小森陽一さんは、幼少期を「チェコスロバキア」の在プラハソヴィエト学校で学んだ方。
日本語を客観的に見ることができるし、そういう感性を持った方。
ところどころ理解できないところがあるが、全体的には興味深い本である。
目次
文庫版まえがき
第1部 日本語に出会う
第1章 ことばとの出会い
記憶のなかから
プラハのロシア語学校へ
ロシア語の世界とクラス・メイトたち
言語能力と差別
不良の友達
第2章 帰国してから
日本語は言文一致じゃない!
吾輩は猫である・・・
「国語」への恨み
日本の「国語」と旧ソ連の「ロシア語」
バイリンガルは可能か
第3章 ことばの実践としての政治参加
国際情勢の中の個人
高校での学園紛争
文章語で話してもいいの?
アジテーションの言語
『こゝろ』の傷
第4章 「国文科」進学
成績は〈カフカ全集〉
卒業論文―「言文一致」と翻訳
「標準語」と「地方語」の間
文学と歴史の境界で
無知の特権
第2部 日本語と格闘する
第5章 アルバイト教師時代
アルバイトの日々
教師になる
再び『こゝろ』に取り組む
男子校での授業
女子校での展開
進学塾での国語授業
日本語の能力の低下と英語
第6章 日本文学を教える
同人誌の創刊と大学への就職
卒論指導の悩み
大学で文学を教えるとは
テクストの構造分析
文脈を復元する
第7章 アメリカで日本語と出会う
アメリカの学生たち
国境の町の日本語
ビバリー・ヒルズの一人芝居
第8章 声と身体で表現する日本語
身体と言語の抑圧
個別のコンテクストを
規範の獲得と開かれたことば・身体
他者のことばと身体
「日本語」を組み替える
第3部 日本語を教える
第9章 道場破り――小学校の巻
[ライヴ記録]「吾輩は猫である」
三十一匹の猫たち
道場主から
第10章 道場破り――中学校の巻
[ライヴ記録]谷川俊太郎「朝のリレー」
ごめん、君たちは大人です
道場主から
第11章 授業というライヴ――高校の巻
[ライヴ記録]宮沢賢治「どんぐりと山猫」
授業をセッションとして
あとがき
文庫版あとがき
解説 水村美苗
養老孟司先生らしい視点での京都論。文化論。
面白い、興味深い。
目次
第1章 城郭のない街 ……日本人の「うち」と「そと」意識
第2章 京都人のいけず ……「ぶぶ漬けでも」は都市伝説か?
第3章 「美人」東西物語 ……江戸の侍文化と京の町衆文化
第4章 都市論と京都 ……古都になるには千年かかる?
第5章 私の好きな京都 ……木屋町の思い出
第6章 京都、東京、大阪――新三都物語 ……住むなら京都がいちばん!
第7章 京都は日本文化の中心か? ……祇園祭は文化財の宝庫
第8章 共通言語と地方 ……言葉こそ文化である
第9章 京都とサブカルチャー ……世界がマンガを必要としている
第10章 京都と自然 ……鴨川と方丈記
まんがでわかるシリーズ。
期待せずに買ってみたのだが、この本も面白い。
よくできていると思う。
実践はなかなかできないのが残念。
監修は、安田正さん。
目次
1 第一印象は会った瞬間に決まる―言葉よりも表情で会話しよう!
2 声の第一印象は性格のイメージをつくる―声の出し方も「印象」のうち
3 自分のコミュニケーション・タイプを意識する―自分らしさで勝負しよう!
4 「話す」は3割、「聞く」が7割―相手にわかるように「聞いてみせる」
5 相手のリズムにシンクロして聞く―話がつまずかない聞き方をしよう!
6 雑談のリズムとムードで本題に突入する―聞きながら話をもっと深めていく
7 2度目の雑談でさらに距離を縮める―始まりは「好きになる!」という思い