語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【旅】内田康夫の神戸

2017年01月31日 | □旅
 内田康夫のトラベルガイドには定評がある。例えば、本書プロローグに曰く、

 <新神戸駅の裏--北側には街はない。駅の向こうには、いきなり六甲山の急峻な斜面が立ち上がる。
 日本でもっとも魅力的な都市の一つといわれる神戸の市街地と、駅の建物を隔てたほんの背中合わせに、深山幽谷のおもむきさえ感じさせる、緑濃い山肌が迫っている。文字どおり「光と影」の対照の妙が鮮やかである。こんな不思議な風景は、ほかでは見ることはできない。
 駅裏にたった一本だけある細い山道を辿ると、布引の滝に達する。
 (中略)この道は、ガイドブックなどに、遊歩道として紹介されているのだが、市民ですらその存在を知る者が少ない。むろん、余所から神戸を訪れる一般の観光客は、滅多に立ち寄らない。近隣に住む者だけの、いわば秘密の小径になっている。
 (中略)布引の滝は、登るにつれて、「雌滝」「鼓ヶ滝」「夫婦(めおと)滝」「雄滝」の順で現れる。雌滝は19メートルほどだが、いちばん上の雄滝は50メートル近い勇壮な飛瀑である。四つの滝からは、たえず霧が湧き上がり、周辺の樹木を潤す。>

 小径へ突き出る小枝には蜘蛛の巣がかかり、俯いて歩いていると、頭にくっついたりする。駅裏から雄滝まで、上りは30分くらいみたほうがよい。
 もう少しオーソドックスなコースは、つづれ折の長い道だ。ハーブ園に至る。ハーブ園にはロープウェイを使ってもよい。往路のみでもよいし、時間がなければ往復ともロープウェイを使うとよいが、花々をめでつつ、ゆっくり歩いて降りていくほうが風情がある。

□内田康夫『神戸殺人事件』(中公文庫、2007)
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    雄滝
  
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【派遣】余はいかにして派遣社員となりしか ~中高年派遣社員物語1~

2017年01月31日 | ノンフィクション
 (1)60代なかば、現役の派遣社員。名前を公にできない。若い頃から作家志望、中年になって環境保護に目覚めたので、「森川海守」というペンネームを創造した。森から始まり、川、海へとつながる生態系全体を守るぞ、という心意気だ。
 この連載でも、悲喜こもごもの中高年派遣社員の実体を述べ、中高年の悲哀から始まって、この国のあり方まで俎上に載せたい。ゆくゆくはアベノミクスさん=安倍首相に届け、派遣社員の待遇改善を図りたい。

 (2)筆者(森川氏)が派遣社員になった理由から始めるが、実は生い立ちから話さないと始められない。
 筆者は幼児期に親から見棄てられ、カトリックの施設に保護されて育ち、中学卒業後は施設を出て、たった一人で社会の荒波に漕ぎ出した。要するに天涯孤独な身の上なのだが、最近、ひょんなことから何と、60年前に生き別れた姉2人に出会えた。
 とまれ、施設を出て身寄りもない筆者は、定時制高校に通いながら、プレス機の職工や温度計製作会社に勤めた。いずれも正社員だった。
 大学進学のため、牛乳・新聞配達のアルバイトに転じたものの、筆者の若い頃は高度経済成長時代で、企業に勤めれば、それは正社員だった。
 新聞配達等のアルバイトをしながら、結局3浪して、やっと大学に入学できた。卒業したのは28歳だった。随分と歳の遅い、親のいない、ツテも何もない人間だったが、東京・丸の内の東京海上の高層ビルにあった外資系保険会社の営業員に採用された。

 (3)研修後は埼玉支店に配属され、新規代理店、顧客開拓の仕事をした。支店にいても仕事はないので、出勤後はすぐに店を出て、まったくの飛び込みで旅行代理店や中古自動車店で新規代理店に勧誘し、レストランや団地ではドアを叩き、保険を売り込んだ。
 難しい仕事かと思いきや、実はそうでもない。突然ドアを叩かれ、保険を売り込みに来ました、と言われたら、普通は驚くが、驚かない人もいる。セールストークに乗せられ、そのままお金を払って火災保険等に入る人がいるのである。

 (4)こうして毎日、新規の顧客を開拓、1年もしないうちに毎月新規代理店を開拓するまでになった。おかげで人見知りだった筆者は、営業の基本を学ぶことができた。
 しかし、3年で、営業には向かないこと、保険料率のうさんくささを悟り、勤めながら通信教育で教師の資格をとった後は、塾の講師を経て、地方の高校教師を6年間勤めた。
 ここで環境問題に目覚め、38歳で大学院に入学。修了後は41歳にして民間の廃棄物調査研究所の研究員になった。

□森川海守「余はいかにして派遣社員となったか ~中高年派遣社員物語1~」(「週刊金曜日」2017年1月13日号)
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【南雲つぐみ】寒灸の習慣 ~関節の痛みやこりを和らげる~

2017年01月30日 | 医療・保健・福祉・介護
 「風の子や 裸で逃げる 寒の灸」(小林一茶・八番日記)。子ども好きの一茶ならではの庶民の暮らしぶりをイメージさせる一句だ。
 寒灸は、冬に体を温めて血行を良くし、春に向けて気力、体力を養うという予防医学の習慣だ。東洋医学では「腎は冬に属し、骨や腰も腎の統括下にある」と考えるという。このため冬は、リウマチや腰痛、関節炎を発症したり、足がつったりしやすいという。
 そこで、これらの痛みを和らげるために、腰や腎兪(じんゆ)というツボへのお灸がよく行われたらしい。腎兪は、背骨の両側でへその裏のベルトの位置にあるツボだ。今では家庭でお灸をする習慣はほとんどないが、腰や下腹部、ふくらはぎなどを使い切りカイロなどで温めるのもよいようだ。低温やけどには注意してほしいが、冬に起こりやすい関節の痛みやこりを和らげるのにも役立つ。
 また、腎兪は夜尿症のケアにもよいツボだという。一茶の句にある裸で逃げだすほど元気なこの子どももおねしょの癖があったのかも? などと想像が膨らむ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「寒灸の習慣 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月30日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【旅】2月/特急「出雲」と松葉ガニ

2017年01月30日 | □旅
 宮脇俊三の旅行は、時刻表片手の一人旅がほとんどだが、1975(昭和50)年冬の山陰行は珍しく会社の友人たちとの4人組だった。
 たしか2月14日(金)、18時20分発の寝台特急「出雲」に乗った。後の「出雲1号」である。当時なかなかの人気列車で、いちばん指定券のとりにくい列車だった。
 この列車には食堂車が連結されていた。その頃、食堂車は減少傾向にあり、特に夜行列車は女子の残業問題などもあって減りに減り、1978(昭和58)年10月のダイヤ改正後は、「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」「あさかぜ1号」とこの「出雲1号」だけだった。
 列車は大雪(1mは積もっている)で遅れた。
 今回の旅行は鳥取で松葉ガニを食べるのが主目的だが、未明に鳥取に着いて早速カニという必要はないから、松江の先の玉造温泉まで足を伸ばして、朝風呂と朝食という贅沢なスケジュールになっていた。
 玉造温泉駅には9時半ごろに着いた。1時間40分の延着だった。
 また雪が降ってきた。ぼたん雪だからこれ以上降り積りはしないはずだが、わいわい騒ぐ4人客を乗せたタクシーは、斜めにスリップしながら温泉場まで走った。
 その晩は、鳥取市に近い岩井温泉に泊まった。当時すでに、カニは高くなった、と宿の主人が言うくらい高くなっていた。

 <カニはうまかった。とくに生の灰緑色のを湯にさらして、ぱっと赤くなったところを食べるカニすきは逸品であった。生のカニは鳥取でもふらりと泊まって食べられるものではない。
 しかしカニ料理というもの、あれは集団で食べるにはふさわしくないように私は思う。殻から身をほじくり出そうとするとき、もう耳が聞こえなくなる。話しかけられたって生返事をするのがやっとだ。眼鏡をはずして一心不乱、親不知(しらず)不知の境地で、ただ黙々と孤独な格闘になる。燗酒の冷めるにも気が及ばない。コトッコトッとたぎる土鍋(どなべ)の湯、ボサリと落ちる軒の雪、静寂はカニがなくなるまでつづく。
 食べ尽くしてようやく顔を上げ、ああお前もそこにいたか、とそれほどではないにしても、話のはずまぬことカニ料理の右に出るものはない。
 およそカニなど食べさせたのでは、まとまるはずの商談もまとまらないだろう。逆に見合いなどはカニ料理屋でやるとよいかもしれない。あの白ける食卓で顔合わせをして、なおかつ前向きの姿勢、ということであれば相当脈がある。>

□宮脇俊三『汽車旅12ヵ月』(潮出版社、1979/後に新潮文庫、1982)の「2月/特急「出雲」と松葉ガニ」
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 【参考】
【旅】山陰・瀬戸内・四国横断の旅
【心理】生きられる時間 ~宮脇俊三の場合~
【宮脇俊三】『時刻表2万キロ』
書評:宮脇俊三『最長片道切符の旅』 ~旅行記を楽しむ四つのアプローチ~
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【旅】山陰・瀬戸内・四国横断の旅

2017年01月29日 | □旅
 1988年4月10日、岡山県と香川県を結ぶ「瀬戸大橋」が開通し、四国が本州と「陸続き」になった。この機会に「山陰・瀬戸内・四国横断の旅」を構想したのが宮脇俊三。  

 <まず松江を朝7時頃に発車する特急「やくも」岡山行きに乗る。列車は左窓に大山を望みながら中国山地へと分け入って行く。
 四月の山陰地方は、まだ春が浅い。冬雲が空を被(おお)っているかもしれない。
 重厚で、やや陰気なつくりの民家を眺めているうちに鳥取、岡山の県境の谷田峠(たんだだわ)をトンネルで抜ける。
 とたんに窓外の景観が一変する。明るい陽光が降りそそぎ、眩(まぶ)しいほどだ。民家も開放的な構造に変わる。陰陽の気象のちがいを、これほど短時間に明快に見せてくれる路線は少ない。
 列車は高梁川(たかはしがわ)に沿って岡山へと快走するが、急ぐことはないので、9時半頃に着く総社で下車し、吉備線の鈍行列車に乗りかえて、岡山に向かうことにしよう。
 吉備は古代からの史跡に富んだところで、造山(つくりやま)古墳、国分寺、吉備津神社、吉備津彦神社、秀吉の水攻めの高松城跡など、見るべきものが被い。そして、なによりも、のどかな吉備路を散策する気持のよさ。春爛漫の四月は最良の季節である。
 好みの史跡を二、三選んでタクシーと吉備線の併用で回り、12時半頃に岡山に着く。

 さて、いよいよ四国へ向かうのだが、岡山発13時00分発の高知行特急「南風3号」に乗るのがよいだろう。(中略)
 13時25分頃、瀬戸大橋にかかる。島づたいに吊橋(つりばし)、斜張橋(しゃちょうきょう)、高架橋をつらねたもので、めまぐるしく瀬戸内海を眺めるうちに、たちまち四国に進入する。
 琴平から四国山脈を越えると、眼下に吉野川を見下ろす。この眺望は日本の鉄道の車窓の白眉である。
 14時40分頃にに阿波池田に着き、ホームのスタンドで色の黒い「祖谷渓(いやだに)そば」を食べてから徳島本線に乗りかえる。線名は「本線」だが、JRの分類では「地方交通線」つまりローカル線で、吉野川に沿って、のんびりと徳島へ向かう。
 徳島からは四国の東海岸を南下する牟岐(むぎ)線に乗る。沿線は亜熱帯植物が色濃く茂り、南国情緒をかもしだしている。朝に山陰を発し、途中下車や回り道をして、夕べには南国に至る。瀬戸大橋のおかげで、こんな旅が可能になった。
 牟岐線の途中で日が暮れてしまうのが、ちょっと残念だから、阿波池田を回らずに高松経由とするほうがよいかもしれない。これなら1時間半ぐらい短縮できる。
 宿泊地は日和佐(ひわさ)がよい。海の幸が豊富な漁港だ。夏ならば海辺でウミガメの産卵を見ることもできる。>

□宮脇俊三『旅は自由席』(新潮社、1991/新潮文庫、1995)の「山陰・瀬戸内・四国横断の旅」
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【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論

2017年01月29日 | ●佐藤優
   
 ①柄谷行人『柄谷行人講演集成1995-2015』(ちくま学芸文庫 1,000円)
 ②OECD教育研究革新センター編著(本名信行・監訳)『グローバル化と言語能力 自己と他者、そして世界をどうみるか』(明石書店 6,800円)
 ③デイヴィッド・ブルックス(夏目大・訳)『あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」』(早川書房 2,300円)
 (1)①に収録された「他者としての物」と題された講演録が面白い。
 <私の定義では、他者とは、ヴィトゲンシュタインの言い方でいえば、言語ゲームを共有しない者のことです。彼はその例として、しばしば外国人をあげていますが、精神異常者をあげてもよい。確かに、彼らとの間に合意が成立することは困難です。しかし、まったく不可能ではない。ここで、それがまったく不可能な他者を考えてみましょう。それは死者であり、いまだ生まれざる者です。生きている他者とであれば、いかに文化が異なり、あるいはいくらか正気からかけ離れているとしても、なんらかの合意に至ることがありえないことではない。他方、死者や生まれざる者とは、そのようなことは不可能なのです>
 死者や生まれざる者との対話という「不可能の可能性」に挑むことが、過去と未来の歴史に対して責任を負うことなのだ。

 (2)②において、次の指摘がなされている。
 <言語は、人の認知的発達や対人コミュニケーションに不可欠なものだが、グローバル化によって、異文化間コミュニケーションや世界的なつながりという、さらに高いレベルへとその意味が昇格している。にもかかわらず、言語や言語学習の問題が、グローバル化の重要な要素とみなされることはあまりなく、グローバル化は概して、経済やテクノロジーが動かす現実とみられている。本書は、言語に対するグローバル化の影響は大きく、時に困難を伴うものであること、その一方で、言語や多言語コミュニケーションが、グローバル化や世界全体の今後に寄与することもすでに現実であり、また予測もされていて、その将来的な影響力は、言語のグローバル化の影響と同じく甚大であることを明らかにしてる。>
 グローバル化の過程で他者理解に果たす言語の役割は今後ますます大きくなる。

 (3)③は、「ニューヨーク・タイムズ」紙のコラムニストによる興味深い人生論だ。
 <社会への信頼感は低下している。たとえば、「他人は総じて信用できると思いますか。それと他人と関わる時にはいくら用心しても用心しすぎではないと思いますか。それとも他人と関わる時にはいくら用心をしてもしすぎではないと思いますか」と質問したとする。(中略)1990年代には、いくら用心をしてもしすぎではないしすぎではないと思いますか」と質問したとする。(中略)1990年代には、いくら用心をしてもしすぎではないという人が、信用できるという人より20パーセントも多い、という状況になった。いくら用心をしてもしすぎではないという人が、信用できるという人よりも20パーセントも多い、という状況になった。しかも、この差はまだ広がり続けている。>
 社会を強化するためには、人間間の相互不信を脱却しなければならないが、そのためにも言語の機能が重要になる。

□佐藤優「言語の果たす役割の大きさ ~知を磨く読書 第184回~」(「週刊ダイヤモンド」2017年2月4日号)
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 【参考】
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~
【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
【佐藤優】外交官の論理力、安倍政権と共産党、研究不正が起きるシステム
【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
【佐藤優】大宅壮一ノンフィクション賞選評 ~『原爆供養塔』ほか~
【佐藤優】英才教育という神話
【佐藤優】資本主義の内在的論理
【佐藤優】米国の戦略策定、『資本論』をめぐる知的格闘、格差・貧困問題の起源
【佐藤優】偉くない「私」が一番自由、備中高梁の新島襄、コーヒーの科学
【佐藤優】フードバンク活動、内外情勢分析、正真正銘の「地方創生」
佐藤優】日本の政治エリートと「天佑」、宇宙の生命体、10代が読むべき本
【佐藤優】組織成功の鍵となる人事、ユダヤ人の歴史、リーダーシップ論
【佐藤優】第三次世界大戦の可能性、現代東欧文学、世界連鎖暴落
【佐藤優】司馬遼太郎の語られざる本音、深層対話、米政府による暗殺
【佐藤優】著名神学者のもう一つの顔 ~パウル・ティリヒ~
【佐藤優】総理が靖国参拝する理由、NPO活動の哲学やノウハウ、テロ対策の必読書
【佐藤優】今後、起こりうる財政破綻 ~対応策を学ぶ~
【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
【佐藤優】夫婦の微妙な関係、安倍政権の内在的論理、警察捜査の正体
【佐藤優】情緒ではなく合理と実証で ~社会の再構築~
【佐藤優】中曽根康弘、21世紀の資本主義分析、北樺太の石油開発
【佐藤優】日本人の思考の鋳型、死刑問題、キリスト教と政治
【佐藤優】中国株式市場の怪しさ、イノベーションの障害、ホラー映画の心理学
【佐藤優】普天間基地移設問題の本質、外務省犯罪黒書、老後に快走!
【佐藤優】シリア難民が日本へ ~ハナ・アーレント『全体主義の起源』~

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【芭蕉】大垣 ~奥の細道むすびの地~

2017年01月28日 | 詩歌
 <露通(ろつう)もこのみなとまで出(い)でむかひて、みのの国へと伴(ともな)ふ。駒(こま)にたすけられて大垣(おおがき)の庄(しょう)に入(い)れば、曽良(そら)も伊勢(いせ)より来たり合い、越人(えつじん)も馬をとばせて、如行(じょこう)が家に入(い)り集(あつ)まる。前川子(ぜんせんし)・荊口父子(けいこうふし)、そのほかしたしき人々日夜とぶらひて、蘇生(そせい)のものに会ふがごとく、かつ悦(よろこ)び、かついたはる。旅(たび)のものうさも、いまだやまざるに、長月(ながつき)六日(むいか)になれば、伊勢(いせ)の遷宮(せんぐう)おがまんと、また舟にのりて、 

  蛤(はまぐり)の ふたみにわかれ 行(ゆ)く秋ぞ>

□頴原退蔵・尾形功『おくのほそ道』(角川ソフィア文庫、2003)の本文校注「大垣」
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 【参考】
【芭蕉】獅子庵 ~各務支考~
【芭蕉】奧の細道の結びの地 ~大垣~
【芭蕉】奧の細道の石山 ~那谷~

奥の細道むすびの地記念館
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【旅】三次の霧 ~松本清張『神々の乱心』~

2017年01月28日 | ミステリー・SF
 <庭に向かった広縁側の戸はまだ入れてなかった。障子の窓ガラスは部屋の湯気や煖気に曇って一面の霧となり、その中に近いところは庭の立て雪洞(ぼんぼり)の明りがあちこちに滲み、山間の下には遠い三次の灯がかたまって茫々と霞んでいた。
 春子が立って障子の傍に寄り、懐紙を出して曇ったガラスを拭った。
「だめです」
 ふり返って笑った。
「外が霧なんですの」
 泰之は眺めて、
「渓底(たにぞこ)の灯の上に山の夜霧が流れる。仙境だな」
「ほんまにきれい」
 と、まさ子。
「明日の朝おめざめになったら、朝霧でいっぱい包まれています。ここがまるで雲の上にあるようです」
「ここは霧が名物ですか」
「夏は鵜飼い。秋の暮れから春さきにかけては霧です。川が三つも流れていますから」
「霧は万物を霊化しますね」
「不浄を隠します。悪人も霧の中に」>

□松本清張『神々の乱心』(上下)(文藝春秋、1997/後に文春文庫、2000)
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【南雲つぐみ】タイの天ぷら ~徳川家康の死因考~

2017年01月28日 | 医療・保健・福祉・介護
 昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」では、徳川家康も憎々しさが出た半面、人間らしさが描かれていて魅力的だった。
 家康が大阪夏の陣で豊臣勢に攻め勝ったのは、慶長20(1615)年のこと。大戦(おおいくさ)を生き延びた家康は、駿府に戻るが、翌年の元和2(1616)年に亡くなった。享年75歳。
 きっかけとされているのが同年の旧暦1月21日、冬のさなかに出かけたタカ狩りである。「徳川実紀」などによると、陣中見舞いとして作らせたのが当時珍しいタイの天ぷらだった。食通の家康はたくさん食べて、その晩にひどい腹痛に襲われた。自分で薬学書を読み、薬を調合するほどだったそうだが、そのまま同年4月に死去した。
 死因は胃がんともいわれ、タイの天ぷらによる食中毒が、直接の原因とは考えられていない。ただこれ以来、寝込み始めたのは確かで、体力に自信があったがゆえ、用心が足りなかったのかもしれない。中国医学には、「春の不調を防ぐには冬の養生が肝心」という言い方もある。今年一年間、ご自愛のほどを

□南雲つぐみ(医学ライター)「タイの天ぷら ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月21日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~


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【保健】前立腺癌の手術で優れているのは ~ダ・ヴィンチvs人の手~

2017年01月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)専門医顔負けの知識量で、稀なタイプの白血病を診断した人工知能が話題になった。日本の医療現場では、ロボティクスはすでに当たり前の風景だ。
 臨床現場に浸透しているのは、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」だろう。手ぶれ防止機能を備え、繊細に動くロボットアームと、人の眼では不可能な角度から人の数十倍の拡大視野を確保する3Dカメラが精細な手術を可能にする。

 (2)2016年4月の診療報酬改定では、前立腺癌の腹腔鏡下切除術(2012年保険適用)に続き、腎臓癌の部分切除術に保険が適用された。
 ロボット手術が「標準治療」となりつつある今、「人間の手による手術と比べて術後の合併症や治療成績はどうか?」という疑問が湧き上がってくる。

 (3)先日、オーストラリア・ブリスベンの病院から、人の手による開腹での前立腺摘出術とロボット支援腹腔鏡下前立腺摘出術とのガチンコ勝負が報告された。
 勝負ポイントは、術後の尿漏れなど排尿障害や性機能障害の程度に加え、肝心の癌病巣を取りこぼしていないか、などだ。
 被験者は、手術可能な早期前立腺癌の男性(35~70歳)の326人で、コンピューターを使って
   ①「手による開腹術」群
   ②「ロボット手術」群
に分けられた。
 術後6週間時点で、100点満点の排尿機能評価スコアの結果は、
   ①74.5
   ②71.1
 術後12週間時点で、
   ①83.8
   ②82.5
と明確な差は認められなかった。また性機能についても同じく有意差は示されなかった。
 肝心の癌病巣を完全に切除しているかに関しても有意差はなし。
 ただ、今回の報告は早期のもので、再発率に差が出るか否かは今後2年間の追跡結果を待つしかない。

 (4)研究者は、
 <有意差がつかなかった現時点で言えることは、患者は「ロボットか手か」という方法論よりも、気心が知れ、信頼できる執刀医を選ぶべき>
としてる。
 結局、手にしてもロボットアームにしても、その背後には患者の安全・安心を第一に考える執刀医が必要なのだから。

□井出ゆきえ(医学ライター)「ダ・ヴィンチvs人の手/前立腺がんの手術で優れているのは ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.3~」(「週刊ダイヤモンド」2016年月日号)
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 【参考】
【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~
【保健】ポケモンGOで運動量up! ~仲間でワイワイの効果~
【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~
【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~


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【南雲つぐみ】アボカドの栄養とその調理法

2017年01月27日 | 医療・保健・福祉・介護
 サラダに入れたり、マグロと一緒にわさびじょうゆであえたり。さまざまな料理にアボカドが使われる。9割以上は輸入品だが、松山市などで転作農家が増えているそうだ。国産のものは11月から1月が旬だ。
 アボカドはエネルギー量が高く、ビタミンE、カリウム、食物繊維が多い。ビタミンEには抗酸化作用があり、老化を防ぐ役割とされる。タンパク質は、体内でビタミンEの働きを促進する働きもあるというので、アボカドと肉や魚の取り合わせはいいことになる。
 アボカドは未熟なまま出荷されるので、店頭に並ぶものも青いことが多い。熟すと皮が黒くなり、へたが乾燥して、実から浮いた感じになる。
 青くて硬いものは、リンゴやバナナ、柿などエチレンを多く放出する果物と一緒に袋に入れておくと1~2日で食べ頃になる。切ってもまだ硬いときは、皮のまま焼くと良い。種を抜き、みじん切りにしたタマネギやベーコンなどを詰めてチーズを乗せ、オーブントースターでこんがり焼く。ビタミンEは熱で壊れないので、焼いて食べても栄養は損なわれない。

□南雲つぐみ(医学ライター)「アボカドの栄養 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月20日)を引用
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 【参考】
【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~
【南雲つぐみ】ショウガを飲む ~その薬効~
【南雲つぐみ】ナマコとコノワタ ~三河湾では今が旬~
【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~
【南雲つぐみ】安納芋の栄養価と味わい ~焼くか蒸す~
【南雲つぐみ】小正月には小豆がゆ ~むくみによる体重増の対策~
【南雲つぐみ】「おなかの風邪」の予防と事後処理 ~ノロウイルス、「ロタウイルス」~
【南雲つぐみ】食事制限だけのダイエットは危険 ~運動が大事~
【南雲つぐみ】温泉の安全な入り方
【南雲つぐみ】七草がゆ
ミカンのうんちく ~延命長寿の果実~
【南雲つぐみ】鍋で養生 ~今年1月5日は小寒~
【南雲つぐみ】お雑煮の食べ方 ~事故の防止法~
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【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~

2017年01月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)サラリーマンの疲労回復に、あるいは若い女性の美肌・痩身に、根強い人気がある「サウナ」。
 2016年末、サウナの本場フィンランドから「認知症予防に良い」という報告があった。

 (2)研究者らは、フィンランド在住の中年男性(42~60歳)2,315人を対象に、
  (a)サウナを利用する頻度・・・・次の3群
    ①週に1回
    ②週に2~3回
    ③週に4~7回
  (b)アルツハイマー型認知症(AD)およびその他の認知症リスク
との関係を検討した。参加者の登録時期は1984~89年、平均20.7ヵ月間追跡が行われた。
 この間に327人が認知症を発症。このうち123人がADと診断された。
 2型糖尿病の病歴や高血圧、飲酒・喫煙歴などの影響因子を排除して、認知症発症リスクとサウナ習慣との関係を調べた結果、
 1)①群の発症リスクと比べて、③群の発症リスクは66%に低下。ADに限っても65%の低下率を示した。
 2)②群でも①群と比較して、認知症発症リスクは22%、AD発症リスクは20%、それぞれ低下している。

 (3)今回の研究は、フィンランドの「Kuopio(クオピオ)」地域に住む男性の生活習慣と虚血性心疾患・・・・心筋梗塞や狭心症との関係を調べた研究のいわば「スピンオフ」調査。
 本調査では、サウナの利用が増えるほど心疾患が原因の突然死が減り、心血管疾患の発症リスクが低下することが示されている。
 研究者は、「サウナの頻繁な利用は心臓と脳機能を保護する可能性があり、サウナに入っているときのリラックスした感じが良いのかも」としている。

 (4)ADの発症予防と治療法開発は全世界の課題だが、ADの新薬が承認されたのは14年前の2003年が最後。それ以降の開発成功率は0.5%にも満たない。しかも現在、使えるAD治療薬はすべて「症状を抑える」のみ。日々の発症予防が何よりも重要なのだ。
 普段の生活で実践できる予防法は、禁煙と食生活の改善とウォーキングなどの運動。これにサウナの適度な活用を加えてもいい。

□井出ゆきえ(医学ライター)「サウナで認知症リスクが低下/本場フィンランドの報告 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.334~」(「週刊ダイヤモンド」2017年1月28日号)
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【心理】生きられる時間 ~宮脇俊三の場合~

2017年01月25日 | 心理
 
 <齢(とし)のせいか、ボヤッとしているうちに時が過ぎていく速度が早くなってきたような気がしてならない。>

 *

 『旅は自由席』は、本を片付けているうちに出てきた一冊。引用は「大前という終着駅」というタイトルのエッセイで、初出は「潮」1986年7月号。宮脇俊三は1926年12月9日生まれだから、当時60歳。中央公論社を1978年に退社し、作家業に専念していた頃だ。76まで生きたのだし、「齢のせい」などと言うには若すぎる気がするが、戦前生まれの者にはそういう感覚なのかもしれない。

□宮脇俊三『旅は自由席』(新潮社、1991/後に新潮文庫、1995)
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【南雲つぐみ】フェリチンに注目 ~貧血対策~

2017年01月25日 | 医療・保健・福祉・介護
 「偏食」「青白い顔」「朝礼で倒れる」など、貧血には固定したイメージがつきもの。でも実際には、「この症状が?」と思うものが貧血の症状だということもある。
 例えば、育ち盛りの子どもは体が大きくなるにつれ造血機能が追い付かず、鉄分不足になることがあるという。成長期の中高生男子が、イライラしたり、勉強に集中できなかったりする時は、鉄分などのミネラルが足りないのかもしれない。
 女性は、妊娠中や授乳中、そして一時的に生理が不規則になる更年期世代が貧血になりやすい。更年期障害かと思ったら、貧血の症状で動悸やめまい、疲労感が出ることもある。
 貧血の検査として使われているのは赤血球の「ヘモグロビン」だが、「フェリチン」にも注目したい。体内に取り込まれた鉄分はまずヘモグロビンになり、余ったものがフェリチンに蓄えられる。しかし、鉄分不足になると、フェリチンに蓄えた鉄から使われていく。ヘモグロビンが平均値だから大丈夫と思っていると、鉄不足が進行しているという場合もあるから要注意だ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「フェリチンに注目 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月19日)を引用
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 【参考】
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【食】米と文字 ~『パンの文化史』~

2017年01月24日 | 生活
 
 信用できる学術書か否かを見分ける方法は、簡単だ。索引があるかどうかをチェックすればよい。本書の索引は丁寧だし、「参考文献紹介」も神経が行き届いている。
 以下、序章から引用(p.25)。

 <地上のほとんどの民族に、主食となる穀物がある。その穀物は食生活のよりどころであるばかりか、精神文化の支柱でもあることは、私たちの国の米がよく示している。田植えから収穫までの農事暦につれて、行事がある。祭りもある。同じ稲作文化に由来する、元々は中国の発明にかかるものであった私たちの文字に、米偏のつくものが多いのも必然だったのであろう。米を立てると粒。米を分けると粉。弓のあいだに米がはさまると粥。そしてなんと米の変化した状態が糞。まじりけなく純粋なことは精。これは米をついて白くする意味だという>

□船田詠子『パンの文化史』(講談社学術文庫、2013)序章から引用(p.25)
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