シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

インド アンダマン諸島GT遠征(GT編)

2016年03月29日 23時40分19秒 | 海外遠征
3月21日

GT初日です。
ベッドでぐっすり眠ったので、長旅のダメージも消えたかな?
ロッジで朝食を済ませ、徒歩5分の桟橋へ。



上の写真が今回の使用艇。
28fと33fの2艇です。いずれもセンターコンソール型で、28fの方はカタマラン(双胴)です。

33f艇はフォアデッキで3人、アフトデッキで1人、同時に4人が余裕で投げられます。
28f艇は前2人、後ろ1人の、計3人までOK。
いずれの艇も、島周りで釣るなら充分なボートです。



初日、33f艇は、伊東・佐伯コンビ、金田、山本の4人。
28f艇は石井・浅野コンビ、市ノ川、僕の4人。
翌日以降、メンバーと艇を適宜入れ替えてGTフィッシング三昧となった。

僕が初日に乗った28f艇のキャプテンのMr.カンタ(右)と助手君(左)。


インド人って、カメラを向けると必ずポーズを決めてくるから面白いんだよね。
この写真も、彼らなりの決め顔なんでしょう。

ちなみに今回の現地フィッシングサービスは、GameFishing Asiaというガイドサービスで、オーナーはヨーロピアンぽいが、その他のスタッフは全てインド人。
アンダマンのインド人は、本土から遠く離れているせいか、やはりのんびりしてて良い奴ばかり。
最後まで、快適なサービスを提供してくれた。
ホームページアドレスは↓



港を出て1時間ほど走ってポイント海域に到着。
周辺に見える島は岩盤とジャングルに覆われており、山の標高もそこそこあります。
サンゴの発達は少なく、モルディブ系というより、コモド系の感じですね。


水色はやや濁り気味のモルディブって感じ。
潮流に激しさは無く、風が無い限りペタペタの海面です。
見える限りの島には人工物は無く、海上には漁船も海鳥も何~にも無し。ほんと我々のボートしか居ません。
なんとのどかで、手つかずな海なんでしょう。

さて、この未知なるポイントにGTは居るのか!?
トリャー!


みな、思い思いのルアーを付けて戦闘開始。


結果は早かった。


こんな感じです!


結構釣れますわ。
概ね、15kgから20kg前後で、釣って楽しいサイズのGTが多いです。
同サイズなら、パラオ辺りよりも引きはやや強い感じかな。全体に太ってました。

初日は様々なルアーを投入し、バイトの出方を観察したが、僕的にはポッパー有利と見た。
ここのGTはとにかくスレてなくて、ポッパーに何の躊躇も無くドッカンドッカンとバイトしてくる。



勿論ガンマにも飛びついて来るが、ポッパーでこれだけ釣れるポイントって、今時そうそう無いだろう。
ポッパーで釣らなきゃ損ってもんです。こりゃあ楽しいぞ!

本日の最大サイズは、浅野さんの釣った35kgぐらいでした。


初日、僕は3キャッチ。その倍ぐらいバイトやバラシもありました。
いずれもシーフロッグでのキャッチです。
他のメンバーもポッパー、ガンマと投入し、どのルアーでもヒットしてました。我々のボート全体でも10本ぐらいキャッチしたかな。

ポイントは、超岸際の岩礁(まるでボートヒラのよう)、沖の広大なツブ根、スリットの入った珊瑚エリア、ベイトボール打ちなどなど、何でもあり。
狙う水深は概ね10~20m位が多かったです。
全体がフラットボトムで、モルディブのような明確なドロップは確認できませんでした。
潮の流れは全体に緩く、海流の直接的な影響下には無い様で、潮汐流がメインですね。オーナーに聞いたら、上げ潮は東向きに、下げ潮は西向きに流れるそうです。

まあ、初日からこれだけ釣れれば、十分でしょう。
まるで20年前のGTフィッシングのような感じです。


3月22日

GT二日目。
日の出とともに起床。
インドの空って、もやなのか土埃なのか、常に霞んでます。
その霞をもろともしない、力強いインドの太陽。 今日も暑そうだ。


桟橋まで歩く間にも、インドならではの情景が満載です。
早朝から、訳の分からない人だかり。


その人たちの覗き込む先には、漁から戻った漁師達。


その魚を、道端で売るオバサンたち。


とまあ、どこへ行っても飽きない光景ばかりです。

さて二日目も僕は28f艇に乗船。
石井・浅野コンビ、市ノ川、僕の4人です。
ポイントは昨日の隣のエリアだが、地形や狙い方は概ね同じような感じ。

釣れっぷりはというと、昨日よりも良いんじゃない?
今日の僕は、根やスリット狙いはシーフロッグとムラムラ、ベイトボールは尺ペン2/3という使い分けが嵌りコンスタントにヒットした。

皆さんもそれぞれ好きなルアーを投げてヒットを稼ぐ。




33f艇の方は数が伸びず、やや苦戦している模様。何かが違うのだろう。


フラットな水面を突然割ってルアーに飛び掛ってくるGTって、本当にカッコ良いし、超興奮します。
スピード感や、ガンガン来る力強いファイトは、ゲームフィッシュとして最高だ。

この日、僕は5本キャッチ。バイトやバラシは数知れず。
ダブルヒットも何回か。


ルアーローテの中で、もしかしたらと思ったのは、緑や黄色系に反応が乏しく、ブルーなど濃い目のカラーが有利かも?
ルアーを引くスピードも、ちょっと速めで力強くアピールする方が反応いいかも?
この辺を明日も引き続き確かめてみよう。

ロッジに帰ると、バンコクで足止め食らってたラムさんが到着してた。インドのビザを甘く見た結果ですな。
インドにはアライバルビザもある筈だが、現実にラムさんは取れなかった。インドへ行く際は事前にビザを取得しておくのが吉でしょう。

今宵は満月




3月23日

GT最終日。
本日も6時起床、ササッと朝食を済ませ、7時出船です。

今日の僕は33f艇に乗船。
同船メンバーは、伊東・佐伯コンビ、浅野、ラム、僕の5人。
今釣行では、船割りの関係で金田さん、山本さんとは一回も一緒にならなかったなぁ。

ラムさんも最終日だけボートに乗れました。


GTを狙えるポイントはかなり遠くまであるらしい(片道3時間とか)が、今日の潮回りだと午前と午後の潮の動いている地合を移動時間に使ってしまうのは勿体無いので、片道1時間で着く昨日と同じ海域を狙うことになった。

この辺はビーチもありますね。人っ気は皆無です。


33f艇のキャプテン(右)と助手君(左)。
比較的静かな連中で、最後まで名前聞かないで終わっちゃった。


でも、手先は超起用で、ノット頼むと丁寧に仕上げてくれます。


今日もいっぱい釣れました。
半分の飛距離で倍釣っちゃう佐伯さんの省エネ釣法は、誰も真似できません。


僕は5キャッチ。バイトやバラシも多数。
(釣りの写真は無し。ラムさんがずっとGOPRO回してたから、僕はいいかな~と)

両キャプテンともボートのフォローは全く行いません。
船底に潜られそうになっても、自分でバウなりスタンなり走り回って交わすシステム。
センターコンソール艇なればこそだし、ボートのフォローが無い方が、遥かにGTの引きは強いし、何よりオカッパリ感覚に近くなって、僕的にはこの方が好ましかったです。
僕の今日一のGTも、上げるまでに船中一周して仕留めました。オモシロイよ~


僕は今日もポッパー一択。この日はシーフロッグとムラムラしか投げなかった。
逆に、昨日までに得たヒントでカラーの傾向に注意してみたよ。

その結果、同じシーフロッグでも、イエローとブルーではブルーの圧勝。
ムラムラでは、ブラック、グリーン、イエローでは、ブラックの圧勝。
濃い色というか、カチッッとしたカラーにアタックが多い感じがしました。


釣りをしながら徐々にパターンを絞り込んでゆくのが、まさにゲームフィッシィングたる所以。
試行錯誤しながら釣りをしてると、不思議と疲を感じないし、ましてや飽きるなんて事は先ずありません。
ムラムラの黒ラメが怒涛の連続ヒットしたときは、もう決まったーって感じでした。
ちなみに、キャプテン&クルーは、「ムラムーラ!」って響きがいたくお気に入りのようで、やたらと叫んでました。
なんか別の意味でもあるんかね?(ジキジーキとか)

この日、28f艇では40kgのキハダと激闘を演じたそうな。


15時ストップフィッシング。
最終ポイントでは、浅野さんがビシッと決めてくれました。

ポートブレアの港に帰ります。ポートブレアは結構大きな港町で、大小さまざまな船が出入りしてます。
我々のボートも入港の際は停船し、国際VHF16チャンネルで交信し入港許可取ってました。






三日間、お疲れ様でしたー!


最後の晩は街へ出て夕食をとることに。
これは1986年製のタクシー。インドの国産車「アンバサダー」です。
SUZUKIの車にぶつかっても、こいつは絶対に凹まないと運ちゃんは言ってました。


田舎街なので怖いことは無いが、人が多いので迷子にならないようにしましょうね。


以上でGTフィッシングトリップは終了。
GTの総キャッチ数は全員で63匹! 凄い数ですね。
今回は腹一杯GT釣った感がありますなぁ!

人によって釣果にばらつきが目だちました。
飛距離もあまり関係なく目の前でも食うし、何のルアーでも釣れるには釣れるが、やはり何かのツボを外すとどんな釣りでも同じで苦戦します。
あと、全体にバラシが結構多かったですね。僕はアカマスに根に入られちゃってリーダーブレイク一発やっちゃった以外は、全てフックオフのバラシでした。
多分GTのバイトが激しすぎて、口の外に掛かっちゃってるんじゃないかと思う。

アンダマンのGTフィッシングはまだまだ未知の部分が多いです。
フィッシングサービスのオーナー氏も、日本人グループは我々が2組目とのこと。
ここまで来るのが大変と言うこともあるが、それでもまだまだこんな場所が隠れていたんですね。

GTが滅茶苦茶いっぱい居ると言う感じではないが、まったく擦れてないGT達が、ポッパーに何の躊躇も無く飛び掛ってくるなんて、他ではなかなか味わえないと思いますよ。

僕の大好物のインドとGTが見事に交わり、実に良いフィッシングトリップとなりました。

さて、一晩寝て、明朝にはポートブレアを発ち、カルカッタ→バンコクへとカオスな旅は続きます。


(最終章に続く)




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