ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

生命と食 (岩波ブックレット)

2009-03-25 12:00:46 | 本と雑誌

本書は、福岡伸一さんが、日本有機農業研究会全国大会で行った講演をもとに、加筆、出版された、ブックレットである。

気鋭の学者の「あやうさを抱えて進む先端科学」に対するするどい指摘がある。

また、狂牛病に関するリスク論に対する批判も厳しい。ふとっちょパパは、リスク論に傾いていたので、特に厳しく読んだ。

目次

生きることと食べることの意味
狂牛病が私たちに問いかけたこと
食の安全をどう考えるか

生命と食 (岩波ブックレット)

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北京大学てなもんや留学記

2009-03-22 23:46:52 | 本と雑誌

谷崎光さんは、「中国てなもんや商社 (文春文庫) 」以来注目している。

北京大学に留学した経験を書いた今回の本も等身大の中国を伝えてくれる。

それにしても、谷崎光さんはパワー溢れる人だ。

目次

北京大学の春
いよいよ授業がスタート
叫ぶ韓国人、黙る日本人
中国語を話すと殺される?
さまよえる中国語学習者に捧ぐ
中国人と学ぶ―幽霊授業と大教室
知日教授のSM日本経済授業
『将来、賄賂は受け取る』―21歳、北京大生
嗚呼、医は仁術
巨大な嘘と反日と
北京・暮しの「裏」手帖
君の行く道

北京大学てなもんや留学記 (文春文庫)

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人間臨終図巻Ⅱ

2009-03-22 08:28:19 | 本と雑誌

山田風太郎さんは鋭い観察者。56歳のダンテから72歳の田村泰次郎まで各年代で死んだ人々を描く。

病気の方が多いが、死は様々である。

人間臨終図巻〈2〉 (徳間文庫)

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外国語上達法

2009-03-15 22:07:14 | 本と雑誌

娘から、読んだので返しますと言って、渡されたが、渡した覚えがない本。誰か他の人にもらったのだろう。

ちょうど、新幹線で読む本が無かったので、大阪に戻るまでに読む。

読みやすい本であり、分かりやすい。語学勉強に、手抜きなしである。

目次

1. はじめに - 外国語習得にはコツがある
2. 目的と目標 - なぜ学ぶのか、ゴールはどこか
3. 必要なもの - "語学の神様"はこう語った
4. 語彙 - 覚えるべき千の単語とは
5. 文法 - "愛される文法"のために
6. 学習書 - 良い本の条件はこれだ
7. 教師 - こんな先生に教わりたい
8. 辞書 - 自分に合った学習辞典を
9. 発音 - こればかりは初めが肝心
10. 会話 - あやまちは人の常、と覚悟して
11. レアリア - 文化・歴史を知らないと
12. まとめ - 言語を知れば、人間は大きくなる
あとがき

外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)

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人間臨終図巻Ⅰ

2009-03-15 21:48:15 | 本と雑誌

山田風太郎さんは、表題で文庫で3冊(各500ページを超える)を書いている。

すさまじい収集である。

この巻は、10代で亡くなった八百屋お七から、55歳で亡くなった大川橋蔵までを収める。

クレオパトラもいれば、グレース・ケリーも、淀君もいる。もちろん、男性も多くいる。

人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)

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できそこないの男たち

2009-03-15 08:21:20 | 本と雑誌

福岡伸一さんのとても面白い本。

分子生物学の発展の一端に触れる。

メスとオスの違いが分かる。

仕事の厳しさ、楽しさが分かる。

科学の楽しさが分かる。

難しいことを分かりやすく書くという「新書」本来の趣旨を体現している本だと思う。

目次

第1章 見えないものを見た男
第2章 男の秘密を覗いた女
第3章 匂いのない匂い
第4章 誤認逮捕
第5章 SRY遺伝子
第6章 ミュラー博士とウォルフ博士
第7章 アリマキ的人生
第8章 弱きもの、汝の名は男なり
第9章 Yの旅路
第10章 ハーバードの星
第11章 余剰の起源

できそこないの男たち (光文社新書)

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テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力

2009-03-15 07:58:07 | 本と雑誌

佐藤優さんの本。これも引用が多すぎる。

とは言え、貧困とそれを克服するファッシズムの危機を警鐘することろは、重要だろう。

また、ロシアやアメリカの分析にもあまり聞かない視点がある。

目次

はじめに―危機の資本主義とファシズムの反復
序章 「思想戦」の時代へ
第1部 血と帝国の思想戦 〈過去〉へと超克される国民国家の未来
 第1章 ロシア情勢の変化
 第2章 王朝化する帝国主義と「生成するロシア」
 第3章 中国共産党の科学的発展観
 第4章 ロシア・グルジア戦争と国民国家の超克
第2部 甦るファシズム 新自由主義が〈アトム化した個〉の行方
 第5章 恐怖と不安とファシズム(上)
 第6章 恐慌と不安とファシズム(中)
 第7章 恐慌とファシズム(下)
 第8章 雨宮処凛、あるいは「希望」の変奏
 第9章 新帝国主義と〈暴力〉の弁証法
あとがき―人種主義の足音

テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力 (角川oneテーマ21)

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40歳から伸びる人、40歳で止まる人

2009-03-07 12:00:19 | 本と雑誌

川北義則さんは1935年生まれ。

50を過ぎて読むには遅すぎた。40歳台の人には何かの参考になるだろう。

目次

第1章 「本当の人生」は四十歳から始まる
第2章 あなたは「本当の大人」になりきれたか?
第3章 「自分」と「仕事」の関係を見直すとき
第4章 「家庭」での男の責任とは

40歳から伸びる人、40歳で止まる人 (PHP文庫)

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テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方

2009-03-06 09:36:10 | 本と雑誌

国家論は懐かしい言葉の連続であった。

「はじめに」で、<国家はその本質において、合法的な暴力を独占する機関である。>という表現に出会ったときに、学生時代の読書のような気がした。

長い引用が多く、WEBが初出であるというのも、むべなるかなと思う。とは言え、その引用された原本を読んでいないので、それはそれで面白かった。

目次

はじめに―新自由主義との思想戦
序章 なぜいま国家について語らなくてはならないのか
第1部 滞留する殺意―暴力化する国家と社会の論理
 第1章 国家と社会と殺人
 第2章 『蟹工船』異論
 第3章 控訴棄却
 第4章 農本主義と生産の思想
第2部 沈みゆく国家―新自由主義と保守主義の相克
 第5章 内閣自壊
 第6章 情報漏洩
 第7章 支持率2パーセントでも政権は維持できる
 第8章 北方領土と竹島
あとがき―テロとクーデターを避けるために

テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)

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忍法創世記

2009-03-05 07:53:52 | 本と雑誌

山田風太郎さんの忍法は奇想である。

それに、歴史観が合わさり、興味深いストーリーになっている。

忍法創世記 (小学館文庫)

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日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点

2009-03-04 18:14:26 | 本と雑誌

高校時代の知人が、ブックレビューを書いていた本。この方の読む本は、興味深い本が多いので参考にさせてもらっている。

著者の山岸俊男さんの本は、「安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書) 」を読んだのが最初。このときには、興味深いが、難解であるという感想を持った。

今回読んだ本は、分かりやすく、しかも重要な視点で社会のあり方を説く。帯にある<「武士道」「品格」が日本をダメにする!!>というのは、強烈であるが、しかし読み終わると首肯できる。若い人々に読ませたい本である。

目次

第1章 「心がけ」では何も変わらない!
第2章 「日本人らしさ」という幻想
第3章 日本人の正体は「個人主義者」だった!?
第4章 日本人は正直者か?
第5章 なぜ、日本の企業は嘘をつくのか
第6章 信じる者はトクをする?
第7章 なぜ若者たちは空気を読むのか
第8章 「臨界質量」が、いじめを解決する
第9章 信頼社会の作り方
第10章 武士道精神が日本のモラルを破壊する

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点

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同日同刻―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日

2009-03-01 10:20:44 | 本と雑誌

山田風太郎さんは、観察者として鋭い。

裏表紙から引用すれば以下の通り。
<太平洋戦争中、人々は何を考えどう行動していたのか。敵味方の指導者、将軍、兵、民衆の姿を、著者の収集した膨大な資料を基に再現。開戦の日昭和16年12月8日と終戦にいたる昭和20年8月1日から15日までの、同日同刻の記録が戦争に翻弄された人間の狂気、悲劇、愚かしさを焙り出す。>

1979年に最初刊行されたようだが、当時読んだらどのように感じただろうか。著者の昭和20年1月から12月までの日記「新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫) 」と併せて読みたい本である。

目次

最初の一日
最後の十五日

同日同刻―太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日 (ちくま文庫)

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