ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

2023-02-28 15:19:15 | 本と雑誌


河合雅司先生の「未来の年表」シリーズは出るたびに読むが、緊張感が走るばかりである。
ふとっちょパパも65歳となり、前期高齢者の仲間入りをした。
平均余命を考えると残りは20年というところだろうか。

今生まれた人が20歳を迎える頃にどんな国になっているだろうか。

目次

序章 人口減少が日本にトドメを刺す前に

第1部 人口減少日本のリアル
●革新的ヒット商品が誕生しなくなる
――製造業界に起きること
●整備士不足で事故を起こしても車が直らない
――自動車産業に起きること
●IT人材80万人不足で銀行トラブル続出
――金融業界に起きること
●地方紙・ローカルテレビが消える日
――小売業界とご当地企業に起きること
●ドライバー不足で10億トンの荷物が運べない
――物流業界に起きること
●みかんの主力産地が東北になる日
――農業と食品メーカーに起きること
●30代が減って新築住宅が売れなくなる
――住宅業界に起きること
●老朽化した道路が直らず放置される
――建設業界に起きること
●駅が電車に乗るだけの場所ではなくなる
――鉄道業界に起きること
●赤字は続くよどこまでも
――ローカル線に起きること
●地方に住むと水道代が高くつく
――生活インフラに起きること
●2030年頃には「患者不足」に陥る
――医療業界に起きること1
●「開業医は儲かる」という神話の崩壊
――医療業界に起きること2
●多死社会なのに「寺院消滅」の危機
――寺院業界に起きること
●会葬者がいなくなり、「直葬」が一般化
――葬儀業界に起きること
●「ごみ難民」が多発、20キロ通学の小学生が増加
――地方公務員に起きること
●60代の自衛官が80~90代の命を守る
――安全を守る仕事に起こること

第2部 戦略的に縮むための「未来のトリセツ」(10のステップ)
ステップ1 量的拡大モデルと決別する
ステップ2 残す事業とやめる事業を選別する
ステップ3 製品・サービスの付加価値を高める
ステップ4 無形資産投資でブランド力を高める
ステップ5 1人あたりの労働生産性を向上させる
ステップ6 全従業員のスキルアップを図る
ステップ7 年功序列の人事制度をやめる
ステップ8 若者を分散させないようにする
ステップ9 「多極分散」ではなく「多極集中」で商圏を維持する
ステップ10 輸出相手国の将来人口を把握する
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よくわかる都道府県

2023-02-24 14:51:23 | 本と雑誌


こういう本は時々読みたくなる。
罪もないが、深みは無い。
2016年に発行された本なので随分前に買ったのだが、積読になっていた。
7年くらい経つが、あまり変わりは無いようだ。
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新版 動的平衡: チャンスは準備された心にのみ降り立つ (3)

2023-02-24 10:46:03 | 本と雑誌


福岡伸一先生の本を久しぶりに読む。
動的平衡とは興味深い生命理論であり、これで、組織、芸術などを分析する。
終章に、コロナウィルスについての考え方が示されており、興味深い。

目次

第1章 動的平衡組織論
第2章 水について考える
第3章 老化とは何か
第4章 科学者は、なぜ捏造するのか
第5章 記憶の設計図
第6章 遺伝子をつかまえて
第7章 「がんと生きる」を考える
第8章 動的平衡芸術論
第9章 チャンスは準備された心にのみ降り立つ
第10章 微生物の狩人
第11章 動的平衡からコロナウイルス禍を捉え直す

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サンドの女 三人屋

2023-02-17 16:44:11 | 本と雑誌


知人に勧められて読んだ本。
原田ひ香さんの本。
原田ひ香さんは「三千円の使いかた」を読んでいたので、知っている作家。
この本はぐだぐだしていて、最初は面白くなかったが、最後の方は面白くなってきたかな。
好みは別れそうだ。


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ゆるい職場-若者の不安の知られざる理由

2023-02-17 10:50:46 | 本と雑誌


著者はリクルートワークス研究所 主任研究員の古屋星斗さん。
表題はユニークだし、若者が不安になっていることも理解できる。
ただ、本人たちがどう育っていけばよいのかは、企業側の人間としては分からなかった。

目次

第1章 注目すべきは「若者のゆるさ」ではなく「ゆるい職場」
第2章 若者はなぜ会社を辞めるのか
第3章 「ゆるい職場」時代の若者たち
第4章 「ありのままで」、でも「なにものか」になりたい。―入社後の若者に起こること
第5章 若者と職場の新たな関係
第6章 若手育成最大の難問への対処
第7章 助走としての学校生活
第8章 ゆるい職場と新しい日本
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白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険

2023-02-16 06:55:45 | 本と雑誌


著者の川添愛先生は、国立情報学研究所特任准教授。
「言語学バーリ・トゥード: Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか」で知り、その著書の一覧を読み、気になっていた本である。
ふとっちょパパのマンションの前には図書館がある。
注文すると、待つことなく借りることができた。
副題に「オートマトンと形式言語をめぐる冒険」とあるが、言語学の話は全く理解できず。
ガレットの冒険譚として読み進めた。

目次

プロローグ
第1章 遺跡
第2章 帰郷
第3章 復元
第4章 金と銀と銅
第5章 坑道の奥で
第6章 祝祭
第7章 呪文
第8章 対決
第9章 不毛な論争
第10章 小さな変化
第11章 決断
第12章 解読
第13章 塔
第14章 問いかけ
第15章 詩集
第16章 返答
エピローグ
解説
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縛られる日本人-人口減少をもたらす「規範」を打ち破れるか

2023-02-15 11:17:38 | 本と雑誌

少子化問題を考える視点を与えてくれる。

著者の、メアリー・C・ブリントンさんは、「失われた場を探して──ロストジェネレーションの社会学」「リスクに背を向ける日本人」などで知っていた。

データをもとに議論をされる方で、説得力が高い。

男の働き方改革ができなければと強く思う。

 

目次

 

序章 日本の驚くべき現実

第1章 日本が「家族を大切にする社会」だという神話

第2章 日本では男性が育児休業を取れないという神話

第3章 なぜ男性の育児休業が重要なのか

第4章 日本の職場慣行のなにが問題なのか

第5章 スウェーデンとアメリカに学べること

第6章 「社畜」から「開拓者」へ―どうすれば社会規範は変わるのか

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にあんちゃん

2023-02-15 06:48:10 | 本と雑誌


昭和33年(1958)にカッパブックスから出版された本。
著者の安本末子さんが昭和28年(1953)に書いていた日記を長兄がその素晴らしさに感動し、光文社に送ったものとのこと。
第二次世界大戦後まだ8年。炭鉱町の景気の問題もあり、とても貧しい時代だ。
安本末子さんは10歳というが、確かに自分の周りのこと、自分の心境をビビッドに綴ったものであり、とても10歳とは思えない。

アマゾンプライムの映画を見る前に日記を読んでおこうと思い、初めて読んだ。
当時、日本中の涙を誘った10歳の少女の日記というのは、良く分かる。
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何もしないほうが得な日本 社会に広がる「消極的利己主義」の構造

2023-02-14 09:11:07 | 本と雑誌


組織論で著名な太田肇先生の本。
なぜ、こんな世の中になったのかは、よく説明してあると思う。
しかしながら、その対策としての第5章は、頭に入ってこない。
対策を恐らくふとっちょパパが本質的に拒絶しているからだろう。
次の世代の人たちに頑張ってもらうしかない。
とは言え、第二次大戦後のようにガラガラポンにならないと変わらないようにも思う。
既にゆでガエル状態で、かなり危ないが、かなり強烈な刺激が無ければ変わらないのだろう。
それはそれで怖い。

目次

まえがき―合理的な選択としての「何もしない」
第1章 日本社会で起きている「保身のリアル」
第2章 組織における「挑戦と保身」のコスパ
第3章 挑戦の足を引っぱる「人間関係」
第4章 「消極的利己主義」はなえまん延したか?
第5章 「するほうが得」な仕組みへ
あとがき―「何もしないほうが得」を超えて
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大田舎・東京 都バスから見つけた日本

2023-02-13 12:49:35 | 本と雑誌


古市 憲寿さんは社会学者でテレビでもよく見かける。
昭和60年1985年生まれの方。
この本は2017..6.20発行ということで、東京オリンピック前かつ新型コロナの前の本。
古市さんの立ち位置もよく分からないので、コメントが入ってこない。

この手の本としては、ふとっちょパパと同年代の1956年生まれである泉麻人さんの本がやはりよくできている気がする。
とは言え、興味深く読んだ。



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スマホ失明

2023-02-12 18:50:13 | 本と雑誌


著者の川本晃司先生は、眼科医でかつ行動心理学を学んだ方。
表題はセンセーショナルでありかつ起こりそうな話。
本の内容は、近視対応ということでよいと思う。
行動心理学を学ばれた立場からの提言が新しい。
なお、スマホのフォントを大きくするはすぐに実践。

目次

第1章 新型コロナ禍で進行する「失明パンデミック」
第2章 「スマホ」と「近視」
第3章 エビデンスのある、近視の進行抑制法とは
第4章 行動経済学×近視対策
第5章 スマホとの最適な共存を目指して
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向田邦子ベスト・エッセイ

2023-02-11 07:41:07 | 本と雑誌


向田邦子さんは1929-1981、台湾旅行中、飛行機事故で亡くなる。
多くのテレビドラマの脚本を書かれた方。
最近、石立鉄男さん、杉田かおるさん主演の「パパと呼ばないで」を観たが、この脚本もかなり手掛けていらっしゃる。
向田邦子さんはエッセイの名手として知られる。
すきで読んだ辛口評論で鳴る山本夏彦さんが、「向田邦子は突然あらわれてほとんど名人である」と絶讃したというのは、よく知られた話であるが、その通りだ。
山本夏彦さんの文章も好きだった。
素晴らしい作品を書く方々は皆鬼籍に入っている。

目次

・家族
父の詫び状
ごはん
白か黒か
麗子の足
丁半
知った顔
娘の詫び状
お辞儀
父の風船
字のない葉書

・食いしんぼう
お八つの時間
薩摩揚
幻のソース
水羊羹
お弁当
たっぷり派
「う」
「食らわんか」

・犬と猫とライオン
犬の銀行
嚙み癖
猫自慢
六十グラムの猫
マハシャイ・マミオ殿
中野のライオン
新宿のライオン

・こだわりの品
眠る机
眼があう
負けいくさ 東京美術倶楽部の歳末売立て
きず
旅枕

・旅
鹿児島感傷旅行
紐育(ニューヨーク)・雨
ないものねだり
沖縄胃袋旅行
反芻旅行

・仕事
一杯のコーヒーから
放送作家
テレビドラマの茶の間
花束
わたしと職業
板前志願
「ままや」繁昌記

・私というひと
お軽勘平
天の網
ポロリ
正式魔
電気どじょう
ヒコーキ
黄色い服
手袋をさがす

編者あとがき 向田和子
解説 角田光代
所収一覧

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タリバン 復権の真実

2023-02-06 14:06:40 | 本と雑誌


イスラーム法学者 中田 考氏による、タリバンのことを理解するための本。
明らかに論理が違う人たちが、大きな集団でいるということを理解することは必要である。
ハンチントンの「文明の衝突」を再度想起すべきであろう。
地球が一つになることは無いのだろう。
その中で、意見が合うところを合わせていくしかない。
武力衝突だけは避けたい。
そこが意見が合うところにならないだろうか。

目次

口絵/地図/アフガニスタン 戦乱の近現代史(年表)

序 タリバンの復活とアメリカの世紀の終焉

第Ⅰ部:タリバン政権の復活
 第1章 タリバンについて語る
 第2章 アフガニスタンという国
 第3章 アメリカ・タリバン和平合意
 第4章 イスラーム共和国とは何だったのか
 第5章 タリバンとの対話
 第6章 タリバンとは何か
 第7章 タリバンに対する誤解を超えて
 第8章 タリバンの勝利の地政学的意味
 第9章 タリバン暫定政権の成立
 第10章 文明の再編とタリバン

第Ⅱ部:タリバンの組織と政治思想
 第1章 翻訳解説
 第2章 「イスラーム首長国とその成功を収めた行政」(翻訳)
   序 
   1.国制の法源
   2.地方行政の指導理念
   3.地方行政区分
   4.村落行政
   5.州自治
   6.中央政府と州の関係
   7.中央政府
   8.最高指導部
   9.最高指導者
   10.副指導者
    結語

 第3章 「タリバン(イスラーム首長国)の思想の基礎」(翻訳)
   序
  1.タリバン運動の指導部とその創設者たちのイスラーム理解
    2.思想、行状、政治、制度における西欧文明の生んだ
    退廃による思想と知性の汚染の不在
   3.国際秩序、国連、その法令、決議等と
    称されるものに裁定を求めないこと
  4.アッラーの宗教のみに忠誠を捧げ虚偽の徒との取引を拒絶すること
   5.領主と世俗主義者の指導部からの追放と
    学者と宗教者の指導部によるその代替
   6.民主主義を現代の無明の宗教とみなし信仰しないこと
   7.一致団結と無明の民族主義の拒絶
   8.純イスラーム的方法に基づくイスラームの実践
   9.政治的制度的行動の方法において西洋への門戸の閉鎖
    10.女性問題に関する聖法に則った見解
   11.ジハードとその装備

跋 タリバンといかに対峙すべきか

解説 欧米諸国は、タリバンの何を誤解しているのか? 内藤正典

付録 アフガニスタンの和平交渉のための
  同志社イニシアティブ
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物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国

2023-02-03 11:05:57 | 本と雑誌


著者の黒川祐次さんは駐ウクライナ大使をなさった方。
2002年8月25日に中公新書として初版が出ている。
プーチンの名前など全く出てこない。
ウクライナがヨーロッパの中でいかに独立を勝ち取ったかが長い歴史の中で描かれる。
過去何度も苦労した国であることがよく分かる。

私などは1945年で歴史が途切れているように思うのだが、おそらく世界の人たちは歴史は継続しているだろう。
ヨーロッパの中に属するドイツなど、過去を切りようもない。
日本は、島国であるので何とはなしに過去が切れたように思いこんでいるのだろう。

ロシアがウクライナに侵略したいまこそ長い歴史も学ぶべきだろうと思う。

目次

第1章 スキタイ―騎馬と黄金の民族
第2章 キエフ・ルーシ―ヨーロッパの大国
第3章 リトアニア・ポーランドの時代
第4章 コサックの栄光と挫折
第5章 ロシア・オーストリア両帝国の支配
第6章 中央ラーダ―つかの間の独立
第7章 ソ連の時代
第8章 三五〇年間待った独立
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