語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観

2017年05月31日 | ●佐藤優
 ①辻田真佐憲『文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年』(文春新書 920円)
 ②藤和彦『国益から見たロシア入門 知られざる親日大国はアジアをめざす』(PHP新書 840円)
 ③国分良成『中国政治からみた日中関係』(岩波書店 2,400円)

 (1)①によって、文部省(現・文部科学省)の歴史と現状がよく分かる。
 <ナショナリズムによる自国中心主義(今日的にいえば「ジャパン・ファースト」)は、グローバリズムの経済的合理性で抑制できるかもしれない。この両者を適切に組み合わせ、新しい「理想の日本人像」を模索することが必要だ。
 その点で「改正教育基本法」は、それほど悪いものではない>
 ・・・・という辻田氏の指摘は、そのとおりなのだが、ナショナリズムとグローバリズムの折り合いを文教政策でどのようにつけるか、という具体的問題になると、適切な解が見えない。
 文部科学省内でも、
   初等教育を担当する官僚は教育勅語を肯定的に評価する
のに対して、
   大学教育を担当する官僚は新自由主義的な競争原理を日本の大学に導入する
ことに腐心している。

 (2)②は、経済実務家の視座から見たロシア情勢に関する優れた分析書だ。
 <ロシア中央銀行は2016年11月に入り「今後3年間、原油価格は1バレル=40ドルで推移する」との予測を立てたが、ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、11月25日、米雑誌『フォーブス』のインタビューで「原油価格が1バレル=25ドルまで下落する可能性が高い」とした上で、「たとえそうなったとしてもロシア経済にとって大惨事にはならない」と自信のほどを示している。
 これはロシアの原油生産コストが低く、低油価に対する耐性があるからである。(中略)
 ロシアの11月の原油生産量は日量1,121万バレルとなり、ソ連崩壊以来の最高水準を維持している。
 このようにロシアの石油価格は、日本のエネルギー基盤の脆弱性を是正するための切り札なのである>
 ・・・・との藤氏の言説には説得力がある。現在、安倍政権が進める対露外交にも本書の内容がかなり反映されている。

 (3)③によって、中国の対日観がよく分かる。
 <中国が少しでも軍事・安全保障に関わる情勢を開示してくれたとしたら、それだけでも緊張状況はかなり改善するはずである。しかし、中国のそうした面での閉鎖性と情報不開示は世界でも有数である。われわれはそれを前提に中国と付き合うことに馴れっこになっているが、そのこと自体がもともと異常である>
 確かにそのとおりだ。
 しかし、民意により国家指導部が選ばれるのではない中国の共産党体制が続くかぎり、中国が軍事情報の開示を行うことはないであろう。軍事的観点からも対中インテリジェンス活動を強化する必要がある。

□佐藤優「経済実務家のロシア情勢分析 ~知を磨く読書 第200回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年6月13日号)
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【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
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【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~

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【加計学園疑惑】と官邸 ~「総理の意向」隠蔽か~

2017年05月30日 | 社会
 (1)2018年春に愛媛県今治市で獣医学部の開設を目指す「加計(かけ)学園」をめぐる問題が再浮上した。
 国家戦略特区の認定、新設学部の認可をめぐって内閣府職員が文部科学省の担当官に「総理の意向」をかざして手続きの加速化を求め、そのやりとりを記した文書が現れたのだ。
 この問題は、「森友学園」の「忖度」で済まされない問題をはらんでいる。

 (2)5月17日の衆議院文部科学委員会で文書の存在を明らかにした玉木雄一郎・衆院議員(民進党)の質問に、松野博一(ひろかず)・文部科学大臣は、学部新設について「設置時期をあらかじめ提示、書き込むようなことは審議会との関係においてどうなうのかと話した記憶がある」と答弁した。
 新設学部の認可は、文科省の諮問機関である大学設置・学校法人審議会において厳正に審査される。委員は大学関係者などから成り、審査内容は施設や教員の配置、カリキュラムの内容まで多岐にわたる。にわかに提出して通るものでは、到底ありえない。松野大臣は、そうした認可の手続きを念頭に、2016年1月に戦略特区認定、3月末に学部新設の申請、8月末に認可の判断提示というスケジュールから見て準備不足に陥るこtろはないのか、との真っ当な疑問を示した、と受け止められる。
 換言すれば、国家戦略特区という安倍内閣の「三本の矢」の一つである目玉政策だからといって、厳正な認可基準を曲げることはあってはならない、との懸念を示したもので、そう指摘せざるを得ない状況認識が存在したことを物語っている。

 (3)52年間認められてこなかった獣医学部の新設がほんとうに必要かどうかは、意見が分かれる。百歩譲って獣医師の増員は必要で、さらに今治市が国家戦略特区に認定するに相応(ふさわ)しいとしても、そのことと開学を前提として日程を区切り、あたかも大学設置基準を「緩和」してでも間に合わせろ、というのは本末転倒だ。
 「総理の意向」の有無はさて措き、内閣府が主導する日程ありきの進め方は、文部科学行政の公正な進め方とは相容れない。松野大臣の答弁かr、安倍政権の目玉政策という「大義」を掲げて、適正な行政の執行をねじ曲げることを強要するかのような振る舞いが、霞が関の内部にあることが明らかになった。

 (4)さらに重大なことがある。
 先の委員会で「文書が作成された可能性はある」と答弁した松野文科大臣に対し、菅義偉・官房長官は5月17日の会見で、「文書の作成日時や作成部局が明確になっていない」などと述べ、「怪文書の類い」と決めつけた。
 松野大臣が言及した「存在の可能性」についての調査は19日に行われたが、関係者7人から1人当たりわずか10~30分の聞き取りで済まされ、「確認できなかった」との結論に終わっている。
 菅官房長官が「怪文書」と頭ごなしに決めつけたものに、松野大臣が異論を唱えられるはずもない。

 (5)懸念すべきは、菅官房大臣をはじめとする安倍官邸の霞が関に対する「恐怖政治」ともいえる「統制」であり、安倍首相周辺が絡む事案によって、行政の公平性がねじ曲げられようとしている事実だ。
 だが、そうした手法への反感も、霞が関内に燻(くすぶ)っていることは、図らずも松野大臣の答弁から明らかになった。
 政党政治を否定するかのような安倍首相の改憲提案も併せ、「安倍一強政治」の歪みが露わになりつつある。

□佐藤甲一(ジャーナリスト)「加計学園疑惑と官邸 「総理の意向」隠蔽か ~政治時評~」(「週刊金曜日」2017年5月26日号)
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 【参考】
【加計学園疑惑】「忖度」ではなく首相の直接指示か ~首相主導の“官製談合”~
【後藤謙次】共謀罪に加計学園問題まで炎上 ~予想以上に高い「6月の壁」~


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【加計学園疑惑】「忖度」ではなく首相の直接指示か ~首相主導の“官製談合”~

2017年05月30日 | 社会
 (1)民進党の「加計(かけ)学園疑惑調査チーム」(共同座長:今井雅人・衆議院議員&桜井満・参院議員)の衆参院議員6名は5月19日、獣医学部が設置される加計学園の建設現場(愛媛県今治市)など現地視察した。
 調査チームは、「朝日新聞」が安倍首相の指示を示唆する内部文書を報じた5月17日に発足。17日と18日、関連部署の官僚に対するヒアリングを行い、発足3日目には疑惑の現場を訪ねたのだ。
 桜井議員は、愛媛県庁で、視察の狙いをこう語った。
 <一番大きいのは知事の発言。「国家戦略特区で出したらどうか」というアドバイスが内閣府からあって、それからトントン拍子で進んだ(許可がおりた)という知事の発言がありました。ところが、昨日(18日)に私が農水委員会で(内閣府で国家戦略特区担当の)藤原豊審議官に質問をした時には「内閣府からそういう働きかけをしたことはない」と答弁。知事発言と食い違っていたので、確認をさせていただきに来ました>
 実際、中村時広(ときひろ)・愛媛県知事は4月12日の会見で内閣府の助言について、次のように明言していた。
 <(加計学園の獣医学部予定地は)今治が古くから教育機関の誘致を図って、幾度となく挫折をし、私も就任以降、構造改革特区で提出をし続けて、ことごとくだめで、途中で「これはもう無理じゃないか」と感じた>
 <途中で内閣府から助言があって、「国家戦略特区で出したらどうか」ということだったので、出したら許可が下りた>
 また、桜井議員は、民進党の福田剛・県議からも「内閣府の方から県地域政策課の担当者に説明があった」という情報を得ていた。

 (2)そこで、調査チームは県知事や地域政策課の担当者と面談、藤原審議官の国会答弁との食い違いについて事実を確認しようとしたのだ。
 しかし、知事も副知事も担当者も不在。話を聞けず、文書で質問状を送って回答を得ることになった。
 なお、県は当初「調整中」だったが、最後は「会えない」と対応が変わった、という。「官邸から圧力がかったのだろう」【桜井議員】

 (3)続いて今治市役所を訪問したが、ここでも市長や副市長や担当者から話を聞けず、文書で質問状を送る、と告げるにとどまった。

 (4)最後に調査チームは、獣医学部の建設現場を視察。駆けつけた市民団体「今治加計獣医学部を考える会」の黒田篤彦・共同代表から驚くべき実態を告げられた。
  (a)市民の半数以上が「国が大学を作ってくれるから嬉しい。大半のお金を出してくれる」と思っている。しかし、実際は「市税96億円を拠出(歳出の12%)」。一方、獣医学部開学の税収増は年間3,000万円程度で、回収には320年かかる。しかも、市民への説明会は、工事が始まった後だった。
  (b)獣医学部には細菌などの生物災害の危険度(BSL)3施設を設置する計画だが、市民には「危険度2程度の研究しかない」と一段階低いリスクであるかのように説明。
  (c)市役所のどの担当課に聞いても「『急げ』『急げ』と言われてきている」「平成30年開学をしないといけないから、この日程なのです」と話している。急がせている主体は内閣府しか考えられない。
  (d)私有地が加計学園に無償譲渡される前にボーリング調査を実施。

 (5)黒田共同代表は、「『だまし討ちを受けた』という気持を持っている。96億円を地場産業振興に使う選択肢もあったはず」とも説明。
 加計学園疑惑は、“国家的詐欺事件”の性格を帯びると同時に、首相主導の“官製談合”の様相も呈してきた。
 視察後の囲み取材で、今井議員は、「官邸の意向が働いて内閣府主導で話が進んだ疑念がある」「森友は官僚の忖度だろうが、加計学園疑惑は首相の直接指示の可能性がある」と強調。朴槿恵・前韓国大統領事件とも重ね合わせた。

 (6)木内高胤(たかたね)・衆院議員も、加計学園の競合相手だった京都産業大学が新たな条件付加で排除された選考課程を「公正中立な決定とは言えない」と問題視。
 国家戦略会議議長の安倍首相が「天の声」を発動して本命が決まった“官製談合”疑惑が浮上した、といえる。
 中央と地方、両面からの追求が行われる(はずだ)。

□横田一(ジャーナリスト)「「忖度」ではなく首相の直接指示か 民主党の加計学園疑惑調査チームが現地を視察し浮上」(「週刊金曜日」2017年5月26日号)
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【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

2017年05月29日 | 医療・保健・福祉・介護
 ツボ療法は中国に起源を持つ伝統的な東洋医学療法だが、ツボの位置や考え方には国や地域によってバラつきがあった。2006年にはWHO(世界保健機関)が、国際基準を設け、ツボ療法はめまいや眼精疲労、頭痛、神経痛、リウマチ、胃腸炎などに対して有効であると認めている。
 現在、WHOにより認められたツボの位置は、361あるそうだ。その中の一つで耳鳴りに有効とされているツボに「耳門(じもん)」がある。耳の付け根の上部前側で、軽く口を開けるとへこむ場所で、指を充てると脈打っている。
 このほかに、耳の付け根付近には耳鳴りや難聴に関わるツボが複数集まっている。聞こえにくかったり、耳の詰まりを感じたら、指の腹でゆっくり押してみよう。
 方法は「息を吐きながら押す」「心地よい痛みを感じるまで押しながら2呼吸する」「指をゆっくり離す」
を1回として10回1セット。これを朝晩習慣にするといいようだ。耳管など顔周りのリンパの流れをよくするとされるツボなので、顔のむくみとりにもよさそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「耳の不調にツボ押し ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月29日)を引用
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【朝日俳壇抄】地響きに滝の重さのありにけり ~5月29日~

2017年05月29日 | 詩歌
【凡例】☆印は共選作。①、②以下丸文字は一席、二席等。

<長谷川櫂選>
 ①帰省子の未だ東京の匂ひせず (可児市)豊田正己
 ②花茣蓙(はなござ)や丸太ん棒のやうに母 (我孫子市)藤崎幸恵
 ④ウクライナ美しかりし麦の秋 (川崎市)竪山道助
 ⑥草笛の拙(つたな)きことも愛さるる (奈良県田原本町)小林博明
 ⑩薔薇剪(き)つて今日でなければならぬこと (高松市)桑内繭
 【評】一席。春に東京へ出たばかりの娘あるいは息子。まだ子どものまま。二席。昼寝の図。萬鉄五郎の裸婦のように、たくましいお母さんである。(後略)

<大串章選>
 ①少子化に抗ふごとく鯉のぼり (香芝市)矢野達生
 ③☆人類史角番(かどばん)にあり夏に入る (東京都)望月清彦
 ⑦鯉のぼり風を磨いてをりにけり (塩尻市)古厩林生
 ⑩傘雨忌や生家に残る句碑一つ (愛西市)小川弘
 【評 第一句。青空に翻る鯉(こい)のぼり。「抗ふごとく」に力感あり。少子化に負けてはならない。(中略)第三句。一触即発を懸念させる昨今の世界情勢。まさに「角番」である。

<稲畑汀子選>
 ①地響きに滝の重さのありにけり (熊本県菊陽町)井芹眞一郎
 ②着くまでを残る期待の花吉野(大分市)高柳和弘
 ⑦何もかも心機一転なる五月 (北海道鹿追町)高橋とも子
 ⑩借景の山万緑を尽しをり (四国中央市)森實英子
 【評】一句目。大きな滝であろう。滝壺(たきつぼ)に落ちる水音が地響きを立てる。豪快な姿まで見えるような一句。二句目。桜にまだ期待を持って訪(おとな)う吉野山。作者の心情の推移が描けた。(後略)

<金子兜太選>
 ①平和こそ山川草木皆笑ふ (川崎市)神村謙二
 ②陽炎や全ての戦争許すまじ (飯塚市)釋蜩硯
 ⑥☆人類史角番にあり夏に入る (東京都)望月清彦
 ⑨からだごと笑ふ乙女の立夏かな (海老名市)川上益男
 【評】神村氏。無邪気に詠(うた)いきった平和の句。釋氏。陽炎の野。うらうらと戦う気配などまったくない。(後略)

□「朝日俳壇」(朝日新聞 2017年5月29日)
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 【参考】
【朝日俳壇抄】聖五月人には青の時代あり ~5月22日~
【朝日俳壇抄】戦後よりまた戦前へ四月馬鹿 ~5月15日~
【朝日俳壇抄】空爆の次は花見のニュースかな ~5月7日~
【朝日俳壇抄】鞦韆は蹴るべし愛は返すべし ~5月1日~
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【後藤謙次】共謀罪に加計学園問題まで炎上 ~予想以上に高い「6月の壁」~

2017年05月29日 | 批評・思想
 (1)「3・6・9が危ない」・・・・
 日本の政治を読み解くキーワード。「3・6・9」は3月、6月、9月を指す。日本の政治はバイオリズムのように、この三つの月に大きなヤマ場を迎える。
  (a)3月は、年度末にあたり、政府予算を年度内に成立させることができるかどうか。それによって政権の命運が決まる。過去には、予算の年度内成立の壁を越えられずに退陣に追い込まれた首相がいる。〈例〉細川護熙(もりひろ)は、3月中の予算審議を乗り切れず、1994年4月に政権の座を降りた。
  (b)6月は、さらに過激な政治ドラマが繰り広げられてきた。1月に召集される会期150日間の通常国会が会期末を迎える。宮沢喜一は、1993年6月、小沢一郎(当時・自民党議員)の造反によって内閣不信任案が可決される事態に遭遇した。宮沢は衆院解散に打って出るが、7月の衆院総選挙で惨敗。38年続いた自民党一党支配にピリオドが打たれた。6月が国会の会期末であることに加えて、3年に1度、7月には参院選が巡ってくることも政治を流動化させる要因となっている。
  (c)9月には、3年に1度、自民党総裁選がある。総裁選がない年も内閣改造・党役員人事が9月に行われることが慣行化している。今年も9月を視野に早くも人事をめぐる党内の駆け引きが始まっている。
 ・・・・今年は「3・6・9」のうちいつがメーンポイントなのか。ズバリ6月だ。6月をどう乗り切るかで、安倍晋三・政権の行方が決まる、といってもいい。

 (2)会期末は6月18日。残すところ20日ほどだが、残された懸案は例年以上に多い。
  (a)天皇陛下の退位に関する特例法の審議。法案そのものは与野党合意があり、対決法案とはいえないが、問題は法成立と同時に行われる付帯審議の中身だ。付帯審議には法的拘束力はないが、政府は尊重しなければならない。この付帯審議をめぐって自民党と民進党が真正面からぶつかり合う。
  (a-2)民進党は、5月24日、皇族の人数減少に伴い、「安定的な皇位継承」のため「女性宮家の創設」を求める付帯決議案を自民党に提示した。野田佳彦・民進党幹事長は、首相として何度も天皇陛下への内奏の経験があり、皇族減少問題への思い入れが人一倍強い。
  (a-3)対するに、安倍晋三・首相は女性宮家の創設には強い難色を示す。天皇陛下の退位という前例のない特例法は成立の最終局面で思わぬ障害に直面した。安倍がめざした「静かな環境での法整備」が怪しくなってきた。
  (b)最大の「6月の壁」は、共謀罪法案の取り扱いだ。衆院を強行突破し、参院へ送付したが、野党側の抵抗は激しく、18日までの会期内成立は絶望的だ。
  (c)しかも、23日には小池百合子・東京都知事と自民党が、公明党を巻き込んで激突する東京都議選が告示される。

 (3)共謀罪成立を確実なものにするには、国会会期の大幅な延長が必須条件だ。
 ところが、ここにきて政権にとって極めて厄介な問題に焦点が当たる。加計学園(岡山県の学校法人)の獣医学部新設計画をめぐって、再び安倍に絡む「忖度政治」がクローズアップされたからだ。
 さらに、首相官邸と前川喜平・前文部科学事務次官とのバトルが勃発。問題は拡大の一途をたどる。

 (4)加計孝太郎・加計学園理事長は、安倍自身が認める「腹心の友」。この加計学園に地域限定で規制緩和を認める「国家戦略特区」の事業として愛媛県今治市に獣医学部の新設を認めた。
 しかも、37億円の敷地が無償で譲渡され、さらに運営費に充てる資金96億円を愛媛県と今治市が支出することが決まった。
 森友学園問題が表面化したときから、加計学園問題の火種もくすぶっていたが、それが突如として文科省から流出したとされる「怪文書」によって一気に燃え広がった。 
 「朝日新聞」が1面トップで「内部文書」と共に加計学園問題を報じたのが5月17日付け朝刊。この文書には、「総理のご意向だと聞いている」「官邸の最高レベル」などの記述があり、安倍の存在を強く感じさせる内容だった。
 この点を問われた菅義偉・官房長官は、「こんな意味不明のものにいちいち政府が答えることはない」と逃げた。菅は、文書に日付も名前もないことから「怪文書」と呼んだ。
 すると、翌日の朝日は関係者の氏名と日付の入った文書のコピーを掲載した。
 この時点で官邸側は、「文書は前文科次官の前川が意図的に凪がしている」と認定する。前川は、年初に表面化した文科省の再就職あっせん問題の責任をとらされる形で次官退任に追い込まれている。その意趣返し、というのが官邸側の認識だった。
 これとの関係は不明だが、「読売新聞」は5月22日付け朝刊社会面に3段見出しでこう報じた。「前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中 平日夜」・・・・記事中には店の料金システムまで事細かに記述されている。全国紙の記事としては極めて異色、違和感を与える記事であった。
 前川も黙っていなかった。5月25日発売の「週刊文春」と同日付けの朝日に、前川の単独インタビューが掲載された。そこで前川は、「行政がゆがめられた」(朝日)と語っている。官邸に対する宣戦布告といえる。
 国有地の払い下げをめぐって問題化した森友学園問題は、所管の財務省が「関係書類は廃棄した」と逃げ切るのだが、一方の加計学園問題は文科省内から文書が流出し続け、加計学園に獣医学部新設を認めた際の文科官僚の元トップが公の場で語る、という異例の展開を見せている。

 (5)「国会を大幅延長すると何が起こるかわからない。閉じたほうがいい。共謀罪法案は廃案にすればいい」
 自民党長老は政権中枢にこう進言している。安倍の足元を直撃した加計学園問題は、思わぬ事態を誘発しつつある。政権内部にも国会閉幕論が台頭してきた。「6月の壁」は予想以上に高い。

□後藤謙次「共謀罪に加計学園問題まで炎上 予想以上に高い「6月の壁」 ~永田町ライブ!No.341」(「週刊ダイヤモンド」2017年6月3日号)
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 【参考】
【後藤謙次】安倍1強時代を揺るがすリスク ~森友学園問題で一躍「渦中の人」~
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【後藤謙次】政府与党内の二つの見方 ~北方領土交渉は頓挫?~
【後藤謙次】トランプの地滑り的勝利で始まった未知なる対米外交
【後藤謙次】築地市場の移転延期の決断が小池都知事の手足を縛るリスク
【後藤謙次】幹事長の入院が人事に波及、「ポスト安倍」めぐり早くも火花
【後藤謙次】参院選大勝も激戦12県で大敗 ~劣る「勝利の質」~
【後藤謙次】都知事選で与党分裂の理由 ~自民党内の反安倍勢力~
【後藤謙次】日本が直面する「ABCリスク」 ~英EU離脱で顕在化~
【後藤謙次】甘利大臣辞任をめぐる二つのなぜ ~後任人事と直後のマイナス金利~
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【JAL】社員の賃上げの前に余ったカネを社会に還元するのが筋 ~大幅賃上げを進める日本航空~

2017年05月28日 | 社会
 (1)カネ余りで使い道に困っている・・・・。成長戦略を描けず、閉塞感に満ちた日本の産業界にあって、日本航空(JAL)だけは景気がいい。

 (2)会社更生法の適用を申請した2010年1月、負債総額2兆3,000億円という途方もない倒産となったのが嘘のようだ。
 JALは公的資金の投入や銀行団の借金棒引き、赤字路線の整理など、倒産処理における数々の“特別待遇”のおかげで、ほぼ毎年のようにJAL史上最高の利益を更新してきた。
 奇跡のV字回復ともて囃されたJALは、2016年度の営業利益が1,703億円。
 数年前までは、ライバルの全日空(ANA)に年間1,000億円近く水を開けてきた。その一方で、いくら儲けても法人税を免除され、免除額は2018年までの9年間で実に4,300億円に上る。

 (3)むろん、面白くないのがANAで、あまりの特別待遇に「市場競争を歪めている」と猛反発。勢いに押された国土交通省が、この間、JALの新規事業投資を認めず、ドル箱の羽田空港路線の発着枠配分を制限してきた。
 しかし、2012年8月10日に航空局が出した「8・10ペーパー」通達も、さる3月で有効期限が切れた。
 で、JALはこれから倒産企業としての手かせ足かせが外れ、自由に経営できる。とばかりにますます意気軒昂なのだ。この4月28日には、植木義晴・社長が国交省で中期経営計画を発表。
  「世界のJALに変わります」
  「一歩先を行く価値を創ります」
  「常に成長を続けます」
と経営の三本柱をぶち上げた。そこには、安全と高品質なサービスの提供、強固な財務体質の保持、社会ヘの貢献といった美辞麗句が並ぶ。

 (4)ところが、いったいどう事業展開をするのかに関する具体策がない。事業の目玉は、新たな予約システムに800億円を投じたり、ビジネスクラスシートをフルフラット化するくらいだ。
 つまり、大儲けしたそのカネで新規事業に乗り出したくでも、できない。そんなチグハグな状況が生まれているのだ。
 その原因が人材不足だ。かつてJALは年収3,000万円の高級取りパイロットが2,000人以上いる、とされた。それだけで年間人件費は600億円。
 さすがにそれは大袈裟であるとしても、実際、人件費は経営に大きく響く。だからJALは、倒産を機に、パイロットをANAび1,800人より少ない1,411人に削減した。平均年収も1,500万円を少し上回る程度にまで抑えた、と胸を張った。
 だが、逆にそのせいで、人材が流出してしまった。昨今の世界的なパイロット不足も手伝い、年間30~40人が退職していった。

 (5)そこで慌てたのが機長出身の植木社長だ。2015年度から人件費を200億円増額。その結果、JALの機長は48歳モデルで月収190万円を超え、ANAの180万円を抜くほどの大盤振る舞いである。
 おまけに、2017年4月には、機長組合と乗員組合が統合し、賃上げ圧力をますます高めている。
 ただし、これ、優良企業なのだから高級取り続出なのは当たり前、とはいかない。
 カネ余りは、倒産時の特別待遇があったからだ。税金を返せ、とは言わないまでも、社員の賃上げの前に、余ったカネを社会に還元するのが筋だろう。さもないと、親方日の丸に先祖返りした、と非難されかねない。

□森功「喉元過ぎて熱さ忘れた? 大幅賃上げを進めるJALの「面の皮」 ~ジャーナリストの目 第341回~」(週刊現代 2017年6月3日号)から引用
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【南雲つぐみ】ヴァージニア・ウルフが指摘するように ~食生活と行動~

2017年05月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 「よい食事をしなければ、人はよく考えることもよく愛することも、よく眠ることもできない」という言葉を残したのは、イギリスの作家ヴァージニア・ウルフだ。彼女の随筆集「自分ひとりの部屋」の中で、大学の女子寮で出される食事が、男子寮のそれに比べてあまりにも貧相で、まずいということを取り上げ、訴えている一節だ。
 この本は、イギリスで男女平等の参政権が認められた1928年に、女子学生向けに行った講演を基にしたものだそうだ。背景はともあれ、どんな年代の誰もが大切にすべき「食」のあり方を、分かりやすく示してくれる一節だと思う。
 良い食事は体をつくり、エネルギーになるだけではなく、睡眠や人間関係にも影響するとはどいういうことか。たとえば、睡眠や心の安定、体の活動性にセロトニンやメラトニン、アセチルコリンなどの神経伝達物質が深くかかわっているといわれている。これらの物質が体内で十分に機能するには、ビタミンやミネラル、タンパク質をしっかり取る必要があるということが提唱されている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「食生活と行動 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月24日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】夫婦の会話
【南雲つぐみ】ヒジキの栄養 ~今が旬~
【南雲つぐみ】禁煙を成功させる
【南雲つぐみ】小満 ~5月21日~
【南雲つぐみ】女性の健康検定 ~女性活躍推進法~
【南雲つぐみ】からしの味わい方 ~カラシナ~
【南雲つぐみ】地中海料理と健康
【南雲つぐみ】夏ミカンのにおい
【南雲つぐみ】ソラマメ ~美味しいのは3日間だけ~
【南雲つぐみ】神田祭 ~今年は陰祭り~
【南雲つぐみ】ナイチンゲールの誕生日 ~5月12日~
【南雲つぐみ】チューリップフェア ~富山~
【南雲つぐみ】長良川の鵜飼い開き ~5月11日~
【南雲つぐみ】ビタミンDの効果 ~筋力強化・抗鬱・抗癌~
【南雲つぐみ】呼吸の日 ~5月9日~
【南雲つぐみ】タケノコご飯
【南雲つぐみ】ちまき ~屈原の逸話~
【南雲つぐみ】ギョウジャニンニク(行者葫) ~アイヌネギ~
【南雲つぐみ】笑うヨガ ~体調回復~
【南雲つぐみ】スズランの毒 ~スズランを贈るフランスの風習~
【南雲つぐみ】子供の事故に注意 ~特に7歳児~
【南雲つぐみ】クルミとの組み合わせ ~果実と健康~
【南雲つぐみ】春キャベツとアサリ
【南雲つぐみ】手を振る気功術 ~貧乏ゆすりの精神衛生~
【南雲つぐみ】ちゅうりっぷ体操 ~表情を豊かに~
【南雲つぐみ】二日酔いの朝に
【南雲つぐみ】駅弁の由来 ~明治18年「白木屋旅館」~
【南雲つぐみ】歯周病と原因菌
【南雲つぐみ】口角炎のケア
【南雲つぐみ】ガガーリンはいかにして地球へ帰還できたか ~ソ連の宇宙衛星~
【南雲つぐみ】ビールの日 ~日本でもドイツでも~
【南雲つぐみ】「4月こと座流星群」 ~こと座流星群の名称変更~
【南雲つぐみ】チラシの読み方 ~「Zの法則」~
【南雲つぐみ】高齢者の事故防止 ~認知機能検査~
【南雲つぐみ】女性が美しく撮影してもらうテクニック
【南雲つぐみ】良い眠りのために ~「眠りの相談所」開設~
【南雲つぐみ】相手の視線からうそを見抜く
【南雲つぐみ】電動歯ブラシ ~大事なことは~
【南雲つぐみ】平熱は一定でない~年齢、一日の時刻~
【南雲つぐみ】桃源郷へ ~山梨県、福島県~
【南雲つぐみ】家電の省エネ ~冷蔵庫ほか~
【南雲つぐみ】スナップエンドウ
【南雲つぐみ】出会いはストレス? ~4月~
【南雲つぐみ】面倒でも試みよう ~認知症防止の第一歩~
【南雲つぐみ】軽度認知障害 ~その予防法~
【南雲つぐみ】あんぱんの日 ~4月4日~
【南雲つぐみ】散歩しながら会議
【南雲つぐみ】立って仕事 ~座り過ぎは喫煙と同じほど体に悪い~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】健康にいい食べ方
【南雲つぐみ】春休みの時差ぼけ
【南雲つぐみ】菜種梅雨 ~春雨、催花雨~
【南雲つぐみ】お花見 ~3月27日は「さくらの日」~
【南雲つぐみ】カテキンの効果 ~殺菌・消臭・口内の衛生~
【南雲つぐみ】冷えのぼせに注意 ~血行不良~
【南雲つぐみ】栄養はバランスよく ~若者より高齢者の方が健康的~
【南雲つぐみ】クロロゲン酸の効用 ~珈琲~
【南雲つぐみ】潮干狩り ~アサリの旬~
【南雲つぐみ】風が吹けば桶屋が儲かり、歯の数が減ると医療費がかさむ
【南雲つぐみ】春は突風に注意 ~飛来物・落下物・転倒事故~
【南雲つぐみ】春苗の植えどき ~ハーブ、青菜、花~
【南雲つぐみ】お彼岸 ~その心~
【南雲つぐみ】せきを抑えるツボ ~自衛法~
【南雲つぐみ】加齢黄斑変性とその治療法
【南雲つぐみ】頭痛が続く時 ~「気象病」~
【南雲つぐみ】クラゲの癒やし ~ストレス解消~
【南雲つぐみ】アレルギー性結膜炎 ~目の花粉症~
【南雲つぐみ】遺伝子検査と生活習慣
【南雲つぐみ】早春の香り ~匂いとセラピー~ 
【南雲つぐみ】白酒と甘酒 ~甘酒は栄養豊富~
【南雲つぐみ】背骨の新しい治療法
【南雲つぐみ】ビーナスベルトと地球影 ~西の空~
【南雲つぐみ】火災を防ぐ ~春季全国火災予防運動~
【南雲つぐみ】温泉かれい ~北陸~
【南雲つぐみ】がんと就労 ~仕事と治療の両立~
【南雲つぐみ】富士の笠雲
【南雲つぐみ】歩き方いろいろ ~室内でできるスロージョギング~
【南雲つぐみ】飲酒のメカニズム ~前頭葉を刺激~
【南雲つぐみ】ハリーアップ症候群 ~時間に追われると~
【南雲つぐみ】おでんの日 ~車麩~
【南雲つぐみ】フローズンショルダー ~肩関節周囲炎~
【南雲つぐみ】更年期女性と心疾患 ~微小血管狭心症~
【南雲つぐみ】梅の季節
【南雲つぐみ】皮膚の乾燥やかゆみ ~傾向と対策~
【南雲つぐみ】お菓子の日とビタミンB1
【南雲つぐみ】午の時刻、方位、初午の名物料理
【南雲つぐみ】添加物が気になる時 ~ワカメのみそ汁の効果~
【南雲つぐみ】揺さぶりに注意 ~赤ちゃんの脳震盪や硬膜下出血~
【南雲つぐみ】喉あめの効果 ~唾液分泌~
【南雲つぐみ】静電気を防ぐには ~綿や麻は電子を帯びにくい~
【南雲つぐみ】目の温浴 ~蒸しタオル~
【南雲つぐみ】海苔の日 ~「海の緑黄色野菜」~
【南雲つぐみ】大豆とエクオールは女性にとって健康の秘訣 ~今日は節分~
【南雲つぐみ】体の痛みが示すもの ~臓器の健康~
【南雲つぐみ】飲む乳酸菌の役割 ~明日2月3日は「乳酸菌の日」~
【南雲つぐみ】マスクで花粉症の予防 ~ダイエットにもなる~
【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築

2017年05月27日 | ●佐藤優
 ①千葉雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋 1,400円)
 ②エドワード・ルトワック(奥山真司・訳)『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書 800円)
 ③宮沢俊義『転換期の政治』(岩波文庫 1,010円)

 (1)①で展開されている勉強術は、誰にでも実行でき、しかも効果が期待できる。特に入門書の効用に係る記述が秀逸だ。
 <入門書によって、勉強の範囲を「仮に有限化する」のです。
 専門分野に入る前提として、どのくらいのことを知っておけば「ざっと知っている」ことになるのか、という範囲を把握する。必要なのは、最初の足場の仮固定です。そして、
  入門書は、複数、比較すべるべきである。
 一冊だけで、信じ込まないようにしてください。入門書を一冊読んだくらいでわかったと思われては困ります。分野の輪郭を眺める必要があるのです。同じ分野の研究者でも、解釈の展開や力点の置き方などは人によって異なります。また、入門書一冊を読んだ直後に、すぐに専門的な本に行くのも無理です。最初の半年から一年くらいの読解力では、入門書を読み比べるのでおそらく精一杯だと思います>
 入門段階の勉強を丁寧に行うことが、専門知識を身に付ける秘訣だ。問題意識だけが先行し、学習効果が上がらない人は、本書を読んで勉強の方法論を体得すべきだ。

 (2)②は、優れた応用地政学書だ。
 <日本の立場は、極めて特殊である。
 それにはいくつか理由があるが、その一つは「世界的な大国」以外で最も重要な国だからだ。世界には200近くの国が存在するが、そのなかで、日本は、大国以外でトップの位置を占めている。
 それゆえに、日本は、他の大国同士のバランスを常に気にせざるを得ない立場に置かれている>
 大国ではないが、小国でもない日本の特殊性を認識すれば、地政学の重要性がよく分かる。

 (3)③は、民主政治を根本的に考える人にとっての必読書だ。1936(昭和11)年に宮沢氏は次のように指摘している。
 <プライスは「賢明な輿論の形成に必要な条件のうちで一ばん重要なのは人民のインテリジェンスと、平均市民が公務に対してもつ関心の量である」といっている。まさにそのとおりである。ところがその人民のインテリジェンスも、市民の公務に対する関心の量も、かなりの程度において権力によって外部からコントロールすることができるというのが社会学的事実である。だから、もし「賢明な輿論」をもたらそうとおもうならば、大衆をこのような権力によるコントロールから解放することが何より必要だと考えなくてはならぬであろう>
 この指摘から81年を経た現在においても、権力による輿論のコントロールを脱構築することは、極めて重要な課題であり続けている。

□佐藤優「学習効果が上がる「入門書」 ~知を磨く読書 第199回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年5月27日号)
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 【参考】
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
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【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~
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【南雲つぐみ】夫婦の会話

2017年05月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 1980年代にテレビドラマから「くれない族」という言葉が生まれ、同年の流行語大賞の流行語部門銀賞を獲得した。小さな要望をうまく表現できず、「どうして~してくれないの」と不満を募らせる状態を指す。
 ドラマの主人公は女性だったが、男女の年齢に関係なく、家庭内コミュニケーションはなかなか難しいといわれる。
 内閣府男女共同参画局が作成した“夫婦が本音で話せる魔法のシート「〇〇家作戦会議」”はそんな悩みが解消する一助になるだろう。相手に気持をうまく伝えるための会話シートや、日々の家事や育児をどのように分担したらよいかといったことを項目ごとにグラフなどで見直す。“見える化”されているのが特徴だ。これに現状や希望を書き込んでいくと、互いの思いが表現できる形になっている。
 これから家庭を築いていく若い人向けに作られているように見えるが、夫婦の節目はそれから先にもある。子育てや親の介護が始まるとき、定年を過ぎて生活サイクルが変わったときなど、気軽に試してみてはどうだろうか。

□南雲つぐみ(医学ライター)「夫婦の会話 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月30日)を引用
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【南雲つぐみ】ヒジキの栄養 ~今が旬~

2017年05月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 一年中出回っているイメージがある海藻だが、旬の時期は4月から5月なのだという。ヒジキも国産ものは今が収穫の最盛期だ。房総半島から伊勢志摩、紀伊半島、沖縄などの太平洋岸で採られ、ほとんどは水煮をして出荷される。ただし流通しているヒジキの中で国産は10%ほど。ほとんどは韓国や中国からの養殖ものだそうだ。
 ヒジキは「海の緑黄色野菜」といわれ、カルシウム、鉄、ヨード、カリウム、マグネシウム、食物繊維が多く含まれる。
 乾燥ヒジキは水で戻すと驚くほどに増えるので、たくさん食べるのは大変だが10グラムでカルシウムは牛乳100グラムの1.2倍、鉄分はホウレンソウ100グラムの1.5倍摂取できるそうだ(「女子栄養大学・食品成分表」の可食部100グラムあたりの含有量を換算)。また、食物繊維は、ヒジキ10グラムでゴボウ100グラムの7割だという。
 植物性の鉄分(非ヘム鉄)を体に吸収するにはタンパク質やビタミンCを同時に取る必要がある。ヒジキと大豆の煮物や、青菜とのおひたしは、これらを取ることができる調理法なのだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ヒジキの栄養 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月14日)を引用
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【雑学】ショートケーキは短くない

2017年05月26日 | 生活
 ショートケーキのショート(short)は「短い、足りない」ではなく、「もろい、サクサクした」という意味。
 層になっているから、英語圏ではレイヤーケーキ(Layer Cake)と呼ばれる。
 日本ではスポンジの生地を使うが、もともとはビスケットのような生地。
 毎月22日を「ショートケーキの日」とする動きがあるが、それはカレンダーで22の上に15(いちご)がくるから。

□ケン・サイトー・文と絵『雑学うんちく図鑑』(KADOKAWA、2015)の「No.032 ショートケーキは短くない」
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 【参考】
【雑学】あの記号をどう読むか?
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?

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【酒井順子】のんびり鉄旅 ~心の余裕、女性的感覚~

2017年05月26日 | □旅
 かく言う私は最近、以前にも増して、のんびり鉄旅が好きになってきました。京都に行く時も、かねて「もっと新幹線に長く乗っていたい」と思っていたもので、最近はのぞみではなくひかりに乗るように。のぞみよりも30分余、長く新幹線に乗ることができるのです。
 より速く、より多く・・・・を求めるのは、もしかすると男性的感覚なのかもしれません。30分早く目的地に着けばよりたくさん仕事ができる、ということが今までは重視されたのでしょうが、これからは30分長く列車に乗ることによって生まれる心の余裕の方が大切になってくるのではないか。

□酒井順子「チビ鉄子の未来 ~気付くのが遅すぎて 第625回~」(週刊現代 2017年6月3日号)から引用
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【米国】トランプ政権内の暗闘と対外政策の変化

2017年05月26日 | 社会
 (1)トランプ大統領は、昨年の選挙期間中、「シリア紛争への不介入」を公約した。
 しかし、4月4日にシリア北西部イドリブ県で起きた住民に対する「化学兵器の攻撃」を口実に、6日、地中海に展開した駆逐艦から巡航ミサイル59発をシリア国内の空軍基地に撃ち込んだ。明白な公約違反だ。
 トランプは、選挙勝利後の2016年12月、オハイオ州における演説で、「米国は他国の体制打破や政府転覆を狙うのは止める」とも表明していた。
 しかし、
   ①ロシアとの協調
   ②対外軍事活動の抑制
・・・・を柱とする政権発足前後に掲げられた軍事・外交路線が揺らいでいる。
 それに伴い、政権内部の暗闘が表面化してきた。

 (2)その最初の兆候が、2月13日のマイケル・フリン国家安全保障問題担当大統領補佐官の辞任騒動だ。辞任理由は、補佐官就任前に民間人として駐米ロシア大使と電話で話し合ったことが「法律違反」だったのでは、という「疑惑」から。だが、同補佐官は、陸軍中将出身のタカ派ながら、IS(「イスラム国」)との戦いなど「共有する利害でロシアと協力する]という姿勢により、トランプと同様、軍・諜報関係者や主要メディアから目の敵にされていた。
 そのため、政府機関によると目される盗聴で、同大使との電話会談の事実がリークされ、「ワントン・ポスト」紙が大々的に報道。辞任に追い込まれてしまった。
 後任のハーバート・マクマスター陸軍中将は、オーソドックスな対ロシア強硬派で、担当する国家安全保障会議(NSC/軍事・外交の最高決定機関)から、前任者の息のかかったスタッフを追放し、軍主流の意向を代弁するかのように、トランプが公約した路線を一挙に薄めていった。

 (3)(2)の過程で起きたのが、第二の兆候と呼べるスティーブ・バノン首席戦略・大統領上級顧問の、事実上の失墜だった。
 バノン戦略官は、「オルタナ右翼」と呼ばれる白人至上主義、ポピュリズム的な傾向のインターネットサイト「プライベート・ニュース・ネットワーク」の会長だった。大統領選挙ではトランプ陣営の選挙対策部長として辣腕を発揮。トランプのスローガン「アメリカ・ファースト」の発案者とされる。NSCについてもトランプを通じて常任メンバーに収まる一方、従来からの「国家機関嫌い」から、各諜報機関を統轄する国家情報長官と軍の統合参謀本部議長をそこから外させた。しかし、(1)の米艦による対シリアのミサイル攻撃前日の5日、突如NSCの常任メンバーから排除されてしまった。
 その背景には、新たにNSCへの統率力を強めたマクマスター補佐官の根回しがあった、とされるが、決定的な役割を果たしたのは、トランプの長女イヴァンカの夫、東欧系ユダヤ人の血を引くジャレッド・クシュナー大統領上級顧問だった。
 そして今、バノン戦略官とクシュナー上級顧問の力関係が逆転している。

 (4)もともとバノン戦略官は、対ロシア認識に関してフリン前補佐官と共通する面が多い。また、トランプの選挙戦での「対外軍事活動の抑制」公約は、バノン戦略官の持論だ。このため、バノン戦略官は今回のシリアへのミサイル攻撃に「アメリカ・ファーストに反する」と抗議した。
 逆に、マクマスター補佐官やクシュナー上級顧問は、トランプに攻撃を強く進言した。
 政権発足初期の「トランプ色」を体現していたバノン戦略官の失墜と対シリア政策の変更は、発足から100日過ぎたトランプ政権の軍事・外交政策の変化が示す意味を物語っている。

 (4-a)オバマ前政権から開始されたシリアの政権打倒工作は、従来からの軍・CIAの方針にほかならず、たとえ従来の政策とは異なる公約を持つ大統領が誕生しようが、そうした軍事・諜報機関の意向と異なる路線を打ち出すのは至難だ、という点だ。
 このほど機密解除されたレーガン政権時代のCIAの文書『シリア 劇的政治変動のシナリオ』(1986年7月作成)によれば、米国は当時のハーフィズ・アル=アサド大統領(バッシャール・アル=アサド大統領の父)を打倒する計画を立案。そのため、
   ①政権を握る少数派のアラウィ派に対する多数派のスンニ派や「ムスリム同胞団」による宗教戦争のけしかけ
   ②当時親米だった隣国イラクからの武器供給
・・・・を中心とする秘密工作を構想している。
 オバマ前政権も2011年のシリア紛争勃発当初から、トルコ・ヨルダン両国を経由して「アルカイダ」を含む武装勢力をシリアに送り込み、武器も供与する間接侵略を継続している。
 トランプ政権は、こうした方針を撤回するどころか、今回、シリア軍への初の攻撃に踏み切った。しかも、マクマスター補佐官を中心に、現在、「IS掃討」を名目にシリアのユーフラテス川に沿って最大15万人規模の地上兵力を投入し、シリアを分割して抵抗するシリア軍を撃退する作戦計画が立案中とされ、大統領の承認の可能性も排除されていない。

 (4-b)米国の中東政策にはイスラエルの影が付きまとっている、という点。
 〈例〉「ネオコン」と呼ばれるユダヤ系が中心の積極的軍事政策が特徴の右派グループと、イスラエルの極右リクードのベンジャミン・ネタニヤフ首相が1996年に作成した中東戦略である文書『明白な決別』がある。
 そこではすでにサダム・フセイン・イラク大統領の「除去」と、トルコ・ヨルダンと組んだ上でのシリアの「弱体化と封じ込め、打倒」が明記されている。現在のイスラエル、およびブッシュ政権時代に一時、軍事外交部門を掌握した「ネオコン」の基本路線を規定している。そして、現政権の「ネオコン」の筆頭格がクシュナー上級顧問だ。
 クシュナーは、36歳で政権入りするまで家業の不動産業で活躍し、行政機関で働いた経験は皆無だ。だが、熱烈なイスラエル支持者で、父親もパレスチナに違法入植地を拡げる過激ユダヤ主義者への多額献金者として知られ、超タカ派のネタニエフ首相とは家族ぐるみの付き合いだ。また、「ユダヤ選民思想」が濃厚で、核戦争による「終末の到来」を信じる正統派ユダヤ教の一派に所属している、とされる。
 娘の夫として大統領と最も親しい関係にあるクシュナー上級顧問は、今や政権内で「中東に関する地政学的戦略の推進」を筆頭に、対中国外交など内外の重要政策を手がける最高実力者に昇進。4月3日には、ジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長と共にイラクを訪問し、米軍の「対IS戦」を視察するなど、NSC内でもマクマスター補佐官の存在がかすむほど影響力を発揮している。

 (5)そのクシュナー上級顧問が今後のトランプ外交の決定的な試金石となる対シリア政策を掌握したら、何が起きるか。米軍は、『明白な決別』に示されたようなイスラエルの思惑に沿った路線に進むのだろうか。
 すでに、シリアへの武装勢力の出撃拠点となっているヨルダンのアカバ港に4月20日、米陸軍機甲部隊が揚陸され、現地では国境を接するシリア南部で同部隊が初めて何らかの軍事行動に出るのではないか、との観測が流れている。
 バノン戦略官は、「オルタナ右翼」の特徴である「反ユダヤ主義」的傾向から、「ネオコン」と違い、それほどイスラエルを特別視していない。しかし、その重しが取れた今、トランプ大統領が最終的に公約を完全に破棄する可能性が残されている。その結末を知るための時間は、それほど長くかかるまい。

□成澤宗男「トランプ政権内部で何が起きているか」(週刊金曜日 2017年5月12日号)
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【雑学】あの記号をどう読むか?

2017年05月26日 | 生活
 「()」・・・・括弧/パーレン(paren)
 「’」・・・・ダッシュ/ダーシ(dash)
 「!?」・・・・簡単疑問符/ダブルだれ/両だれ/耳しずく
 「!!」・・・・二重感嘆符
 「<>」・・・・ギュメ/山がた。
 「*」・・・・アスタリスク/アステリスク
 「¶」・・・・段落記号/パラグラフ
 「†」・・・・ダガー
 「‡」・・・・ダブルダガー
 「∴」・・・・アステリズム/ゆえに
 「§」・・・・セクション
 「…」・・・・三点リーダー

□ケン・サイトー・文と絵『雑学うんちく図鑑』(KADOKAWA、2015)の「No.196 あの記号、どう読む?」
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 【参考】
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?

 


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