佐藤雅彦さんの本。
行動経済学でよく知られている事柄を簡単にマンガにする。
目次
「塀のらくがき」の巻―アンダーマイニング効果 報酬が動機を阻害する
「安売り合戦」の巻―感応度逓減性 母数によって変わる価値
「スーパーおしの」の巻―フレーミング効果 枠組みを変えると価値が変わる
「保母さんの名案」の巻―社会を成立されているのは、モラルかお金か 罰金による罪の意識の軽減
「心の会計」の巻―メンタル・アカウンティング 心の中で、お金の価値を計算する
「はじめての背徳」の巻―アンカリング効果 基準が判断に影響を及ぼす
「 」の巻―代表性ヒューリスティック 私たちはイメージに囚われる
「欲しいけど買えない」の巻―おとり効果 選択肢を生み出すことで、市民権を得る
「占い師のアドバイス」の巻―新近効果 終わり良ければすべて良し
「れんが亭の新メニュー」の巻―極端回避性 ついつい真ん中を選んでしまう〔ほか〕
五百田達成さんは、作家、心理カウンセラーとのこと。
特に新しい発見はないが、このように整理して説明しろと言われたらできない。
整理されているところが素晴らしいと思う。
参考にもなる。
目次
はじめに 男と女は違う言葉を話している
あなたは男?女? コミュニケーションタイプ チェックシート
1章 基礎編 男と女はこんなに違う!
01 男は察しない 女は説明しない
02 男は理屈 女は感情
03 男は縦社会で生きている 女は横社会で生きている
04 男は野球で育つ 女はままごとで育つ
05 男はヤンキー好き 女はファンシー好き
2章 恋愛編 わかり合えないからこそ惹かれ合う
06 男は「初めての男」になりたい 女は「最後の女」になりたい
07 男はみんなが好きな女が好み 女は自分が好きな男が好み
08 男はナンバーワンになりたい 女はオンリーワンになりたい
09 男にとって恋愛はゲーム 女にとって恋愛は結婚
10 男はノリノリの時に女を欲しがる 女はどん底の時に男を欲しがる
11 男は記号に欲情する 女は信号に欲情する
12 男はロマンが好き 女はロマンチックなものが好き
13 男は日常が好き 女は記念日が好き
14 男は「行きつけ」に行きたい 女は「初めて」に行きたい
15 男は黙る 女は泣く
16 男は浮気した女を非難する 女は浮気相手の女を非難する
17 男は別ファイル保存 女は上書き保存
18 男は違いがわからない 女は違いなんてどうでもいい
19 男は分析されたくない 女は言い当てられたい
3章 結婚/家庭編 家庭では女が社長、男は部下
20 男はプライドを食べて生きている 女はパンを食べて生きている
21 男は使えないものを集める 女は使えそうなものを捨てられない
22 男は子どもでいたい 女は女でいたい
23 男はモノタスク 女はマルチタスク
24 男はボーッとしている 女はイライラしている
25 男は人前で話が長い 女は気を許した相手に話が長い
26 男は変わりたくない 女は変えたい
27 男は謝れない 女は忘れない
4章 仕事/職場編 ビジネスは、男のルールでできている
28 男はギラギラしたい 女はキラキラしたい
29 男は権力を与えれば喜ぶ 女は安定を与えれば喜ぶ
30 男は結果を重視する 女は過程を重視する
31 男はほめてほしい 女はわかってほしい
32 男は世界から認められたい 女は世間から認められたい
33 男は会議が好き 女はおしゃべりが好き
34 男は序列を読む 女は空気を読む
35 男は猪突猛進に働く 女は臨機応変に働く
36 男は一般化したがる 女は具体化したがる
37 男は同い年の男が苦手 女は自分より若い女が苦手
あとがき 自分とは違う人とどうつき合うか?
西内啓さんは、「統計学が最強の学問である[実践編]――データ分析のための思想と方法
統計を使い議論を進める。
高齢者の働きなど独自の意見もある。
ただ、働くところがあるのかな。
統計をしっかりと見て、議論を進めようというのは良くわかる。
目次
はじめに
1章 統計学が導く少子高齢化の真実
2章 貧困との戦いとしての社会保障論
3章 医療を受ける患者とコストを負担する私たち
4章 経済成長を実現するために今できること
「日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)
東谷暁さんが、山本七平さんの生涯を追いながら、主要著作を解説する。
もう一度山本七平さんを読んでみたくなる。
実際には読み直さないが、山本七平さんを読んだ時のびっくりを体験してみたい。
目次
プロローグ 七平とは何者なのか
第1章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』―謎のユダヤ人イザヤ・ベンダサンが、見えない宗教「日本教」を発見した衝撃
第2章 「三代目キリスト教徒」の異常体験―日本社会のなかの「異教徒」として過ごした、山本七平の幼少年期の秘密にせまる
第3章 『私の中の日本軍』と果てしない論争―フィリピンのジャングルの中で、絶望的な戦いを強いられた七平は何を手にしたのか
第4章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか―日本人を支配してやまない「空気」。その本当の恐ろしさを七平自身の言葉から読む
第5章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』―鋭く日本社会を分析した七平の目は、戦後日本の繁栄とその急速な没落を見抜いていた
第6章 二十年かけた『現人神の創作者たち』―戦時中、若者たちの血を要求した「現人神」の謎を、孤独な探究が解き明かしていた
第7章 戦後社会と『昭和天皇の研究』―戦前・戦中の昭和天皇の「おことば」を分析し、近代日本と立憲君主制の本質を洞察
第8章 『禁忌の聖書学』と日本人―七平が心に秘めたキリストへの信仰と、日本繁栄への思いは根底でつながっていた
エピローグ―七平が洞察した「未来」の日本
著者の矢部宏冶さんは、在野の歴史研究家のようだ。
「裏マニュアル」かどうかは分からないが、大西洋憲章、連合国共同宣言、ダンバートン・オークス提案、国連憲章などもしっかりと背景として読み込むべきだというのは理解できる。
密約は表に出ないので、密約なのであり、その限りにおいては、これを明らかにしない限り、本当のことは分からない。
目次
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか