私が好きな作家の方々、池波正太郎、山本夏彦、米原万里、日垣隆を始め、皆さん映画が好きでいらっしゃる。
最近、その著作にはまっている塩野七生さんも映画をこよなく愛していらっしゃる。
川本三郎さんの解説がよい。恋愛映画、戦争映画という切り口で整理するとともに、<小さなことに気がついた。名誉や品位、あるいは威厳といったものを賞賛している文章が多いのだ。>とおっしゃる。まさにそのとおり。
この本は、平成7年1月に新潮社から出版され、平成9年11月に新潮文庫として出版されている。このブログを書いている平成19年(2007年)は品格ばやりの年であったが、本当の品格は塩野さんが描かれるものの中にあると感ずる。