正村公宏先生は、1931年生まれであるから、今年で79歳。
日本の近代と現代史というと近代は学校でも勉強をするが現代史はいい加減になるところである。
まとめて学ぶにはちょうど良い本である。
また、正村先生が厳しく指摘しているところも共感できることが多い。
一言で言えば、長期にわたる戦略を立てずに、目の前のハエだけを追っているために、とるべき方向を誤るというご指摘だろうと思う。
そういう眼で見た時、近隣諸国との領土問題(日本からすると無いはずの領土問題)はどのように処理すべきだということになるのだろうか。
目次
I
第1章 歴史をどう読むか
II
第2章 開国と維新
1 開国
2 維新
第3章 近代国家
1 模索と試行
2 憲法の制定
3 条約の改正
第4章 帝国主義
1 ナショナリズム
2 戦争の拡大
3 敗戦
III
第5章 体制の変革
1 憲法と政治制度
2 経済制度と社会制度
第6章 経済の運営
1 経済の再建
2 経済の成長
3 経済の不均衡
第7章 危機の時代
1 経済の低迷
2 政治の迷走
3 社会の危機
IV
第8章 民主制を機能させるために何が必要か
あとがき
文献