薮中 三十二さんは、外務省事務次官を2010年に退任された方。
外交の基本を分かりやすく説明する。
外交問題に限らず、プロは分かりやすく解説をしてくれる。
政治家もプロが欲しい。
第1章 「アメリカ離れ」のすすめ
第2章 日本的外交の限界
第3章 衰退する国家から転回を
第4章 外交交渉の要諦
第5章 北朝鮮はなぜ手ごわいか
第6章 海洋国家の矜持
第7章 アジアの中の日本
第8章 先進国首脳会議の裏側
薮中 三十二さんは、外務省事務次官を2010年に退任された方。
外交の基本を分かりやすく説明する。
外交問題に限らず、プロは分かりやすく解説をしてくれる。
政治家もプロが欲しい。
第1章 「アメリカ離れ」のすすめ
第2章 日本的外交の限界
第3章 衰退する国家から転回を
第4章 外交交渉の要諦
第5章 北朝鮮はなぜ手ごわいか
第6章 海洋国家の矜持
第7章 アジアの中の日本
第8章 先進国首脳会議の裏側
表題を読むと、希望が少ない2010年に読むべき本のように思う。
玄田有史さんは、労働経済学の先生。
学者の本らしく、決め付けは少なく、まだるっこしい。
体系的な理解としては、きちんと手順を踏むのはしかたないだろう。
セレンディピティを待っている人には、参考になるのかもしれない。
Hope is a Wish for Something to Come True by Action.
「気持ち」「何か」「実現」「行動」の4本の柱。
Social Hope is a Wish for Something to Come True by Action with Others.
と、最初の方(p37~p48)でキーワードを提示されるが、確かにこのキーワードは良く出来ていると思う。
第1章 希望とは何か
第2章 希望はなぜ失われたのか
第3章 希望という物語
第4章 希望を取り戻せ
おわりに―希望をつくる八つのヒント
阿刀田高さんの短編集。
平成19年12月に新潮社から発刊したものの文庫版。
気軽に読める切ない恋の物語集。
アマゾンでの評判は必ずしも良くないが、私は好きだな。
確かに、阿刀田さんの円熟した技からすると軽いかも知れないが、阿刀田ファンとしては読み続けたいものである。
著者の道上尚史さんは、外務官僚。その中でも広報を担当された経験があるとのこと。
筆致は落ち着いており、興味深い。
韓国、中国との関係を落ち着いて語れる人がいると言うのはよいことだ。
目次
第1章 若者たちは日本をどう見ているか―交流の現場から
第2章 中国の知識人たちとの対話
第3章 中国メディアは何を伝えているか
第4章 日本ってどんな国?―中国青少年への日本発信
第5章 共に進化する未来へ
室谷克美さんは、時事通信社のソウル特派員を経験した方。
序章に<半島最古の史書である『三国史記』、あるいは二番目に古い『三国遺事』には、日本人にはもちろん、韓国人にも殆ど知られていない歴史が記されている。>とある。
初めて聞くような話ばかりで、興味深い。
フォローをしなければ、正誤は判断できないが、この本を読む限りは、常識を揺さぶられる。
序章 陛下の「お言葉」ではありますが
第1章 新羅の基礎は倭種が造った
第2章 倭国と新羅は地続きだった
第3章 国民に知らせたくない歴史がある
第4章 卑怯者を祀るOINK
第5章 「類似神話」論が秘める大虚構
第6章 「倭王の出自は半島」と思っている方々へ
終章 皇国史観排除で歪められたもの
会社の人に借りて読んだ本。
ジョン・W・カルヴァー著の翻訳という形をとっているが、最初に石井裕之のペンネームによるフィクションということが冒頭に明かされる。
面白い本であるが、自分では買わない種類のほんである。
なお、30分くらいで読める。
第1章 あるニセ霊能者の告白
第2章 リアルセッション
第3章 リアルセッションの解説
第4章 懐疑主義者への対応―暗証番号を透視するテクニック!?
あるニセ占い師の告白 ~偉い奴ほど使っている!人を動かす究極の話術&心理術「ブラック・コールドリーディング」 (FOREST MINI BOOK)
部下を定時に帰すことができない上司は多いと思う。
佐々木常夫さんは東レで取締役を経て東レ経営研究所社長である。
ワークライフバランスの実践者として新聞等でも取り上げられることが多いので、本を読まなくとも知る機会がある方。
ご自分の経験を元に、自分も部下も定時に帰る仕事術を示す。
実践に裏打ちされた出来そうなことが書いてあるが、実際に実践することが大事である。
我々が入社した昭和55年頃の先輩には言われたような話が多く、MBAの仕事術とは違うが、佐々木さんの仕事術の方が身近な気がする。
プロローグ 私の「仕事術」はこうして生まれた
第1章 計画を先行させる「戦略的仕事術」
第2章 時間を制約する「効率的仕事術」
第3章 時間を増大させる「広角的仕事術」
第4章 佐々木流「独断と偏見のアドバイス」
第5章 社員を活かす経営者になれ
第6章 ワーク・ライフ・バランスが強い会社をつくる
海部俊樹元首相はクリーンなイメージがある。
その海部首相が戦後から最近までの政治について語る。
なかなか興味深い。
第1章 第七六代内閣総理大臣―突然、私の名前が浮上した
第2章 二九歳の青年代議士―自民党政治の実態一「派閥」
第3章 三木内閣の官房副長官―自民党政治の実態二「金権」
第4章 四五歳の文部大臣―“闇将軍”と自民党凋落の始まり
第5章 海部内閣―官邸をめぐる人々
第6章 激動する世界と首相―「ベルリンの壁」が崩れ、湾岸戦争が始まった
第7章 政治改革と「海部おろし」―「重大な決意」の真相
第8章 自民党離党と新進党初代党首―「壊し屋」小沢一郎現る
第9章 混乱の一〇年―俺は「海部党」
精神科医の和田秀樹さんの一冊。
「ウェスト58cm幻想」の大罪から始まる意見は、もっともである。
テレビ界の人達は読んでも、対応はしないのだろうな。
テレビの世界もつぶれていくしかないのかもしれない。
はじめに
1 「ウエスト58 幻想」の大罪
2 「正義」とは被害者と一緒に騒ぐことではない
3 「命を大切に」報道が医療を潰す
4 元ヤンキーに教育を語らせる愚
5 画面の中に「地方」は存在しない
6 自殺報道が自殺をつくる
7 高齢者は日本に存在しないという姿勢
8 テレビを精神分析する
おわりに
養老先生、内田先生による対談。
どこかで読んだことがある議論なのだが、お二人の対談という形で読むと、痛快である。
Amazonのレビューでは評判が悪いが、そうでもないと思う。興味深い本である。
第1章 われわれはおばさんである
第2章 新・日本人とユダヤ人
第3章 日本の裏側
第4章 溶けていく世界
第5章 蒟蒻問答主義
第6章 間違いだらけの日本語論
第7章 全共闘の言い分
第8章 随処に主となる
石光勝さん:メディアコンサルタント・テレビ東京常務取締役を経て系列の通販会社社長
柿尾正之さん:日本通信販売協会理事、日本ダイレクトマーケティング学界理事
のお二人による一冊。
通販のことが、歴史含め最近の動向まで幅広く学べる本。
コンパクトでよくまとまっている。
目次
はじめに
第1章 始まりは西部劇の世界----通販の起源
第2章 昔も今もベースは「紙」----カタログ通販の多様性
第3章 セールスマンは「公共の電波」----テレビ通販の威力
第4章 一人と世界をつなぐ ----ネット通販の爆発力
第5章 ポケットの中の百貨店----ケータイ通販の未来
第6章 通販2・0の方向性と未来----次世代通販を読む
あとがき
参考文献
オードリーの大ファンとしては気になる一冊。
「はじめに」に<1926年生まれのマリリン・モンロー、1929年生まれのオードリー・ヘップバーン、1932年生まれのエリザベス・テイラー。3人は、6歳の年齢参のなかにいる。3人は類稀な「美貌」をもって生まれ、そのために人並み以上の「野望」を抱いた。美貌は、とりあえずは天性のものだ。しかし、当人とその周囲が美貌を認識し、磨きをかけないことには、大女優への道は開けない。>とある。
オードリーの映画でDVDになったものはすべて見、伝記も読んでいるので、だいぶ分かっているが、モンローとリズについては、なんとはなしに知っている程度。モンローが演劇の勉強をしていたと言うのは興味深い話であった。
3人を章を別にすることなく、年ごとに追うという手法は時代の中での3人の動きが分かりより分かりやすくなっている。
はじめに
プロローグ 三人の美しい少女たち〔一九二六--四〇年〕
第一章 陽のあたる場所、ハリウッドへ〔一九四一--五一年〕
第二章 『ローマの休日』とセックス革命〔一九五二--五四年〕
第三章 膨らんでいく特別な野望〔一九五五--五八年〕
第四章 女王になった女、ファーストレディになれなかった女〔一九五九--六二年〕
エピローグ 主演女優の真の敵、それは----〔一九六三--二〇一〇年〕
あとがき
主要参考文献
若者向けの講演録とエッセイ。
よいことをおっしゃる。
もっとも、受験勉強なんかしなくてよいというのはそうかもしれないが、リスクは高いだろう。
大学生がもっと勉強しろと言うのも今の時代はどうかな。
今は随分と勉強するようになっているように思うが。
但し、時分の子どもを見ていても、就職の面接をする人を見ていても濫読をしているという感じはない。印象としては、小学生が学校の予習、復習をしっかりとするように大学生でも勉強しているという気がする。量の問題はあるかもしれないが。
ところで、この本は若い人が買うだろうか。92Pの本で1155円(税込み)というのは少々高い気がする。塩野七生ファンが買うのだろうな。
これから人生を歩むあなたへ
プロとアマチュアの違いがわかっていない日本人
現実を知るにはどうしたらいいのか
外国語は道具として勉強するほうがよい
母国語がきちんと話せることが大切
国や年齢を越えて理解し合う最良の方法とは?
選択肢を多くもてない日本人!
多くの人間は、見たいと欲する現実しか見ていない
わが子を世界のどこでも生きていける人間にする
疑いをもたない秀才はいらない!
孤独だった私の高校時代
教養を身につけると、いろいろな見方ができる
好奇心が新しい文明を生み出す
刺激をいっぱい受ければ独創性が生まれる
時々は傷ついたほうが大きく成長する
ブレない価値を見つけ、自らの考えに忠実に生きる
グローバルな世界で仕事をするとは?
意味のない受験勉強を追放する法
勉強も仕事もリズムが大事
母と子の関係が生き方の演習に!
オール若者に告ぐ
母と読書と好奇心
内田樹さんと三砂ちづるさんの対談。
帯に<変なおじさん、おばさんが役に立つ>とあるが、お二人の対談は身体論でもあり、日本人論でもあり、興味深い。
第1章 「出産」する動物としての人間
第2章 「カラダの知」は教えられるか
第3章 オニババ、負け犬、おひとりさま―歳の取り方がわからない
第4章 カラダを取り戻す方法