ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」

2010-10-28 22:46:29 | 本と雑誌

著者の島宗 理さんは、法政大学文学部心理学科教授。
行動分析学による「視考術」を解説する。
人間行動は、単に血液型や性格によって決まっているのではなく、行動には理由があるということを解説する。
個人攻撃をしないという点で、「仕事研究集団」で紹介された考えをより学者らしく書いたものである。

目次

序章 県民性・国民性を視考する―行動の『視考術』とは何か
第1章 性格を視考する―人は、なぜ血液型で性格を判断しようとするのか
第2章 記憶を視考する―人は、なぜ傘を置き忘れるのか
第3章 道徳観を視考する―人は、なぜ公衆マナーを守れなくなったのか
第4章 思考を視考する―人は、なぜ災害から逃げ遅れるのか
第5章 意識を視考する―人は、なぜ騙されるのか

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)

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ミドルクラスを問いなおす~格差社会の盲点

2010-10-25 23:35:03 | 本と雑誌

渋谷望さんは、1966年生まれの千葉大学文学部准教授。
終わりの文言は<資本は今、あわてふためきつつあるのだ。>である。
資本という単語を何を指すのかもよく分からないまま使うという用法は、学生の時に読んだ本以来である。
妄想を基にして、議論が組み立てられているように見える。ただ、批判的に読めば、妄想の中にも一面の真実はありそうである。

目次

序章 格差社会の盲点
 
  I 競争社会の孤独──ミドルクラスの履歴書
   第1章 裏切りの裏切り──ネオリベラリズム再考
 第2章 「能力」って何だ?──ミドルクラスという不安
 第3章 やつらを追っ払え!──ミドルクラスの居場所
 
  II ミドルクラス社会からコモンズへ
   第4章 「資本の闇」をかき乱せ!──ノワール映画のアンチ・ヒーローたち
 第5章 まずはショックを与えよ!──災害資本主義とは何か
 第6章 コモンズを取り戻せ!──ミドルクラス社会からの離脱
 
  引用・参考文献
あとがき

ミドルクラスを問いなおす~格差社会の盲点 (生活人新書)

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街場のマンガ論

2010-10-25 06:53:02 | 本と雑誌

内田樹先生は、マンガもよく読んでいる。
色々と興味深い議論が展開されているが、少女マンガを男が読めない理由を書いているのが特に興味深かった。私も少女マンガは読もうと思ったことがないが、それは読めないということなのだということが分かった。

第7章は、養老孟司先生との対談であるが、これも面白い対談である。

目次

第1章 井上雄彦論
第2章 マンガと日本語
第3章 少女マンガ論
第4章 オタク論・ボーイズラブ論
第5章 宮崎駿論
第6章 マンガ断想
第7章 戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった

街場のマンガ論

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江上剛の「行って、見て、聞く」―大人の社会見学

2010-10-22 06:53:28 | 本と雑誌

江上剛さんなら良いかなと思って購入。
着眼はよいし、面白いテーマであるが、ちょっと取材に行き、さっと書いたものなので深みには欠ける。一件あたりの分量が少ないので、削除したものが多いのであろう。紋切り型の表現も多い。
とは言え、社会見学の疑似体験はできるし、編集者がコラム、ガイドで補完しているのもよい。

目次

 1海洋油田(石油資源開発)。コラム「油田と日本」。ガイド「石油の世界館」。 
 2高層ビル(鹿島建設)。コラム「タワークレーン」。ガイド「科学技術館」。
 3河川清掃(日本橋川、神田川など)。コラム「清掃船と東京の橋」。ガイド「NPO法人 あそんで学ぶ環境と科学倶楽部」
 4気象予報(気象庁)。コラム「天気図と気象用語」。ガイド「気象科学館」。
 5電気自動車(三菱自動車)。コラム「意外に知らないEVの歴史」。ガイド「電気自動車の試乗」。
 6都市鉱山(フルヤ金属)。コラム「レアメタル活用の歴史」。ガイド「パナソニックエコテクノロジーセンター」。
 7墓地めぐり。コラム「人気の墓マイラー」。ガイド「青山霊園ほか」。
 8ダム(小河内ダム)。コラム「水道水のペットボトル?」。ガイド「小河内ダム」。
 9大田区町工場めぐり。コラム「オバマ大統領への贈り物」。ガイド「大田区町工場」。
 10原子力発電所(東京電力)。コラム「原子力発電と安全」。ガイド「東京電力柏崎刈羽原子力発電所」。
 11進水式(三菱重工)。コラム「進水式のイロハ」。ガイド「三菱重工神戸造船所」。
 12ランチタイムインテリジェンス。コラム「無料で楽しめる皇居の四季」。ガイド「千代田区立千代田図書館」
 13宇宙航空研究機構(JAXA)。コラム「プレイバック・アポロ11号」。ガイド「JAXA筑波宇宙センター」
 14ごみ埋立地(東京都)。コラム「埋立の変遷と仕組み」 ガイド「中央防波堤埋立処分場」。
 15国立極地研究所。コラム「南極大陸の不思議」。ガイド「国立極地研究所」。
 16国会議事堂。コラム「国会トリビア」。ガイド「国会議事堂」。
 17製鉄所(新日鉄)。コラム「宇宙と人と製鉄」。ガイド「新日鉄君津製鉄所」。
 18断食。コラム「皇居ジョギング」。ガイド「やすらぎの里」
 19横浜税関。コラム「麻薬探知犬の世界」。ガイド「クイーンのひろば」。
 20センチメンタルジャーニー(呉、江田島、広島)。コラム&ガイド旧海軍兵学校(海上自衛隊第1術科学校)。

江上剛の「行って、見て、聞く」―大人の社会見学

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身体を通して時代を読む―武術的立場

2010-10-21 21:49:21 | 本と雑誌

武術研究者である甲野善紀さんと合気道六段でもある内田樹さんの対談。
常識を揺さぶり、頭を柔らかくしてくれる対談である。

ただ、内容を要約して紹介して欲しいと言われてもできないな。

目次

第1章 自己をみつめる方法としての武術
第2章 生き延びるための力
第3章 師は何も教えず、弟子は学ぶべきものを学ぶ
第4章 「学び」とは別人になること
第5章 進化の仕方を進化させる
第6章 「生きている実感」に火をともす
第7章 フィジカルに沁み込むことばを
第8章 あらゆる社会制度の分岐点で

身体を通して時代を読む―武術的立場 (文春文庫)

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アメリカ―多数派なき未来

2010-10-18 07:00:29 | 本と雑誌

浅海保さんが、2002年8月31日に出版した本。
1990年代後半から2000年頃にかけての、ダイバーシティとバークレーについて描き出した本である。
なお、バークレーにおける中国人についても随分筆が割かれており、興味深い。特に199Pには、尖閣諸島をめぐる大陸、台湾系のみならず「オール・中国」での反日の集会が紹介されている。
この動きは、日本にとっても、アメリカにとっても脅威である。

昨日も中国で反日デモが行われ、日系のお店が襲われた。
隣人としての付き合い方について、日本人の性格、行動の特徴ということも踏まえ考える必要があるだろうと感ずる。

目次

第1章 ダイバーシティと「提案209」
第2章 アファーマティブ・アクションの今
第3章 マイノリティ団結の光と影
第4章 山の向こうに「多数派」の原風景はあるのか?
第5章 アメリカを繁栄に導く創造的混沌
第6章 暗闇のNOMO
第7章 広場に集う人々
第8章 ミスター・ティエンの深き懊悩
第9章 避けたいこと、避け得ること

アメリカ―多数派なき未来

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絶倫食

2010-10-17 00:24:09 | 本と雑誌

表題の通り。

小泉武夫先生の筆致で、興味深い話が語られる。
とは言え、食べたくないものも沢山紹介されているというか読んでいて想像するだけで気持ちが悪くなる。。
他方、日頃食べているものにも、絶倫食はあるな。
元気の素は、いずれにしても大事である。

絶倫食

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梅棹忠夫 語る

2010-10-16 19:46:48 | 本と雑誌

梅棹忠夫先生に小山修三先生が色々なお話を聞くという趣向。
それにしても、梅棹先生はダイナミックな人生を歩まれている。

目次

第1章 君、それ自分で確かめたか?
第2章 文章は誰が読んでもわかるように書く―記録と記憶の技術(1)
第3章 メモ/スケッチと写真を使い分ける―記録と記憶の技術(2)
第4章 情報は分類せずに配列せよ―記録と記憶の技術(3)
第5章 空想こそ学問の原点
第6章 学問とは最高の道楽である
第7章 知識人のマナー
第8章 できない人間ほど権威をかざす
第9章 生きることは挫折の連続である
エピローグ つねに未知なるものにあこがれてきた

梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ)

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シブすぎ技術に男泣き!2

2010-10-16 16:37:58 | 本と雑誌

前作に続けて読む。
このような本を読み、技術、技能に興味を持ち、町工場を目指す人が出てくれば、技術の伝承は行われるのではないだろうか。

目次

1章 身を削ってでも極めし匠の技に男泣き!
2章 東の蒲田、西の東大阪、たくましき町工場に男泣き!
3章 当たり前の日常を支える非凡な才能に男泣き!
4章 身近なモノにこそ隠れているシブい技術に男泣き!―シブすぎ技術にバラしすぎ!
おまけ

シブすぎ技術に男泣き!2

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シブすぎ技術に男泣き!

2010-10-16 16:29:59 | 本と雑誌

話題の本らしいので読んでみることとした。
深みがあるというわけではない。
しかしながら、見ル野栄司さんは物づくりの経験がある漫画家であり、実体験に基づいているだけに、興味深い本である。

目次

プロローグ ものづくり日本を支える男たちを追え!
1章 ものづくりに賭ける一本気な情熱に男泣き!
2章 日本の発明王の裏にある苦節に男泣き!
3章 日の目を見ずして消え行く機械に男泣き!
4章 うたかたの夢と散る開発の日々に男泣き!
5章 愚直なまでにこだわりぬく職人技に男泣き!
エピローグ さらば、シブすぎ技術に男泣き!

シブすぎ技術に男泣き!

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希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想

2010-10-12 21:32:56 | 本と雑誌

ピースボートというのは、以前から気になっていた存在である。
著者古市憲寿さんは1985年生まれというから、25歳であり、東大の博士課程に在学、慶應大学SFC研究所主席所員、有限会社ゼント執行役という経歴である。
専攻は社会学。
ピースボートに乗り込み、現代社会の問題をあぶりだす。
なかなか興味深い本である。

目次

1章 壊れた日本、希望は共同体?
2章 旅の終焉と新しい団体旅行
3章 ピースボートの秘密
4章 自分探しの幽霊船に乗る若者たち
5章 ルポ・ピースボート
6章 あきらめの舟
7章 だからあなたはあきらめて

希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)

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永遠の聖地 伊勢神宮―二〇一三年、式年遷宮へ

2010-10-12 00:23:29 | 本と雑誌

伊勢神宮へは一度しか行ったことがない。
とは言え、そろそろ式年遷宮の時期でもあり(2013年)、少し気になっていたところである。
千種清美さんが新幹線の社内誌「ひととき」に連載したものをまとめたものである。
概観するのにちょうど良い。

目次

第1章 神宮のことがたり―永遠のシステムとは
第2章 神宮のみやがたり―別宮と御料地を訪ねて
第3章 神宮のひとがたり―その思いは熱く、深く
第4章 永遠への掛け橋―式年遷宮行事始まる

永遠の聖地 伊勢神宮―二〇一三年、式年遷宮へ

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バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑)

2010-10-10 11:00:41 | 本と雑誌

アラフォーというのはよく聞くが、彼女らを対象にした雑誌を読むこともないし、実態を知ることがなかった。
杉浦由美子さんは、1970年生まれのノンフィクションライター。
団塊ジュニアの立場から、アラフォーを読み解く。
表題は過激であり、買うのはいかがかと思っていたが、内容は特に「死ねばいい」ということでもない。
身のまわりの人の話を中心にした興味深い本である。ただし、統計的に正しいのかというような厳密性を問うてはいけない。
ところで、1958年生まれの我々は、眼中に無い感じだな。
団塊の世代でもないし、忘れられた存在かもしれない。

目次

1章 バブル女と消費----広告業界の女神・「アラフォー」
2章 バブル女と婚活----恐るべきその「女子力」
3章 団塊ジュニア女子の本音----「キモい男とはセックスできない」
4章 キャリアと出産とバブル姉さん---- 「バリキャリ」という妖怪
5章 団塊ジュニア女子、いかに生くべきか---- 「産む機械」にすらなれない時代に

バブル女は「死ねばいい」 婚活、アラフォー(笑) (光文社新書)

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大魔神の精神史

2010-10-05 00:21:43 | 本と雑誌

テレビを見ていたら、どなたかが紹介をしていた。
確かに子どもの頃、大魔神の映画を1本は見たことがある。
博覧強記の著者小野俊太郎さんが、縦横無尽に語る。
正しいのかどうかよく分からないが、興味深い。

目次

第1章 どうして大魔神は埴輪なのか
第2章 アラカツマとは何者なのか
第3章 なぜ山の中に隠れるのか
第4章 乙女の涙はどうして必要なのか
第5章 大魔神を動かすゴーレム伝説
第6章 伊福部昭とスサノオ神話
第7章 怒る大魔神と湖の秘密
第8章 大魔神はなぜ剣を抜いたのか
第9章 伴走するガメラ・座頭市・忍びの者
第10章 筒井康隆による幻の第四作

大魔神の精神史 (角川oneテーマ21)

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満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか

2010-10-04 11:44:52 | 本と雑誌

アラフォーは数年前から流行の言葉として聞くが、一度世代論を読んでみたいと思っていた。
統計的な分析はいざ知らず、会社の身近にいる人たちはこんな感じなのかな、というのは実感として分かる。
女性が、男女雇用機会均等法の大きな影響を受けたと言うのは、よく理解できる。
著書の田中亜紀子さんも1963年生まれと言うことであるから、私よりも5歳年下であり、元祖アラフォーである。

ところで、男はどうなったのだろうか。
終身雇用制が崩壊して○○というような議論はあるが、女性の職場進出により男性がどう変わったのかはあまり聞かないな。
誰か分析した本を知らないだろうか。

目次

序章 そもそも、アラフォーとは?
第1章 均等法はできたけど―元祖アラフォーの迷走と挑戦
第2章 やっぱり仕事は好き!―仕事は自分の存在証明
第3章 アラフォー結婚戦線異変あり!
第4章 アラフォー出産激増中!
第5章 アラフォーマダムの憂鬱と野望
第6章 いつまで、現役?―アラフォーの泣きどころ
終章 アラフォーとは何だったのか?

満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか (PHP新書)

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