ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

ローマ人の物語〈31〉終りの始まり〈下〉

2007-11-25 23:16:58 | 本と雑誌

内戦勃発。セヴェルスが勝つも、ローマ人らしいと本人が思っているほどにはローマ人らしくない。

<いや、もしかしたら人類の歴史は、悪意とも言える冷徹さで実行した場合の成功例と、善意あふれる動機ではじめられたことのある失敗例で、おおかた埋まっていると言ってもよいのかもしれない。善意が有効であるのは、即座に効果の表れる、例えば慈善、のようなことに限るのではないか、と。>(P108)

厳しい指摘である。それにしても、カラカラの育て方を失敗したというのが最大の不幸である。

目次

第3部 内乱の時代 (紀元193年-197年)
第4部 皇帝セプティミウス・セヴェルス (在位、紀元193年-211年)

ローマ人の物語〈31〉終りの始まり〈下〉 (新潮文庫 し 12-81)

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ローマ人の物語〈30〉終りの始まり〈中 〉

2007-11-25 08:25:49 | 本と雑誌

哲人皇帝マルクス・アウレリウスは、次から次に起こる国難に対応するのに追われる日々であった。しかし、それをことごとく片付けていく。

彼の最後に、ローマにとって不幸だったのは、後継者を実の息子という形でしか選べなかったことにある。正統性というのは、人間の治める世界では大事な要素であることは理解できる。しかし、不幸であった。剣闘士皇帝では困る。

目次

第1部 皇帝マルクス・アウレリウス(承前) (在位、紀元161年-180年)
第2部 皇帝コモドゥス (在位、紀元180年-192年)

ローマ人の物語〈30〉終りの始まり〈中〉 (新潮文庫 し 12-80)

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ローマ人の物語〈29〉終りの始まり〈上〉

2007-11-24 10:28:54 | 本と雑誌

インフラの物語から人間の物語に戻ってきた。

マルクス・アウレリウスは賢帝であるが、その彼の時代に問題は起き続ける。社会の変化に対しどう対応するのかというのは、いつの世も難しい。

目次

第1部 皇帝マルクス・アウレリウス (在位、紀元161年-180年)

ローマ人の物語〈29〉終りの始まり〈上〉(新潮文庫 し 12-79)

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ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉

2007-11-23 11:53:37 | 本と雑誌

ローマ人のインフラは素晴らしい。この本では、水道、そしてソフトインフラとしての医療、教育を取り上げる。それ以外にも沢山の例えば、港湾、安全保障、治安等のインフラもあるが、それらはこれまでも取り上げられているので、再論はしていない。

ローマ人のインフラはすごいし、素晴らしい。日本のインフラはどうだろうか、と考える一助となる。

目次

第1部 ハードなインフラ(承前)
 4 水道
第2部 ソフトなインフラ
 1 医療
 2 教育

ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉

2007-11-21 07:25:43 | 本と雑誌

これまでの描写の中で、インフラを大事にしたローマ人の話は何度と無く出てくる。街道、橋、それを使った人々という構成で、ローマ人のインフラを大事にする姿を描き出す。

当時、インフラという言葉はなかったようである。<人間が人間らしい生活を送るためには必要な大事業>というのが、これらの大事業の基本的な考え方ということらしい。理念がしっかりしていると、素晴らしいものができる。

巻頭にカラー写真、図版が沢山あり、それだけで楽しくなる。

目次

巻頭カラー
第1部 ハードなインフラ
 1 街道
 2 橋
 3 それを使った人々

ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)

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環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

2007-11-19 07:31:20 | 本と雑誌

武田邦彦さんは、科学者らしい切り口で攻める。舌鋒が鋭いため、京都議定書の持つ問題等は明らかにできる。しかし、それでは、どうすればよいのか、実は環境問題についてどう考えているのか不明のところもある。どのように環境問題に対応するのか、お聞きしてみたい。

目次

Introduction 環境政策を疑え

第1章 地球温暖化は環境問題ではなく政治問題だ
----二酸化炭素を削減しているのは日本だけ?

第2章 バイオ燃料が世界の格差を拡大させる
----バイオ燃料は誰にとって都合のいい燃料か?

第3章 意味のないリサイクルを早く止めないか
----みんな気付きはじめたリサイクルのムダ

第4章 環境問題はどうして正しく伝わらないのか
----環境省、専門家、メディアの抱える病理

第5章 〈対談〉武田邦彦×池田清彦
環境問題のここがヘン!
----環境政策を疑い、監視せよ

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))

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なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?

2007-11-18 16:48:16 | 本と雑誌

ゴルフをしない、あるいは、よくあんなものをやるなあ、と思っているふとっちょパパとしては気になる題名の本。

著者はスペインのコンサルティング会社、オットー・ウォルター社の会長。ビジネスと人生に関する13の物語が語られる。

特にびっくりする内容ではない。しかしながら、気づかされる表現も多い。

21世紀のセールスマンの説明で。
<彼らが存在することでライバルに差をつけることができる。日々、こんな調子だからだ。
「お客様、私はあなたが買おうとしているものの一部です。・・・・>

エグゼクティブの視線の高さに説明で。
<エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい。>
地面に近すぎても、遠くなりすぎてもいけない、と説明する。

目次

第1話 進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ
~生き残るには進化するしかない~

第2話 こだわりの異なる3人の社長の選択
~チャンスは誰にでも平等にある~

第3話 1本足になったアリ株式会社の末路
~「慢性コストカット病」が招いた結末~

第4話 本当に「使えない」のは車かドライバーか
~何かを変えたいなら、まずは自分から~

第5話 有能な社員に新人、ベテランも関係ない
~能力に有効期限切れはあるか~

第6話 社長のクローンは働き者ばかり!?
~会社はいろんな人がいるからうまくいく~

第7話 なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?
~仕事もゴルフもいかに目的地にうまく運ぶかが肝心~

第8話 「自ら動く新入社員」と「指示待ちベテラン社員」
~勤めた期間の長短は評価の尺度にならない~

第9話 1006人のうち、会社の妨げとなるのは6人
~責任を取るのもエグゼクティブの仕事~

第10話 すぐに専門家任せのエグゼクティブたち
~自分を変えるエンジンは自分自身にしかない~


第11話 「前世紀のセールスマン」と「21世紀のセールスマン」
~時代は付加価値のあるビジネスパーソンを求めている~

第12話 ボロボロのガレー船と3人の船長の航海術
~成功するためには、適切な戦略が不可欠~

第13話 エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい
~部下には上手に管理される権利がある~

なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?

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ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉

2007-11-18 09:15:08 | 本と雑誌

ハドリアヌスはその治世の大半を使い、帝国の視察を続ける。ローマを離れて、国家をコントロールできるのがすごい。しかし、その晩年は老人特有の頑固さがでたようだ。

後継者として指名したアントニヌス・ピウスはその名のとおり慈悲深い(ピウス)皇帝として立派な治世を行う。

目次

第2部 皇帝ハドリアヌス(承前) (在位、紀元117年-138年)
第3部 皇帝アントニヌス・ピウス (在位、紀元138年-161年)

ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉 (新潮文庫)

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不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機

2007-11-17 19:18:10 | 本と雑誌

環境問題は、いろいろな視点からの本があり、どの本も興味深い。

アル・ゴア元アメリカ副大統領の「不都合な真実」は大変に話題となった映画でもあった。この本は、写真が多く読みやすい本となっている。また写真が多いことにより、視覚に訴える説得力がある。この後、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 」を読むつもりであり、その後読後感がどう変わるのか、今から楽しみである。

目次

はじめに
第1章 変わりゆく地球
第2章 無言の警告
第3章 冷たい確かな証拠
第4章 ハリケーン警戒
第5章 極端な大雨、極端な少雨
第6章 地球の果て:北極
第7章 地球の果て:南極
第8章 新しい地図?
第9章 深刻な問題
第10章 健康への害
第11章 崩れるバランス
第12章 衝突コース
第13章 技術の副作用
第14章 「真実を否定してはならない」
第15章 危機=チャンス
謝辞
Credits (写真・図版提供)
牽引
できることから始めよう
地球温暖化をめぐるありがちな10の誤解
訳者あとがき

不都合な真実 ECO入門編 地球温暖化の危機

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移りゆく「教養」 (日本の〈現代〉 (5))

2007-11-17 11:34:44 | 本と雑誌

焦点が私には分からなかった。難解。

目次

序章 なぜ「教養」を問題にするのか
第1章  「教養」の現況をめぐって
第2章 近代日本の「教養」
第3章 「教養」の内と外
第4章 「政治的教養」と日本の伝統
第5章 「教養」と教育、「教養」の教育
終章 「教養」のむこうがわ

移りゆく「教養」 (日本の〈現代〉 (5))

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ローマ人の物語〈25〉賢帝の世紀〈中〉

2007-11-16 07:34:37 | 本と雑誌

トライアヌスを継ぐハドリアヌスもすごい。トライアヌスの後継者を選ぶ目が確かだったということでもある。帝国視察の大旅行。

出張に行くたびにこれだけの成果を生めばすごいだろうと、比較しても仕方ない自分と比較してしまった。

目次

第2部 皇帝ハドリアヌス (在位、紀元117年-138年)

ローマ人の物語〈25〉賢帝の世紀〈中〉 (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉

2007-11-15 07:01:29 | 本と雑誌

5賢帝は有名である。まずは、トライアヌス登場。初の属州出身皇帝であり、新しい人材として次々と手を打つ。

安全保障、国内治世、インフラ整備。これらの大事業を一挙に成し遂げる。

目次

第1部 皇帝トライアヌス (在位、紀元98年-117年)

ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉 (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉

2007-11-13 23:16:39 | 本と雑誌

ヴェスパニアヌスの長男ティトゥス、次男ドミティアヌス、ショートリリーフのネルヴァとまともな皇帝が続く。安心して読み進めることができる。

目次

第6章 皇帝ティトゥス(在位、紀元79年6月24日‐81年9月13日)
第7章 皇帝ドミティアヌス(在位、紀元81年9月14日‐96年9月18日)
第8章 皇帝ネルヴァ(在位、紀元96年9月19日‐98年1月27日)

ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉 (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中)

2007-11-11 21:57:40 | 本と雑誌

3人の愚帝の相次ぐ中、押されて出てきたのがヴェスパシアヌスである。ムキアヌスのサポートも素晴らしい。

目次

第4章 帝国の辺境では
第5章 皇帝ヴェスパシアヌス(在位、紀元69年12月21日‐79年6月24日)

ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中) (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉

2007-11-11 21:34:28 | 本と雑誌

ガルバ、オトー、ヴィテリウスと愚帝が続く。あまりに情けない治世であるが、ヴェスパシアヌスの擁立で、この本も続きが読みたくなる内容となった。

目次

第1章 皇帝ガルバ (在位、紀元68年6月18日‐69年1月15日)
第2章 皇帝オトー (在位、紀元69年1月15日‐4月15日)
第3章 皇帝ヴィテリウス (在位、紀元69年4月16日‐12月20日)

ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)

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