なんといっても表題がいいですね。思わず手に取りたくなる。
会計の入門書としても面白い。
但し、入門書であり、この先に行かなければならない。
「<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です」、「 <女子大生会計士の事件簿>世界一感動する会計の本です[簿記・経理入門]」くらいは読んでみなくては、と思った。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
酒巻老人の「人間はねえ、六十の還暦を越すと、おもってもみなかった世界がひらけて来るものなんだよ。」というのがよい言葉。人生の達人である池波正太郎さんの晩年のエッセイ等であり、興味深い。
第125回芥川賞受賞作家であり、臨済宗妙心寺派福聚寺副住職である玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)氏の著作。
読みやすい筆致であるが、内容は濃く、また禅語は簡単には理解できない。
何度か読むと良いのだろうが、そこまでの気力もないので中途半端な理解になる。
とは言え、禅の入門書としては読みやすいのではないだろうか。
米倉誠一郎著。
「はじめに」の
「ビジョン① 2010年までに、すべての公用車・準公用車を燃料電池車にする
ビジョン② 2010年までに、すべての小中学校を太陽光発電利用とする
ビジョン③ 2010年までに、日本に道州制とサマータイムを導入する 」
を読んだ時には、なんと破天荒な本かと思った。
しかし、全体を通してみると、勇気が出てくる本である。
会社で上司から、発想が小さいと言われたところであったから、特にそう思ったのかもしれない。
とは言え、「できもしないこと」をあるべき姿と置き、そこから引いてくるという発想法は、どうもふとっちょパパにはできない。
私はできることを積み重ねる方が好きである。
そういう意味では、本書でも引かれているが、松下幸之助さんの「三パーセントのコストダウンは難しいが、三〇パーセントはやさしい」と言う言葉は実行できない。
アントルプルヌア・シップを「企業家能力」と訳したほうが、良いと書き、そこから展開されている議論は、目からうろこが落ちる感じがする。