ウクライナ戦争をどう終わらせるか: 「和平調停」の限界と可能性

著者の東大作先生は、国連でもアフガニスタン支援ミッション和解・再統合チームリーダーを務めるなど、実務も経験している方。
書いていらっしゃることも落ち着いた筆致であり、こうでなければ、成功には導けないものと思う。
ウクライナ戦争は早く終わって欲しいと思うが、その道筋に向けて誰が動くのかが問題だ。

目次

第１章　ウクライナ侵攻と、世界大戦の危機
第２章　これまでの戦争はどう終わってきたのか―第二次世界大戦後
第３章　和平調停・仲介の動き
第４章　経済制裁はどこまで効果があるのか
第５章　戦争終結の課題と、解決への模索
第６章　日本のウクライナ難民支援―隣国モルドバでの活動
第７章　今、日本は国際社会で何をすべきか―深刻化するグローバルな脅威と日本

たゆたえども沈まず

原田マハさんの美術に関する本は素晴らしい。
この本は、美術史家の圀府寺司先生の解説から読み、その後再度解説を読んだ方が楽しめる。
作家の苦労もよく分かる。

総理の夫 First Gentleman

原田マハさんのこの本は気になっていた。
買わずにいたのだが、知人がくれたのでようやく読めた。
実に楽しく読む。
女性だからと言って、こんなに清廉潔白、優秀ということもない。
それは、現実の政治家を見ているといつも感じることだ。
とは言え、男性の方が良いかと言うとそうも言えない。
「相馬凛子」のようなスーパーウーマンが日本にも出てこないかな。
男性のスーパーマンでも良い。
そうでないと日本は苦しい国になるばかりである。

夢野久作著作集〈2〉東京人の堕落時代 (1979年)

長らく積読になっていた本をようやく最後まで読む。
とは言っても、随分と斜め読みした。

夢野久作の記者時代であり、関東大震災の頃の記事である。
なかなか興味深い。

ハグとナガラ

原田マハさんは最近好きな作家である。
この本も女性向なのだろうが、男性が読んでも心暖まる。
一人旅はしないし、もう旅行もあまりしないだろうが、旅行が良いなとも思わせる。

第一話「旅をあきらめた友と、その母への手紙」
第二話「寄り道」
第三話「波打ち際のふたり」
第四話「笑う家」
第五話「遠く近く」
第終章「あおぞら」

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 心震える赤の巻

小学生に人気とのこと。
当初学研で出していたらしい。
ショートショートと言うと、我々は星新一さんだが、それにはとても及ばないと思うが、世の評価はどうなのだろうか。

ひと

この本も自分では買って読まない本。
知人がくれたので読んでみる。
「そして、バトンは渡された」に続けて読むがなかなか面白い。
小野寺文宜さんという方も面白い小説を書く。
好きな葉室麟さんのような重厚さ、凛とした厳しさも無いが、これはこれで良い感じ。

そして、バトンは渡された

瀬尾まいこさんのこの本は気になっていたが、買わずじまいになっていた。
知人が本を渡してくれたので、読んでみる。
面白いプロットであり、あっという間に読んでしまった。

47都道府県の歴史と地理がわかる事典

予備校の先生でもある伊藤賀一さんの本。
自分の言葉で書いてあるので、興味もわく。
いつも目次を書くのだが、本自体にも、目次はない、不要だろう。