ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

ものがたり風土記

2008-02-26 23:54:12 | 本と雑誌

阿刀田高さんらしい一冊。

旅行している先は、滋賀、鹿児島、新潟、東京であるが、話題は、ギリシャ神話、グリム童話、ミステリー等海外の文学に及び、時間も古代から現代までを自由に行き来する。

紀行エッセイとして素晴らしい。

目次

第1章 余呉湖のほとり―滋賀1
第2章 源兵衛の首―滋賀2
第3章 紫式部はどこにいる―滋賀3
第4章 皿を数えて―滋賀4
第5章 青の悲しみ―鹿児島1
第6章 ヒーローたちの走路―鹿児島2
第7章 物語のパターン―鹿児島3
第8章 虚実こもごも―新潟1
第9章 黄金島異聞―新潟2
第10章 人魚の海―新潟3
第11章 翡翠と無用者―新潟4
第12章 深く深い森―東京1

ものがたり風土記 (集英社文庫)

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学校がアホらしいキミへ

2008-02-25 23:03:00 | 本と雑誌

日垣隆さんの本をまた読んだ。

どのレベルの学生、生徒に読ませればよいのか判断に迷う。書いていることをそのもので理解すると判断に誤りが出るような気もする。一定の社会経験がないと意図するところは理解できないのではないだろうか。

学校がアホらしいキミへ

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黒髪

2008-02-24 11:06:07 | 本と雑誌

海猫」で谷村志穂という作家のことは知っていたが、その時のイメージで、じとじとした恋愛を書く作家というイメージが強かった。情念ということであれば、水上勉さんの方がよく描かれているようにも思っていた。

今回読んだ作品は、帯にあるように<太平洋戦争下、(妻子有る)ロシア人男性との禁断の愛に生きた一人の女>の話である。<どんなに堕ちても、どこまで流れても美しく輝く愛を描いた長編ラブロマンス>とのこと。

私にとっては、男性が描かれないので、物足りない。それは、仕事が描かれないことには人生の大半が描かれないという感を持つからだろうと思う。

男と女の違いと言ってしまってよいのか分からないが、多くの方の読後感も聞いて見たいところだ。

黒髪

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セーフティ・ファースト -半世紀を働いてきた或る女性の自分史-

2008-02-22 16:41:42 | 本と雑誌

著者である八谷武子様ご本人からいただいた。

苦難の時代にご苦労をされた人生がよく分かる。道を切り開こうとする方には道が開けてくるものだなと感じさせる内容であった。感動的な本である。

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日本という方法―おもかげ・うつろいの文化

2008-02-21 23:37:02 | 本と雑誌

思案中さんのブログで紹介されており、興味を持って読む。

理解したとは言えないが、松岡正剛さんの世界に浸かってしまった。日本の歴史を、「編集」という視点で読み解く。

目次

第1章 日本をどのように見るか
第2章 天皇と万葉仮名と語り部
第3章 和漢が並んでいる
第4章 神仏習合の不思議
第5章 ウツとウツツの世界
第6章 主と客と数寄の文化
第7章 徳川社会と日本モデル
第8章 朱子学・陽明学・日本儒学
第9章 古学と国学の挑戦
第10章 二つのJに挟まれて
第11章 矛盾と葛藤を編集する
第12章 日本の失敗
第13章 失われた面影を求めて

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

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NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側

2008-02-20 15:51:47 | 本と雑誌

思案中さんのgooブログの方で、読了の旨の記事があったので、触発されて読んでみた。

こんな見方もあるだろうとは思うが、少し、センセーショナル過ぎる。しかしながら、どのような本にも良いところはあり、よりお客様のことを考えていかなければならないというのは、指摘のとおりである。

但し、「NTTを分断(分割)しようとしているメンバー」こそが、お客様のことを考えているという前提に立ってこの本は書かれているが、決してそうではないことをよく考えるべきである。

「NTTを分断(分割)することによりお客様への迷惑がかかってもよい、そのことで利益を得る人がいる」という立場からのプロパガンダだと思えば、この本の主張も色あせてくる。純粋にお客様のことを考えれば、分割してサービスがばらばらになるのはお客様にとっては不便である。

目次

序章 不安な兆候
 ・崩れ始めたNTTの信頼性
 ・100年かけて育てた電話的価値観
 ・現場の改革の芽が摘まれる
第1章 NTT技術陣の現実
 ・障害はなぜ起こったのか
 ・恒常的に発生していた問題
 ・ついに限界を超えた
 ・見直されなかった暫定版のネット構成
 ・ネットワークを見直せない“事なかれ主義”
 ・電話的価値観の正体
 ・IP時代に必要な価値観とは
 ・予算と人事を握る技術系の一大勢力
 ・収益を生み出す人材が傍流に
 ・NGNでも引きずる旧体制
第2章 サービス開発を縛る「電話」の影
 ・サービス開始前にしぼんだ期待感
 ・NGNトライアル中も「がっかり」の声
 ・ユーザー目線を持たない時代錯誤な発想
 ・NGNに期待する通信事業者の事情
 ・日本の国際競争力に及ぶ影響
 ・高品質IP電話を推す社長と会長
 ・マーケットインの発想で作られたフレッツ
 ・フレッツを浸食した電話とNGN
 ・成功サービスを蝕む電話的価値観
第3章 体制維持にこだわるNTTの事情
 ・アナリストから失笑を買う「株主のため」発言
 ・法人ユーザーによるNTTへの厳しい評価
 ・NTTが守ろうとしているもの
 ・2010年問題にもシラを切る
 ・「妥協の産物」でも維持したくなる理由
 ・内向き思考の根は電電公社時代の組織構造
 ・連綿と続く労務系と政治家とのお付き合い
 ・監督官庁である総務省にも秋波
 ・繰り返される組織防衛
 ・大構想の裏に隠されたプロパガンダ
 ・調査結果:企業ユーザー128社からNTTへの直言
第4章 NGNにおける迷走
 ・“過去の遺産”に頼った収益構造
 ・コミュニケーションズとドコモも電話に頼る
 ・収益構造転換の肝、NGNの危機的な実情
 ・NTT西日本がNGN構築をためらう理由
 ・NTT東日本もフレッツとのすみ分けに苦労
 ・歪んだIPネットワーク
 ・「中期経営戦略」後の不透明さ
 ・結局、何のためのNGNなのか
 ・持ち株会社主導が最悪のシナリオを招く?
 ・元凶は純粋持ち株会社?

NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側

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黒い回廊 (集英社文庫―阿刀田高傑作短編集 (あ13-9))

2008-02-16 14:19:23 | 本と雑誌

阿刀田高傑作短編集の一冊。

怖いもの見たさの「怖いもの」を明らかにする本。自作解説が面白い。

黒い回廊 (集英社文庫―阿刀田高傑作短編集 (あ13-9))

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シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ

2008-02-15 21:21:52 | 本と雑誌

田丸久美子さんは、イタリア語会議通訳。下ネタの元をよく仕入れたものだ。米原万里さんとの対談が収録されているが、そこに下ネタを仕入れた秘密が明らかにされる。

塩野七生さんが書くローマとは違うローマが見える。

シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ (文春文庫 た 56-2)

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黄金のローマ―法王庁殺人事件

2008-02-14 23:00:00 | 本と雑誌

架空の主人公、ダンドロとオリンピアはローマに行く。

歴史を背景としてはいるが、3部作の3作目は、二人の恋ないし愛が中心となる。オリンピアの死で悲恋となるところが悲しい。個人的にはハッピーエンドが好きである。

黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)

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銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件

2008-02-13 22:31:24 | 本と雑誌

ルネサンス歴史絵巻三部作の2作目。アレッサンドロ公爵独裁下のフィレンツェ。架空の貴族マルコ・ダンドロと高級遊女オリンピアが、メディチ家の陰謀に巻き込まれる。

史実と虚構が入り混じっているが、虚構が史実の解説をしてくれるので分かりやすい。

銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)

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お家さん 下巻

2008-02-12 14:04:58 | 本と雑誌

あっという間に下巻も読んだ。

女性の目で見た、鈴木商店、そこで働く男、女がみずみずしい。激動の時代だから、人生が激動になり、恋も激動になるのだろうか。

玉岡かおるさんのうまさもあるのだろうが、そもそもの設定がやはり劇的である。我々の人生がこんなことばかりの連続ならば、精神がついて行けない気がする。

お家さん 下巻

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お家さん 上巻

2008-02-11 19:17:20 | 本と雑誌

義母に薦められて読み始めた。鈴木商店というのは、歴史で習うビックネームである。そのトップを女性が務めていたとは知らなかった。

激動の時代と激動の人生。上巻だけでも波乱万丈である。

お家さん 上巻

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男の肖像

2008-02-11 09:56:44 | 本と雑誌

塩野七生さんが描く「男の肖像」、「男の世界」。

日本の偉人に対しても新しい発見がある。歴史を見る目が透徹している証である。

目次

ペリクレス
アレクサンダー大王
大カトー
ユリウス・カエサル
北条時宗
織田信長
千利休
西郷隆盛
ナポレオン
フランツ・ヨゼフ1世
毛沢東
コシモ・デ・メディチ
マーカス・アグリッパ
チャーチル

男の肖像 (文春文庫)

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「格差突破力」をつける方法―勉強法から人生戦略まで

2008-02-10 21:50:31 | 本と雑誌

日垣隆さんのメルマガで紹介されていた本。さっそく購入して読んでみる。

ところどころ、筆が走っているので嫌な表現があるが、全体を通しては理解しやすい。カールポパーの批判的合理主義に基礎をおいた考え方であり、「開かれた社会」を目指す。

目次

まえがき -「格差突破力」でサバイバル
第1章 「時代のトレンド」を読んで、「生き方」を決めてゆく
第2章 脳に「良質の情報」を流通させる
第3章 「不都合な真実」を見抜いて、勝ち抜く戦略を立てる
第4章 「良質の人的ネットワーク」を築く
第5章 安全確実にマネーを増やす
あとがき -日本がハケン国家となる日に備えよう

「格差突破力」をつける方法―勉強法から人生戦略まで (新書y 182)

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緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件

2008-02-10 00:36:34 | 本と雑誌

16世紀後半のヴェネツィアを舞台とした歴史絵巻。

トルコ、スペイン、神聖ローマ帝国とヴェネツィアの関係がよく分かる。

緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)

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