統計学の本は好きで時々読むが、いつも挫折する。
この本も、理解できないところは多いが、随分と分かりやすい本である。
青木繁伸先生が、文科系の人相手に難しい数学を使わずに説明しているのが良く分かる。
第1章 統計数字はじめの一歩――データの集計と分析 一 どんなデータがあるのだろう 二 データの分布に現れる法則 ●確率をめぐる話1 二個のサイコロの目の和
第2章 平均することでなにがわかるか 一 平均とはどういうことか 二 宝くじ一枚の当選金――期待値とはなにか ●確率をめぐる話2 確率を具体化するとどういうことになるのだろうか
第3章 偏差値を正しく理解する 一 全体の中での位置を知る 二 偏差値はなにを明らかにするか 三 対数正規分布の平均値と標準偏差 ●確率をめぐる話3 宝くじの番号、宝くじに当たりやすい人
第4章 データ集計のコツ
一 集計表の見方とつくり方 二 シンプソンのパラドックス ●確率をめぐる話4 誕生日のパラドックス
第5章 相関関係をどう読み取るか 一 ふたつのデータの相関をとらえる 二 性質の異なる数値をどう扱うか ●確率をめぐる話5 ロト6で出やすい数字はあるのか?
第6章 因果関係を検討する
一 相関関係と因果関係 二 見かけの相関 三 風が吹けば桶屋が儲かるか ●確率をめぐる話6 薬の有効・無効
第7章 もっともらしい結論に惑わされない――検定 一 検定とはなにか 二 違いの大きさを測る基準 三 奇妙な一致に統計学はどう答えるか ●確率をめぐる話7 野球選手の打率
第8章 全体の姿を推しはかる――推定 一 標本とはなにか 二 得られた結果をどう判断するか 三 ペンキの厚さの分布と信頼区間 ●確率をめぐる話8 エレガントな調査法
第9章 統計による予測は可能か? 一 回帰という現象 二 地球は温暖化しているか 三 予測の精度を高める方法 ●確率をめぐる話9 確率を意思決定に役立てる――降水確率
第10章 健康な生活を送るための統計学 一 正常と異常の境目 ●確率をめぐる話10 検査結果の確からしさ 二 安全性の判断
ソニー、ディズニー、アップルという個性的な企業での、前刀禎明さんの経験から学べる本。
特に若い人に読んでもらいたい。
私は同世代だが、彼のようなことは若い人に伝えられないので、うらやましく思う。
第1章 最初に考えるべきこと
1 起きていることを徹底的に観察する
2 アタマのなかで「発散と収束」を繰り返す
3 肌感覚で「あらゆる可能性」を検討する
4 人の「共感・想像・自発」に働きかける
5 途方もない目標を楽しむ山師になれ
6 外部の情報からあえて離れる
7 人のやり方は、自分のやり方ではない
8 「おや?」をとらえ、「なぜ?」を見つける
9 数値に表れないところに本当に面白いものがある
10 合理性では割り切れないことがある
第2章 自分だけの基準を持つ
11 成長とは「自分との約束」を超えていくこと
12 当たり前のことを、完全に疑ってみる
13 成功体験に縛られず、失敗体験に怯えない
14 「だからなんなの?」と、徹底的に自分で考える
15 「自分史上最高」は何度でも塗り替えられる
16 見えないもの、聴こえないものに集中する
17 むやみに人と違うことを恐れない
18 目の前の現象にとらわれていることに気づけ
19 人生を左右するのは「正解かどうか」ではない
第3章 「-1+i」を手に入れる
20 可能性を楽しむ「i」を考えよう
21 ○○らしさの追究が未来をつくる
22 他と比べる差別化は、ただの改善にすぎない
23 常に「こんなものがあるべきだ」というビジョンありき
24 ライバルを恐ろしく高いところに設定する
25 「自分の名前だけで生きていけるか」を意識する
26 僕がただのジョブホッパーにならなかった理由
第4章 モメンタムを巻き起こす
27 「圧倒的な勢い」で周囲を巻き込む
28 「期待を超える」に徹する
29 視点を変えると仕事のやり方も変わる
30 「本気で信じていること」こそ人を動かす
31 「じっとしていられなくなる」3つの働きかけ
32 あきらめの悪さは、成長の糧となる
カッパ・ブックスが、一時代を作ったのがよく分かる。
私も数冊読んでいる。
それにしても、労働争議の話、ライバルがカッパ・ブックス出身の人により作られているということなどが興味深いし、素晴らしい。
最近の話もあるので、考えさせられることはある。
歴史は自分たちが作っているのだと言うことは私が仲間に時々話しをすることだが、そのとおりだと思う。どちらに向けるのかは、我々次第だ。
なお、文章は読みにくいので、それが改善されれば更に素晴らしくなると思う。
目次
序 章 最後の「カッパ・ブックス」編集部部員
第1章 神吉晴夫と『少年期』
第2章 「カッパ・ブックス」の草創期
第3章 初のミリオンセラーの誕生
第4章 1960年代後半の絶頂期へ
第5章 大争議かく闘えり
第6章 争議による新出版社の設立
第7章 怒濤の70年代
第8章 1980~90年代の快進撃
第9章 21世紀、河童の終焉と再生