近藤誠さんの本は、「成人病の真実」で初めて読んだ。医原病も同じ流れの本であり、興味深い。第一章は「結核学者の逆襲」という話であるが、さもありなんという感じである。
近藤さんの本業の「がん」の本も読まねばという気になる。
久しぶりに岩波新書を読む。
斎藤貴男さんは、私と同じ年のひとであり、日垣隆さんとも同じ年である。斎藤貴男さんのような意見は学生時代によく読んだ。
もっともな指摘もあるが、本質的なところで合わない。恐らくは、人間を経済に規定されたものと見るのか、人間はその存在を自己でコントロールできると見るのかなのであろう。
私は、自らのことは自ら責任をとる、親は子に対して責任がある、上司は部下に責任がある、と考えるので、斎藤貴男さんとは本質的なところで合わない。
但し、「なぜ私たちは自由から逃走するのか?」という問題意識は正しいと思う。
「自由からの逃走」を久しぶりに思い出させてくれた。
確かに、目の前の事象が大きな変化を起こしてるのに対し、目の前のことだけを考え反応しがちであるが、長い歴史の中での評価を考え判断する必要があると思う。
イラク問題しかりその他の問題しかりである。
いつもは昼に行き、ちゃんぽんや皿うどんを楽しむのだが、実を言うと20年近く、吉宗に行っていながら、夜行くのは初めてであった。
意外にも(?)女性客もいて、びっくり。
皿うどんを食べると他のものが食べられなくなるので、二人で一つくらいでよかったかもしれない。
いずれにせよ、からすみ、えそのかまぼこ、辛しレンコン等おいしくいただいた。
月曜シャンソンコンサート
18:15open 18:30start \2000(ライブチャージ)
【出演】戸川昌子、伏見俊子、朝比奈美地、森義一
【ピアノ】中上香代子
【司会】ロメダ霧島
圧巻はやはり、戸川昌子さんのステージ。素晴らしい。
存在感が大きいというのは、真剣に生きた証だろう。
こういう世界に浸ると、「女子は男子のどこみてんだろう」なんて言わなくなるかもね。
青い部屋
日比谷公園を舞台にしたとあれば、読まなくてはと思っていた。しかし、○○賞受賞という作品は、すぐには読まないことにしているので忘れてしまい、知人が読んでいるということで、思い出し、今頃になったしだいである。
なんとも言えない焦燥感が残る小説である。
石田衣良さんの池袋ウエストゲートパークを読んだときと同じような感覚である。
パーク・ライフ文春文庫
池袋ウエストゲートパーク文春文庫
デコこと名エッセイスト高峰秀子さんが、川口松太郎へのインタビューを、卓越した筆致で再現する。
よくできたインタビュー。こんな本を読んだことはない。
高峰秀子さんの文春文庫にはいっているものは全て読んでいるが、これは傑作の一冊だと思う。
泉麻人さんの本は心が和む。どうして同じものを見て、ちょっと違った見方を提示できるのであろうか。うらやましい。
日垣隆さんとはまた違った味がある。
泉 麻人さんも全部読むことにしている人。いつも悩む名古屋のお土産ですら沢山あることに気づく。
出張が多い人に読んでもらい、是非ご馳走になりたい。
(株)カタログハウス代表取締役社長斎藤駿さんがお書きになったこの本は、ルームランナーから始まる通信販売の成長の軌跡をたどるだけでなく、考え方も分かりやすく書いている。
小売ということを考え直すのによい本。
日垣隆さんのこの著書は1997年発行であり、すでに7年経つが古さを感じさせない。「現代日本の問題集」でも、その関心の広さ、的確さ、考え方の深さを見せているが、最近の著書は少し、言葉が走りすぎているところが目立つので、より抑制された「学問のヒント」には品格を感じる。多くの方に一読を薦めたい。
先日、IPテレビ電話(ドットホンパーソナルV)を使っている人の話を聴く機会があったが、テレビ電話を仕事で使っている人は、「正直になる」「会議が早く終わる」など面白いことを言っていた。
私も使いこなしたいものである。
米原万里さんは、全部読むこととしている人のうちの一人である。このエッセイ集も一気に読んだ。薀蓄もあり、鋭い観察もあり、首肯することが多い。東海林さだおさんの解説がとてもよい。
呉服問屋を階層して作ったいう店は趣があり、大変よかった。味もよかった。
東京に戻る必要があったので、あわただしかったが、ゆっくりと行きたい店。