知人の読書記録に掲載されてもいたので、読んでみる。
なかなか難解である。流して読んだが、なんとなく新しいことを言っているようには思う。
私としては、P134の以下の記述を読んだだけでも価値があった。
<その意味で、元々の新自由主義と、いわゆるネオリベとは区別しなければなりません。ネオリベ=市場原理主義は、「小さな政府」&「小さな社会」の枠組です。新自由主義の「小さな政府」&「大きな社会」の枠組とは違います。でも、そうした初歩的な混同は日本に限ったことではありません。>
「大きな社会」というのは、なんとはなしに感じていたことであるが、概念として指摘されたピンと来る。
日本の進むべき方向であろうと思う。
ところで、<馬鹿保守>のような言い方を止めれば、もっと読みやすくなると思うのだが。
目次
第1章 人間関係はどうなるのか―コミュニケーション論・メディア論
第2章 教育をどうするのか―若者論・教育論
第3章 「幸福」とは、どういうことなのか―幸福論
第4章 アメリカはどうなっているのか―米国論
第5章 日本をどうするのか―日本論