語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

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【保健】世界一辛い唐辛子にご注意 ~脳血管れん縮リスクあり~

2018年05月31日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)激辛唐辛子を甘く見ると、相当辛い目にあうようだ。米バセット医療センターの報告。
 一部の人に熱烈に愛されている激辛唐辛子。毎年、世界のどこかで激辛唐辛子にかぶりつく「ホットソース・コンテスト(激辛コンテスト)」が行われている。
 報告によると、ニューヨーク州在住の34歳の男性が地元の激辛コンテストに参加し、「世界一辛い唐辛子」とギネス世界記録が認定した「キャロライナ・リーパー」を食べた。ところが直後にひどい空嘔吐(からえず)きに襲われ、それから数日間、激しい首の痛みと「まるで雷鳴のように」突然生じる激越な頭痛に悩まされたのだ。
 数日がまんした後に、救急科を受診したものの、神経系の検査の結果は全て陰性。通常の頭部CT検査でも何ら異常がでなかった。
 ところがCT血管造影検査を行ったところ、脳動脈の一部に血管れん縮が認められたのである。どうやら激辛成分のカプサイシンが刺激になり、脳血管が一過性に狭くなったことで稲妻のような頭痛を引き起こしていたのだ。

 (2)雷鳴頭痛--超急性に起こる頭痛をこう呼ぶが、くも膜下出血の徴候であるケースが多い。幸い、この男性の症状は自然に消失し、5週間後の検査で脳動脈は正常に戻っていることが確認された。

 (3)雷鳴頭痛の原因物質としては、一部の抗うつ薬や片頭痛薬、精神刺激薬など処方薬のほか、覚醒剤やマリフアナなど違法ドラッグが知られているが、唐辛子が引き金になったケースは珍しい。
 ただし研究者は「以前からカイエンペッパー(チリペッパーの別名)が心臓の冠動脈のれん縮を引き起こし、心筋梗塞と関連することが報告されていた」と解説している。
 キャロライナ・リーパーのスコヴィル値(SHU:唐辛子の辛さを表す単位)は、
   ・平均156万SHU
   ・最も辛い単体の記録は220万SHU
   ・普通のペッパーソースが5,000SHU
   ・鷹の爪が4万~5万SHU
というから、ちょっと辛さの想像がつかない。
 これからは辛いモノが食べたくなる季節だ。とはいえ「常識的な辛さ」が無難らしい。

□井出ゆきえ(医学ライター)「世界一辛い唐辛子にご注意/脳血管れん縮リスクあり ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.400~」(「週刊ダイヤモンド」2018年6月2日号)

 【参考】
【保健】帯状疱疹は予防できる時代 ~50歳以上はワクチン接種を~
【保健】資産損失ショックは健康リスク ~無資産なみに死亡率が上昇~
【保健】薬で顎が腐る? ~骨粗しょう症の人は要注意~
【保健】電子たばこで禁煙成功率が向上 ~約16万人の全米調査~
【保健】完璧主義者の抑鬱 ~親友に接するように自分にやさしく~
【保健】子どものエナジードリンク摂取 ~米国スポーツ医学会が警告~
【保健】高血糖で認知機能が低下 ~健康的な生活が脳を守る~
【保健】心筋梗塞の自覚症状は? ~吐き気や腹痛、男女差も~
【保健】世界各国のパンを比較 ~意外に塩分が高いと判明~
【保健】片頭痛持ちは脳・心血管に注意 ~特に診断後の数年間は節制を要す~
【保健】高い平熱は1年死亡リスクと関連? ~男性も基礎体温を測ってみよう~
【保健】急性虫垂炎の治療は手術か、薬か? ~外科医が選ぶのは~
【保健】シリコンバレーの贖罪? ~元役員らがネット依存警鐘団体~
【保健】花粉症シーズン始まる ~今年の飛散量は多いか、少ないか~
【保健】トマト2個で肺機能を守る ~「前」喫煙者にも効果~
【保健】ナッツを食べて心疾患を予防 ~1日30グラムのお手軽健康法~
【保健】ついに薬もIoT ~胃液センサーで服薬管理~
【保健】犬を飼うと長生きする ~特に、一人暮らしにお勧め~
【保健】何年禁煙したら帳消しになるか ~女性は11年、男性は~
【保健】食後の血糖値スパイク ~カーボ・ラストでまったり改善~
【保健】米砂糖業界の苦々しいお話 ~不利なデータを半世紀も隠蔽?~
【保健】対人過敏は早く老ける? ~遺伝子レベルに影響~
【保健】慢性便秘に「考える人」 ~全国1,000万人のお悩みに~
【保健】ストレスでがんリスク上昇 ~ただし、男性に限る~
【保健】死亡率が最大5倍超に ~がん代替療法の選択で~
【保健】認知症と性格の関係 ~責任感は予防的に働く~
【保健】手洗い励行の季節 ~CDC推奨の方法は~
【保健】何を食べていましたか? ~認知良好な69~71歳の場合~
【保健】SNSに投稿した写真が鬱病診断の手がかりに?
【保健】もし妻が乳がんに罹患したら ~10月はピンクリボン月間~
【保健】ダイエット法の新説は最大18時間の絶食 ~朝・昼2食でBMI低下~
【保健】秋の登山でも水分補給を ~脱水係数で消費量を把握~
【保健】歯周病と全身疾患との関係
【保健】尿のpHで糖尿病の発症予測 ~酸性度が高いとリスクが上昇~
【保健】ビタミンB群の過剰摂取にご注意 ~男性の肺癌発症リスクが上昇~
【保健】長距離タイムは血液型しだいか ~影響は普段の練習に匹敵~
【保健】活動格差が肥満を招く ~72万人に対する調査で判明~
【保健】認知症の発症を予防する/10代から意識すべき9因子
【保健】10代の望まない妊娠を防ぐ ~長期間効果がある避妊法を選択~
【保健】糖尿病網膜症リスクを軽減 ~26メッツ・時/週以上の運動~
【保健】ヒアリにどう対処する? ~アナフィラキシーに注意~
【保健】鬱に効くボルダリング ~悲観的な自動思考を解消~
【保健】主食をしっかり食べると公平な判断ができる
【保健】梅雨明け~お盆は熱中症の季節 ~危ない人、予防と対応法~
【保健】塩分過剰で空腹に ~高血圧どころかメタボに~
【保健】満腹より栄養素に目を向けて ~収入が低い世帯は主食頼み~
【保健】だるいときほど階段昇降を ~カフェインより効果的~
【保健】成人ADHDの予備診断 ~六つの質問でクリーニング~
【保健】“ベンゾ系薬剤”に注意 ~常用量でも薬物依存を形成~
【保健】ギャンブル依存症ってなに? ~最新の定義は「プロセス依存」~
【保健】グルテンフリー食の功罪 ~結局、2型糖尿病に?~
【保健】アジア系2型糖尿病でも全がん死リスクが上昇
【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
【保健】玄米でカロリー消費! ~30分程度の運動に匹敵~
【保健】1日あたり0.5合程度が上限 ~認知症を予防する飲酒量~
【保健】電子たばこで禁煙補助? ~英米で見解の相違~
【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
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【保健】赤身肉は魚や鶏肉に置き換えて ~大腸憩室炎の発症リスクを軽減~
【保健】学会監修の防災セットが限定発売 ~心臓を守るリストも~
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【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
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【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
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【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
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【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
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【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~
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【南雲つぐみ】乾燥肌と紫外線 ~対策は保湿~

2018年05月31日 | 医療・保健・福祉・介護
 紫外線が強くなる季節。日焼けによるしみやしわを防ぐためには、保湿が重要だと美容の専門家から聞いた。
 日焼けは、パンに例えると分かりやすいそうだ。作りたてのしっとりしたパンと、1週間たったパン。トースターで焼いたらどちらが焦げやすいだろうか。古くなって水分の抜けたパンのほうが、表面がパサパサして焦げつきやすい。これは肌も同じで、乾燥するほど日焼けしやすいという。
 「光老化」とは、日焼けが肌の乾燥を促進させて、しみやしわの原因になるという意味。お互いに肌の状態を悪化させる悪循環をもたらす。特に女性は更年期以降、エストロゲンの減少により皮膚の弾力成分であるコラーゲンが減り、乾燥しやすくなるので保湿が重要だ。
 また、毛穴には、汗、皮脂、排出ガスなどの大気の汚れ、ほこりやすすぎ残しのせっけんかすなどもたまっていく。
 メークをしない人や男性も、たまに刺激の少ない化粧落としを使ってクレンジングを行うと、毛穴の汚れが取れてよいそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「乾燥肌と紫外線 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月16日)を引用
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【南雲つぐみ】窓枠のカビ取り ~掃除機の日~

2018年05月30日 | 医療・保健・福祉・介護
 5月30日は「ごみゼロ」と読めることから「掃除機の日」。(一社)日本電機工業会が設定した。
 気温と湿度が上がると、カビの活動が活発になる。窓枠などに黒い汚れが密集しているように見えるのは、ほとんどがクロカワカビ(クラドスポリウム)という種類だ。
 掃除機をかけても取れず、窓枠のカーテンなどにも取り付いて真っ黒にしてしまう。ぜんそくやアレルギー性鼻炎の原因になることもある。
 カビは30度を超えると繁殖しない。気を付けたいのは5~6月と9~10月だ。繁殖させないために、気になったら早めに対処しよう。
 まず、キッチンペーパーを用意し、細長く3等分に切ってこよりを作っておく。窓枠にそれを埋め込んで、市販のカビ取り用洗剤をしみこませる。蒸発を防ぐように上からラップをして20~30分そのままにしてラップを外し、雑巾で水拭きすれば完了だ。作業中は窓を開けて部屋を換気し、マスクやゴム手袋を使用し、カビ取り剤を吸い込まないようにしよう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「窓枠のカビ取り ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月30日)を引用
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【社会】金持ちの不自由、労働者の豪華

2018年05月29日 | 批評・思想
 <一代で巨額の富をきずいたヘンリー・フォードは、胃カイヨウのために、牛乳にトーストに野菜のジュースしか摂れなかったそうだ。かれが使っている労働者の方が、はるかにおいしいものを食べていた。死ぬ前に、腹いっぱい、食べたいものを食べたかった、といったというが、人間の世の中なんて、そんなものだよ。>

□三好徹「燃える大地(後編)」(角川文庫、1978)
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【南雲つぐみ】小豆湯 ~中性脂肪・血糖値・コレステロールの改善~

2018年05月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 アズキをたっぷりの水でゆで、1時間ほど煮詰めた「小豆湯(ショウズトウ)」は、古くから尿量を増やしてむくみに効くとして、庶民の間で広く使われてきた。
 知人のAさんは、小豆湯で体重が減り、中性脂肪値が落ち着いて、検診で一言も指摘されなくなったとか。
 アズキ煮汁はポリフェノールを含み、ヒトによる飲用試験で、中性脂肪やLDLコレステロール値が低下したという結果が出ている。また動物実験では、アズキのエタノール抽出物に血糖値、LDLコレステロール、収縮期血圧上昇において抑制効果が見られたという研究事例がある。
 煮たマメは白米に混ぜたり、サラダにして食べるといい。アズキやインゲンマメ、ヒヨコマメは、ゆでると食物繊維が増え、乾燥時よりも1.5倍もかさが増す。これはマメ類に多く含まれるでんぷんが、ゆでる課程で難消化性でんぷん(レジストタントスターチ)に変わるからだという。空腹感を抑えるだけでなく、腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑える働きも期待されている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「小豆湯 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年4月29日)を引用
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【南雲つぐみ】食が体を作る ~食べ物を変えると体が変わる~

2018年05月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 生物学者福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書、799円)には、ネズミに3日間、特殊なアミノ酸を含んだ食物を与える実験が紹介されている。
 このアミノ酸には、目印として重窒素が入っているために他の物質より少し重く、体内に消化吸収された後、どのように移動していくのかを追跡することができる。3日間で、目印をつけたアミノ酸のうち、尿として排泄されたのは約3分の1弱。便になったのはわずか2.2%だった。あとの7割は、腸壁、腎臓、脾臓、肝臓など全身の臓器、血中のタンパク質になっていた。
 タンパク質は、約20種類のアミノ酸から作られる高分子化合物で、目印のアミノ酸はさまざまな種類のアミノ酸に分解、合成されていた。
 この実験で、ネズミの体重に変化が見られず、外見は以前と変わらなかったが、3日間で内臓や血液を構成しているタンパク質は、半分以上が新しいものに入れ替わっていたそうだ。
 食べ物を変えることは、思ったより早く私たちの体を変えるのかもしれない。

□南雲つぐみ(医学ライター)「食が体を作る ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年4月27日)を引用
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【佐藤優】反知性主義の勃興 ~『思考法』(3)~

2018年05月28日 | ●佐藤優
 <2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、我々は、啓蒙主義の限界を皮膚感覚で認識することを余儀なくされた。人間の合理的計算で、災害を完璧に防ぐ体制(システム)を構築することができないことも明らかになった。また、安全に設計されたはずの東京電力福島第一原子力発電所の事故は、未だに放射能の封じ込めさえできておらず、事故がいつ収束するかについては、まったく見通しが立たないというのが現実だと思う。なぜこのようなことになるのか。「我々が危機を直視していない」というのが、私の率直な見解だ。
 太平洋戦争後の日本人の世界観のいわば背骨となった「合理主義」「個人主義」「生命至上主義」では危機を克服することができないという現実に我々は気づいている。しかし、どうやればよいか具体的な処方箋を書くことができない。そのために、奇妙な妖怪が日本を徘徊する事態になっている。その妖怪の名前は、反知性主義だ。
 反知性主義とは、「合理性、客観性、実証性を軽視もしくは無視し、自分に都合がいい断片的事実や根拠のない伝説をつなぎ合わせて作った物語を信じるという態度」を指す。高等教育を受けていても、反知性主義的主張をする人は少なくない。それは、高等教育の基本にある合理性、客観性、実証性とは別のところから反知性主義が生まれるからだ。
 反知性主義は、「状況はよくわからないけれども、ぼく(わたし)の言っていることが絶対に正しい」という幼児性を脱却しない心理に囚われている。それだから、理性や事実など知性の言葉で反知性主義者を説得しようとしても無駄だ。反知性主義者が知性自体を信じず、憎んでいるからだ。
 それでは、いつから反知性主義という妖怪が、日本社会、特に政界を徘徊するようになったのであろうか。私は、2012年12月の民主党から自民党への政権再交代と第二次安倍晋三政権の誕生が転換点だったと考えている。
 2006年9月から翌年9月まで続いた第一次安倍政権は、「美しい国づくり」「戦後レジームからの脱却」を前面に掲げ、歴史修正主義的傾向を顕著に示した。しかし、安倍氏の内政、外交はともに現実主義的で、靖國神社参拝を行わず、小泉政権時代にこじれた日中関係、日韓関係の正常化にかなりの程度成功した。また、内政的には郵政民営化に反対し、自民党を除名された国会議員の復党を認めた。これらはいずれもポピュリズムに反する政策だった。このため政権支持率が急落した。それに閣僚不祥事と安倍氏自身の健康問題が重なり、政権は自壊した。
 この経験から学んだ第二次安倍政権は、徹底したポピュリズム政策を取っている。特に株価と内閣支持率を結びつけるというマジックに政治エリートとマスメディアが引っかかってしまった。マルクスが『資本論』で喝破したように、株は擬制(架空)資本に過ぎない。株自体は、何の価値も生み出さない。そもそも資本主義は生産を基本とする運動によって利潤を獲得していく。これを現実資本と言い換えることも可能だ。「持っているだけで儲けになる」という株は、現実資本から株式資本に利潤が移転しただけの擬制資本に過ぎない。こんな簡単なトリックで世の中を動かそうとしているところに反知性主義の特徴がある。
 反知性主義の影響が拡大すると、主観的に日本人が危機から抜け出そうと真摯に努力すればするほど、より大きな危機を招くことになる。>

□佐藤優『思考法 教養講座「歴史とは何か」』(角川新書、2018)の「まえがき」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】AIに関連した宗教の具体例 ~『思考法』(2)~
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」

 

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【南雲つぐみ】手の甲のツボ ~肩凝り・冷え・高血圧・耳鳴り・etc.~

2018年05月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 手にあるツボ【注】は、仕事の合間など、人前でもさりげなく押せるので便利だ。肩凝りや頭痛、冷えなどを感じやすい人は対応するツボを覚えておき、ひどくなる前に押してみよう。
 例えば、「指間穴(しかんけつ)」は、手の甲の人指し指から小指までの間にあるツボだ。血行をよくし、全身の代謝をよくするとされる。エアコンの影響で手足の冷えやだるさを感じる時などに押すといい。
 反対の手の親指と人さし指で指のまたの部分を挟んで、ぐっと押したり引っ張ったりして、強めの刺激を与えよう。
 また、「陽谿(ようけい)」は、手の甲を上にして指を反らせた時に親指の付け根にできる2本の筋の間にある。
 けんしょう炎など関節の痛みや、高血圧、耳鳴りなどによいとされる。反対側の親指で小さく円を描きながら押そう。
 手の甲を見た時、手首の小指側には「陽谷(ようこく)」、手首の中央には「陽池(ようち)」というホルモンバランスを整えるツボがある。

 【注】ツボ
【南雲つぐみ】足三里のツボ ~疲れやだるさ、胃腸障害、慢性腰痛、慢性鼻炎~
【南雲つぐみ】二の腕のたるみ対策のツボ ~「臂臑」と「肱中」~
【南雲つぐみ】急な歯痛への対応 ~歯痛に効くツボ~
【南雲つぐみ】ツボで眠気覚まし ~太衡、井穴~
【南雲つぐみ】会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~
【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
【南雲つぐみ】目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「手の甲のツボ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月24日)を引用
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【保健】家族歴がある人ほど運動を ~心疾患の発症リスクが低下~

2018年05月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)先天的な心疾患だけでなく、心筋梗塞や脳卒中にも「家族歴」がある。
 親や兄弟姉妹に病歴がある場合、本人が脳・心疾患を起こす確率は家族歴がない人の2~4倍に上昇。近親者が45歳以下の若さで脳・心疾患を発症していると、本人が55歳までに心疾患を発症する確率は6.7~11.4倍にもなる。家族歴がある人は、若いうちから生活習慣や食習慣に注意する必要があるわけだ。

 (2)最近は運動が期待以上に脳・心疾患を予防する可能性が明らかになっている。
 米スタンフォード大学の研究グループは、英国在住の50万人超の生物学的な試料--血液、細胞およびDNAなどを集積した「英国バイオバンク」のデータを使い、遺伝的リスクと握力、身体活動量、心肺フィットネス(心肺持久力)との関連を解析。
 今回は登録時点で心疾患の既往がなかった40~69歳の男女(平均年齢56.5歳、女性54%)、48万914人を抽出している。追跡期間は平均6.1年だった。
 追跡期間中、2万914人が心筋梗塞や心房細動(心臓の上半分を占める心房のけいれんで、心原性脳塞栓症の原因)、心不全、脳出血やくも膜下出血などを発症している。
 遺伝的リスクを「高い」「普通」「低い」に3分割し比較した結果、全体として握力、身体活動量、そして心肺持久力が上がるごとに心筋梗塞などの冠動脈疾患と心房細動の発症リスクが低下した。
 たとえば、遺伝的リスクが高いグループ内でも、心肺持久力が高い人は、低い人より冠動脈疾患リスクが49%、心房細動リスクが60%低下した。心肺持久力をしっかり付けることで、遺伝的なリスクを帳消しにできる可能性が示唆されたのだ。

 (3)研究者は「遺伝的背景があろうとも、運動は脳・心疾患リスクを下げる」としている。
 心肺持久力を鍛えるには、高強度の運動と休息を交互にとるインターバルトレーニングがお勧め。有酸素運動が苦手な人は、全力のスクワットなど、レジスタンス運動と組み合わせてもいい。

□井出ゆきえ(医学ライター)「家族歴がある人ほど運動を/心疾患の発症リスクが低下 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.399~」(「週刊ダイヤモンド」2018年5月26日号)

 【参考】
【保健】帯状疱疹は予防できる時代 ~50歳以上はワクチン接種を~
【保健】資産損失ショックは健康リスク ~無資産なみに死亡率が上昇~
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【保健】ダイエット法の新説は最大18時間の絶食 ~朝・昼2食でBMI低下~
【保健】秋の登山でも水分補給を ~脱水係数で消費量を把握~
【保健】歯周病と全身疾患との関係
【保健】尿のpHで糖尿病の発症予測 ~酸性度が高いとリスクが上昇~
【保健】ビタミンB群の過剰摂取にご注意 ~男性の肺癌発症リスクが上昇~
【保健】長距離タイムは血液型しだいか ~影響は普段の練習に匹敵~
【保健】活動格差が肥満を招く ~72万人に対する調査で判明~
【保健】認知症の発症を予防する/10代から意識すべき9因子
【保健】10代の望まない妊娠を防ぐ ~長期間効果がある避妊法を選択~
【保健】糖尿病網膜症リスクを軽減 ~26メッツ・時/週以上の運動~
【保健】ヒアリにどう対処する? ~アナフィラキシーに注意~
【保健】鬱に効くボルダリング ~悲観的な自動思考を解消~
【保健】主食をしっかり食べると公平な判断ができる
【保健】梅雨明け~お盆は熱中症の季節 ~危ない人、予防と対応法~
【保健】塩分過剰で空腹に ~高血圧どころかメタボに~
【保健】満腹より栄養素に目を向けて ~収入が低い世帯は主食頼み~
【保健】だるいときほど階段昇降を ~カフェインより効果的~
【保健】成人ADHDの予備診断 ~六つの質問でクリーニング~
【保健】“ベンゾ系薬剤”に注意 ~常用量でも薬物依存を形成~
【保健】ギャンブル依存症ってなに? ~最新の定義は「プロセス依存」~
【保健】グルテンフリー食の功罪 ~結局、2型糖尿病に?~
【保健】アジア系2型糖尿病でも全がん死リスクが上昇
【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
【保健】玄米でカロリー消費! ~30分程度の運動に匹敵~
【保健】1日あたり0.5合程度が上限 ~認知症を予防する飲酒量~
【保健】電子たばこで禁煙補助? ~英米で見解の相違~
【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
【保健】不安やうつはがんの初期症状? ~結腸・直腸、膵臓などで関連~
【保健】赤身肉は魚や鶏肉に置き換えて ~大腸憩室炎の発症リスクを軽減~
【保健】学会監修の防災セットが限定発売 ~心臓を守るリストも~
【保健】前立腺癌の手術で優れているのは ~ダ・ヴィンチvs人の手~
【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~
【保健】ポケモンGOで運動量up! ~仲間でワイワイの効果~
【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~
【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~
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【南雲つぐみ】花を食べる ~5月~

2018年05月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 5月は、一年の中でも花の多い季節。よく散歩する道の生け垣や花壇に、バラ、サツキ、ツツジ、ゼラニウム、クレマチスなどが咲いている。
 子どもの頃、学校から帰る途中に、道端に咲くツツジをつまんでもぎ取っては、蜜を吸って歩いたものだった。
 今思えば、昭和40年代の日本は高度成長期で、自動車の排出ガスも非常に多かった。道端の花も、今よりずっとほこりやガスをかぶっていたはず。おおらかな時代だったのだろう。
 春の花の中で、キンギョソウ、パンジー、プリムラなどは蜜を吸うだけでなく、農薬のかかっていないものに限って食べることができる。
 一方、食べてはいけない花もある。
 ツツジ科のシャクナゲやレンゲツツジには毒性がある。シャクナゲの花の成分が入っていた海外土産のハチミツで中毒を引き起こした例もあるという(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」)。
 また、料理に添えられていたアジサイの葉を食べて中毒を起こしたという例がある。

□南雲つぐみ(医学ライター)「花を食べる ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月12日)を引用
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【佐藤優】修験道の論理、教育改革、東京の問題を解決する商品

2018年05月26日 | ●佐藤優
 ①田中利典『よく生き、よく死ぬための仏教入門』(扶桑社新書 850円)
 ②菊澤研宗『改革の不条理』(朝日文庫 750円)
 ③大泉啓一郎『新貿易立国論』(文春新書 880円)

 (1)①を読むと吉野山(奈良県)で今も大きな影響力を持つ修験道の論理がよく分かる。
 <日本人にとって聖なるものは、和御霊と荒御霊のふたつの形をもちます。日本の神さまはどちらかのタイプなのです。生命のバランスが整っている和御霊、勢いが前面に出ているのが荒御霊。蔵王権現さまは、そのふたつの魂を融合しています。忿怒の形相という姿かたちはいわゆる荒御霊ですが、肌の色は和御霊の慈悲を表します。「青黒は慈悲をあらわす」の慈悲です。蔵王権現さまのなかに、和御霊と荒御霊が両方とも示されている点からしても、いかにも日本らしい尊像なのです>
 と田中氏が指摘する通り、蔵王権現に明治初期に行われた神仏分離令より前の日本的宗教性の特徴が表れている。

 (2)②は、合理的な改革が不条理な結果をもたらす事例と論理を説得力のある形で提示している。特に教育に関する指摘が説得力を持つ。
 <学力低下問題を解決するには、教師をめぐって逆方向の改革が必要なのだ。教師を締め付ければ締め付けるほど、子供たちの学力は低下していくだろう。
 つまり、思い切ってまずは教師の経済的・金銭的待遇をよくし、教師という職業の地位を向上させる必要がある。「そんな金銭的な待遇に惹かれてやってくる人間なんて教育に向かない」などといってはいけない。経済的欲求は、誰にも存在する欲求だ。
 問題は、その欲求といかに戦い、高邁な教育を実現するかである。高額な対価を得る経営陣に高い倫理性(経営責任)が求められるように、経済的待遇と倫理性は切り離せない関係にある>
 その通りだ。

 (3)③は、日本の経済成長について貿易面から考察した好著だ。
 <新興国・途上国の市場開拓には、日本、とくに東京が抱える課題を解決する製品の開発が重要な意味を持つ。東京が世界最大の大都市・メガリージョンであることを忘れてはならない。そう考えれば、国内の地方企業も東京市場を開拓することに注力すべきである。東京で爆発的に売れる製品を開発すれば、それは将来、新興国・途上国でも売れる可能性が高い。いや他の先進国でも売れるだろう。実は市場開拓のために、わざわざ外国まで足を運ぶ必要はない。世界のアンテナショップのような市場を国内に持っている利点を活用するのだ>
 確かに巨大都市東京が抱える問題を解決するのに資する商品やサービスには、新興国・途上国での需要が多々あると思う。貿易に活路を見いだし、経済成長を確保することに官民一体でもっと真剣に取り組むべきだ。

□佐藤優「東京の問題を解決する商品 ~知を磨く読書 第249回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年6月2日号)

 【参考】
【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
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【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
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【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
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【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
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【南雲つぐみ】洗剤の事故 ~浴室などの黒カビ取り~

2018年05月25日 | 医療・保健・福祉・介護
 花粉の季節が終わると、高温多湿の気候となり、カビの季節がやってくる。
 浴室などの水回りで気になる黒カビを落とす時は、洗剤の使い方に十分注意が必要だ。(財)日本中毒情報センターによれば、家庭内で起こる洗剤の事故で多いのは、水回りのカビ取り剤など塩素系(次亜塩素酸)洗剤によるものなのだ。
 「塩素系」の洗剤は酸性タイプ洗剤と混ざると、人体に有害な塩素ガスが発生する。
 このことは広く知られているので、塩素系の洗剤には「まぜるな危険」の文字が大きく書かれているが、それでも事故は起きている。東京消防庁などでは、しっかりした使い分けができていないことを指摘している。
 例えば、まず酸性タイプの洗剤で浴室のカビ取りをしようしたが、うまく落ちない。そこで、塩素系のカビ取り剤を使おうとする。この時、ざっと洗い流した程度では排水溝に酸性タイプの洗剤が残っている。つまり、排水溝で塩素ガスが発生してしまうのだ。酸性タイプの洗剤にはクエン酸や食酢も含まれるので注意したい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「洗剤の事故に注意 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月6日)を引用
コメント

【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~

2018年05月24日 | ●佐藤優
★大堀精一『小論文 書き方と考え方』(講談社選書メチエ、2018)

(1)大学入試の小論文に必要とされる能力、ビジネスパーソンに必要とされる能力
 <大学入試の小論文を題材に、書くことを通じて、思考力の強化を狙った意欲的な作品だ。この本が優れているのは、小論文の対象を拡散させずに、大学入試一本に絞り込んだことだ。大学入試の小論文では、高度な専門知識は必要とされないが、高校の教科書レベルの知識を総合し、表現する能力が問われているからだ。これはビジネスパーソンに必要とされる能力と重なるところが大きい。そもそも高校で学ぶ政治・経済、倫理、現代社会のテーマは、大学の専門課程とほぼ同じである。大学では、論理を深く追求するが、高校レベルでは結論だけを理解すればよいという構成になっている。いずれにせよ、社会人として真剣に考えなくてはならない問題が、大学入試の小論文には相当程度反映されている。
 さらに実際の小論文を紹介する際、著者の大堀精一氏は出題校名と年度をあえて伏している。小論文の出題内容と大学の難易度は関係ないのであるが、大学名を伏せないと、読者が難関大の問題が難しいと勘違いするからだ。また、出題年度を記さないのは、昔の出題だと現代的意味がないと読者が勘違いする可能性があるからだ。実用書としては、このような細かい配慮が重要なのである。>

(2)思うことと、それを口に出すこととの違い
 <前書きはこれぐらいにして、本書の内容の紹介に入ろう。大堀氏は、本書の目的についてこう記す。
 〈「皆さんはそれぞれに心の中で思っていることがありますよね。でも、それを人の前で抵抗感なく言える人はいますか」
 尋ねられて目を泳がせたり、うつむき加減になったり、生真面目な表情になったりする生徒たち。でも、それは自然な反応なのだ。思っていることを抵抗なく言えると胸を張れる人など、ほとんどいない。自分が思うことと、それを口に出すこととは、イコールでもないし、連続もしていないのだ。
 思っていることをその真意や重みが伝わるように言うのは難しい。たとえば映画でも音楽でも読んだ本でも、何でもいいが、心を揺さぶられるような経験の感想を口にしようとしても、うまく言葉に出てこないことがある。せいぜい「良かった」とか「感動した」「すごかった」といった程度だ。でも、この場合は自分の中に満足感があるから、言葉でうまく表現できなくても嫌な気分が残ることは少ない。もちろん、それを人にうまく伝えられたほうがいいけれど、感動が深いほど、表すのは難しいというのはよくあることだ。「筆舌に尽くしがたい」という言葉もある〉>

(3)書くことの先に出会う「自由」
 <このような問題設定を冒頭で行っていても、明確な結論が記されていない本が少なくない中で、本書の末尾では明確な結論が述べられている。
 〈思ったことをうまく口に出せないという「感じ」が、本書の始まりだった。その違和感から出発して「書く」ことは論理的思考を呼び寄せ、その思考こそが「書く」にふさわしい言葉、普遍性のある言葉を探り当てる。その先で私たちが出あうのは、自分の世界がひとまわり広くて多様なものになっていく感じだ。その「感じ」のことを、私たちは「自由」という言葉で呼ぶ。違和感から出発して「書く」ことの先で私たちが出あうのは、この「自由」なのである〉
 イエス・キリストは、「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」(「ヨハネによる福音書」8章32節)と説いた。大堀氏は、イエスが説いたのと同じ事柄を、小論文を題材にして別の言葉で述べている。>

(4)息苦しい時代にこそ鍛えるべき「書く」こと
 <言葉と真理の関係を考える上でも本書は有益だ。大堀氏は、言語の指示機能に着目し、こう述べる。
 〈「言語の指示機能」とは、「生活のうえで他人との交通の必要がうまれたために」使われる機能を指している。グローバル化とIT化が進み、生産過程が高度に複雑化していく現代社会において、そこで使われる言葉は「機能化と能率化の度合いをますますふかめていく」。その一方で、語彙は多様化しながら、それぞれに「単一の明晰さをもとめられる」。私たちの使う言葉は曖昧さが許されず、同調圧力は高まって、「じぶんがこころの奥底にもっている思いは、とうてい言葉ではいいあらわせないという感じはつよくなってゆく」のである。現代は、たくさんの言葉が行き交っているように見えながら、じつは「みんなもそう言っている」と思える範囲のことしか語りえないかのような、息苦しさにとらわれた時代なのだ。
 このように、私たちは自分の内心の思いを発することが困難な時代を生きている。だからこそ、「書く」ことをいっそう鍛えていかなければならない〉>

(5)内心の自由を確保するために必要な「書く」作業
 <同調圧力が強い時代に、内心の自由を確保するためには書く作業が不可欠なのである。小論文という形にこだわる必要はない。大学ノートや手帳、あるいはスマートフォンやタブレットのメモ機能を用いて書く作業を日常的に行うことで、われわれの知力は強化される。
 同時に重要なのは、書く作業に素直さが要求されることだ。大堀氏は、〈「書く」課程での論理的思考は、現実への単なる拒絶や立場の異なる者への攻撃、糾弾を意味していない。(中略)「論理」という言葉の硬く冷たいイメージとは裏腹に、論理的思考がやわらかな言葉を研ぎ出すことが、むしろ重要なのだ〉と強調する。
 新聞や雑誌では、相手を攻撃することをあらかじめ決めた論考が溢れている。このようなポジショントークをいくら読んでも知力は高まらない。書く作業にあたっては、そのようなポジショントークを行わない気構えを持つことも重要になる。知のモラルという観点からも、本書から教えられることがたくさんある。>

□佐藤優「「書く」ことの鍛錬こそが複雑な現代社会で自由になるための方法だ! ~ビジネスパーソンの教養講座第83回~」(「週刊現代」2018年6月2日号)を引用、ただし内容に応じて項目を設定

 【参考】
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
コメント

【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学

2018年05月23日 | ●佐藤優
 ①竹内政明『読売新聞朝刊一面コラム 竹内政明の「編集手帳」傑作選』(中公新書ラクレ 920円)
 ②加藤登紀子『運命の歌のジグソーパズル』(朝日新聞出版 1,500円)
 ③中野雅至『没落するキャリア官僚 エリート性の研究』(明石書店 2,500円)

 (1)①は、読売新聞の名コラムニストの、タイトル通りの傑作を集めている。
 <古代日本では言葉に神秘的な霊力が宿ると信じられ、それを言霊と呼んだ。言葉を伝える文明の利器である携帯電話に、昔の人が「あくがれいづる魂」に例えた蛍の瞬く光景は、それなりにつじつまが合っているのかも知れない。
 記事の切り抜きを取り出しては読み返している。JR福知山線の脱線事故で、無残につぶれた車両のドアを切断して救助隊員が車内に入った時、折り重なる遺体の傍らには携帯電話が散乱していたという。
 あちこちで光がともり、呼び出し音が鳴る。切れても、すぐにまた鳴り出す。着信表示に「自宅」の文字が浮かんでいるものもあった。肉親を捜し求め、一刻も早く無事の声を聞きたい家族からの電話である>
 携帯電話に言葉という魂が宿っているのだ。

 (2)②を読むと、加藤登紀子氏の深い教養が伝わってくる。例えばロシアについて。
 <ショーロホフの説明によれば、コサックとは、もともと農奴だったものが逃れて来て自立した農業共同体を築いた。その存続を認めさせるために馬を乗りこなす技術、戦いの技術を磨き、ロシア帝国の皇帝の親衛隊の地位を獲得するに至った。
 だから、彼らは農民だが、誰よりも勇敢で、いつも戦闘の最前列に配置された戦争のプロ集団でもあった。
 ロシア革命の時は、ドン川の上流がロシア帝国側の白軍につき、下流が革命派につく、という内戦状態に陥り、『静かなドン』の主人公もその混乱のまっただ中を生きることになる>
 現代ロシアをほんとうによく知っている人は、あの国を理解するために最もよい小説家として、ドストエフスキーやトルストイではなく、ショーロホフを挙げる。

 (3)③は、官僚に関する優れた考現学だ。
 <内政問題よりも外交・安全保障問題が大きくクローズアップされる時代は政府にとっては非常に好都合だということである。内政問題に対する関心が弱まることで不祥事などに対する目線が緩くなるし、国民の実益に関わるような社会保障などの問題が見えにくくなるため国民感情が激化することを避けられる一方で、外交・安全保障問題は難しいものだから政府にすべてを委ねるという受け身の姿勢が強まり、政府が流す様々な情報に国民が影響されやすくなるからである>
 北朝鮮情勢の緊張が安倍政権の延命を助けていることも、政治の外交化という補助線を引くとよく分かる。

□佐藤優「ロシアがよく分かる小説家 ~知を磨く読書 第248回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年5月26日号)

 【参考】
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
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【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
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【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
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【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
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【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
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【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
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【池上彰】の情報整理術 ~新聞記事スクラップ40年以上~

2018年05月22日 | 批評・思想
 <新聞記事のスクラップというアナログ的な方法が、実に役立っています。
「このテーマを集めなければ」という義務感からではなく、自分の興味のおもむくままにスクラップを続けることがポイント。自分がどんなジャンルに興味・関心を持っているかが見えてくるのです。
 情報の整理のためと言って分類やファイリングに時間やお金をかけている人がいますが、これでは本末転倒。本章で紹介する私の新聞記事整理法は、みなさんがきっと驚かれるほどシンプルです。
 大切なのは、どの情報を選ぶかという「選ぶ力」と、それをどう並べるかという「並べる力」。何を選び、どう並べるかを考えることで、独自の見方が生まれ、わかりやすく伝える方法が見つかるのです>

□池上彰『情報を活かす力』(PHPビジネス新書、2016)の「第3章 私の情報整理術」の扉から引用

 
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