(1)イチゴといえば、乙女チックなアイコンの代表格。それが、実は男性の性機能の健康に寄与するらしい。
米国の臨床栄養学専門誌に掲載された報告から。
(2)野菜や果物に含まれる抗酸化物質「フラボノイド」は健康に良いことが知られている。中でも、イチゴやブルーベリーに含まれる
「アントニシアン」
や、柑橘類(オレンジやミカンやグレープフルーツなど)に含まれる
「フラバノン」
「フラボン」
は男性の健康的なエレクトと維持に役立つという。
(3)研究者らは、米国の男性医療従事者を対象とした長期の健康調査の参加者に対し、2000年から4年ごとにエレクトの状態と果物・野菜の摂取状況を質問。回答があった25,096人を追跡調査している。
対象男性の年齢は、50代前半から70代前半まで。
ちなみに、エレクト状態に係る質問は、行為を行うのに十分なエレクトを得られるか、であって、回答は5段階(「very poor」「poor」「fair」「good」「very good」)。このうち、「very poor」「poor」が「ED(Erectile dysfunction)」とされた。
追跡期間中、約35%がEDを自覚していた。
(4)生活習慣病などED発症に関連する他のリスク因子の影響を排除して解析した結果、
果物の総摂取量が多い男性
ではEDリスクが14%低下していることが判明した。特に、
フラボノイド豊富なベリー類や柑橘類の摂取量が多く、
定期的に運動する男性
のEDリスクは、21%低下していたのである。
研究者は、「アントニシアン、フラバノンおよびフラボンを多く摂取するとEDリスクが9~10%は低下する」とし、その効果は「週に2~5時間のウォーキングに匹敵する」という。
□井出ゆきえ(医学ライター)「イチゴとオレンジはEDに効く 「いかにも」サプリより効果的!?~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.290~」(「週刊ダイヤモンド」2016年3月5日号)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高」
「【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~」
「【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~」
「【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~」
「【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~」
「【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~」
「【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~」
「【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~」
「【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~」
「【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~」
「【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~」
「【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~」
「【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~」
「【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・」
「【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~」
「【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~」
「【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~」
「【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~」
「【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~」
「【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?」
「【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~」
「【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~」
「【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~」
「【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~」
米国の臨床栄養学専門誌に掲載された報告から。
(2)野菜や果物に含まれる抗酸化物質「フラボノイド」は健康に良いことが知られている。中でも、イチゴやブルーベリーに含まれる
「アントニシアン」
や、柑橘類(オレンジやミカンやグレープフルーツなど)に含まれる
「フラバノン」
「フラボン」
は男性の健康的なエレクトと維持に役立つという。
(3)研究者らは、米国の男性医療従事者を対象とした長期の健康調査の参加者に対し、2000年から4年ごとにエレクトの状態と果物・野菜の摂取状況を質問。回答があった25,096人を追跡調査している。
対象男性の年齢は、50代前半から70代前半まで。
ちなみに、エレクト状態に係る質問は、行為を行うのに十分なエレクトを得られるか、であって、回答は5段階(「very poor」「poor」「fair」「good」「very good」)。このうち、「very poor」「poor」が「ED(Erectile dysfunction)」とされた。
追跡期間中、約35%がEDを自覚していた。
(4)生活習慣病などED発症に関連する他のリスク因子の影響を排除して解析した結果、
果物の総摂取量が多い男性
ではEDリスクが14%低下していることが判明した。特に、
フラボノイド豊富なベリー類や柑橘類の摂取量が多く、
定期的に運動する男性
のEDリスクは、21%低下していたのである。
研究者は、「アントニシアン、フラバノンおよびフラボンを多く摂取するとEDリスクが9~10%は低下する」とし、その効果は「週に2~5時間のウォーキングに匹敵する」という。
□井出ゆきえ(医学ライター)「イチゴとオレンジはEDに効く 「いかにも」サプリより効果的!?~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.290~」(「週刊ダイヤモンド」2016年3月5日号)
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【参考】
「【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高」
「【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~」
「【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~」
「【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~」
「【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~」
「【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~」
「【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~」
「【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~」
「【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~」
「【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~」
「【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~」
「【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~」
「【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~」
「【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・」
「【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~」
「【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~」
「【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~」
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「【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~」
「【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~」