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視界が悪い中、ナイフリッジを進む!もうすぐ山頂か!?昨晩の湿雪のせいか弱層が発達してました。
今日も山スキーです。
場所は・・・小白山(おじろやま)です。標高1609.2m
名前に「白山」の文字が付く此の山は白山が大好きなボクにとって、特別な感じがする。
過去に山スキーで石徹白から和田山牧場経由で何度か行ったことが有る。ついでに俵谷を滑ったりして・・・
更に俵谷を遡行したことも2度ある。三面谷の遡行も・・・
この「小白山」は山スキーで行くなら石徹白集落から和田山牧場経由又は、石徹白集落から杉山経由で行くのが最も手っ取り早く楽なコースと言える。
でも、福井と岐阜の県境に跨るこの山は福井県民としては岐阜県側いわゆる石徹白集落からでなく、是非とも福井県側から登っておきたい。そういう気持ちを今まで想い続けてきた。
そして、今日は県道や林道をラッセルして読図に迷いつつ(GPS使用禁止令発令中)も尾根に取り付き漸く登ることができた。
尾根は一部ナイフリッジ、山頂はホワイトアウトでビビりながらも「小白山」の山頂に立てた!!ヤッタネ!!
今回のメンバーはオール福井山岳会!A木、O橋、M田村、H島、ボクの5人です。
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県道ラッセルを終え、三面谷林道に入る。 三面谷林道はさしたる悪所は無い。地図を見るより林道は延びていた
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5人もいればラッセル交代で楽に行ける。最後尾は鼻歌まじりで 快適そうな尾根も有ったり・・・。
昨晩はボクのBirthdayパーティーで自宅にて家族でささやかな宴会を催し、明日は山なのでと早々に終了(11時頃)そして朝、3:30起床し大野市の某所に4:00集合し和泉スキー場方面に向かいます。天気は湿雪…嫌な予感。そして和泉スキー場との三叉路付近(朝日前坂集落)に駐車し5:00出発です。先ずは冬季通行止めになっている石徹白集落に延びる県道を湿雪の重い雪をラッセルしながら進みます。石徹白ダム手前の旧道を左に入り三面谷(さづらたに)林道に入ります6:10。ここからも延々地味な林道ラッセル。皆無口に悶々進み、734m地点を過ぎます。
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ホワイトアウトで上下左右の感覚麻痺。先頭は気持ち悪い。 山頂にて一瞬見えた俵谷方面。
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とりあえず山頂で記念撮影!やったゾー!! 山頂さえ踏めば後はルンルンで下る!?
林道は更に伸びており、此処で少しルートファインディングに手こずります。暗闇ならまだしもO橋さんは立派なGPSを携帯しているけど、皆、カンニングするのは山岳会らしからぬといった空気なのか、ガスっていて視界の悪い中、コンパス振って地形図を活用し、何とか我らの進むべき方向を探りだす。なかなかのアップダウンが有り効率的ではないが、自ら切り開く意思を示せたか。
漸く1288mの尾根に取り付き此処からはズンズンラッセルです。朝の湿雪でジャケットやザックが濡れ、標高が上がるにつれバリバリに凍り出す。1543m地点までは、発達した雪屁に亀裂が多く、痩せ尾根、急登などハラハラさせるところも多く視界が利かない中、ラッセルを交代しつつ頑張った。1543m地点から先はホワイトアウトで全く視界が利かず。コンパス振って、木々の無い稜線をゆっくり周囲を確認しながら、ナイフリッジ上や左右にと登る。先頭を歩くボクは正直、ビビっていた。
そして漸く11:50に小白山山頂に至る。和田山牧場方面はガスが晴れているようだ。雪、風が強く居ても立ってもいられない。このままシールの状態で1543m地点に戻る。ここでシールを剥がし、5人が居座れる大きな穴(シェルター)を掘って暫し休息(昼飯)やっと一息。でも吹き荒れる風雪…。12:20
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山岳会ならではの一こま。欠かせないランチタイム。どんなに体が冷えても行う儀式か!? 滑りは快適そのもの…
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これがあるから寒くても辛くても頑張るのです。雪と戯れる事が出来、シアワセ…。
飯食った後はカッ飛ばすのみ。徐々に視界は晴れ渡り、朝は視界が悪かった斜面も良く見え快適にスプレー!そして朝の反省からアップダウンの無いように林道に出る。ここで、大規模な雪崩痕!デカイ樹林が爆風なのか雪崩なのか多くなぎ倒されている。谷はデブリで延々続いている。ボクの大好きな小説、吉村昭著「高熱隧道」の蜆谷の惨状が頭を過った。
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今日の天候や雪の状態では谷を滑るのは危なげ!! 快適な尾根でした。(意外に)
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三面谷を俯瞰する。なかなか遠いなぁ 雪崩の痕をみる。谷が完全に埋まっていたし、木々が薙ぎ倒されていた。
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あとは林道をストックで漕ぐ…なかなか進まない… 県道に出てからも進まない…
漸く朝の林道のイイ感じのところに接続し、後は林道を一部登り返ししながらぶっ飛ばす。そして県道に出る15:05。この後も、前坂キャンプ場の所を登り返したりしながら悶々歩くこと15:40車の元に到着。お疲れ様!!
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みんなお疲れ様!!やったぞ!!って感じの充実感。
今日は、地形図を見て思い描いていたコースを無事、踏査出来、充実した一日を過ごす事が出来た。普段は石徹白から至っていたこの山も、ボクの住む福井県側から登る事が出来、とても嬉しく思った。ヤッパシ山スキーは機動力だと思った。
そして今回一緒に行った福井山岳会のA木さんとの山スキーは18年前に白山~湯の谷周回コースを共にして以来だった。あの頃のA木さんは確か革靴のテレマーク姿だったが、今日はTLTとファット板と最新の装備であり、少しビックリした。
ヤッパシ、ふるさとの山はイイもんだね。
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見にくいけど概念図です。こんな感じのコースで行ってきました。
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