ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

マルティナは海

2008-11-30 20:23:31 | 映画

久しぶりに、夜は、ひかりTVで映画を見る。

2001年のスペイン映画「マルティナは海」。公式ホームページは、ここ

この映画もよく理解できないストーリーである。

死んだと思われたウリセスが帰ってくると、子どもも棄て彼の元に走ろうとするマルティナの気持ちは分からない。

1997年の米・仏映画「シーズ・ソー・ラヴリー」も、暴力的な男に10年別れていた女性が、主人と子どもを棄てて出て行くという話であった。欧米にはこういう願望が強いのだろうか。あるいは日本でも。

マルティナを演じたレオノール・ワトリングは、確かによい女優。少女から、恋を知り大人の女に変わっていく様子を素晴らしくよく演じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

迷惑メールは誰が出す?

2008-11-30 10:27:51 | 本と雑誌

岡嶋裕史さんの本は読みやすい。

この本も分かりやすいメールシステムの解説になっている。

目次

第1章 天災より恐い迷惑メール被害
     全世界の1日のメール数は約1530億通。うち迷惑メールが85%!
第2章 なにが迷惑なのか?なぜ迷惑なのか?
     迷惑メールのルーツを探る。国や法律はどこまで守ってくれるの?
第3章 メールのメカニズムを知る
     メールはどうやって送受信を行うの?そのシステムに潜む落とし穴!
第4章 誰が出すのか?なぜ送るのか?
     なぜあなたのアドレスがわかるのか?真犯人をついにつきとめる!
第5章 迷惑メールを防げるか?
     無差別攻撃は、なぜ行われるのか?防御のための知恵を明かす。
第6章 秘伝・迷惑メール対処法
     もう悩まされないために…迷惑メールよ、さようなら!

迷惑メールは誰が出す? (新潮新書)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「心の傷」は言ったもん勝ち

2008-11-29 09:20:07 | 本と雑誌

著者の中嶋聡さんは、精神科医。

帯にこうある。
<こんなエセ「被害者」は許せない!
 横綱なのに、「心の病」でひきこもる人
 会社をサボるために、精神科に通う人
 何でも「セクハラよ!」と主張する人
 「ギャンブル依存は病気」と居直る人
 医者に理不尽な要求ばかりぶつける人>

帯に書かれていることには、同意できる。

全体を通じては、首肯できるところもあるし、同意できないところも多い。
言葉は、ふとっちょパパ流に変わっているが、
・精神注入のための体罰肯定
・おふざけ、お遊びだったら、少々のセクハラ発言、体の接触も許される
・アルコールを飲んだ席なら、なおさらおふざけ、お遊びの度合いは緩くなる
というようなところは同意できない。

理不尽な医療訴訟のような首肯できるような議論もあるが、<インフォームド・コンセントは不要>ということを最初に書かれると、少々引いてしまう。

目次

第1章 朝青龍問題と「心の病」
第2章 軽症ヒステリーの時代
第3章 セクハラは犯罪だろうか
第4章 理不尽な医療訴訟
第5章 被害者帝国主義
第6章 「辺縁」を生かす
第7章 精神力を鍛えよう

「心の傷」は言ったもん勝ち (新潮新書 270)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント

2008-11-28 08:04:44 | 本と雑誌

表題は刺激的。

昔話には色々な流れがあるということを説明する。面白い。

昔話、民話、柳田国男というような名前に対する理解の助けにもなる。

目次

第1章 本当はニートの「桃太郎」
第2章 根性はずる賢い「一寸法師」
第3章 猿一匹に九人がかりの「猿蟹合戦」
第4章 メディアが歪めた「かちかち山」
第5章 「桜咲く」とは限らない「花咲か爺」
第6章 「瘤取り爺」が山に暮らした理由
第7章 いじめられっ子の「舌切り雀」
第8章 実在の人物だった「浦島太郎」
第9章 反戦の物語を生んだ「鶴女房」

桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント (講談社プラスアルファ新書)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学

2008-11-27 23:24:21 | 本と雑誌

著者の坂口孝則さんは、現役バイヤーとのこと。

よく聞くような話ではあるが、まとまって読むと興味深い。

目次

第1章 一つの商品から生まれる意外な利益
第2章 利益を生む「工夫」と「不正」の微妙な境界
第3章 値段をめぐる仁義なき戦い
第4章 利益と仕入れの無限の可能性

牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三世相 (角川時代小説倶楽部―並木拍子郎種取帳)

2008-11-24 22:17:59 | 本と雑誌

自分で積極的には購入しないジャンルの本。行き違いから購入することになった。

結果としては、まあ面白く読めた。筆者の松井今朝子さんは、第137回直木賞受賞作家。

三世相 (角川時代小説倶楽部―並木拍子郎種取帳)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説 上杉鷹山〈下〉

2008-11-23 09:29:02 | 本と雑誌

改革をする中で停滞をさせる人物にも当初は理屈がある。それが、人間の弱いところだろう。

それにしても、上杉鷹山が改革が後退すると再度登場し、ぐいぐいと引っ張っていくというのは素晴らしい。

ところで、佐藤とみすずの恋はどうなったのだろうか。「いまはそれどころではない。」という言葉は今でもよく使う言葉である。ワークライフバランスそのものであるが、大事なことが「いまはそれどころではない。」という言葉で仕事以外の大事なことが等閑にされてはいけないと思う。

小説 上杉鷹山〈下〉 (人物文庫)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

検索バカ

2008-11-23 00:47:38 | 本と雑誌

表題はあまり好きではないが、「検索」とあれば読みたくもなる。

検索、空気を読む、考えるがキーワードとなった本である。

とは言え、検索そのものに問題があるというのではなく、検索をすれば正解がでたとし、判断中止となるところが問題だと言っているのだろう。

ただ単に考えるということはできない。先例に学ぶことも大事である。その上で、考えるということが必要だというのであれば、よく理解できる。

騒動の傍観者でいることに対する落ち着きの悪さというのは、ふとっちょパパもよく感ずる。そういう意味でも、同感できることが多い本であった。

随所に鋭い指摘がある。

目次

1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること

検索バカ (朝日新書 140)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説 上杉鷹山〈上〉

2008-11-22 00:56:53 | 本と雑誌

会社の仲間に薦められて読む。

有名な本だが、手にした事が無かった。実に面白く、新幹線の中で上巻は一気に読んだ。

改革に、粘りがあるし、胆力がある。正しい方向に使えば、よい改革ができる。

小説 上杉鷹山〈上〉 (人物文庫)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門

2008-11-20 16:45:40 | 本と雑誌

読みやすい本である。

サラリーマンの労働本入門としてはよいだろう。

目次
1講 ブログ
2講 副業
3講 社内不倫
4講 経費流用
5講 転勤
6講 給料泥棒
7講 内部告発
8講 合併
9講 残業手当
10講 新人採用
11講 セクハラ
12講 過労死
13講 労災認定
14講 定年
15講 喫煙問題
16講 痴漢
17講 妊娠出産
18講 経歴詐称
補講

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 (新潮新書 277)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

哲学は人生の役に立つのか

2008-11-17 07:47:46 | 本と雑誌

木田元先生の名前は岩波新書の「現象学 (岩波新書 青版 763) 」で知ったように思う。

木田先生は1928年生まれというから、80歳になられる。

この本は、先生へのインタビューを元に自叙伝のようにまとめたもの。

テキ屋、闇屋をしたりした経験が語られるなど大変興味深い。

目次

序章 「幸福」なんて求めない
第一章 混乱の時代を生き抜いてきた
第二章 思い切り悩み、迷えばいい
第三章 頭より体力が基本だ!
第四章 哲学者だって女性に惑った
第五章 人生ずっと、まわり道
第六章 遊びも一所懸命
第七章 好きなことをして生きる道
終章 死ぬための生き方

哲学は人生の役に立つのか (PHP新書 555)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸の組織人

2008-11-16 08:19:57 | 本と雑誌

江戸の武士と現在のサラリーマンの生き様があまり変わらないのは、当然なのかもしれない。

同じようなものだと思ってみれば、人の世はもしかするとどこも同じかな、と思いながら読む。

それにしても、江戸の組織人の生き方は興味深い。

目次

第1章 武士という名の組織人
第2章 大江戸治安機関の組織人
第3章 財政・出先機関の組織人
第4章 江戸城内の組織人
第5章 処遇と処世の組織論
第6章 組織人としての田沼意次―出世と組織の関係を考える

江戸の組織人 (新潮文庫 や 51-3)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サムライとヤクザ―「男」の来た道

2008-11-15 14:18:08 | 本と雑誌

任侠という言葉を多くの日本人がなぜ好きなのかを明らかにする。

やはり、内に閉じこもった世界であり、論理である。

目次

プロローグ
1章 男とはなにか
2章 逸平と金平
3章 任侠の精神
4章 男の色
5章 新しい男たち
6章 されど武士の一分
7章 悪の華
8章 戦士失格
9章 ノーブレス・オブリージュ、ヤクザ
エピローグ

サムライとヤクザ―「男」の来た道 (ちくま新書 681)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿片王―満州の夜と霧

2008-11-14 14:04:00 | 本と雑誌

「阿片王」は、佐野眞一さんの単行本の時から気になっていたが、文庫になって、更に大幅加筆もされている。

満州建国の背景に阿片があったし、魑魅魍魎たる人がうごめいている。

謀略史観ではなくとも、現在でも魑魅魍魎たる世界があるのではないかと危ぶんでしまう。

目次

序 章 団子坂の怪人
第1章 異形の人脈
第2章 男装の麗人
第3章 魔都放浪
第4章 秘密工作
第5章 アヘンの国
第6章 不逞者
第7章 風雲の上海
第8章 孤高のA級戦犯
第9章 女人変転
第10章 家計図の迷路
終 章 石つぶて

阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫 さ 46-8)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痩せりゃいい、ってもんじゃない!―脂肪の科学

2008-11-13 13:50:00 | 本と雑誌

森永卓郎さんがすごい食事を含んだ生活をしているのが分かる。

柴田玲さんの解説がよい。太ったままでよいとはとても思えなくなる解説。

目次

対談 森永卓郎+柴田玲  解説 柴田玲
第1章 脂肪の科学
第2章 人はなぜ肥るのか?
あとがき 柴田 玲

痩せりゃいい、ってもんじゃない!―脂肪の科学 (文春新書 638)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする