ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

水木しげるの遠野物語

2010-11-28 22:28:24 | 本と雑誌

柳田國男先生の遠野物語を読んだことがない。
中野ブロードウェイの入り口で遠野の観光案内があり、本も売っていた。
柳田國男先生の本も買えばよかったのだが、水木しげるさんの本が読みやすいかなと思い、購入。
一つ一つの話をあまりに短くまとめているので、分からない作品となっているが、絵そのものは読んだこともない遠野物語にあっている気がする。

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

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社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革

2010-11-28 09:42:00 | 本と雑誌

著者の石渡美奈さんは、ホッピーミーナとして知られる。
初めて東京で勤務した時に、ホッピーというものを知り、なかなかよいものがあるなと思ったことを想い出す。
最近は、黒ホッピーを飲むことが多い。
ところで、石渡美奈さんが、テレビに出てきたときには、元気な人が3代目だな、というくらいのイメージであった。
この本を読むと、それは表面的なことであり、経営に真摯に取り組んでいる姿を紹介している。
経営の師というものはいるのだろうな。

目次

第1章 「経営の師匠」との出会い
第2章 嵐吹き荒れる「維新」前夜
第3章 「ホッピー」誕生物語
第4章 跡とり娘の履歴書
第5章 ホッピーの力
第6章 ミーナの新・経営改革

社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革

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日本の信義―知の巨星十人と語る

2010-11-25 00:49:17 | 本と雑誌

猪瀬直樹さんの本も最近読んでいる。
20年近く前の対談集であるが、興味深い。
日本は、このような知の巨星たちの対談を読みながらも成長せずに、メディアに踊らされるばかりである。
自分のことを棚に挙げておいて申し訳ないが、無責任なメディア、リーダー達をどうにかしなければならない。そういう意味では国民性に問題もありそうではあるが。

目次

第1章 江藤淳との対話
 日本の信義を取り戻す
 アメリカとの黙契
第2章 グローバル化のなかの日本
 会田雄次―日本人の土地神話
 吉本隆明―ナショナリズムと戦後50年
 秦郁彦―ガイアツと「日米未来戦記」
 江藤淳―ホワイト・フリートの脅威
 高坂正堯―昭和天皇の「幻の訪米」
 所功―伝統とモダンの儀式空間
 山折哲雄―天皇は自然的社会の主軸
 梅原猛―律令制度に支配される日本
 秦郁彦―国民が求めていた天王制
 鶴見俊輔―曼荼羅文明の行く末
第3章 阿川弘之との対話
 『黒船の世紀』をめぐって

日本の信義―知の巨星十人と語る

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ビジネスに「戦略」なんていらない

2010-11-24 06:48:26 | 本と雑誌

平川克美さんの本を続けて読む。
戦争の言葉でビジネスを語ることには、以前より違和感を持っていたのだが、そのことをきちんと指摘してくれている。
ビジネスの本質を考える本である。

目次

序章 わたしがビジネスを戦争のアナロジーで語らない理由
第1章 ビジネスと言葉づかい―戦略論を見直すために
第2章 ビジネスと面白がる精神―会社とは何か
第3章 見えない資産としての組織―組織とは何か
第4章 プロセスからの発想―仕事におけるゴール、プロセスとは何か
第5章 モチベーションの構造―人が働く本当の理由
第6章 一回半ひねりのコミュニケーション―なぜ、「なぜ働くのか」と問うのか
第7章 それは何に対して支払われたのか―評価とは何か
第8章 攻略しないという方法―新しいビジネスの哲学として
付章 内田樹君とのビジネスをめぐるダイアローグ

ビジネスに「戦略」なんていらない (新書y)

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株式会社という病

2010-11-21 08:23:40 | 本と雑誌

平川克美さんの本を読む。
平川さんは起業家であり、ビジネスマンである。
その視野は広く、空理空論ではないので、ぐいぐいと迫ってくる。
まえがきに<構えは大きくとも、本書は体系も結論もない、ビジネスとその周辺の課題に関する原理的な断章である。>が、我々に考えさせる契機とはなっている。

目次

第1章 経済的人間―大きくなり過ぎた経済のちから
第2章 信憑論―彼らが会社を愛した理由
第3章 幻想論―欲望がつくりあげた幻想
第4章 因果論―結果は原因の中にすでに胚胎し、原因は結果が作り出す
第5章 技術論―『ウェブ進化論』では語りえないこと
第6章 倫理論―『国家の品格』と日本人のなし崩し的な宗旨替え

株式会社という病 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

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日本国の研究

2010-11-18 21:15:52 | 本と雑誌

猪瀬直樹さんが、文藝春秋に1996年11月から1997年1月にかけて連載したのが最初。
今まで読まなかったのはなぜだろうか。
単に霞ヶ関批判をするのではなく、具体的事実に基づいて迫っているところがすごい。
日本の改革の道は遠いな。霞ヶ関、永田町、虎ノ門のトライアングル構造はしぶとい。

目次

第1部 記号の帝国
 第Ⅰ章 朝日連峰
 第Ⅱ章 長良川河口堰
第2部 闇の帝国
 第Ⅲ章 視えないシステム
 第Ⅳ章 巨大赤字隠蔽のからくり
第3部 寄生の帝国
 第Ⅴ章 迷路の世界
 第Ⅵ章 もうひとつの国

日本国の研究 (文春文庫)

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武道的思考

2010-11-15 06:55:14 | 本と雑誌

筑摩選書創刊の第一号である。
内田樹さんのブログを編集したエッセイ集であるが、語られるのは好戦的ではいけないということ。
武道的思考を大事にしたくなる本である。

目次

  第一章 武道とは何か?
  第二章 武道家的心得
  第三章 武道の心・技・体
  第四章 武士のエートス
  第五章 二十一世紀的海国兵談
  あとがき──「武道的」ということ

武道的思考 (筑摩選書)

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毎日乗っている地下鉄の謎

2010-11-11 17:30:33 | 本と雑誌

梅原淳さんは、1965年生まれで、一度銀行に入行後、雑誌編集の経験を積み、鉄道ジャーナリストになったという方。
鉄道全般に知識をお持ちなのであろうが、地下鉄だけでも大変興味深いことを分かりやすく解説してくれている。
興味深い本である。

目次

第1章 地下鉄の基礎知識
第2章 地下鉄の歴史
第3章 日本全国の地下鉄
第4章 地下鉄の電車の謎
第5章 地下鉄はどうつくられるのか
第6章 地下鉄ならではの工夫
第7章 地下鉄の謎あれこれ

毎日乗っている地下鉄の謎 (平凡社新書)

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おせっかい教育論

2010-11-11 00:17:00 | 本と雑誌

鷲田清一・釈徹宗・内田樹・平松邦夫の皆さんによる座談会。
4人にもなるとだいたいそれぞれが勝手なことを言って終わりというイメージがあるが、この本は座談会としてきちんとなりたっている。
キーワードは、おせっかい。
教育は確かに再生しなければならない。
橋下知事の教育論との比較を平松市長がしているが、確かに橋下知事の競争原理というのは我々が子どもの時の教育論のような気がしていて、皆を幸せにするということにはならないように思っている。それぞれが、伸びていくという教育をしなければならないだろう。単なるエリート主義ではよくない。

目次

はじめに 「おせっかいの連鎖」のススメ(釈徹宗)
第1夜 21世紀は街場で学べ!
中入り 「期待」の中点―「おせっかい教育論」への一視角(鷲田清一)
第2夜 続・おせっかいな教育談義
締めくくり 「教育権の独立」について―おせっかいなあとがき(内田樹)

おせっかい教育論

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我的日本語 The World in Japanese

2010-11-09 06:55:53 | 本と雑誌

リービ英雄さんの小説他読んだことがなかった。
初めて読んだのが、この自伝的日本語論。
なかなか興味深いが、日本語に対する感性は繊細であり、私には理解できないところが多い。

目次

第1章 はじめての日本語
第2章 「万葉集」の時代
第3章 日本語とアイデンティティ
第4章 幻の大陸
第5章 9・11を語る日本語
第6章 言葉の歴史を意識して

我的日本語 The World in Japanese (筑摩選書)

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日本の難点

2010-11-07 01:04:50 | 本と雑誌

知人の読書記録に掲載されてもいたので、読んでみる。
なかなか難解である。流して読んだが、なんとなく新しいことを言っているようには思う。
私としては、P134の以下の記述を読んだだけでも価値があった。
<その意味で、元々の新自由主義と、いわゆるネオリベとは区別しなければなりません。ネオリベ=市場原理主義は、「小さな政府」&「小さな社会」の枠組です。新自由主義の「小さな政府」&「大きな社会」の枠組とは違います。でも、そうした初歩的な混同は日本に限ったことではありません。>
「大きな社会」というのは、なんとはなしに感じていたことであるが、概念として指摘されたピンと来る。
日本の進むべき方向であろうと思う。

ところで、<馬鹿保守>のような言い方を止めれば、もっと読みやすくなると思うのだが。

目次

第1章 人間関係はどうなるのか―コミュニケーション論・メディア論
第2章 教育をどうするのか―若者論・教育論
第3章 「幸福」とは、どういうことなのか―幸福論
第4章 アメリカはどうなっているのか―米国論
第5章 日本をどうするのか―日本論

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移行期的混乱―経済成長神話の終わり

2010-11-06 01:04:41 | 本と雑誌

平川克美さんの本。
平川克美さんは内田樹さんのお友達として知った方である。
29Pの経済成長率のグラフ(戦後)と37Pの日本の総人口の長期的推移(1000年以降)を見るだけでも面白い。
右肩下がり時代の「移行期的混乱」の時期であることを説く。答えはないが、そこから思考を始めるべきだというのはよく分かる。

141Pの指摘
<「日本には成長戦略がないのが問題」ということに対して、わたしはこう言いたいと思う。
 問題なのは、成長戦略がないことではない、成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題なのだと。>
は、厳しい意見であり正鵠を射ていると思う。

目次

第1章 百年単位の時間軸で時代の転換期を読み解く
第2章 「義」のために働いた日本人―六〇年安保と高度経済成長の時代 1956‐1973
第3章 消費の時代の幕開け―一億総中流幻想の時代 1974‐1990
第4章 金銭一元的な価値観への収斂―グローバリズムの跋扈 1991‐2008
第5章 移行期的混乱―経済合理性の及ばない時代へ
終章 未来を語るときの方法について
付録 「右肩下がり時代」の労働哲学(鷲田清一×平川克美)

移行期的混乱―経済成長神話の終わり

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無趣味のすすめ

2010-11-03 22:36:54 | 本と雑誌

一度読んだにも関わらず、題名に惹かれ、再度買ってしまった。
改めて読んでみたが、村上龍さんはなかなか厳しいことを書いている。
基本的には、仕事をしっかりやれということのように読んだが、誤読だろうか。

無趣味のすすめ

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日本の近代と現代

2010-11-02 07:01:37 | 本と雑誌

正村公宏先生は、1931年生まれであるから、今年で79歳。
日本の近代と現代史というと近代は学校でも勉強をするが現代史はいい加減になるところである。
まとめて学ぶにはちょうど良い本である。
また、正村先生が厳しく指摘しているところも共感できることが多い。

一言で言えば、長期にわたる戦略を立てずに、目の前のハエだけを追っているために、とるべき方向を誤るというご指摘だろうと思う。

そういう眼で見た時、近隣諸国との領土問題(日本からすると無いはずの領土問題)はどのように処理すべきだということになるのだろうか。

目次

I
 第1章 歴史をどう読むか
II
 第2章 開国と維新
  1 開国
  2 維新
 第3章 近代国家
  1 模索と試行
  2 憲法の制定
  3 条約の改正
 第4章 帝国主義
  1 ナショナリズム
  2 戦争の拡大
  3 敗戦
III
 第5章 体制の変革
  1 憲法と政治制度
  2 経済制度と社会制度
 第6章 経済の運営
  1 経済の再建
  2 経済の成長
  3 経済の不均衡
 第7章 危機の時代
  1 経済の低迷
  2 政治の迷走
  3 社会の危機
IV
 第8章 民主制を機能させるために何が必要か
あとがき
文献

日本の近代と現代

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