ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

きれいな敬語 羞かしい敬語―美しい言葉の人になる7章

2011-04-30 00:20:26 | 本と雑誌

草柳大蔵さんの著。
草柳さんがよいという言葉のよさが分からないというのが悲しい。
もっとも、五嶋みどりの師を失っての談話。<「さまざまな思い出があるはずですが、今は思い浮かべることができない心境です。残された人々にとって、夜が明け日が昇り、そして日没が訪れる時の流れを、感覚として受け止められる日が近いことを望んでいます。無念です」(2001年9月24日。東京新聞)
久しい間、私はこれほど深く、大きな悲しみの表現に接したことがない。>と紹介されているところは、同感であった。

目次

第1章 言葉はもう一人のあなたです
第2章 尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語、ちらっと下町語
第3章 気むずかしい敬語もございます
第4章 羞かしい間違いは誰にでもあります
第5章 今さらながら手紙と電話と敬語の関係
第6章 意味のある生活だけが適切な言葉をつくる
第7章 こんなに素敵な会話があった―名作八篇から

きれいな敬語 羞かしい敬語―美しい言葉の人になる7章

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200年企業

2011-04-25 21:36:39 | 本と雑誌

日本経済新聞の連載を文庫にしたもの。
読み物としてはよいが、深みはない。

目次

はじめに
第一章 壊して創る物語―経営者はひるまず挑む
 鈴与 200年の歩みで航空事業に新規参入
 三光丸本店 家庭薬の「販売」でイノベーション
 にんべん 実力本位、「養子」を後継に
 金剛組 「最古の企業」は創業家を残して再生
 JFLA 「伝統」を守るM&A
 田中製紙工業 和紙から先端材へ 挑戦つづく
 岡谷鋼機 上場で成長を加速
 ヒゲタ醤油 資本提携で永続を目指す
 丁子屋 養子経営の知恵と強み
 中庄 家訓で「後継者は養子」に
 ユアサ商事 すすむ「脱・家業」
 福田金属箔粉工業 あえてこだわる家族主義
 竹中工務店 上場せずに「顧客第一」を守る
第二章 世紀をつなぐガバナンス―ぶれない軸
 ナベヤグループ 刺激し合う本家と分家
 西川グループ 江戸時代から企業統治
 辰馬本家酒造 繁盛を呼ぶ女性トップ
 北垣薬品 「小」へのこだわりを糧に
 大石天狗堂 「2系統の跡継ぎ」が家業を守る
 マツモト交商 同族会社の緩みを断つ
 ライオン事務器 世襲を断った「ショック療法」
第三章 地域とともに―「利より信」を実践
 矢尾百貨店 地域貢献で信頼築く
 吉字屋本店 戦国から続く「利より信」
 筑波山江戸屋 「ガマの油」口上で千客万来
 半兵衛麩 基本は“信者づくり”
 澤村船具店 岡本亀太郎本店 「鞆の浦」とともに商う
第四章 ヒトこそ資産―育てて価値を作る
 綿半グループ 「ヒトは資産」の思いを形に
 ヤマトインテック 脱「同族」が社員を磨く
 小泉産業 小泉 問屋の未来を人磨きに託す
 東薫酒造 測量の父の伝統残った
第五章 イノベーション1―企業家精神で長寿に挑む
 大塚産業グループ 資源を使いこなす伝統
 栄太楼総本舗 新味に挑む「進取の精神」
 亀屋 先代路線を破る菓子店
 アオキトランス 先手の輸出が進路を拓く
 米吾 「伝統に甘えない」が伝統
 福一漁業 リスクの海で機敏にカジとり
 木屋 本家を超えた挑戦の心
 小津産業 昭和恐慌後のMBO
 大和川酒造店 葛藤を超えて「革新」を継ぐ
 ぬ利彦 「天狗」の速さで時代を先取り
 ミツカン 食酢から納豆、銀行まで
第六章 イノベーション2―危機を乗り越える
 赤福 閉店4カ月、存亡の危機を教訓に
 千鳥屋 「吉兆」は人ごとではない
 丸一海運 10代目の決断は業態転換
 タゼン 「職・商」の2刀が危機を断つ
 沢の鶴 清酒の盛り返しに奔走
第七章 コアに専心―妥協しない
 大七酒造 身の丈を超える経営
 神茂 江戸の風味、質にこだわり
 坂本醸造 壺に託す「農本主義」
 長岡実業 「選択と集中」で再生
 ホワイトローズ 「ビニール傘」が技術の中核
 あみだ池大黒 発想の妙で銘菓興す
 山本山 「お茶事業」をじっくり沸かす
 浅香工業 高品質を貫く国産ショベル
 ナイカイ塩業 脱専売でも製塩継続で成長
第八章 リーダーシップに学ぶ―経営力を磨く
 三井 改革断行の中上川精神
 三菱 小弥太の理念で結束
 松坂屋 伊藤親子、「番頭経営」破る
 よし与工房 キッコーマン 国分 家訓も善し悪し
 近松酒造 「尊徳の遺伝子」で再興
 中島商店 駒方どぜう 納得の味で攻守妥協なし
第九章 オープンな経営―透明性を高める
 ヤヱガキ 「朝令昼改暮改」の経営
 印伝屋 上原勇七 秘伝の製法を仲間に公開
 小堀 「京仏具」も消費者本位
 広瀬丹吉商店 包容力を示すパトロン精神
第十章 ネットワーク―老舗と開放型の融合
 明珍本舗 他者の知、鍛冶の技を磨く
 矢代仁 「西陣」の殻破り協業
 江戸屋 外部の「匠」を束ねる経営力
 たるや竹十 樽作りをネットで復活
 菊地保寿堂 伝統の技に世界が注目
 大和重工 幾度も訪れた危機を克服

200年企業 (日経ビジネス人文庫 ブルー に 1-36)

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これが日本人だ!

2011-04-25 00:05:33 | 本と雑誌

王志強さんは、日本でも仕事をしたことがあるらしい。
日本の歴史についても一本筋が通った説明をしており、興味深い。

中華思想というのは聞いたことがないというようなことを書いている(p115)ところは、そんなものかなと思った。

中国のビジネスパースンはこういうものを読んで日本に来るのかな?

目次

第一章 集団至上主義
第二章 経済動物
第三章 島国日本
第四章 日本人の精神世界
第五章 勃興

これが日本人だ!

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歌謡曲――時代を彩った歌たち

2011-04-20 06:57:41 | 本と雑誌

高護(ウルトラ・ヴァイヴ代表取締役)さんの本。1960年代から1980年代までの日本の歌を要領よく整理し、概観してくれる。

作詞家、作曲家、編曲家、歌手、レコード会社と色々な切り口で分かりやすく、解説する。同時代に生きてきたものとしては興味深い。

目次

序章 戦前・戦後の歌謡曲
第1章 和製ポップスへの道 1960年代
 1960年代概説
 1 新たなシーンの幕開け
 2 カヴァーからの始まり
 3  青春という新機軸
 4 ビート革命とアレンジ革命
 5 新しい演歌の夜明け
第2章 歌謡曲黄金時代 1970年代
 1970年代概説
 1 歌謡曲の王道
 2 アイドル・ポップスの誕生
 3 豊饒なる演歌の世界
 4 阿久悠の時代
第3章 変貌進化する歌謡曲 1980年代
 1980年代概説
 1 シティ・ポップスの確立
 2 演歌~AOR歌謡の潮流
 3 アイドルの時代
終章 90年代の萌芽 ダンス・ビート歌謡主要曲目リスト・索引
人名リスト・索引

歌謡曲――時代を彩った歌たち (岩波新書)

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日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

2011-04-16 09:06:05 | 本と雑誌

旧皇族・竹田家出身の竹田恒泰さんの本。
興味深いが、なぜの部分は分からない。
問答無用に決めつけるところがあり、そこが納得感をなくしているのだろう。

目次

序章 世界でいちばん人気がある国「日本」
第1章 頂きます(いただきます)―『ミシュランガイド』が東京を絶賛する理由
第2章 匠(たくみ)―世界が愛する日本のモノづくり
第3章 勿体無い(もったいない)―日本語には原始日本から継承されてきた“和の心”が宿る
第4章 和み(なごみ)―実はすごい日本の一流外交
第5章 八百万(やおよろず)―大自然と調和する日本人
第6章 天皇(すめらぎ)―なぜ京都御所にはお堀がないのか
終章 ジャパン・ルネッサンス―日本文明復興
巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だ―天皇から派生する枝葉のなかに我が国の文化はすべてある!(北野武×竹田恒泰)

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)

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競争と公平感―市場経済の本当のメリット

2011-04-16 00:30:26 | 本と雑誌

格差問題が話題になることにより、市場主義に対し否定的な意見も強くなってきている。大竹文雄先生は、「市場経済にはメリットがある。」ということを分かりやすく、数値を使って説明をする。
私自身は良く理解できないところが多かったが、分かりやすいのではないだろうか。
身近な例を引いての説明であり、興味深い。

ただ、労働問題を競争という視点で見ると一人ひとりの人間を見ないことにもなりそうである。バランスが難しい気がした。

目次

Ⅰ 競争嫌いの日本人
Ⅱ 公平だと感じるのはどんな時ですか?
Ⅲ 働きやすさを考える

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)

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その日本語、伝わっていますか?

2011-04-11 00:02:01 | 本と雑誌

池上彰さんの本を買うのだったら、時事ネタの方が一般的かも知れないが、アナウンサーらしい日本語に関する本にしてしまった。
分かりやすいが、新しい発見と言うこともない。

目次

第1章 放送で苦労しています
第2章 とっても気になります
第3章 日本語はむずかしい
第4章 日本語を捨てようとしたことも
第5章 漢字もあるからいい感じ
第6章 言葉は生きている
第7章 言葉は文化を映す
第8章 敬語を敬遠しないで
第9章 日本語は美しい

その日本語、伝わっていますか? (講談社プラスアルファ文庫)

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江戸の備忘録

2011-04-10 00:22:04 | 本と雑誌

磯田道史さんは読みやすい文章を書く。
江戸のミニ知識満載で読みやすく楽しい。

目次

織田信長再考
豊臣秀吉の艶書
徳川家康の庭訓
戦国武将たちの真実
関ヶ原合戦・女たちの戦争体験
上杉鷹山の遺言
江戸のお殿様たち
坂本龍馬は手紙好き
西郷隆盛は犬好き
山岡鉄舟と武士道
二宮金次郎と2人の妻
幕末の発明王・からくり儀右衛門
大田垣蓮月・幕末の尼僧が祈ったもの
維新と成年
夏目漱石と猫と朝寝坊
江戸時代の出産
日本人と「へその緒」
医療問題の今昔
日本史に見る子育てと教育
江戸の学びを探る
江戸の宮仕え
家族とのふれあい
江戸の年末年始
相撲今昔物語
動物と人間のかかわり
結婚と離婚の日本史
男色の物語
日本人の名前
江戸の人相学
貧乏神の研究
日本での最初の蚊帳
怪異百物語の世界
この国の政府の大きさ
歴史から税を語る
江戸人に学ぶ相場哲学
江戸の鉄砲

江戸の備忘録

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中国の地下経済

2011-04-05 00:44:36 | 本と雑誌

富坂聰さんはジャーナリスト。
丁寧に中国の地下経済を紹介する。
あおる感じがないので、信頼感がある。
それにしても、中国の経済というか政治は複雑である。

目次

第1章 地下金融の闇
第2章 中産階級の明暗
第3章 投資に群がる「官と民」
第4章 深圳‐香港ルートを追え
第5章 マフィア掃討作戦の功罪
終章 「地下」の実力とは

中国の地下経済 (文春新書)

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沈む日本を愛せますか?

2011-04-04 07:03:47 | 本と雑誌

内田樹さんと高橋源一郎さんの対談集。
日本の最近の政治をユニークな視点で論ずる。

目次

2009年3月‐2010年9月日本政治の動き
第1回 さよなら自民党。そして、こんにちは自民党!?
第2回 「理念の鳩山」と「リアルの小沢」、何ができる?
第3回 民主党政権で、「友愛」社会主義国家が誕生する!?
第4回 小沢一郎は、「敗者のポジション」を選んでいる
第5回 鳩山さんが首相で、本当によかった
第6回 我々は、「たそがれよ日本」を提唱する
総括対談 沈む日本を愛するために

沈む日本を愛せますか?

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ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉

2011-04-03 08:47:24 | 本と雑誌

表題のとおり、ついにキリスト教が国教となる。
信教の自由が無くなっていくのは厳しい過程である。
宗教と言うのは、大きな力を持っているが、人間はコントロールする術を学ばなければならない。

なお、皇帝はいるのだが、その上に司教がいるというのがすごい構造である。

目次

第三部 司教アンブロシウス(在位、紀元374年-397年)

ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉

2011-04-01 01:02:29 | 本と雑誌

ユリアヌスが背教者と呼ばれるのは知っていたが、それ以外は全く知識が無かった。
塩野七生さんの手にかかると、大変魅力的に見える。
他の本でもユリアヌスを読んでみたくなった。

目次

第二部 皇帝ユリアヌス(在位、紀元361年-363年)

ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉 (新潮文庫)

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