ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

オックスフォードからの警鐘 - グローバル化時代の大学論

2017-09-30 08:45:42 | 本と雑誌


苅谷剛彦さんは、東大教授からオックスフォード大学教授に転身した方。
「和製グローバル化」では世界に通用しない、と帯にあるが、そのことがよく分かる本。

本論とは関係ないが、P214の欠如理論が気になった。
孫引きになるが、歴史研究者の故園田英弘さんによれば、
<欠如理論は、西洋の歴史的体験や社会構造を過度に「普遍的」だと思い込むところに成立した。西洋にあるものが、例えば日本にないとする。そうすると、日本の後進性はその欠如したエートスや知識や制度が原因とされてきた。逆に西洋になくて日本にだけあれば、今度はそれが日本の社会の欠陥の原因だとされてきた。>
とのこと。
この思考様式は確かにありそうである。

目次

序章 日本の大学が世界の「落ちこぼれ」になる

第一部 「スーパーグローバル大学」の正体
1 「国際競争力」という幻想
2 オックスフォードから見た日本
3 スーパーグローバル大学のゆくえ――外国人教員「等」の功罪

第二部 文系学部廃止論争を超えて
4 国立大学の憂鬱――批判のレトリックをめぐる攻防
5 文系学問の国際貢献と大学ランキング

第三部 海外大学・最新レポート
6 EU離脱と高度化人材
7 グラマースクール復活から見るイギリスの政策論議
8 どこでも行ける者と留まる者
9 教育の不平等をめぐる国際会議

第四部 ガラパゴスからの脱出
10 大学院競争に乗り遅れる日本
11 成人力がトップなのに生産性が低い理由

終章 「グローバル大学」への警鐘――日本の大学は何をめざすべきなのか?
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閉経記

2017-09-26 12:55:42 | 本と雑誌


伊藤比呂美さんのエッセイをまとめて読むのは初めてである。
女性はこういうことを考えるのかなと思いながら読んだ。
なかなか興味深い。
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メディアの驕り

2017-09-24 07:07:10 | 本と雑誌


著者の広淵升彦さんは1933年生まれというから、今は84歳だろうか。
国際ジャーナリストとのこと。
テレビ朝日ニューヨーク、ロンドン支局長などを務められた方。
内容は面白い視点なのだが、筆致がポレミッシュ。

こう書いて、「ポレミッシュ」とは今の英語万能の時代には使わないなと思う。
polemisch、英語で言うならばpolemic。
我々が学生の頃は、法学部の先生はドイツ語で言うことが多かったように思う。

いずれにせよ、論争的に書かずに、穏やかに書くともっと読みやすいと思うし、説得力も増す。

目次

1 プラスとマイナスが逆転している
2 驕りを生む構造
3 放送のロマンを築いた人々
4 中東を知らない日本人
5 平和に欠かせないのは「知力」


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コヨーテ・アグリー

2017-09-18 21:52:40 | 映画


dTVを見る。
ニューヨークに実在したコヨーテアグリーというバーを題材とした女性の成長ストーリー。
田舎から出てきて一旗揚げたいというのはどこの国でも一緒だと分かる。

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あなたは私のムコになる

2017-09-18 17:42:39 | 映画


無茶苦茶な設定だが、サンドラ・ブロックとライアン・レイノルズが良い味を出し、悪い気がしない。
周りの俳優も皆良い感じ。
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アデライン、100年目の恋

2017-09-17 20:54:21 | 映画


年を取らないというありえない設定だが、面白い設定である。
ブレイク・ライヴリーが素敵な味を出している。

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ダーリンは外国人

2017-09-17 16:39:32 | 映画


Amazonプライムで映画を見る。
本は面白かったが、映画はどうかな。
何とも言えない映画であった。
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春雷

2017-09-17 08:24:25 | 本と雑誌


葉室麟さんの羽根版シリーズの本。
鬼と呼ばれる苛烈さを通じて、正義とは何かを考えさせられる。
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老老戦記

2017-09-17 08:10:43 | 本と雑誌


清水義範さんの作品。
定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)」を読んだ後に読むと、なかなか面白い。
ブラックユーモアだが、こんなのもありかもしれないなと思わせる。
それにしてもハードコア老人小説である。
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定年後 - 50歳からの生き方、終わり方

2017-09-16 06:48:43 | 本と雑誌


著者の楠木新さんは、サラリーマンを経験した方。
50歳もすでに10年過ぎようとしているふとっちょパパには、耳に痛い本。
子供のころからつまらなかったのだなと思う。
「死に向かって生きている」「アウトプット型の趣味を持つべきだ」とは、ふとっちょパパが良く言うことだが、実践はできていない。
定年後は会社にしがみつくこともできないし、どうすればよいのだろうか。
悩ましいことを考えさせる本である。

年齢が伸びるということは残酷だな。

目次

プロローグ 人生は後半戦が勝負
経済的な余裕だけでは足りない / 終わりよければすべてよし …ほか
第1章 全員が合格点
定年退職日は一大イベント / 定年退職か、雇用延長か / 隠居と定年の相違点 …ほか
第2章 イキイキした人は2割未満?
名前を呼ばれるのは病院だけ / クレーマーは元管理職が多い? / 米国の定年退職者も大変 …ほか
第3章 亭主元気で留守がいい
日本人男性は世界一孤独? / 名刺の重み / 主人在宅ストレス症候群 …ほか
第4章 「黄金の15年」を輝かせるために
会社員人生の2つの通過儀礼 / 8万時間の自由、不自由 / 一区切りつくまで3年 …ほか
第5章 社会とどうつながるか
ハローワークで相談すると / 得意なことに軸足を移す / 100歳を越えても現役 …ほか
第6章 居場所を探す
自ら会合を起ち上げる / 同窓会の効用 / 家族はつらいよ? …ほか
第7章 「死」から逆算してみる
お金だけでは解決できない / 死者を想うエネルギー /「良い顔」で死ぬために生きている …ほか

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もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

2017-09-11 05:13:15 | 本と雑誌


神田桂一、菊池良さんの本。
清水義範さんのパスティーシュ文学ようには行かないが、それでも面白い。
そうかなと思わせる感じはある。

目次

もしあなたが文豪たちの綴ったカップ焼きそばの作り方を読んだら
 太宰治―焼きそば失格
 村上春樹―1973年のカップ焼きそば
 コナン・ドイル―湯切りの研究
 星野源―焼きそば恥だがカップ立つ
 ドストエフスキー―カラマーゾフの湯切り ほか

もしカップ焼きそばの作り方をただそのまんま本に載せたら
 ペヤングソースやきそば
 日清焼そばU.F.O.お好き焼味
 明星一平ちゃん夜店の焼そば辛子明太子味
 マルちゃん俺の塩
 サッポロ一番オタフクお好みソース味焼そば ほか
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箱根山

2017-09-10 20:23:59 | 本と雑誌


獅子文六さんの本を読む。
堤と五島の喧嘩が分かるともっと面白いかもしれない。
それにしても、獅子文六さんの本はユーモアにあふれ、男気にあふれているし、女性も強くなっている。
なかなか、面白い。
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大人のADHD: もっとも身近な発達障害

2017-09-08 23:24:37 | 本と雑誌


ADHDはよく聞く言葉。
なかなか勉強になる。

目次

第1章 ADHDとは何か
第2章 症状
第3章 社会生活
第4章 ADHDと他の精神疾患
第5章 ADHDとASD
第6章 診断
第7章 治療
第8章 衝動性・攻撃性

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日本の異界 名古屋

2017-09-07 05:37:33 | 本と雑誌


清水義範さんの本を久しぶりに読む。
名古屋は大都市としては少し変わっていると思っていたが、その秘密が分かる本。
確かにご指摘の通りという感じ。

目次

第1章 名古屋に魅力はなぜないか
第2章 名古屋人のツレ・コネクション
第3章 名古屋人は功利的である
第4章 名古屋弁は仲間内言語である
第5章 名古屋の味は面白さ重視
第6章 奇才藩主宗春が名古屋を変えた
第7章 名古屋の経済は自立している
第8章 名古屋のタウン考
第9章 尾張藩のざっくりとした歴史
第10章 これからの名古屋
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職業は武装解除

2017-09-05 06:17:18 | 本と雑誌


著者の瀬谷ルミ子さんのことを全く知らなかった。
こういう日本人がいることに驚くし、感動する。
紛争の世界を解決するというのは素晴らしい。

あとがきで、夫と娘に感謝していることにも驚く。
世界中を飛び回っている人生で、そういう余地は無いのではないかと思っていた。
そういう意味でもすごい、素晴らしい。

目次

1 群馬の田舎から世界を目指す
2 武装解除の現場に立って
3 生きる選択肢を、紛争地の人々へ
4 紛争地での事件簿
5 50年後の世界と日本、そして私たち
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