技術者、華僑ビジネスマンが多く参加していた。中国のAI産業は、シリコンバレーの技術を直接持ち込んでいるというのが実態に近いが、シリコンバレーには中国人が多く、途切れない人材、情報の往来が、今の展開に結び付いている。

 (4)起業の地域分布を見ると、最も数が多いのは広東省であり、昨年79万社が誕生した。上位は江蘇省、山東省など人口の多い省が占めるが、ハイテクベンチャーでは北京市、広東省、浙江省が3大地域だ。ユニコーンでは上位5社のうち3社が北京市の企業である。
 他方、昨今北京市は「ハイテクハブ」と化している。中国のシリコンバレーと呼ばれる北京・中関村のハイテク企業は、市外の支社が1万2,000に達し、全国展開を加速させている。
 中国の起業ブームでは、設立された企業の7~8割は数年で廃業・倒産している。今年6月には、通販大手京東グループが2月に設立した中古品取引企業が閉鎖され、年初開業のシェアバイク「悟空」も破綻した。

 (5)ベンチャーキャピタル(VC)に持ち込まれる新事業のうち投資が実施されるのはわずか1%。生き残るのはさらに少ない。しかし、8割が数年で消失しても100万社、VCが投資するような企業でも数千~数万社が残る計算になる。9月19日付の「人民日報」は、中国のインキュベーター(起業を支援する企業)を卒業した企業は8.9万社で、そのうち上場企業は1,871社と紹介している。

 (6)なお、課題となっているのは人材確保だ。ブレーンとなる高度人材も労働者も不足している。年700万人を超える大学新卒や帰国人材の争奪戦が起きており、各地の地方政府は給与補填や住宅補助などの誘致策を打ち出すまでになっている。

□鈴木貴元(丸紅(中国)有限公司経済調査総監)「ユニコーンが55社/加速する起業ブーム/課題は人材の確保」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月28日号)
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 【参考】
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【米国】サンオノフレ原発の核廃棄物移転を訴えた地域住民が“勝った”理由
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【中国】信用情報システム「芝麻信用」とは? ~個人の信用力を点数化~
【米国】北朝鮮問題の深刻化で浮上する開戦シナリオ ~1937年不況の再来?~
【欧州】英国のEU離脱選択で中東欧からの移民が激減 ~人手不足で農業は窮地に~
【欧州】ドイツ自動車業界を襲うディーゼル締め出し判決 ~EV普及の契機となるか~
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【欧州】スペイン経済は大打撃、欧州金融危機の再来か ~カタルーニャ独立~
【欧州】のゴミ箱扱いに憤慨する東欧諸国 ~深まるEUの東西分裂~
【英国】の地政学的優位性がBrexitで喪失 ~領内で高まる独立気運~
【欧州】北欧も難民入国規制強化へ ~形骸化するシェンゲン協定~
【スウェーデン】文化多元主義の限界 ~移民問題~

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【欧州】ドイツ議会選挙で極右政党が大躍進 ~危機感強める経済界~

2017年10月24日 | 社会
 (1)9月末にドイツで行われた連邦議会選挙で、ユーロ圏脱退と排外主義を標榜する極右政党が第3党に躍進したことについて、経済界は強い懸念を表明した。
 今回の選挙では、政権与党のキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)が大幅に得票率を下げた。一方、極右政党、ドイツのための選択肢(AfD)は、メルケル首相の難民政策に不満な有権者の強い支持を受け、前回の選挙に比べて得票率を2.7倍に伸ばした。
 極右政党が94人もの議員団を連邦議会に送り込むのは、初めて。同党はドイツのユーロ圏やパリ協定からの脱退、国境検査の強化と難民流入の規制、脱原子力・再生可能エネルギー拡大政策の見直しなどを求めている。

 (2)ものづくり大国ドイツでは、外国貿易への依存度が高い。このため経済界の重鎮たちはAfDの躍進を口々に批判する。
 最も率直に危惧を表明したのは、ドイツ経営者連盟のクラーマー会長。彼は「AfDが連邦議会に議席を持つことは、ドイツの国益を害する。第4次メルケル政権は、さまざまな困難を克服して欧州統合を深化させ、ドイツがナショナリズムや孤立主義の時代に逆戻りすることを防ぐべきだ」と語った。
 またドイツ産業連盟のケンプ会長は、「AfDの基本思想は、排外主義だ。この党は、これまでドイツを強くしてきた思想や路線を見直すことを狙っている」と警告。ケンプ氏が代表するドイツ産業界は、第2次世界大戦後ドイツが国籍や人種にかかわらず人権を尊重し、市場開放主義や欧州連合(EU)の政治・経済統合を強化してきたことが、今日のドイツ経済を強くしたと考えている。彼は「第4次メルケル政権には、国民の信頼を一刻も早く取り戻してほしい」と訴えた。

 (3)ドイツ商工会議所連合会のシュヴァイツァー会長も、「ドイツ企業の4社に1社は貿易に大きく依存している。深刻な人手不足のために、10社のうち7社が、エンジニアなど特殊技能を持った外国人を必要としている。わが国の経済界は、開かれた国境、自由市場、開かれた社会に大きく依存している」と述べ、孤立主義に警鐘を鳴らした。

 (4)フォルクスワーゲングループのミュラーCEOは、「AfDは極右勢力であり、外国人に敵対的だ。このような党が2桁の得票率を確保したことはショックだ。この選挙結果は、歴史的な後退だ」と衝撃を隠さなかった。またシーメンスのケーザーCEOは、「今回の選挙結果はドイツのエリート層の敗北だ。AfDを選んだのは、社会の隅に押しやられたと感じている人々だ。エリート層は、彼らに関心を払わなかった。今後は、負け組と感じている人々を社会に取り込み、彼らに希望を与えなくてはならない」と述べ、ドイツでも米国や英国のように、所得格差が右派ポピュリズムにとって追い風となっているという見方を示した。

 (5)輸出産業を中心に好景気が続く中、ドイツ経済界は、CDU・CSUとSPDの大連立政権の継続を望んでいた。彼らは極右躍進が各国との経済関係に影を落とすことを最も恐れている。緑の党や自由民主党(FDP)との連立交渉も難航している。メルケル首相の4期目は、茨の道となるだろう。

□熊谷徹(ドイツ在住ジャーナリスト)「ドイツ議会選挙で極右政党が大躍進/危機感強める経済界」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月28日号)
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【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論

2017年10月23日 | ●佐藤優
 ①ジェイムズ・スタヴリディス(北川知子・訳)『海の地政学』(早川書房 2,200円)
 ②石川九楊『日本論 文字と言葉がつくった国』(講談社 1,500円)
 ③副島隆彦、佐藤優著『世界政治 裏側の真実』(日本文藝社 1,500円)

 (1)①は、米海軍大将(退役)で前NATO(北大西洋条約機構)欧州連合軍最高司令官の著者による優れた地政学書だ。スタヴリディス氏は北極海の重要性を強調する。
 <二〇四〇年には一年中通行が可能になり、さらに一〇年後には北極を覆う氷はなくなるだろう。ヨーロッパからアジアに到達するために、カナダ北極諸島の間を抜けるわかりにくい北西航路が長年横断されてきたことを考えれば、皮肉なことだ。現在では汚染や地球温暖化の問題はさておき、北極海への進出が積極的に行なわれている。その面積は約五四〇万平方マイル(約一四〇〇平方キロメートル)、ほぼ南極大陸に匹敵する。北極海は可能性で満ちている>
 日本もロシアとの関係を改善し、北極海に進出する戦略を具体化すべきだ。

 (2)②では、次のような指摘がある。
 <「甘え」と天皇制には深い関係があります。「責任」──引き受けてなすべき任務。まちがった判断をしたときに引き受ける責め。そしてそれを引き受ける義務つまり「責任」。それらは、象徴的政治権力(権力なき権力─空無の権力)と文化的な権力権威(ひらがな語の祭司)たる天皇においても、また権威なき権力である摂政、関白、太政大臣、征夷大将軍においても貫徹されません。征夷大将軍においてもまた周囲の執権や老中への権力の移譲が生じ、ここに「甘え」が現象しています>
 「甘え」は日本の政治文化に構造的に組み込まれているので、脱構築は至難の業だ。

 (3)③において、副島氏は次のように指摘する。
 <黄河・揚子江文明である中国文明の一部として日本文化がある。異様に感覚の鋭い国民文化です。それでも日本は歴代中華帝国(王朝)の周辺国、朝貢国、属国でした。だから日本にはカルチャーしかない。/日本の右翼や保守派に、私が「東アジア文明=中国文明の一部である日本文化」と書くと彼らはカーッと怒りました。/しかしヨーロッパ文明(ギリシャ・ローマ文明の後継)というのはあるけど、イギリス文明やフランス文明というのはないでしょう。イギリス文化、フランス文化しかないのです。日本の国民教育はこのことをわざと教えませんね。「帝国─属国」関係がバレてしまうから>
 日本は独自の文化を持っているが、歴史的、地政学的に中華帝国の文化圏に属しているというのは客観的な事実だ。この事実を認めずに反中国感情を煽っても無意味だ。副島氏の時局評論の背後には、しっかりした文明論と地政学がある。その上で、現実の世界で起きるコンスピラシー(謀略)について読み解いている。

□佐藤優「着目すべき北極海の重要性 ~知を磨く読書 第220回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年10月28日号)
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 【参考】
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
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【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
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【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
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【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
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【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
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【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
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【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
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【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
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【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
 
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【南雲つぐみ】床屋の起源とその役割

2017年10月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 「とう(10)はつ(20)」の語呂合わせで、10月20日は頭髪の日。公益社団法人毛髪科学協会が制定した。また、全国理容生活衛生同業組合連合会では、毎月18(トーハツ)日を頭髪の日としている。
 理容室の発祥は江戸時代の髪結い床で、“床屋”という名前もここから来ている。江戸時代の武士や町人は、まげを結っていたから床屋にはひんぱんに通っていた。
 まげを結うのは、聖徳太子の肖像画にもあるように大和時代からあったが、前頭部を半月形にそりこむ月代(さかやき)というスタイルは、中世の武家社会の中で生まれたものだ。戦でかぶとを着用すると頭皮が蒸れるので、頭頂部が当たるところに通気孔を開けてその下の額をそったという。
 戦乱のない江戸時代には、成人男性のマナーとして、また身分を怪しまれないためにもいつもきれいに月代をそり上げておく必要があった。そこで、4、5日に1回は髪結い床に通い、情報交換にもいそしむ。町人文化に欠かせないサロンであると同時に、市中の治安を守る役割もしていたのだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「頭髪の日 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年10月18日)を引用
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【朝日俳壇抄】短足は校長ひとり運動会 ~10月9日~

2017年10月22日 | 詩歌
【凡例】☆印は共選作。①、②以下丸文字は一席、二席等。

<金子兜太選>
 ①まだ歩くまだまだ歩く敬老日 (嘉麻市)松井春光
 ④短足は校長ひとり運動会 (霧島市)久野茂樹
 ⑤追憶にピリオドのなき夜長かな (多摩市)吉野佳一
 ⑧台風や蝋燭(ろうそく)の灯に父と母 (高松市)島田章平
 【評】松井さん。敬老会主催の歩こう会。何処(どこ)まで歩くのか。人生さながらに。(後略)

<長谷川櫂選>
 ②松茸の傘も広がる日和かな (福岡県鞍手町)松野賢珠
 ③山盧忌(さんろき)や一句一句が杖となる (東京都)今津真作
 【評】(前略)二席。これも秋晴れの句。松茸も気持ちがいいのだ。三席。十月三日は飯田蛇笏の忌。その数々の名句を心の糧にして、俳句の道を歩いてゆく。

<大串章選>
 ①一本の稲穂を母へ柩(ひつぎ)閉づ (川口市)青柳悠
 ②年齢を干支(えと)で答へる敬老日 (横浜市)高野茂
 ④秋刀魚の火荒らぶ昭和の匂ひして (松戸市)茶房人
 ⑥反戦が最後の仕事敬老日 (伊佐市)清水ひさし
 【評】第一句。農作業に励んで一生を終えた母であろう。「一本の稲穂」が胸を打つ。第二句。俺は「うし」私は「ひつじ」と言うだけで年齢がわかる。敬老会での楽しい会話。(後略)

<稲畑汀子選>
 ①さはやかに目覚めて軽き手足かな (八代市)山下しげ人
 ②膝(ひざ)さへも判(わか)らぬ霧の登り道 (芦屋市)酒井湧水
 ③風止んでコスモスつまらなくなりし (高松市)藤岡正子
 ⑦仰臥(ぎょうが)して銀漢を観る一家族 (米子市)中村襄介
 ⑨芒(すすき)原風は遠くへゆく途中 (長野市)鈴木しどみ
 【評】一句目。厳しい夏の暑さに耐えて来た手足。爽やかな空気に目覚め、変化に気づく。二句目。自分の膝さえ判らないことで、霧の登山の怖さに気づいた。三句目。背の高いコスモスが揺れて色が交わる面白さが失せてしまった一瞬。

□「朝日俳壇」(朝日新聞 2017年10月9日)
朝日俳壇
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 【参考】
【朝日俳壇抄】帰省の子大人になりて寄りがたし ~10月2日~
【朝日俳壇抄】人間も桃もおほかた皮と水 ~9月25日~
【朝日俳壇抄】君以外覚えず高二の文化祭 ~9月18日~
【朝日俳壇抄】渾身のバックホームや雲の峰 ~9月10日~
【朝日俳壇抄】つむじ風空蝉そらを飛びにけり ~9月4日~
【朝日俳壇抄】蟻地獄あなたの帰り待つてます ~8月28日~
【朝日俳壇抄】八月や骨で還れの骨さへも ~8月21日~
【朝日俳壇抄】戦争の滴り落つる日本かな ~8月14日~
【朝日俳壇抄】渾渾と泉湧きくる日野原忌 ~8月7日~
【朝日俳壇抄】天の川鳴門の渦に流れ入る ~7月31日~
【朝日俳壇抄】ヒアリ来る地球はますます炎えてくる ~7月24日~
【朝日俳壇抄】為政者の驕り露見や青嵐 ~7月10日~
【朝日俳壇抄】叩かれて叩かれてなほ油虫 ~7月3日~
【朝日俳壇抄】政権も徒党に堕すや走り梅雨 ~6月26日~
【朝日俳壇抄】妻はヨガ吾は吟行風薫る ~6月19日~
【朝日俳壇抄】あの人も人間失格桜桃忌 ~6月5日~
【朝日俳壇抄】地響きに滝の重さのありにけり ~5月29日~
【朝日俳壇抄】聖五月人には青の時代あり ~5月22日~
【朝日俳壇抄】戦後よりまた戦前へ四月馬鹿 ~5月15日~
【朝日俳壇抄】空爆の次は花見のニュースかな ~5月7日~
【朝日俳壇抄】鞦韆は蹴るべし愛は返すべし ~5月1日~
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