ふとっちょパパの気ままな日記

読書履歴を中心に日々の記録を書きます

拝啓 総理大臣殿 これが日本を元気にする処方箋です

2009-02-25 17:33:10 | 本と雑誌

フォーラム21・梅下村塾という勉強会がある。

その21期生がまとめた一書。

若干強引な論旨もあるが、普通の人間である我々が感じているような普通の主張であり、理解しやすい。現地に行き、勉強していることもあり、迫力もある。

こういう本が、日本の働く人々にどのような影響を与えるのか、興味深い。

目次

序章 Who are We?私たちは誰か?
第1章 見直そう!日本の人づくり
第2章 創ろう!国際的な絆と連携
第3章 地方に見た!日本のまほろば
第4章 コミュニティ・スピリットが日本を変える!
第5章 「思い」を「かたち」に、そして「希望」に

拝啓 総理大臣殿 これが日本を元気にする処方箋です

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死言状

2009-02-24 21:23:21 | 本と雑誌

山田風太郎さんのエッセイ集。洒脱という言葉がぴったりとくる。

肩には力が入らず、しかし鋭い。

死言状〔文庫版〕 (小学館文庫)

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格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

2009-02-22 18:36:43 | 本と雑誌

ポール・クルーグマンは、2008年ノーベル経済学賞受賞。

その彼が、米国の民主党の熱烈な支持者の立場から明確な論を展開する。

原題は、「THE CONSCIENCE OF A LIBERAL(リベラル派の良心)」

帯にはP18から、以下の部分が紹介されている。

<本書が伝えようとする重要なメッセージは、多くの読者にって心地よく受け止められるものではないかもしれない。つまり、すべての根源は、アメリカの人種差別問題にあるということである。今でも残る奴隷制度の悪しき遺産、それは、アメリカの原罪であり、それこそが国民に対して医療保険制度を提供していない理由である。先進諸国の大政党の中でアメリカだけが福祉制度を逆行させようとしているのは、公民権運動に対する白人の反発があるからなのだ。>

米国の寄って立つ歴史と日本とではあまりに違うので、直接には参考にならない。

しかし、あるべき姿を考えるには参考になる。

ブッシュに代表される共和党に厳しい指摘をするのは、分かるが、民主党のクリントン元大統領に対しても、厳しい評価である。P238から引用すれば、以下の通り。

<当時を振り返るなら、ビル・クリントンが明確な政治課題を持っていなかったことは明らかである。基本的に彼は何をするべきなのかわかっていなかったのだ。彼が就任した当時、政権のアドバイザーたちは日本との貿易摩擦問題へに対応策で頭がいっぱいだったが、それらはたいした意味をなさない、よく考えられた政策とはほど遠いもので、現実的な基盤となるようなものも一切存在しなかった。>

オバマ大統領のとる政策を評価する上でも、参考になる。

目次

第1章 あの時代の追憶
第2章 長期の金ぴか時代
第3章 大圧縮の時代
第4章 福祉国家の政治
第5章 60年代騒然の中の繁栄
第6章 「保守派ムーブメント」
第7章 大格差社会
第8章 格差拡大の政治力学
第9章 大量破壊兵器
第10章 平等で格差のない政治
第11章 緊急を要する医療保険問題
第12章 格差社会に立ち向かう
第13章 リベラル派の良心

格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

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新装版 戦中派不戦日記

2009-02-20 00:11:18 | 本と雑誌

山田風太郎さんがなぜ人気があるのかよく分かる一冊。

昭和20年1月1日から12月31日までの日記。著者は23歳の医学生。

その読書、その日々、その思索に感動する。

新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)

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志マーケティングのすすめ

2009-02-16 19:50:12 | 本と雑誌

藤巻幸夫さんの本を続けて読む。

クルコトプロジェクトというの立ち上げられたが、それを説明するための本と言ってよいだろう。そういう意味で、<フジマキ流マーケティングのエッセンス満載!>である。

目次

はじめに
 匠が燃えた!
 時代のスピリッツ
 江戸に学ぶこと

第1章 売るための3つの要素
 1 MD(マーチャンダイジング)
  【デザイン】 【色】 【素材】 【時代性】
  【機能】 【価格】
 2 VMD(ビジュアル マーチャンダイジング)
 3 広告・宣伝・PR

第2章 時代をつかめ!
 1 いま、市場で起きていること
 2 商品開発の心得
 3 ブランドの立て方、磨き方
あとがきに代えて
 ペンシルビルのコンシェルジュ
フジマキ道10か条

志マーケティングのすすめ

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勝ちたければ現場をつかめ ! フジマキ流突破力

2009-02-16 15:24:26 | 本と雑誌

カリスマバイヤーとして知られる藤巻幸夫さんの本を初めて読んだ。

伊勢丹に入社以来の失敗も含め、猛烈に働いた自分を素直に出した本であり、元気をいただける。

目次

第1章 人生で大切なことはすべて3坪のバーゲン売場で教わった!
第2章 もっと人を好きになれ!
  ―どんなに優秀な人間だろうと一人じゃ何もできない
第3章 あなたはコンプレックスを武器にできるか?
第4章 藤巻流「真剣勝負の勉強術」
  ―プロフェッショナルの勉強はこんなに凄い!
第5章 藤巻流「ブランド」の作り方
  ―もっと自分らしく生きてみろ!

勝ちたければ現場をつかめ ! フジマキ流突破力

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ご就職―大倒産時代を生きる知恵

2009-02-16 11:50:34 | 本と雑誌

日垣 隆さんが1998年に出版された本。

10年経ち、大倒産時代がまた来たかと思うと、歴史は繰り返すと思うし、そこを生きる智恵は変わらないと思う。

この本では、社会がどう変化しているかという方向を1998年の時点で的確に捉えているのがよく分かる。10年くらい経ってこういう本を読むと、本質を捉えているのかどうかがよく分かる。

ところで、市場絶対主義は如何かとは思うが、他方で個人が力をつけるべきだというのもそのとおりだと思う。

すべてを社会の責任にはできないし、すべてを個人の責任にも押し付けられない。その中間に解はある。若干甘えた社会にすべての責任を押し付けようという議論を聞くたびにそう思う。もちろん行き過ぎた強欲資本主義の見直しは必要だとは思うが。

目次

プロローグ 本当は何をやりたいのか?
第1章 サラリーマンとは何か
第2章 就職とは何か
第3章 さらば会社人間!
第4章 さらば会社主義!
第5章 なぜ予測が外れるのか
第6章 情報に克つ発想法
第7章 誰にもできる情報整理術
第8章 インターネットは役に立つ
第9章 営業は双方向メディアである
第10章 理科的文科の時代
第11章 若き開発者たちへ
第12章 信州テクノロジー展望
第13章 経済学の終焉?
第14章 田舎と都会どっちにするか
第15章 学生が「御社」と言う日 Q&Aと先輩たちの体験記
第16章 就職が決まったらひとり旅に出よう
第17章 就職後に訪れるかもしれない結婚とは何か
エピローグ 倒産なんて怖くない!?

ご就職―大倒産時代を生きる知恵

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奇想小説集

2009-02-15 18:48:27 | 本と雑誌

山田風太郎さんは、エッセイから読み始めたが、性を題材とした短編も書いているのだと驚く。とは言え、下卑た感じはなく、山田風太郎さんの日本人に対する思いが、よく表れている作品群である。

目次

陰茎人
蝋人
満員島
自動射精機
ハカリン
万太郎の耳
紋次郎の職業
万人坑(ワンインカン)
黄色い下宿人

奇想小説集 (講談社文庫)

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隣の女

2009-02-14 20:33:01 | 映画

久しぶりに、ひかりTVで映画を見る。

1981年の仏映画「隣の女」。

平和に暮らしていた男の隣に、昔の恋人が結婚してたまたま引越ししてくる。

昔の恋人2人の愛と葛藤は分かるが、残された彼の妻と子どもはたまらない。

社会の常識を超えるところに愛はあるというのだろうか。

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資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

2009-02-11 22:09:00 | 本と雑誌

帯にはこうある。<構造改革の急先鋒であった著者が記す「懺悔の書」>

理解しやすい本である。目指すべき方向が明確になっているので、理解しやすい。こういう方向で改革が進めば、現下の問題に解決の道ができるだろう。問題は、アメリカだろうな。

もちろん、アメリカ追随型の日本も自立して物を考えられるかどうかが問われる。

目次

序章 さらば、「グローバル資本主義」
第1章 なぜ、私は「転向」したのか
第2章 グローバル資本主義はなぜ格差を作るのか
第3章 「悪魔の碾き臼」としての市場社会
第4章 宗教国家、理念国家としてのアメリカ
第5章 「一神教思想」はなぜ自然を破壊するのか
第6章 今こそ、日本の「安心・安全」を世界に
第7章 「日本」再生への提言
終章 今こそ「モンスター」に鎖を

資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

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夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎傑作大全〈8〉

2009-02-08 23:17:12 | 本と雑誌

山田風太郎さんの小説を読んだのは初めてだと思う。

エッセイで書かれる基本的な考え方が、小説の基本にもなっている。

社会派の事件簿であり、興味深い。

目次

「証言」
「精神安定剤」
「法の番人」
「必要悪」
「無関係」
「黒幕」
「一枚の木の葉」
「ある組織」
「敵討ち」
「安楽死」

夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎傑作大全〈8〉 (広済堂文庫)

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あと千回の晩飯

2009-02-08 11:39:52 | 本と雑誌

山田風太郎という名前はよく聞いていたが、実は読んだことがなかった。

今回まとめて数冊買ったので、読んでみる。

肩に力が入っておらず、読んでいて楽しい。

目次

あと千回の晩飯
風山房日記
風来坊随筆
あの世の辻から

あと千回の晩飯 (朝日文庫)

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大阪人と東京人―なぜ違う?どこが違う?どこまで違う?

2009-02-07 10:59:30 | 本と雑誌

樋口清之さんの1978年の「関東人と関西人」(英知出版)を改定、再編集した本。

付録の<出身地でわかる日本人13タイプ>が興味深い。だんだん、各地域の特色はなくなっていき均質化しているのだろう。30年くらい前ならまだ特色がはっきりしていたのだろうか。それとも、今でも地域ごとの特色というのははっきりしてるのだろうか。

それにしても、地域により美人がいるとかいないとかいうことを書いているのが、30年くらい前の本だと思う。

目次

第1章 「関西」と「関東」の違いはこうして生まれた
第2章 新興都市江戸が生んだロマンチスト・東京人
第3章 「のれん」を守る陽気なリアリスト・大阪人
第4章 東京・大阪、ここまで違う「食文化」
第5章 住居、服、言葉、娯楽でも、こんなに違う大阪・東京
第6章 東京・大阪の対立が新しい文化を生み出す
第7章 日本人に共通するもの、地域によって違うもの
付録 出身地でわかる日本人13タイプ

大阪人と東京人―なぜ違う?どこが違う?どこまで違う?

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落語家はなぜ噺を忘れないのか

2009-02-03 07:14:38 | 本と雑誌

知人から新年のメールが来た。

その中で、表題の本の紹介があり、面白そうなのでさっそく購入。読んでみた。

表題以上の内容があり、興味深い本である。

柳家花緑さんは、人間国宝になった五代目柳家小さんの孫であり、弟子である。その彼が、自らの落語の修業を通じ、落語家が落語をどう伝承し、新しいものを作るのかを披露する。

落語家が身近に感じられる。

目次

第1章 落語家はなぜ噺を忘れないのか
第2章 いかにして噺に命を吹き込むか
第3章 落語家にとっての噺の種類
第4章 自分のネタを作る―『笠碁』への挑戦
第5章 伝承芸としての落語
巻末 柳家花緑版『笠碁』―全文収録

落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)

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夏彦・七平の「十八番づくし」

2009-02-02 07:18:09 | 本と雑誌

山本夏彦、山本七平の両氏はその論を読んでいて、とても感心する人である。

そのお2人の対談が復刻版となった。悪口を言うならこうでなくてはと思う。一冊前に残念な本を読んだので、その感が強い。

目次

新聞はお読みでしょうか
欲ばりとやきもち
死んだ人生きてる人
忠臣蔵変痴気論
恋と言い愛と言う
私は時々女になる
好きな言葉嫌いな言葉
広告はひとをだまさない
「賞」は異なもの

夏彦・七平の「十八番づくし」

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