ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

下り坂をそろそろと下る

2016-05-29 00:16:10 | 本と雑誌


平田オリザさんの名は知っているが、どういう本を書くのかは知らなかった。
最初のうちはあまりピンと来なかったが、途中から首肯できるところも多い。
こういうことも考えることが必要である。

目次

序 章 下り坂をそろそろと下る
小さな国/スキー人口はなぜ減ったか/三つの寂しさと向き合う/ちっとも分かっていない

第一章 小さな島の挑戦――瀬戸内・小豆島
島の子どもたち/キラリ科/なぜ、コミュニケーション教育なのか/人口動態の変化/Iターン者の増加/島に出会った理由/農村歌舞伎の島/町の取り組み/小豆島高校、甲子園出場

第二章 コウノトリの郷――但馬・豊岡
環境と経済の共生/城崎国際アートセンター/短期的な成果を問わない/城崎という街/アーティストのいる街/小さな世界都市/未来へ/豊岡でいいのだ

第三章 学びの広場を創る――讃岐・善通寺
四国学院大学/大学入試改革/大阪大学リーディング大学院選抜試験/三位一体改革の本質とは何か/四国学院大学の新しい試験制度/地域間格差の恐れ/変われない地域/伊佐市

第四章 復興への道――東北・女川、双葉
福島の金/女川/獅子振り/高台移転/番屋の力/ふたば未来学園/低線量被曝の時代を生きる/対話劇を創る/地域の自立再生とは何か

第五章 寂しさと向き合う――東アジア・ソウル、北京
『新・冒険王』/日韓ワールドカップと嫌韓の始まり/インターネットという空間/確証バイアス/韓国の病/ヘル朝鮮/北京へ/文明と文化の違い/新幹線はなぜ売れないのか/文明の味気なさに耐える/安全とは何か/零戦のこと/最大の中堅国家/安倍政権とは何か/二つの誤謬

終 章 寛容と包摂の社会へ
『坂の上の雲』/四国のリアリズム/人口減少問題の本質とは何か/偶然の出会いがない/何が必要か/亡びない日本へ
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街場の文体論

2016-05-28 09:28:57 | 本と雑誌


内田樹先生の年間講義の最後の収録。
こういう講義を聴けた学生がどのように成長するのか、会ってみたいものである。

目次

第1講 言語にとって愛とは何か?
第2講 「言葉の檻」から「鉱脈」へ
第3講 電子書籍と少女マンガリテラシー
第4講 ソシュールとアナグラム
第5講 ストカスティックなプロセス
第6講 世界性と翻訳について
第7講 エクリチュールと文化資本
第8講 エクリチュールと自由
第9講 「宛て先」について
第10講 「生き延びるためのリテラシー」とテクスト
第11講 鏡像と共‐身体形成
第12講 意味と身体
第13講 クリシェと転がる檻
第14講 リーダビリティと地下室
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キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!

2016-05-27 05:03:14 | 本と雑誌


元キリンビール株式会社代表取締役副社長 田村潤さんの営業力の本。
素晴らしい。
勝つ営業には、徹底するということが大事だということがよくわかる。
理念経営そのものであり、理念に向かうために考えている。
部分をまねるのではなく、理念に向かうという姿勢を勉強することが大事だ。

キリンビールのファンとしては、心強い本でもある。

目次

第一章 高知の闘いで「勝ち方」を学んだ
1995年 高知の夜は漆黒だった
1996年 負け続けの年
1997年 病人をゼロに
1998年 V字回復が始まった
2001年 ついにトップ奪回!

第二章 舞台が大きくなっても勝つための基本は変わらない
四国での闘い―違う市場でも基本を貫く
東海・中部での闘い―現場主義の徹底
全国での闘い、そして勝利

第三章 まとめ:勝つための「心の置き場」
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倫理としてのナショナリズム グローバリズムの虚無を超えて

2016-05-24 13:27:31 | 本と雑誌


佐伯啓思先生のこの本は以前読んだことがあるが、覚えていないし、今回はなかなか読み進まなかった。
解説の澤村修治を読んで本文を読んだ方が、良く理解できるかも知れない。
題名も今なら理解できる。

目次

市場中心主義とその批判
第1章 「自由」と「平等」のゆくえ
 中間層は解体したのか
 「ポスト工業化」における倫理の変容
 アフター・リベラリズムの倫理
第2章 倫理を問う語法
 倫理をめぐるアンビヴァレント
 九〇年代グローバリズムの本質
 リベラリズムの背後にあるもの
第3章 グローバル資本主義の文化的矛盾
 グローバル市場の「問題」
 西欧近代主義の帰結としてのグローバリズム
 グローバリズムの文化的次元
 グローバリズムとニヒリズム
第4章 倫理としてのナショナリズム
 グローバル経済と国民国家
 市場主義というイデオロギー
 グローバリズムがもたらす社会の亀裂
 シヴィック・ナショナリズムという自覚
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ココ・シャネル 凛として生きる言葉

2016-05-24 12:58:28 | 本と雑誌


高野てるみさんのココ・シャネルに関する本を「ココ・シャネル 女を磨く言葉 (PHP文庫)」に続けて読む。
前著の方がインパクトがあったが、この本も興味深い。
強い女性だと思う。

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働くみんなのモティベーション論

2016-05-24 12:47:40 | 本と雑誌


金井壽宏先生のこの本は約10年前、単行本の時に読んでいるはず。
全く覚えていない。
研究の原典にあたらないと正しいのかどうか分からない。

興味深い論議ではある。

目次

第1章 モティベーションに持論をもつ―セルフ・セオリー、ワールド・セオリー
第2章 持論がもたらすパワー―やる気を説明する三つの視点
第3章 マクレガー・ルネサンス―本書を導く発想の原点
第4章 外発的モティベーションと内発的モティベーション
第5章 達成動機とその周辺―成し遂げる
第6章 親和動機―ひととともにいる
第7章 目標設定―目標が大切なわけ
第8章 自己実現―動機づけは可能か?
第9章 実践家の持論
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ココ・シャネル 女を磨く言葉

2016-05-17 21:21:16 | 本と雑誌


ココシャネルは気になる女性である。
女を磨く言葉とあるが、男だって磨かれる。
凛とした言葉に、背筋が伸びる気がする。

目次

第1章 ファッション―エレガントな発明
第2章 恋―仕事の原動力
第3章 仕事―恋の栄養剤
第4章 美意識―ゆずれない生き方
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人口減が地方を強くする

2016-05-14 19:31:13 | 本と雑誌


先日「人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃──人口問題民間臨調 調査・報告書」を読んだばかりだった。
藤波匠さんの本著は、それに対する異論。
藤波さんの論の方が説得力がある。

「一般財団法人 日本再建イニシアティブ」による「地方消滅⇒地方創生」は政権とタイアップした感があり、道を間違えるのかもしれないと思う。
2年前には、「地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)」というのも読んだ。この本の検証も必要だと思う。

藤波さんの「人口減が地方を強くする (日経プレミアシリーズ)」は、本当に地方が消滅しているのか等の事実認識の問題、補助金による移住促進は長続きせず、仕事を作ることが大事など、重要な指摘が多い。
「介護を雇用の受け皿にしてはいけない」というのも重要な指摘だと思う。

目次

序章 「地方消滅」への恐れが日本を誤らせる
第1章 若者は地方にもいる
第2章 無理に人口移動を促してはいけない
第3章 仕事が人を引きつける
第4章 新しい仕事を生み出す仕組み作り
第5章 地方大都市の果たすべき役割
第6章 コンパクトシティだけが解ではない
第7章 「生き残り」を超えて
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女体についての八篇 晩菊

2016-05-12 14:00:32 | 本と雑誌


文豪の女体へのアプローチをテーマとした短篇作品のアンソロジーである。
収録作品は以下の通り。
安野モモコさんの挿絵も、ピッタリである。

美少女     太宰治
越年      岡本かの子
富美子の足   谷崎潤一郎
まっしろけのけ 有吉佐和子
女体      芥川龍之介
曇った硝子   森茉莉
晩菊      林芙美子
喜寿童女    石川淳
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食味歳時記

2016-05-11 04:51:34 | 本と雑誌


獅子文六さんの食味随想。
1968年に初刊がでたものであるが、70年近く経っても基本的なところは変わらない。
ただし、若い人が読むと随分と違うものだと思うのだろうか。
感想を聞いてみたいところだ。

目次

食味歳時記
食味随筆
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人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃──人口問題民間臨調 調査・報告書

2016-05-04 15:57:31 | 本と雑誌


民間臨調との意気込みである一般財団法人 日本再建イニシアティブの成果物。
なかなか勉強になるし、こういうことを提言してくれるところはありがたいが、引き取って実現するところはあるのだろうか。

目次

第1章 首都圏ショック
第2章 地方の生活インフラの崩壊
第3章 人口動態とマクロ経済・財政
第4章 人口政策
第5章 国土(地方・行政)政策
第6章 人口問題とシルバー民主主義
第7章 人口増加策と財政
第8章 人口・国土の最適再配置・エリアマネジメント・危機管理
第9章 地域の人口減少にビジネスで対抗する
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ポジティブな人生を送るために50歳からやっておきたい51のこと

2016-05-03 18:38:07 | 本と雑誌


著者の麻野進さんは52歳。
人事・経営戦略コンサルタントとのこと。
ところどころ面白い指摘がある。
読ませたい人は読まないのだろうな。
良くできる人は読む必要がない本である。

目次

第1章/50代は第2人生のスタート地点
第2章/惰性で過ごすと、人生下り坂モードに突入する
第3章/50代のあなたに会社が期待していること
第4章/会社員の成功者より人生の成幸者になる
第5章/60歳になるまでにマスターしたい7つのお作法
第6章/黄金の50代を築くために必要なこと
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「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?

2016-05-03 15:19:16 | 本と雑誌


中野円佳さんは、1984年生まれ。
2007年に東大教育学部を卒業し、日本経済新聞社に入社。2012年に第一子出産という方。

表題に興味を持ち読んでみた。
育休に合わせて立命館大学大学院先端総合学術研究科に入学、2014年に提出した修士論文を本書として出版。

15名のエリートとしか言いようのない同年代の女性にインタビューを行い、まとめたもの。

興味深いが、参考になりそうにはない。

それにしても、皆さん、長時間労働だな。
我々が若いところはそんなものだったが、今でもそうだというのはおかしい。
今ならもっと手際よくできないかな。
ただし、こういうことも含め、個別の事情、問題が多い。

目次

1章 「制度」が整っても女性の活躍が難しいのはなぜか?
2章 「育休世代」のジレンマ
3章 不都合な「職場」
4章 期待されない「夫」
5章 母を縛る「育児意識」
6章 複合的要因を抱えさせる「マッチョ志向」
7章 誰が辞め、誰が残るのか?
8章 なぜ「女性活用」は失敗するのか?
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大番 下

2016-05-02 08:23:50 | 本と雑誌


獅子文六さんの作品のエンターテーメント性を存分に発揮。
一気に読ませる。

悲恋も混じることで、さらに盛り上がる。

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大番 上

2016-05-01 17:44:50 | 本と雑誌


ギューちゃんは有名だが、読んだことはなかった。
獅子文六さんが、昭和31年(1956年)から週刊朝日に連載した作品。
戦後10年が経って、ギューちゃんのような人材が愛されていたし、登場もしそうだったのだな。
今だとありえない設定である。

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