横石知二さんのことは「生涯現役社会のつくり方 (SB新書)」で知った。
最初にお書きになったこの本を読まなくてはと思った次第である。
この本を読んで、その深さを感ずる。
同じ年とは思えない、パワーだ。
それが若い時からだから、単なるサラリーマンにはできないことである。
素晴らしい。
著者の横石知二さんは1958年生まれというから、同じ年である。
その方の発想、行動力に感動する。
「そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生」で知られた方だが、素晴らしいプロデューサーである。
「産業福祉」という考え方は素晴らしい。
全国でこんなことが出来るだろうか。
目次
はじめに
●第1章 年金受給者から納税者に
年金はおばあちゃんたちの宝 / おばあちゃん、葉っぱで年収1000万円 / 「年金」から「年収」へ /
年収を得るために「産業福祉」を / 出稼ぎ、下で使わない産業福祉構造 / 電気を消すと、「気」も消える / 地域資源を見直そう
●第2章 高齢化しても医療費は少なく
有業率は高く、医療費は少なく / 上勝町を目指せば老人医療費が2兆円減る? / やることがあれば体の痛さは消える /
「老働」が元気を生む / やることがあると健康に気を付ける / 必要とされる人間になる / 仕事はリハビリにもなる
●第3章 高齢者は「うば捨て山」ではない
高齢者を「うば捨て山」にしている日本 / 老人医療と介護サービスについて思うこと / 老人医療費がタダだった頃 /
高齢者には共同作業より個人作業 / お年寄りには知恵と経験がある / 元気なお年寄りは無邪気で負けず嫌い /
上勝の元気な“暴走老人"たち / 人は誰でも主役になれる
●第4章 老後を将来に
生涯現役の「彩」の仕事 / 夢の種をまく / 「やってみるって大事やな」 / 高齢になっても働ける環境づくり /
朝起きたときにすることがあるか / 未来が描ける福祉を / 「後期」高齢者を「好期」高齢者に / 地域の学校が大切
●第5章 認知症予備軍から数字に強い高齢者へ
仕事が脳を鍛える / 田舎には考える習慣がなかった / 20年前より若返った顔 / 儲けるために数字に強く、ニュースに敏感に /
仕組みづくりが出発点 / 「個」にこだわる / 大事なのは「個人」
●第6章 高齢者とパソコン
パソコンが重要な葉っぱビジネス / じいさんばあさんに使えるわけがない? / おばあちゃん用パソコンの誕生 /
見たくなるパソコンの中身づくり / 上勝の「光ファイばーちゃん」 / マイクロソフト社がやって来た /
マイクロソフト社CEOからの依頼 / パソコンのキーボードは、“気ーボード" / 田舎でパソコンは最高の道具
●第7章 高齢者が自立できる環境づくり
選択肢がない老人福祉 / 人間を元気にする3要素 / リーダーよりもプロデューサー / よそ者が渦を巻く仕掛け /
提案「全国ばあちゃん制度」 / 高齢者の田舎暮らし促進 / コンパクトシティ構想に思うこと / 居場所づくりこそ福祉 /
高齢者が輝くことで、地域と未来が輝く
おわりに
著者の野澤千絵さんは、東洋大学の教授。
ゼネコンの勤務経験があるとのこと。
実践的な内容だと思う。
考えるべき課題である。
目次
第1章 国民病としての「問題先送り」症候群
1・「問題先送り空き家」の実態
2・誰のものかわからない戸建て、分譲マンション
3・「空き家予備軍」は大量に控えている
第2章 他人事では済まされない相続放棄
1・相続放棄というサイレントキラー
2・相続放棄空き家への対応には限界がある
3・老いた分譲マンションと相続放棄
4・不動産のままで国庫に帰属できるのか?
第3章 世界でも見られる人口減少という病
1・アメリカ・ドイツ・韓国の人口減少都市
2・デトロイト市ランドバンクの取り組み
3・人口減少都市の土地利用転換に向けて
第4章 空き家を救う支援の現場から
1・住まいのトリアージとは何か
2・空き家バンクの最前線―島根県江津市の尽力
3・売り手支援の最前線―マッチングサイトの仕組み
4・空き家解体支援の最前線―和歌山県田辺市の先進性
第5章 さあ、「住まいの終活」を始めよう
1・住まいの終活、その手順
2・民間市場で流通性がある戸建ての選択肢
3・民間市場で流通性が低い戸建ての選択肢
4・分譲マンションの選択
5・5「住まいの終活」への支援策の提言
宮尾益知先生の「夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本」をベースにより分かりやすく書いた本とのこと。
確かに分かりやすい。
目次
第1章 カサンドラかも?―あなたは、発達障害の夫の行動に振り回されていませんか。
第2章 発達障害の基礎知識
第3章 夫婦関係のトラブルとサポート
第4章 家事や子育てのトラブルと対応法
第5章 金銭のトラブルと対応法
第6章 カサンドラから抜け出すために/夫婦関係の解決に向けて