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2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】「老けない食品の王様」 ~100%カラダにいい食品(3)~

2018年09月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 <牛肉、豚肉と聞くと警戒する人がいるかもしれません。これまで牛肉や豚肉に多く含まれる飽和脂肪酸は、動脈硬化や血管系疾患を招く「悪玉」と考えられてきたからです。しかし最近、「ランセット」にこの常識を覆す論文が掲載されました。
 「ランセット」に掲載された大規模な追跡研究「ピュア・スタディ」は、世界五つの大陸、18の国の約13万5千人を対象として、世界的な話題を呼んでいる研究の一つです。
 昨年11月に発表された「ピュア」によれば、飽和脂肪酸を含む総脂肪の摂取量が多ければ多いほど総死亡率が低下することが分かったというのです。これだけで十分衝撃的な結果ですが、さらに脂肪は心筋梗塞など心血管病での死亡リスクと関連性がなく、脳卒中のリスクに限って言えば、飽和脂肪酸の摂取量が増えるほどリスクが低下したのです。
 脂肪を「悪玉」と考えるのはお腹に付いた脂肪からの連想でしょう。ところが脂肪は人体におよそ37兆個あるとされる細胞の膜や、生体を調整する様々なホルモンなどの元となる重要な役割があります。お腹の脂肪の原因は炭水化物の摂りすぎ。牛肉や豚肉を敵視するのは間違いなのです。
 ただし、鶏むね肉と同様、ここでも重要となるのが調理方法です。
 今年5月、「ダイアビーティス・ケア」が発表した研究によれば、赤身肉を直火で加熱調理した場合、糖尿病リスクが23%、肥満リスクは44%も上昇したという。また、オーブンで長時間加熱した場合も、同様にリスクが上がりました。つまり、牛肉や豚肉も「焼く」のは避けたほうがいいのです。
 私は牛肉や豚肉を食べるときは、しゃぶしゃぶにすることにしています。糖尿病や肥満のリスクを防ぎ、AGEの発生も抑えてくれます。
 ただ、そうは言ってもたまには焼き肉やステーキを食べたくなるものです。その場合は、フライパンなどで調理して絶対に直火を避けてください。つまり網焼きやバーベキューは良くない。先ほどの「ダイアビーティス・ケア」の研究では、フライパンで調理した場合、糖尿病リスクは15%下がったと報告されています。
 それと焼肉の際には、ぜひお酢(★★★)を活用してください。
 お酢にはAGEの発生を未然に防ぐ効果があります。肉を焼く前にお酢に浸してマリネにする。そのひと手間でAGEの発生量が2分の1以下になります。
 また、お酢には血圧と血糖値を下げる効果もあります。クエン酸やアミノ酸など疲労回復に効果がある成分も多く含まれますから、夏には積極的に摂って欲しい調味料です。
 お酢が苦手という方には「自家製ドレッシング」で摂ることをオススメします。お酢はオリーブオイルとの相性がいい。私も自宅で実践していますが、オリーブオイルにお酢、そして少量の塩と胡椒を混ぜるだけで立派なドレッシングになります。
 注意点としては、天然の醸造酢を選ぶこと。加工酢には、砂糖や甘味料が多く添加されています。
 オリーブオイル(★★★★★)は「老けない食品の王様」です。その健康効果は、「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」などで繰り返し裏付けられており、非の打ち所がない。
 主成分であるオレイン酸は強力な抗酸化作用があり、動脈硬化も防ぎますから、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもつながる。また、前出の「ダイアビーティス・ケア」が2015年に発表した研究によれば、地中海食にオリーブオイルを多めに加えると、糖尿病リスクが40%も低下する。
 私は患者さんに必ず食後に血糖値を測るように指導しています。
 この結果がじつに面白い。油の少ない和風パスタとオリーブオイルをたっぷり絡めたペペロンチーノを比べると、ペペロンチーノの方が血糖値の上昇が明らかに緩やかです。パンについても同様で、パン単体で食べるよりもオリーブオイルを付けて食べた方が血糖値の上昇は緩やかになります。これは、オリーブオイルがパスタやパンをコーティングすることで、消化の速度が緩やかになるからだと考えられます。
 オリーブオイルは酸化の度合いによって格付けされています。なかでも酸度が低く、加熱されていないエクストラバージンオイルはとり強い抗酸化作用、抗AGE力があります。
 私も調理用油に浸かったり、サラダにたっぷりかけたりして積極的に摂っていますが、そのまま飲むこともオススメします。毎日、新鮮なエクストラバージンオイルをおちょこ一杯程度飲むことで、アンチエイジング効果が期待できるからです。ただしエクストラバージンは高価なものも多いので、直接飲むものをエクストラバージンにして、調理用油は安価なものを使うようにしてはどうでしょうか。>

□牧田善二(AGE牧田クリニック院長)「100%カラダにいい食品(18品目リスト付き) 世界最高峰の医学雑誌が保証する 一週間に一回は摂って欲しい」(文芸春秋 2018年9月号)から一部引用

 【参考】
【食】「焼く、揚げる」に要注意 ~100%カラダにいい食品(2)~
【食】酸化・糖化・AGE ~100%カラダにいい食品(1)~

 100%カラダにいい18品目(1) (クリックして拡大)
 

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【食】「焼く、揚げる」に要注意 ~100%カラダにいい食品(2)~

2018年09月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 <どんな食べ物にも良い面と悪い面があるのが普通ですが、今回は「100%カラダにいい」と言える食品を選んで紹介したいと思います。いずれも医学的に裏付けられたもので、一週間に一回は絶対に摂って欲しいものばかりです。
 174ページから始まる表をご覧ください。食品をオススメ度別にランキングにしてみました。まずは五つ星の食品から紹介します。
 今年は記録的な猛暑が続き、夏バテ気味の方も多いと思います。そんな方に食べてもらいたいのが、ウナギ(★★★★★)です。疲れや肩こり解消に効果があるビタミンB1が豊富で、古くから夏バテ防止の代表格とされてきました。
 それに加えて私が注目するのは、カルノシンというアミノ酸の一種。これはウナギなどの回遊魚に多く含まれており、酸化、糖化どちらに対しても優れた抑制効果を発揮する「最高の抗酸化・抗糖化物質」なのです。ウナギは他の食品に比べ、とりわけ多く含まれ、「カルノシンの王様」といっていい。
 動物は筋肉やエネルギーを使うと、必ず酸化物質が発生します。酸化物質が体内に溜まると細胞が傷つきエネルギー代謝に異常が生じる。マリアナ海溝付近で生まれたウナギが何千キロも泳いで日本の川を遡上して来られるのは、カルノシンが活性酸素を除去してくれるおかげ。ヒトもカルノシンを多く持っていますが、加齢と共に減少してしまうので、特に高齢の方は食生活で補って欲しいと思います。
 私は平日の仕事に備えて、毎週日曜日の夜にはウナギを食べることにしています。「1週間これからがんばるぞ」という時にはぴったりの食材なのです。
 ウナギと同じ回遊魚のマグロ(★★★★★)とカツオ(★★★★★)も多くのカルノシンを含みます。
 マグロとカツオは種が近く、動脈硬化を防ぐタウリンやビタミンB群が豊富です。また、マグロには肝機能を活性化させるメチオニンが含まれ、カツオには高い抗酸化作用を持つビタミンEやアンセリンが非常に豊富に含まれています。これからの季節、キハダマグロや戻りガツオが旬を迎えますから積極的に食べて欲しいと思います。
 ほかにカルノシンが豊富に含まれている食品は鶏むね肉(★★★★★)です。鶏むね肉はビタミンB群を多く含み、AGEの発生を初期段階で抑えてくれます。また牛肉の10倍以上もビタミンAが含まれていますから、皮膚も粘膜も丈夫にしてくれます。
 マグロやカツオ、鶏むね肉はできれば毎日でも食べて欲しいですが、調理方法には注意が必要です。
 魚や肉は高温で調理すると、AGEが大量に発生します。焼き魚は、生と比べてAGEは2倍以上。また、鶏肉を焼いた場合、生と比べて7倍以上、揚げた場合はなんと10倍のAGEが発生します。特に、鶏皮の焼き鳥やフライドチキンは非常に多くのAGEが含まれる。おいしいのはわかりますが、決してオススメはできません。
 魚は生食ができますから、できるだけ生で食べてください。マグロは絶対に刺身がオススメです。マグロ自体に栄養素が豊富ですし、付け合わせに緑黄色野菜を添えればより完璧な栄養バランスになります。カツオは、表面を火で炙ったタタキでもOKです。中身は生ですからAGEはほとんど発生していません。
 鶏肉は食中毒のリスクもありますから、生で食べるのは控えたほうがいいでしょう。ぜひ覚えていただきたいのは「蒸す、煮る、ゆでる」という三つの調理方法の方が「焼く、揚げる」よりずっと身体にいいということです。蒸し鶏や鶏肉の煮込みなど、少しずつ調理方法を変えて毎日の食卓に加えてください。
 主菜として、できれば二日に一回は食べて欲しいのが牛肉と豚肉(★★★)です。
 牛肉には豊富なタンパク質がバランスよく含まれているほか、鉄や亜鉛といった人体に必須のミネラルが充実しています。豚肉はビタミンB群が豊富です。糖質の代謝を促進することでAGEの発生を予防してくれます。>

□牧田善二(AGE牧田クリニック院長)「100%カラダにいい食品(18品目リスト付き) 世界最高峰の医学雑誌が保証する 一週間に一回は摂って欲しい」(文芸春秋 2018年9月号)から一部引用

 【参考】
【食】酸化・糖化・AGE ~100%カラダにいい食品(1)~

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【食】酸化・糖化・AGE ~100%カラダにいい食品(1)~

2018年09月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 <健康で長生きするためには何を食べればいいのか--。
 世界中の人が関心を寄せるこのテーマに、いま、世界中の医学研究者が新しいエビデンス(科学的根拠)を探し求めて取り組んでいます。
 かつて医学雑誌といえば基礎研究が主でしたが、いまや二大巨頭であるイギリスの「ランセット」とアメリカの「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」までもが「からだにいい食材」について発表し続けているのです。
 トップ・ジャーナル以外でも、例えば、アメリカの糖尿病治療のガイドラインを定める米国糖尿病学会の機関誌「ダイアビーティス・ケア」は食と血糖値に関して注目すべき研究を続々と発表。「食」は「薬」と同等とみなされるようになりました。
 私は若い頃、米国のロックフェラー大学の研究員として、体内で起こる化学的な反応を調べる「生化学」という学問を勉強してきました。生化学を理解していなければ、特定の食品が身体にどのような影響を与えるのか分析することはできません。
 私がライフワークとしてきたのは、老化や様々な病気をもたらすAGE(終末糖化産物)という物質の研究です。日本に帰国してからも久留米大学医学部の教授として研究を続け、15年前、東京・銀座にAGEを専門とするクリニックを開業しました。これまでに延べ20万人以上の患者さんを診断し、生活習慣病や糖尿病を予防・治療するためのアドバイスを続けています。
 最新の医学的知見から言えば、様々な病気や老化の元凶は「酸化」と「糖化」にあります。体内に取り込んだ酵素の一部が活性酸素に変化する「酸化」の危険性はこれまでも盛んに指摘されてきました。
 それに加え、近年注目されているのが「糖化」です。これは糖質がタンパク質や脂質と結びついて体内で劣化する現象を指します。このとき生み出される物質がAGEで、老化現象やあらゆる病気の原因となります。糖尿病や心疾患、骨粗しょう症やアルツハイマー病、果てはがんまで、老けるか老けないかはAGEがカギを握っているのです。
 では具体的に何を食べれば酸化と糖化、そしてAGEを防ぐことができるのでしょうか。>

□牧田善二(AGE牧田クリニック院長)「100%カラダにいい食品(18品目リスト付き) 世界最高峰の医学雑誌が保証する 一週間に一回は摂って欲しい」(文芸春秋 2018年9月号)から一部引用

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【佐藤優】五木寛之氏の小説論が明かされた学生たちとの対話

2018年09月19日 | ●佐藤優
★五木寛之『七〇歳年下の君たちへ』(新潮社、2018)

(1)五木寛之の若い世代との対話
 <1932年9月30日生まれなので、今年で86歳になる作家・五木寛之氏の、私立灘高校の生徒との対話(2回)、早稲田大学文化構想学部の学生との対話(1回)をまとめてつくられたユニークな作品だ。自らの世代の体験を若い世代に伝えようとする五木氏の真摯な姿勢が伝わってくる。また、五木氏の小説論が展開されている点でも興味深い。>

(2)純文学を飲み込んだ中間小説
 <灘高生の
 〈ソ連での人びととの出会いやいろんな見聞があって、「さらば、モスクワ愚連隊」を書いたのに、すべて作家の虚構みたいに評された、とご本にありました。例えば、現地取材をしたルポタージュのような形で出版をすると、そんなことを言われることもなく、きちんと伝えたいことを伝えることができるのではないかと思いました。しかし、敢えて小説という虚構の器で、主人公に物語を語らせることは、「伝えたいことを伝える」うえでどういう意味を果たすのですか?〉 
 というノンフィクションと小説との違いについての本質的な質問に対して五木氏はこう答える。
 〈うーん。それはどんな人を読者として想定するかでしょうね。ルポタージュなり評論なりを書いた場合、さっきも言ったような巷の多くの人たちに読んでもらえるかどうか。かつては「中央公論」とか「世界」とか、いろんな雑誌が賑やかで、丸山真男や加藤周一、福田恆存などといった評論家が論陣を張って、論壇というものが機能していました。もちろん、そこに知的な読者もついていた。だけど僕はそういう場所ではなくて、いわば大道芸人としてやりたかった。大道芸をエンジョイする人たちに読んでもらうには、ルポタージュでは無理じゃないかな〉。
 五木氏は、大道芸人という言葉を用いているが、高踏的、前衛的に読者に何かを教えてやるというような傾向がノンフィクション作品にあることを批判しているのである。小説家は自らの作品を多くの読者が楽しんで読めるような工夫が必要と考える。それだから五木氏はエンターテインメントということばを当時、あえて用いたのである。あの頃、五木氏の小説は中間小説というジャンルに分類された。純文学と大衆小説の中間に位置するという意味だ。現在、中間小説というカテゴリーは存在しない。中間小説が純文学を飲み込んでしまったからだ。このように日本の文学界の構造を変化させる上で、五木氏の小説が果たした役割は大きい。>

(3)五木作品の影響を受けた『自壊する帝国』
 <五木氏は、
 〈僕の処女作「さらば、モスクワ愚連隊」は、60年代半ばの時点で「ソ連社会主義制度はもうもたない」ということを書いた小説ですよ。あの時代にそんなことを言っている人はあまりいなかったと思います。林達夫さんぐらいでしょう。あの小説は、本当はそんなふうに読んでもらいたい。作品の中に織り込んだ暗号が、分かる人にはビビッと来るように書いてあります。でも、大道芸を楽しむように楽しんでもらうだけでも作者としてはかまわない〉
 と述べる。評者が『さらば、モスクワ愚連隊』を読んだのは高校生のときだ。作品の中に暗号が織り込まれていることには気づいたが、それを解読することはできなかった。後に外交官になってモスクワに住むようになったときに暗号が解けた。答えは、「どんな国にも人間の隣には人間がいる。人間を信用しない社会主義体制は自壊する」ということだった。評者の『自壊する帝国』(新潮文庫)は深いところで『さらば、モスクワ愚連隊』『蒼ざめた馬を見よ』などの五木作品の影響を受けている。>

(4)イメージが湧いてから書く
 <小説家もノンフィクション作家も作品を書くときには、まずイメージが浮かんでいる。早大生の
 〈小説というか、話を書くことにすごい興味があります。五木先生が小説を書かれる際、イメージが先に湧くのでしょうか〉
 という、文学をまったく理解していないとしか思えないくだらない質問に対しても五木氏はていねいに答えている。
 〈イメージが先だと思います。それを文章にしていく過程はけっこう厄介で、作家が頭を掻き毟っているのは、文章に定着していくところだと思う。机に向かっている時ばかりではなく、ご飯を食べていても、旅行していても、遊んでいても、常にイメージとは共生しています。
 だから長い小説を書いていると、50人の登場人物がいたら、50人の人間が頭の中で一緒に住んでいる。顔つきも、しゃべり方、口調、経歴、年齢も知っている、自分の友だちみたいな連中が頭の中にいっぱいいるわけです。それをまとめていく作業の中で、なかなか言うことを聞かない奴もいる。長い小説を書いていると、死んだ人がまた登場したり、つじつまが合わないと編集者に指摘されることもありますけど(笑)、取りあえずイメージが先です。それを文章化するには、コツコツと原稿用紙を埋めていく努力をすればいいのです〉>

(5)コツコツと仕事を積み重ねていく
 <評者の場合、分野はノンフィクションであるが、作品に着手するときには、末尾のイメージが明確にある。裏返して言うと、結論がイメージできないと作品に着手することができないのである。作品に着手すれば、到着点に向けて身をすり減らしながら文字を紡いでいく。五木氏は、
 〈小説を書く仕事は歩くことと似ています。走ったり、踊ったりはできないんですね。僕はいまだに手書きで、ひたすら400字詰め原稿用紙をひとマスずつ埋めていくという、まことに散文的というか、コツコツと仕事をしています。小説家は天才型の人には向かないような気がしますね。ひらめきで書けるものじゃない〉
 小説にもノンフィクションにも近道は存在しないのである。コツコツと毎日、仕事を積み重ねていく根気が必要とされるのだ。>

□佐藤優「五木寛之氏の小説論が明かされた学生たちとの対話 ~ビジネスパーソンの教養講座第97回~」(「週刊現代」2018年9月22・29日号)

 【参考】
【佐藤優】文化は操作可能な道具か
【佐藤優】孤独な作家にとっての憩い
【佐藤優】社会情勢を反映した長時間労働対応の特捜部隊「カトク」の実態
【佐藤優】野蛮な帝国への抵抗文学
【佐藤優】不確実な社会に対応する
【佐藤優】21世紀でも色あせない歴史的名著の新訳 ~『仕事としての学問/仕事としての政治』~
【佐藤優】「知の巨人」らの対談3本 ~『世界と日本と日本人』~
【佐藤優】“日本語高”に資する作品
【佐藤優】資本主義の本質が現れる定年後の再就職市場
【佐藤優】社会を覆う自己責任論が生んだ「発達障害ブーム」
【佐藤優】あのテロ事件の一級の史料
【佐藤優】幕末期思想家の影響力の源泉
【佐藤優】欧米列強 血みどろの20世紀
【佐藤優】「日中関係が好転」の理由
【佐藤優】「読書力」によって「知の天井」を形成せよ ~松岡正剛の千夜千冊~
【佐藤優】ポピュリズムに流されずに国会をウオッチする姿勢、「小さな政府」だった室町幕府、欧州諸国の外交における植民地支配の遺産
【佐藤優】内外政事情の全体像、読解術、精神科受診へのハードルを低くする努力
【佐藤優】理解し合えない家族という共同体の本質 ~細部の描写が秀逸~
【佐藤優】江戸時代の「鎖国」は反カトリシズムだった ~『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』~
【佐藤優】「三回読み」という技法 ~『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』~
【佐藤優】外務省主流派による画策、バランスがとれた社会評論、社会変革に与える教育の重要性
【佐藤優】『日本を蝕む「極論」の正体』
【佐藤優】日本の政治エリートの本音、キリスト教の日本的変容、西部邁の思想書
【佐藤優】思考の「小島」を作る法、鬱病対策、自決・考
【佐藤優】哲学者でもある筒井康隆、福祉から排除された人が刑務所に、神学からの教育論
【佐藤優】「アイロニー」と「ユーモア」の弁証法的技法で「真の学知」を手に入れよ
【佐藤優】弱者の「疑似福祉施設」 ~『刑務所しか居場所がない人たち』~
【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~
【佐藤優】日本社会の矛盾が詰まった「団塊ジュニア」はこんな苦労を強いられている
【佐藤優】修験道の論理、教育改革、東京の問題を解決する商品
【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
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【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
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【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
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【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
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【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
コメント

【佐藤優】文化は操作可能な道具か

2018年09月18日 | ●佐藤優
 ①斎藤哲也『試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する』(NHK出版新書 860円)
 ②松岡正剛『千夜千冊エディション 文明の奥と底』(角川ソフィア文庫 1,280円)
 ③中公新書編集部編『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』(中公新書 880円)

 (1)①は、大学入試センター試験(マークシート方式)の倫理の問題を用いて、社会人に哲学の基礎知識を付けることを試みた意欲的な作品だ。
 <哲学の用語や概念をわかりやすく噛み砕いて説明する際、ブ厚い哲学事典よりも、倫理の教科書や参考書、用語集のほうが役立つことが多かったのだ。
 が、倫理は入試科目としては脇役に追いやられている。国公立の二次試験や私大の入試ではほとんど出題されないため、センター倫理の受験者数も他科目に比べて格段に少ないのが現状だ。
 これはすごくもったいない。日本史や世界史を概観するのに高校の教科書が役立つように、大学生や社会人が哲学のあらましを知るうえで、高校倫理の内容は難易度としてちょうどいい塩梅なのだ>
 との斎藤氏の指摘はその通りと思う。本書によって高校レベルの倫理をマスターすれば、哲学や思想の専門書も読み進めていくことができるようになる。

 (2)②は、タイトルには文明を掲げているが、内容としては文化の複雑性と重要性を説いている。
 <いまや、多くの日本人も文化よりも文明が気になるようになってしまっている。一週間ほど前、ある会合で若手のKという将来を嘱望されている自民党の政治家が日本に必要なのは天皇制と日本語で、それを守るための施策をしなければいけないという発言をしていたのだが、これなどは文明にあらかじめ境界線を作っておいて、そこで日本という文化アイデンティティが守れるようにしたいという、ぼくなどにはとうてい考えられない発想だった。多様な文化は流れのままに放っておいても、廃れるものは廃れ、残るものは残るのだから大丈夫という楽観なのである>
 と松岡氏は指摘するが、確かに国会議員や官僚で、K氏のような文化を操作可能な道具として捉える人が増えてきているように思える。本質において普遍的性格を持つ文明に、文化的防衛の境界線をつくることが不可能だということが分かっていないのである。

 (3)③を読むと、日本史の問題点がよく分かる。大日本帝国の拡大について、国防安全保障の原理が、経済的権益拡大と結び付き、<
 明治憲法体制の権力分立構造に抱合されていった。「天皇親政」という建前と「天皇不親政」という実態のもとでは、主権者でない国民はもとより、フィクションのうえでの主権者とされた天皇も統御できない国家が生まれていたのである>
 という清水唯一朗氏(慶應義塾大学教授)の解説には説得力がある。統治エリートの無責任体制が、日本を破滅の道に向かわせていったのである。

□佐藤優「文化は操作可能な道具か ~知を磨く読書 第264回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年9月22日号)

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【佐藤優】情報分析:民族問題における宗教と政治 ~インテリジェンス~

2018年09月17日 | ●佐藤優
 <コーカサス地域で、民族が政治的意味をもつようになったのは遅く、19世紀末のことだ。それまでは人間集団を分ける指標として、宗教が大きな意味をもった。
 コーカサス地域の宗教事情を簡単に説明しておく。アゼルバイジャン人がイスラーム教のシーア派(イランと同じ十二イマーム派)で、チェチェン人、イングーシ人、カバルディア人、チェルケス人などの北コーカサスの山岳民族のほとんどはイスラーム教のスンニー派(シャフィイー法学派)である。アルメニアはキリスト教だが、五世紀にキリストの神性しか認めない(正統派神学ではイエス・キリストは、まことの神で、まことの人なので、神性と人性をもつ)「異端」と断罪された単性派(アルメニア教会)だ。
 ここで、「北コーカサスの山岳民族のほとんど」として、「すべて」としなかったのは、北コーカサスの北オセチア共和国(ロシア領)とトランスコーカサスの南オセチア自治州(グルジア領)の宗教事情が特殊だからである。南オセチアは、一方的にグルジアからの独立を宣言し、2008年8月26日にロシアのメドベージェフ大統領が南オセチアと同じくグルジア領のアブハジア自治共和国を一方的に「独立国」として承認し、2008年9月現在、国際情勢を混乱させる大問題を引き起こしている。
 宗教的にオセチア人はもともと他の山岳民族と同じスンニー派だったが、18世紀後半から19世紀前半にロシアがコーカサスに進出する過程でロシア正教に改宗した。世界史でもイスラーム教からキリスト教に改宗するという稀な例で、現在、正確な統計は存在しないが、オセチア人の九割以上が正教徒とみられている。
 グルジア人は、ロシア正教と教義を同じくするグルジア正教を信じている。ちなみにロシアがキリスト教を導入したのは、988年、キエフ・ルーシのウラジミール公が洗礼を受けたときとされる。グルジアに関しては、317年に東グルジアに存在したイベリア王国がキリスト教を受け入れている。キリスト教受容についてグルジアはロシアよりも671年も先輩なのである。
 コーカサスにおけるグルジアとオセチアは、ロシアにとって重要な同盟者なのである。ロシア帝国はグルジア人、オセチア人の協力者を通じて、コーカサス支配を行う。1917年の社会主義革命後もグルジア人、オセチア人はソ連共産党中央委員会、KGB(国家保安委員会)、内務省などに強力なロビーを形成し、それはソ連崩壊後の現在に通じているのである。>

□佐藤優『自壊する帝国』(新潮社、2006/後に新潮文庫、2008)の「文庫版あとがき--帝国は復活する」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】情報分析:民族問題における言語構造と思想 ~インテリジェンス~
【佐藤優】情報収集のコツ ~インテリジェンス~
【佐藤優】情報操作 ~インテリジェンス~

 

コメント

【佐藤優】情報分析:民族問題における言語構造と思想 ~インテリジェンス~

2018年09月16日 | ●佐藤優
 <コーカサスは、北コーカサスとトランスコーカサスによって構成される。北コーカサスとトランスコーカサスの間にはコーカサス山脈が横たわっている。日本アルプスのような山岳地帯を想像していただければよい。歴史的にこの地域では、言語、民族、宗教が複雑に入り組んでいる。オセチア語はペルシア語系の言語だ。アゼルバイジャン語はトルコ語の方言のような感じだ。それに対して、グルジア語、チェチェン語、イングーシ語などのコーカサス系言語は、他の言語とはまったく異なる独立系言語である。通常の言語は、日本語、英語、ロシア語、中国語、アラビア語など、いずれも主格-対格の構造になっている。しかし、グルジア語はまったく別の能格構造になっている。この辺は、文法学の実に難しい話なのだが、言語学者の千野栄一氏がチェコのプラハで、コーカサス語の専門家であるバーツラフ・A・チェルニー博士を訪問したときの記録を読むと、概要がわかる。以下、チェルニー博士が千野氏に説明した内容だ。
 〈グルジア語ではラテン語や古代ギリシャ語に見られるような動詞のパラダイム(動詞の変化表)は不可能であるらしい。一万ほどありうる変化形のうち、それぞれの動詞で違った形が実現されるので、一見すべての動詞が不規則に見えるが、本当はきちんとした体系をなしているという説明がなされた。そして、一万という数に驚いた私に博士は、「チェルケス語には2.5ミリアルドの形がありえますよ」と、いって、にっこりされた。私は耳を疑ったので、失礼をかえりみずもう一度、「2.5ミリアルドですね」(これはすなわち25億という意味である)と、たしかめると、「そう25億です」という返事が戻って来た。〉(千野栄一『プラハの古本屋』大修館書店、1987年、67~68頁)
 言語構造と思想には密接な関係がある。今回、国際秩序に大混乱をもたらすきっかけをつくったグルジアのサーカシビリ大統領やソ連の独裁者スターリン、さらに日本でも翻訳が出されている現代ロシアの小説家ボリス・アクーニン(本名グリゴーリー・チハルチシビリ、アクーニンは日本語の“悪人”からとったペンネーム)などは、グルジア語を母語にしているので、他の言語を母語とする人々とは違った天才的な発想がでてくるのだろう。>

□佐藤優『自壊する帝国』(新潮社、2006/後に新潮文庫、2008)の「文庫版あとがき--帝国は復活する」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】情報収集のコツ ~インテリジェンス~
【佐藤優】情報操作 ~インテリジェンス~

 
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【佐藤優】書誌(9月15日現在)

2018年09月15日 | ●佐藤優
 ※2018年9月15日現在。なお、「●」は所持するもの。

 《追加分》
●『知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術』(文春新書、2018)/共著:池上彰
●『平成史』(小学館、2018)/共著:片山杜秀
●『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』(KADOKAWA、2018)
●『高畠素之の亡霊 ある国家社会主義者の危険な思想』(新潮選書、2018)
●『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』(NHK出版新書、2018)
●『神学の技法 キリスト教は役に立つ』(平凡社、2018)
●『外務省犯罪黒書 日本国外務省検閲済み』(講談社+α文庫、2018)
●『十五の夏(上下)』(幻冬舎、2018)
●『思考法 教養講座「歴史とは何か」』(角川新書、2018)
●『読む力 現代の羅針盤となる150冊』(中公新書ラクレ、2015)
●『勉強法 教養講座「情報分析とは何か」』(角川新書、2018)
●『宗教と暴力 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)/共著:池上彰、松岡正剛、石川明人、高岡豊
●『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)/共著:池上彰、松岡正剛、碧海寿広、若松英輔
●ボアズ・ガノール(佐藤優・監訳、河合洋一郎・訳)『カウンター・テロリズム・パズル 政策決定者への提言』(並木書房 2018)

(1)著書
●『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、2005 →増補版:新潮文庫、2007《解説:川上弘美》)
  ※第59回毎日出版文化賞特別賞
●『自壊する帝国』(新潮社、2006 →新潮文庫、2008《解説:恩田陸》)
  ※第5回新潮ドキュメント賞および第38回大宅壮一ノンフィクション賞
●『日米開戦の真実 大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』(小学館、2006 →小学館文庫、2011)
●『獄中記』(岩波書店、2006年 →改訂版:岩波現代文庫、2009)
●『国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき』(太陽企画出版、2007 →角川文庫 2008)
●『地球を斬る』(角川学芸出版、2007 →角川文庫 2009)
●『国家の謀略』(小学館、2007)
●『野蛮人のテーブルマナー ビジネスを勝ち抜く情報戦術』(講談社、2007 →講談社+α文庫、2009)
●『野蛮人のテーブルマナー 「諜報的生活」の技術』(講談社、2009)
●『私のマルクス』(文藝春秋、2007 →文春文庫 2010)
●『インテリジェンス人間論』(新潮社、2007 →新潮文庫 2010)
●『国家論 日本社会をどう強化するか』(NHKブックス、2007)
●『世界認識のための情報術』(週刊金曜日、2008)
●『交渉術』(文藝春秋、2009 →文春文庫、2011)
●『テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力』(角川ワンテーマ21、2009)
●『テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方』(角川ワンテーマ21、2009)
●『外務省ハレンチ物語』(徳間書店、2009 →徳間文庫、2011)
●『神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門』(新教出版社、2009)
●『「諜報的(インテリジェンス)生活」の技術 野蛮人のテーブルマナー』(講談社、2009)
●『甦る怪物 私のマルクス ロシア篇』(文藝春秋、2009)
●『功利主義者の読書術』(新潮社、2009 →新潮文庫、2012)
●『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』(小学館、2009)
●『はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲』(NHK出版新書、2009)
●『はじめての宗教論 左巻 ナショナリズムと神学』(NHK出版新書、2011)
●『日本国家の神髄 禁書「国体の本義」を読み解く』(扶桑社、2009)
●『この国を動かす者へ』(徳間書店、2010)
『3・11クライシス!』(マガジンハウス、2011)
『予兆とインテリジェンス』(産経新聞出版、2011)
●『人たらしの流儀』(PHP研究所、2011)
●『佐藤優のウチナー評論』(琉球新報社、2011)
●『この国を壊す者へ』(徳間書店、2011)
『世界インテリジェンス事件史 祖国日本よ、新・帝国主義時代を生き残れ!』(双葉社、2011)
●『インテリジェンス人生相談 復興編』(扶桑社、2011)
『共産主義を読みとく いまこそ廣松渉を読み直す『エンゲルス論』ノート 廣松渉エンゲルス論との対座』(世界書院 2011)
●『外務省に告ぐ』(新潮社 2011 →新潮文庫、2014)
●『野蛮人の図書室』(講談社、2011)
●『国家の「罪と罰」』(小学館 2011)
●『新・帝国主義の時代 左巻 情勢分析論篇』(中央公論者、2013)
●『新・帝国主義の時代 右巻 日本の進路篇』(中央公論者、2013)
●『神学の履歴書 ~初学者のための神学書ガイド~』(新教出版社、2014)
●『紳士協定 私のイギリス物語』(新潮社、2012/新潮文庫、2014)
●『帝国の時代をどう生きるか 知識を教養へ、教養を叡智へ』(角川oneテーマ21、2012)
●『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』(東洋経済新報社、2012)
●『人間の叡智』(文春新書、2012)
●『同志社大学神学部』(光文社、2012)
●『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス、2013)
●『知の武装: 救国のインテリジェンス』(新潮新書、2013)
●『国境のインテリジェンス』(徳間書店、2013 →徳間文庫、2015)
●『地球時代の哲学 池田・トインビー対談を読み解く』(潮出版社、2014)
●『元外務省主任分析官・佐田勇の告白: 小説・北方領土交渉』(徳間書店、2014)
●『先生と私』(幻冬舎、2014/後に幻冬舎文庫、2016)
●『佐藤優の沖縄評論』(光文社知恵の森文庫、2014)
●『「知的野蛮人」になるための本棚 (PHP文庫、2014)
『野蛮人のテーブルマナー 完全版』(講談社、2014)
●『宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源』(KADOKAWA、2014)
●『いま生きる「資本論」』(新潮社、2014)
●『修羅場の極意』(中公新書ラクレ、2014)
●『逆境を乗り越える技術』(ワニブックス、2014)
●『「知」の読書術 』(集英社(知のトレッキング叢書)、2014)
●『私の「情報分析術」超入門 仕事に効く世界の捉え方』(徳間書店、2014)
●『創価学会と平和主義』(朝日新書、2014)
●『私が最も尊敬する外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六』(講談社、2014)
●『佐藤優の10分で読む未来 キーワードで即理解 新帝国主義編』(講談社、2014)
●『日本国家の神髄 ~禁書『国体の本義』を読み解く~』 (扶桑社新書、2014)
●『「ズルさ」のすすめ』(青春新書インテリジェンス、2014)
●『佐藤優の実践ゼミ 「地アタマ」を鍛える!』(「文藝春秋」2015年2月臨時増刊号)
●『世界史の極意』(NHK出版新書、2015)
●『神学の思考 キリスト教とは何か』(平凡社、2015)
●『危機を克服する教養』(角川書店、2015)
●『人生の極意』(扶桑社新書、2015)
●『プラハの憂鬱』(新潮社、2015)
●『国家の攻防/興亡』(角川新書、2015)
●『希望の資本論』(朝日新聞出版、2015/後に朝日新聞出版、2016)/共著:池上彰
●『危機を克服する教養 ~知の実践講義「歴史とは何か」~』(KADOKAWA、2015)
●『超したたか勉強術』(朝日新書、2015)
●『知性とは何か』(祥伝社新書、2015)
『国境のインテリジェンス』(徳間文庫カレッジ、2015)
●『ケンカの流儀 -修羅場の達人に学べ』(中公新書ラクレ、2015)
●『いま生きる階級論』(新潮社、2015)
●『イスラエルとユダヤ人に関するノート』(ミルトス、2015)
●『知の教室 ~教養は最強の武器である~』(文春文庫、2015)・・・・『佐藤優の実践ゼミ 「地アタマ」を鍛える!』再構成したもの。
●『お金に強くなる生き方』(青春新書インテリジェンス、201)
●『同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか』(光文社新書、2015)
●『官僚階級論 ~霞が関(リヴァイアサン)といかに闘うか』(モナド新書、2015)
●『この国が戦争に導かれる時 超訳:小説・日米戦争』(徳間文庫、2015) 
『「池田大作 大学講演」を読み解く 世界宗教の条件』(潮出版社、2015)
●『佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日』(時事通信出版局、2015)
●『外務省犯罪黒書』(講談社エディトリアル、2015)
●『資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ』(NHK出版新書、2016)
●『危機を覆す情報分析 ~知の実戦講義「インテリジェンスとは何か」~』(KADOKAWA、2016)
●『組織の掟』(新潮新書、2016)
●『自分を動かす名言』(青春出版社、2016)
●『動因を探せ 中東発世界危機と日本の分断』(徳間書店、2016)
●『使える地政学 日本の大問題を読み解く』(朝日新聞出版、2016)
●『貧乏物語 現代語訳』(講談社現代新書、2016)
●『世界インテリジェンス事件史』(光文社文庫、2016)
●『現代の地政学』(晶文社、2016)
●『資本論の核心 純粋な資本主義を考える』(角川新書、2016)
●『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』(キリスト新聞社、2016)
●『君たちが知っておくべきこと 未来のエリートとの対話』(新潮社、2016)
●『性と国家』(河出新書、2016.11.26)/共著:北原みのり
●『世界観 』(小学館新書、2016.12.1)
●『大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす 』(NHK出版、2016.11.10)
●『秩序なき時代の知性』(ポプラ新書、2016.12.8)
●『知の操縦法』(平凡社、2016.11.28)
『悪いヤツほど愛される 』(講談社+α新書、2017)
●『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社、2016.10.31)
●『キリスト教神学で読み解く共産主義』(光文社新書、2017.2.20)
●『僕ならこう読む 「今」と「自分」がわかる12冊の本』(青春出版社、2017.2.15)
●『嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れる』(中公新書ラクレ、2017.2.10)
●『この世を知るための教養 10のキーワードですべてがわかる』(アスコム、2017.3.7)
『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社、2017)
●『悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために』(文春文庫、2017)
●『牙を研げ 会社を生き抜くための教養』(講談社現代新書、2017)
●『日露外交 北方領土とインテリジェンス』(角川新書、2017)
●佐藤優・監修『地政学から読み解く米中露の戦略』(宝島社、2017)
●『学生を戦地へ送るには ~ 田辺元「悪魔の京大講義」を読む~』(新潮社、2017)
●『ゼロからわかる「世界の読み方」 ~プーチン・トランプ・金正恩~』(新潮社、2017)
●『佐藤優の集中講義 民族問題』(文春新書、2017)
●『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017.9.25)
●『一触即発の世界』(時事通信出版局、2018)
●『勉強法 教養講座「情報分析とは何か」』(角川新書、2018))
●『読む力 現代の羅針盤となる150冊』(中公新書ラクレ、2015)
●『十五の夏(上下)』(幻冬舎、2018)
●『外務省犯罪黒書 日本国外務省検閲済み』(講談社+α文庫、2018)
●『神学の技法 キリスト教は役に立つ』(平凡社、2018)
●『高畠素之の亡霊 ある国家社会主義者の危険な思想』(新潮選書、2018)
●『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』(NHK出版新書、2018)

(2)共著(対談)
●『国家の自縛』(産経新聞出版、2005 →扶桑社文庫、2010)/聞き手:斎藤勉(産経新聞元モスクワ支局長)
●『国家の崩壊』(にんげん出版、2006)/聞き手:宮崎学
●『北方領土「特命交渉」』(講談社、2006 →講談社+α文庫、2007)/共著:鈴木宗男
●『インテリジェンス―武器なき戦争』(幻冬舎新書、2006)/共著:手嶋龍一
●『ナショナリズムという迷宮 -ラスプーチンかく語りき』(朝日新聞社、2006 →朝日文庫、2010)/対談:魚住昭
『アメリカの日本改造計画』(イースト・プレス、2006)/共著:関岡英之・小林よしのり・西部邁ら
『反省 私たちはなぜ失敗したのか?』(アスコム、2007)/共著:鈴木宗男
『国家情報戦略』(講談社、2007)/共著:高永哲
『中国の黒いワナ』(宝島社、2007)/共著:青木直人・西尾幹二
『佐藤優 国家を斬る』(同時代社、2007)/コーディネーター:宮崎学、連帯運動・編
●『国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える』(太陽企画出版、2007 →角川文庫、2008)/対談:竹村健一
●『正義の正体』(集英社インターナショナル、2008)/共著:田中森一
●『大和ごころ入門』(扶桑社、2008)/共著:村上正邦
●『ロシア闇と魂の国家』( 文春新書、2008)/対談:亀山郁夫
『情報力―情報戦を勝ち抜く“知の技法”』(イースト・プレス、2008)/共著:鈴木琢磨
『政治を語る言葉』(七つ森書館、2008)/山口二郎・編
●『暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠』(日本文芸社、2008)/共著:副島隆彦、
『第三次世界大戦 左巻 新・帝国主義でこうなる!』(アスコム、2008)/共著:田原総一朗
『第三次世界大戦 右巻 新・世界恐慌でこうなる!』(アスコム、2008)/共著:田原総一朗
●『テロルとクーデターの予感-ラスプーチンかく語りき2』(朝日新聞出版、2009)/対談:魚住昭
●『インテリジェンス人生相談 社会編』、『同 個人編』(扶桑社、2009)
●『知の超人対談 岡本行夫・佐藤優の「世界を斬る」』(産経新聞出版、2009)/ 共著:岡本行夫
●『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』(文春新書、2009)/共著:立花隆
『徹底討論沖縄の未来』(芙蓉書房出版、2010)/共著:大田昌秀、沖縄大学地域研究所・編
●『猛毒国家に囲まれた日本 ロシア・中国・北朝鮮』(海竜社、2010)/共著:宮崎正弘
『小沢革命政権で日本を救え 国家の主人は官僚ではない』(日本文芸社、2010)/共著:副島隆彦
『週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編』(新潮社、2011)/共著:西原理恵子
『国家の危機』(KKベストセラーズ、2011)/共著:的場昭弘
●『聖書を語る 宗教は震災後の日本を救えるか』(文藝春秋、2011 →文春文庫、2013)/共著:中村うさぎ
『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』(創出版、2012)/対談:柳美里
●『はじめてのマルクス』(週刊金曜日、2013)/共著:鎌倉孝夫
●『世界と闘う「読書術」 思想を鍛える1000冊』 (集英社新書、2013)/共著:佐高信
●『知の武装 救国のインテリジェンス』(新潮新書、2013)/共著:手嶋龍一
『新・帝国主義時代を生き抜くインテリジェンス勉強法』(講談社、2014)/共著:荒井和夫
●『聖書を読む』(文藝春秋、2013)/共著:中村うさぎ
●『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』(文春新書、2014)/共著:池上彰
●『喧嘩の勝ち方 喧嘩に負けないための5つのルール 』(光文社、2014)/共著:佐高信
●『賢者の戦略』(新潮新書、2014)/共著:手嶋龍一
●『死を笑う うさぎとまさると生と死と』(毎日新聞社、2015)/共著:中村うさぎ
●『希望の資本論』(朝日新聞出版、2015)/共著:池上彰
●『反知性主義とファシズム』(金曜日、2015)/共著:斎藤環
●『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(キャップス、2015)/共著:副島隆彦
●『「殺しあう」世界の読み方 (田原総一朗責任編集 オフレコ!BOOKS)』(アスコム、2015)/共著:田原総一朗・宮崎学
●『とりあたま大学: 世界一ブラックな授業!編』(新潮社、2015)/共著:西原理恵子
●『イスラエルとユダヤ人に関するノート』(ミルトス、2015)
●『国家のエゴ』(朝日新書、2015)/共著:姜尚中
●『異端の人間学』(幻冬舎新書、2015)/共著:五木寛之
●『インテリジェンスの最強テキスト』(東京堂出版、2015)/共著:手嶋龍一
●ニッポン放送「高嶋ひでたけのあさラジ!」編『90分でわかる日本の危機』(扶桑社新書、2015)
●『政治って何だ!? - いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ-』(ワニブックスPLUS新書、2015)/共著:石川知裕
●『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』(文春新書、2015)/共著:池上彰
●『あぶない一神教』(小学館新書、2015)/共著:橋爪大三郎
●『インテリジェンスの最強テキスト』(東京堂出版、2015)/共著:手嶋龍一
●『第3次世界大戦の罠 -新たな国際秩序と地政学を読み解く』(徳間書店、2015)/共著:山内昌之
●『平和なき時代の世界地図 戦争と革命と暴力 単行本』(祥伝社、2015)/共著:宮崎学
●田原総一朗・責任編集『「殺し合う」世界の読み方』(文化放送、2015)/共著:宮崎学
●『マルクスと日本人 社会運動からみた戦後日本論』(明石書店、2015)/共著:山崎耕一郎
●『創価学会を語る』(第三文明社、2015)/共著:松岡幹夫
●『小学校社会科の教科書で、政治の知識をいっきに身につける』(東洋経済新報、2015)/共著:井戸まさえ
●『新・地政学 ~「第三次世界大戦」を読み解く』(中公新書ラクレ、2016)/共著:山内昌之
●『佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』(文藝春秋、2016)/共著:竹内久美子
●『復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に』(角川新書、2016)/共著:的場昭弘
『竹中先生、これからの「世界経済」について本音を話していいですか』(ワニブックス、2016)/共著:竹中平蔵
●『右肩下がりの君たちへ』(ぴあ、2016)/共著:津田大介ほか
●『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』(東洋経済新報社、2016)/共著:山岸良二
●『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』(東洋経済新報社、2016)/共著:山岸良二
●『いま、公明党が考えていること』(潮新書、2016)/共著:山口那津男
●『21世紀の戦争論 昭和史から考える』(文春新書、2016)/共著:半藤一利
●『世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方』(PHP新書、2016)/共著:宮家邦彦
●『右肩下がりの君たちへ』(ぴあ、2016)/共著:津田大介、ほか
●『新・リーダー論 ~大格差時代のインテリジェンス~』(文春新書、2016)/共著:池上彰
●『性と国家』(河出新書、2016.11.26)/共著:北原みのり
●『僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける77の極意』(東洋経済新聞社、2016.12.16)/共著:池上 彰
『トランプは世界をどう変えるか?』(朝日新書、2016.12.26)/共著:エマニュエル・トッド
●『死を語る』(PHP文庫、2017.8.3)/共著:中村 うさぎ
●『JAに何ができるのか』(新潮社、2017)/共著:奥野長衛
●『世界政治裏側の真実』(日本文芸社、2017.10.10)/共著:副島隆彦
●『「暴走する」世界の正体』(SB新書、2017)/共著:宮崎学
●『悪の指導者(リーダー)論 』(小学館新書、2017)/共著:山内昌之
●『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)/共著:高橋巖
●『核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む』((朝日新書、2017)/共著:薮中三十二
●『大日本史』((文春新書、2017)/共著:山内昌之
●『武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』 (SB新書、2018)』/原作:原泰久
●『ファシズムの正体』(集英社インターナショナル新書、2018)
『40代でシフトする働き方の極意』(青春新書インテリジェンス、2018)
●『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)/共著:池上彰・松岡正剛・碧海寿広・若松英輔
●『宗教と暴力 激動する世界と宗教』(KADOKAWA、2018)/共著:池上彰、松岡正剛、石川明人、高岡豊
●『人生にムダなことはひとつもない』(潮出版社、2018)/共著:土屋伸之(お笑い芸人ナイツ)、塙宣之(同)
●『思考法 教養講座「歴史とは何か」』(角川新書、2018)/共著:松岡正剛
●『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』(KADOKAWA、2018)
●『平成史』(小学館、2018)/共著:片山杜秀
●『知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術』(文春新書、2018)/共著:池上彰

(3)訳書
ゲンナジー・ジュガーノフ(佐藤優/黒岩幸子・共訳)『ロシアと現代世界 汎ユーラシア主義の戦略』(自由国民社、1996)
●J.L.フロマートカ(Josef Lukl Hromadka、日本ではロマドカの名称でも知られる)『なぜ私は生きているか J.L.フロマートカ自伝』(新教出版社、1997)
アレクサンドル・レベジ(工藤精一郎/工藤正広/黒岩幸子・共訳)『憂国』(徳間書店、1997)
●ヨゼフ・ルクル・フロマートカ (平野 清美・訳/佐藤優・監訳・解説)『神学入門 ~プロテスタント神学の転換点』(新教出版社、2012)
ヨゼフ・ルクル・フロマートカ (平野 清美・訳/佐藤優・監訳)『人間への途上にある福音 キリスト教信仰論』(新教出版社、2014)
●アモス・ギルボア/エフライム・ラピッド・編(佐藤優・監訳/河合洋一郎・訳)『イスラエル情報戦史』(並木書房、2015)
●『この国が戦争に導かれる時 超訳:小説・日米戦争』(徳間文庫、2015) 
●レム・クラシリニコフ(佐藤優・監訳、松澤一直・訳)『MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史』(東京堂出版、2017)
●ボアズ・ガノール(佐藤優・監訳、河合洋一郎・訳)『カウンター・テロリズム・パズル 政策決定者への提言』(並木書房 2018)
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【佐藤優】立っていると思う者

2018年09月15日 | ●佐藤優
 <立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。あなたがたの会った試練で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたの耐えられないような試練に会わせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられつように、のがれる道も備えて下さるのである。 --「コリント人への第一の手紙」10章12-13節

 パウロがコリント(ギリシアの都市)のキリスト教徒に宛てた手紙からの抜粋だ。
 パウロの思想の特徴は、真理は具体的であると考えていることだ。それだから、ここで語られていることも、コリントの教会が抱えている具体的な問題を解決するためのものだ。どうものこの教会には、自分が強い信仰を持っている、すなわち「立っていると思う者」が何人かいて、他の人々を軽蔑していたようだ。「倒れないように気をつけるがよい」というのは、こういう増長した信者に対するパウロの皮肉だ。
 会社や役所や学校でも、自己愛が過剰で、「自分は能力がある」と増長している人は、ちょっとしたきっかけで躓いてしまう。厳しい状況の中でも、きちんと仕事や勉強をこなしていくことができる人は増長しない。自らが行うべき使命(それは、仕事で自己実現をするというようなことだけでなく、家族の生活を保障するという身近な課題でもいい)をしっかり持っている人は、「倒れることがない」のである。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「苦難に負けない言葉」の「立っていると思う者」を引用

 【参考】
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~


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【京都】【出雲】神々の祇園祭

2018年09月15日 | □旅
●祇園祭後祭
 2018年の夏、祇園祭後祭(あとのまつり)の京都を訪れた。今年の京都は、四捨五入すれば40℃の酷暑が連日続く。ために重要な神事である花笠巡行が今年は中止されてしまったほどだ。
 後祭は1965(昭和40)年をもって途切れていたが、2014(平成26)年に復活した。私はこの年にも出かけているから、後祭に会うのはこのたびで二度目となる。

●祇園祭
 祇園祭の行事は、(一)山鉾町が主催するものと、(二)八坂神社が主催するものとに大別される。
 (一)のうち、「山鉾行事」だけが重要無形民俗文化財に指定されている。山鉾行事は、山鉾が設置される時期により前祭(さきのまつり)と後祭(あとのまつり)の二つに分けられる。山鉾行事のうち、「宵山」(よいやま=前夜祭)と「山鉾巡行」が名高い。

 
 
 
 
 (二)八坂神社が主催する神事は、 「神輿渡御」(神幸:7月17日・還幸:7月24日)や「神輿洗」(7月10日・7月28日)などが名高く、「花傘連合会」が主催する花傘巡行(7月24日)も八坂神社の行事といえる。神輿渡御においては、八坂神社から中御座神輿(なかござみこし)・東御座神輿(ひがしござみこし)・西御座神輿(にしござみこし)の大神輿3基に召した神々が各氏子町を通って渡る。中御座神輿には、八坂神社の主祭神である素戔嗚尊(スサノオノミコト、古称「牛頭天王」)を、東御座神輿には素戔嗚尊の本妻である櫛稲田姫命(クシナダヒメ)を、西御座神輿には素戔嗚尊の8人の子どもを載せる。大神輿3基は、御旅所(平時は土産物を販売する「四条センター」)に7月24日まで滞在する。

 
 
●スサノオ神話
 高天原を追放されて出雲に降り立ったスサノオは、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に毎年娘を食われているアシナヅチ・テナヅチの夫婦に出会った。聞けば、最後に残った末娘のクシナダヒメも、もうじき食われてしまう時期なのだという。哀れに思うと同時に美しいクシナダヒメが愛しくなったスサノオは、彼女との結婚を条件にヤマタノオロチ退治を申し出た。最初は訝しんだアシナヅチ・テナヅチ夫婦だが、彼が天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟と知ると喜んでこれを承諾した。
 スサノオとの結婚が決まると、クシナダヒメはすぐにスサノオの神通力によって変身させられ、小さな櫛となった。その櫛をスサノオは髪に挿しこみ、ヤマタノオロチ退治に臨んだ。
 スサノオは見事、十束剣によってヤマタノオロチを退治する。その後、スサノオはクシナダヒメと共に暮らす場所を探して、須賀の地に宮殿を建てた。二神は八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)をもうけ、大国主命(オオクニヌシノミコト)はその子孫である。

 

 というような神話が世に知られているのだが、出雲をめぐる神話には二つの流れがある。
  ①「記紀」(『古事記』と『日本書紀』)の出雲系神話
  ②『出雲国風土記』や「出雲国造神賀詞」の地元の出雲神話
 両者には違いがあって、①ではスサノオはヤマタノオロチを退治するが、この話は②にはまったく登場しない。
 他方、②には八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノノミコト)による雄渾な出雲創成譚(国引き神話)が展開されるが、これは①には載っていない。

●スサノオとアマテラス
 スサノオやその息子ないし子孫とされるオオクニヌシは、アマテラス信仰を信じる人々が日本列島に来る前に、人々が信じていた神々である。本来は戦争を行って、どちらの神々が強いかをはっきりさせないといけないところだが、スサノオ、オオクニヌシはアマテラスへ平和裏に権力を移譲してしまった(国譲り)。光の世界をアマテラスが支配し、闇の世界と死者の世界はスサノオ、オオクニヌシが支配しているということになった。
 神道の考え方では、日本全土は一応、アマテラスの統治下にあるわけだが、一ヵ所だけ、アマテラスの統治が及ばないところがある。島根県だ。島根県には出雲大社があって、あそこはオオクニヌシを祀る。スサノオ・オオクニヌシ信仰の中心地である。東京であれば府中の大國魂(おおくにたま)神社だ。
 埼玉県に境を接する東京都北部や、特に埼玉県を中心に、スサノオ・オオクニヌシ信仰の神社がたくさんある。例えば、武蔵国一宮の氷川(ひかわ)神社(さいたま市)は、スサノオ・オオクニヌシを祀る氷川(簸川)神社の総本社である。
 明治天皇もすごく注意深く行幸している。これは、不思議なことだ。なぜなら、天皇の祖先に国譲りしたスサノオ系は、いわば負け組なのだから。その負け組のほうが、なぜ武蔵一宮なのか。なぜ伊勢信仰の神社ではないのか。
 日本の国の謎を解いていくと、このスサノオ・オオクニヌシ信仰が出てくる。スサノオ・オオクニヌシ信仰を探っていくと、それはどこかで国家権力とぶつかる。伊勢のアマテラス信仰ではなく、出雲のスサノオ・オオクニヌシ信仰を採った大本教が、戦前、徹底的な大弾圧を受けたように。

●出雲の抵抗精神
 平城京が政治の中枢だった時代、天子は南を向いて政治を執った。中国の思想、「天子南面」に基づく。平城京も平安京も南を向いている。日本の寺社も、ほとんどそれに準じて南を向いている。
 出雲大社も南を向いているのだが、本殿に祀られているオオクニヌシは西を向いている。あまり知られていない事実だが、深い理由があるだろう。

□「みみより」(2018年9月号)

 【参考】
【出雲】神話と政治/出雲国造 ~八束水臣神津野命の正体(2)~
【出雲】国引きの神はなぜ隠れたか? ~八束水臣神津野命の正体(1)~
【出雲】日本的平和の原点 ~出雲大社と大山~
【読書余滴】「もののけ姫」再考 ~素戔嗚尊~



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【佐藤優】情報収集のコツ ~インテリジェンス~

2018年09月14日 | ●佐藤優
 ソ連共産党中央委員会やロシア共産党中央委員会の幹部たちとの人脈をつくる中で、特にブラジスラフ・シュベードとは、佐藤優と波長が合った。彼は、リトアニア共産党第二書記で、リトアニア情勢が緊迫化してきた1990年夏、面識を得た。身長175センチ程、四角張った顔をしている。強度の近視で牛乳瓶の底のような黒縁眼鏡をかけ、無口な気むずかしい学者のようなこの男はリトアニア共産党でも恐られる存在だった。シュベードは、ソ連共産党中央委員でもあったので、モスクワにも時々出張でやって来た。

 <また「オクチャーブリ第一ホテル」には小さな書籍のキオスクがあるのだが、ここが情報の宝庫だった。最初、私はこの売店に関心を示さなかったが、あるときシュベードが、電話帳を指差して、「マサル、これは手に入れておいた方がいい」と教えてくれた。それは、クレムリン、ソ連共産党中央委員会、ソ連政府、ソ連最高会議の執務用電話帳だった。部内用ではなく一応値段がついている。
 ソ連時代、要人の連絡先に関する情報を入手するのは至難の業だった。電話帳を一般書店で購入することは不可能で、電報電話局にも備え付けられていなかった。このキオスクで入手した電話帳をもとに私は日本のジャーナリストや他国の外交官に対してソ連要人の連絡先に関する情報を提供したが、これはたいへん感謝された。多くの人に「なぜ佐藤は表に出ていない要人の連絡先を知っているのだろうか」と不思議に思われたが、種明かしは簡単で、電話帳を持っていたからである。
 さらにこのキオスクでは、モスクワの小さな通りの名称まで正確に記された地図も販売されていた。ソ連時代、モスクワの地図はKGB施設や軍事産業関連施設を隠していたので、どれも曖昧だったが、ソ連共産党中央委員会やソ連政府に勤務する運転手が使用するための正確な地図をこの売店では購入することができた。
 秘密文書ではないが、一般に広く公開されていない文書が情報収集の上で役立つことを私はシュベードから教えられた。>

□佐藤優『自壊する帝国』(新潮社、2006/後に新潮文庫、2008)の「第七章 終わりの始まり」の「良心派党官僚の苦悩」から一部引用

 【参考】
【佐藤優】情報操作 ~インテリジェンス~

 
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【詩歌】【宮沢賢治】星めぐりのうた

2018年09月13日 | 詩歌
 あかいめだまの さそり
 ひろげた鷲の  つばさ
 あをいめだまの 小いぬ、
 ひかりのへびの とぐろ。

 オリオンは高く うたひ
 つゆとしもとを おとす、
 アンドロメダの くもは
 さかなのくちの かたち。

 大ぐまのあしを きたに
 五つのばした  ところ。
 小熊のひたいの うへは
 そらのめぐりの めあて。

 【参考】
【宮沢賢治】討議『銀河鉄道の夜』とは何か
【詩歌】宮沢賢治「蠕虫舞手《アンネリダタンツエーリン》」 ~水のなかでダンス~
【詩歌】宮沢賢治「高原」 ~方言~
【詩歌】宮沢賢治「原体剣舞連」
【詩歌】宮沢賢治「烏百態」
【詩歌】宮沢賢治「風の又三郎」
【詩歌】宮沢賢治「星めぐりの歌」
【詩歌】宮沢賢治「種山ヶ原」 ~ドヴォルザーク「新世界より」~
【詩歌】砂漠のバラード

 
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【佐藤優】情報操作 ~インテリジェンス~

2018年09月13日 | ●佐藤優
 佐藤優の処女作は『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』 (新潮社、2005年3月)だが、その後の全ての萌芽があるという点では、第三作『自壊する帝国』(新潮社、2006年5月/後に新潮文庫、2008年10月)が処女作の名にふさわしい。
 例えば、インテリジェンスにおける情報操作について次のような記述がある。

 <私は以前から引っ掛かっていたメドベージェフやフルシチョフから聞いたシュワルナッゼ辞任の真相についてもアルクスニスの見方を聞いた。
 「マサル、それは実に面白い話だ。メドベージェフの言ったシュワルナッゼの腐敗、汚職は事実だよ。しかし、それは辞任の理由の二%にもなっていないだろう。シュワルナッゼは共産党には独裁を実現したくても、それを実現する力がないことが判っていた。そんな冒険をすれば、国民の力で自分たちが権力の座から引きずり降ろされ、殺されかねないことをわかっていた。だからゴルバチョフに本気で警告したんだ。
 ただ、面白いのはメドベージェフがあなたにした話だ。セルゲイ・フルシチョフの見立て通り、この情報源がKGBであることは間違いない。典型的なKGBの情報操作だよ。あいつらは嘘は言わない。ただし、二%しかない要因を誇張し、あたかもそれが真相の九割くらいと相手に信じ込ませる。典型的な手口だよ」
 本物の情報操作とはそういうものだ。嘘に基づくのではなく、部分的事実を誇張して、相手側に間違えた評価をさせるのである。そして、このことは、私が情報戦の現場でロシア人から学んだ貴重な財産になった。>

□佐藤優『自壊する帝国』(新潮社、2006/後に新潮文庫、2008)の「第5章 反逆者たち」の「メドベージェフの“情報操作”」から一部引用

 
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【佐藤優】孤独な作家にとっての憩い

2018年09月12日 | ●佐藤優
 ①五木寛之『七〇歳年下の君たちへ こころが挫けそうになった日に』(新潮社 1,350円)
 ②古川雄嗣『大人の道徳 西洋近代思想を問い直す』(東洋経済新報社 1,600円)
 ③渡辺哲夫『創造の星 天才の人類史』(講談社 1,850円)

 (1)①は、灘高校の生徒と早稲田大学文化構想学部の学生と著者のやりとりをまとめたユニークな作品だ。灘高生に五木氏は、次のように言う。
 <人間について言えば、僕は人間嫌いという一面もあるんです。一人でいるのが一番楽。それでいて、孤独なままでずっと生きていることは苦しい。
 もしも自分にとって小説の意味があるとしたら、ただ小説というものを通じてのみ、見えない仲間とコミュニケートできるという感覚はあるんです。やっぱり一人ではキャッチボールはできないから、小説という投げたボールを受け止めてくれ、またこっちへ投げ返してくれる人はどこかにいるのだろうか、どうやら誰かがいてくれているようだ、という漠然とした感覚が読み手への思いとしてあります>
 小説でもノンフィクションでも作家の仕事は基本的に孤独である。表現を通じて読者とコミュニケーションを取ることが作家にとって喜びであり、憩いでもある。

 (2)②は、思想について掘り下げて考える上でとても有益な書だ。例えば、主権について古川氏は、次のように説明する。
 <主権者が王であれば、市民を守るために「危険に身をさらす」ことを求められるのは、王と王の軍隊だけです。市民は王に守ってもらうべき存在であり、そういう約束で、王に主権を預けたのです。
 しかし、主権者が市民たち自身であるのであれば、当然、市民たち自身が、共同で、その義務を負わなければなりません。だから、すべての市民が、平等に、国家すなわち自分たち自身を防衛する義務を負い、そのために「危険に身をさらす」ことを求められる>
 確かに国民皆兵は、理論的に国民主権から導き出されている。

 (3)③を読むと、人類の知性の歴史においては、理性と共に非理性が重要な位置を占めていることが分かる。
 <人類は有史以来、いや、神話時代より古い先史時代から現在に至るまで、一万年単位の世界史を、この深い生命様態の「うねり」に揺られ、翻弄されて生きてきた。「枢軸時代」によって理性的秩序の枠をはめられても、なお〈エス〉親和的な三重奏の疾風怒涛が治まらないから、ルネサンスという理性/非理性の熾烈な闘争が起きたのであり、この祝祭の「時間」が終わってから一世紀ののちに、実に慌ただしく
 〈ドストエフスキー/ヴァーグナー/ゴッホ〉が、すなわち〈癲癇/ヒステリー/緊張病〉が、人類精神の創造性と人類の存在理由を示す威力として、われわれを襲ったのだ>
 この指摘はその通りだ。学校で教えられない非理性に対する感覚を磨いていくことが、総合知を身に付ける上で大切だ。

□佐藤優「孤独な作家にとっての憩い ~知を磨く読書 第263回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年9月15日号)

 【参考】
【佐藤優】社会情勢を反映した長時間労働対応の特捜部隊「カトク」の実態
【佐藤優】野蛮な帝国への抵抗文学
【佐藤優】不確実な社会に対応する
【佐藤優】21世紀でも色あせない歴史的名著の新訳 ~『仕事としての学問/仕事としての政治』~
【佐藤優】「知の巨人」らの対談3本 ~『世界と日本と日本人』~
【佐藤優】“日本語高”に資する作品
【佐藤優】資本主義の本質が現れる定年後の再就職市場
【佐藤優】社会を覆う自己責任論が生んだ「発達障害ブーム」
【佐藤優】あのテロ事件の一級の史料
【佐藤優】幕末期思想家の影響力の源泉
【佐藤優】欧米列強 血みどろの20世紀
【佐藤優】「日中関係が好転」の理由
【佐藤優】「読書力」によって「知の天井」を形成せよ ~松岡正剛の千夜千冊~
【佐藤優】ポピュリズムに流されずに国会をウオッチする姿勢、「小さな政府」だった室町幕府、欧州諸国の外交における植民地支配の遺産
【佐藤優】内外政事情の全体像、読解術、精神科受診へのハードルを低くする努力
【佐藤優】理解し合えない家族という共同体の本質 ~細部の描写が秀逸~
【佐藤優】江戸時代の「鎖国」は反カトリシズムだった ~『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』~
【佐藤優】「三回読み」という技法 ~『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』~
【佐藤優】外務省主流派による画策、バランスがとれた社会評論、社会変革に与える教育の重要性
【佐藤優】『日本を蝕む「極論」の正体』
【佐藤優】日本の政治エリートの本音、キリスト教の日本的変容、西部邁の思想書
【佐藤優】思考の「小島」を作る法、鬱病対策、自決・考
【佐藤優】哲学者でもある筒井康隆、福祉から排除された人が刑務所に、神学からの教育論
【佐藤優】「アイロニー」と「ユーモア」の弁証法的技法で「真の学知」を手に入れよ
【佐藤優】弱者の「疑似福祉施設」 ~『刑務所しか居場所がない人たち』~
【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~
【佐藤優】日本社会の矛盾が詰まった「団塊ジュニア」はこんな苦労を強いられている
【佐藤優】修験道の論理、教育改革、東京の問題を解決する商品
【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
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【本】大災害あと人はどう生きるべきか ~佐伯一麦『空にみずうみ』~

2018年09月12日 | ●大岡昇平
 (3)佐伯一麦『空にみずうみ』(中公文庫 1,370円)

 <(3)は、作家と染色家の妻の物語で丹念に夫婦の日常が綴られている。めざましいのは福原麟太郎、内田百閒、ルナール、伊東静雄などの文章を引用して、日常の時間と風景を切り取り、内面化して、見るもの聞くものを新たにする(生き方の更新をはかっている)点だ。東日本大震災、地震、仮設住宅などの言葉は出てこないが、人々の生活が「あの日」から変わったことがさりげなく語られる点も胸に迫る。大いなる災厄のあと死者を思いやりながら人はどう生きるべきかを真摯に訴えているからである。国をこえ、人種をこえ、たえまない戦争と災厄の中で読まれうる傑作だ。>

□「(池上冬樹が薦める文庫この新刊!)ユーモアと恐怖が背中合わせ」(「朝日新聞デジタル」2018年8月18日)を一部引用
(池上冬樹が薦める文庫この新刊!)ユーモアと恐怖が背中合わせ

 【参考】
【本】組織の改革について学ぶ ~『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』~
【本】対テロ戦争の最前線 ~『レッド・プラトーン 14時間の死闘』~
【片山善博】【本】地域づくりの要諦を学ぶ ~『地域からつくる 内発的発展論と東北学』~
【本】世界中で食べられるトマト缶 ~消費者が知らない驚愕の事実~
【本】移民政策の得失を冷静に分析 ~キューバ移民の第一線学者~
【本】戦前から日本は変わらず ~1940年体制~
【本】いかに“米中戦争”を避けるか ~歴史から国際政治を類推する~
【本】つげ義春は文章も面白い ~『つげ義春とぼく』~
【本】バブルを描く古典的名著 ~『バブルの物語 暴落の前に天才がいる』~
【本】塩野七生、最後の歴史大長編 ~『ギリシア人の物語3』~
【本】日本銀行はどのようにして政治的に追い込まれたのか ~『日銀と政治 暗闘の20年史』~
【本】最悪の選択は現状維持と分析 ~黒田日銀の5年間を問う好著~
【本】麻薬撲滅のための経済学思考 ~アピールと説得の理論と方法~
【本】モンゴルのユーラシア制覇 ~『モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦』~
【本】歴史はどう繰り返すのか ~『歴史からの発想』~
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
【本】北朝鮮核危機を描く労作 ~『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』~
【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
【本】朝日新聞・書評委員が選ぶ「今年の3点」(抄)
【本】著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書 ~『「地政心理」で語る半島と列島』~
【本】人の判断はなぜ歪むのか/2人の研究者の友情物語 ~『かくて行動経済学は生まれり』~ 
【本】エネルギーの本質を学ぶ ~『エネルギーを選びなおす』~
【本】JR九州の勢いの秘密を凝縮 ~読んで元気が出る人間の物語~
【本】日本は英国の経験に学べ ~『イギリス近代史講義』~
【本】噴火の時待つ巨額損失のマグマ ~『異次元緩
【本】“立憲主義”の由来を知る ~『立憲非立憲』~
【本】日本語特殊論に与せず ~『英語にも主語はなかった』~
【本】小国の視点で歴史を学ぶ ~『石油に浮かぶ国/クウェートの歴史と現実』~
【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
【本】元財務官僚のエコノミストが日本経済復活の処方箋を説く ~『日本を救う最強の経済論』~
【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
【本】歪み増殖していく物語に迷う ~『森へ行きましょう』~
【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
【本】万華鏡のように迫る名著 ~『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』~
『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
【本】【神戸】「自己満足」による過剰開発のツケ ~『神戸百年の大計と未来』~
【本】英国は“対岸の火事”にあらず ~新自由主義による悲惨な末路~
【本】人材開発でもPDCAを回す ~戦略的に人事を考える必読書~
【本】仮想通貨が通用する理屈 ~『経済ってそういうことだったのか会議』~
【本】進化認知学の世界への招待 ~『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『動物になって生きてみた』~
【本】「戦争がつくっった現代の食卓」 ~ネイティック研究所~
【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~
【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~
【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~
【本】テイラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』
【本】中国から見た邪馬台国とは
【本】核兵器は世界を平和にするか ~著名学者2人がガチンコ対決~
【本】『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
【本】梅原猛『梅原猛の授業 仏教』
【本】東芝が危機に陥った原因は「サラリーマン全体主義」 ~『東芝 原子力敗戦』~
【本】バブル崩壊後の経済を総括 ~『日本の「失われた20年」』~
【本】20世紀英国は実は軍事色が濃厚 ~通念を覆す『戦争国家イギリス』
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~
【本】冷笑的な気分に喝を入れる警告と啓発に満ちた本 ~『日本中枢の狂謀』~
【本】物質至上主義批判の古典 ~『スモール イズ ビューティフル』~
【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~
【本】精神の自由掲げた9人の輝き ~『暗い時代の人々』~
【本】遊牧民は「野蛮」ではなかった ~俗説を覆すユーラシアの通史~
【本】いつも同じ、ブレないのだ ~『ブラタモリ』(1~8)~
【本】分裂する米国を論じた労作 ~『階級 「断絶」社会 アメリカ』~
【本】否応なきグローバル化、つながることの有用性 ~「接続性」の地政学~
【本】読書の効用、ゆっくり丹念な ~より速く成果を出すメソッド~
【本】国谷裕子『キャスターという仕事』
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