地球温暖化防止のため(笑)暖気運転しないので、車の中も寒い。
今年は福島空港へ飛んだ。
飛行機は小さいが、そのぶん乗り降りも時間がかからない。
預けた荷物もすぐ出てくるし、
もちろん飛行時間も短いので楽だった。
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1日目の午前中は重種馬(?)の臍ヘルニアの手術をお手伝いした。
自分の診療所では静脈麻酔でやる手術だが、
研修だし、吸入麻酔でやってもらった。
手術手技は非吸収糸による vest-over-pant 縫合。
ヘルニア嚢は開けない。
「サラブレッドは臍ヘルニアはないよね?」と聞かれた。
「いえいえ、それは生産地で処置しているからです。」
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午後は腸管手術について簡単に講義をしてから、実習馬を使って、
直腸検査、
腹腔穿刺、
超音波診断装置による胸腔・腹腔臓器の検査、
をデモンストレーションしたり、体験してもらった。
その後、腸管吻合の練習。
ほとんどの皆さんが去年はじめてだっただろうと思う。
腸管の切除と吻合は、
狭窄しない。
汚さない。
血行を大事にする。
愛護的に取り扱う。
ことがたいせつ。
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夕方、うじ虫を使った治療 Maggot therapy の話を聴かせてもらう。
昨年、蹄癌にMaggot therapy を応用した馬は競馬場へ戻っていった。
その馬を競馬場で診ておられる先生も来られていて、「経過は非常に順調」とのことだった。
マゴットちゃんやるんでしょ。
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こうして研修は始まった。
株式会社バイオセラピーメディカルの高瀬です。
先日は先生方お疲れの中私のマゴットセラピーに関するプレゼンテーションを聴いて頂き誠にありがとうございました。おかげさまで発表後に「一度使ってみたい」といううれしいご意見を何人かの先生方から頂くことができました。また夕食後に先生方とお酒を酌み交わしながら競馬医療の実状とマゴットセラピーの可能性につき多くのお話を伺うことができたのも私にとっては貴重な体験でした。この場を借りて先生方に改めてお礼を申し上げます。
何より私が感銘を受けたのは、先生方が真剣に研修に取り組まれている姿でした。8年前大学で耳鼻咽喉科の研修医をしていた自分の姿を思い出すとともに、私の胸に強く湧き上がってきたのは「マゴットセラピーというツールを使って、日々真摯に様々な症例と向き合われている先生方の診療に少しでもお役に立つことができれば」という思いでした。これからはこの思いを胸に先生方のサポートをさせて頂き、一緒に一頭でも多くの症例を不幸な顛末から救うことが出来ればと思っております。
研修宿泊所の温泉もいいお湯でしたね。機会があればまた参加させて頂きたいと思っております。今度は是非、海外の症例ではなく国内の治療実績を報告したいですね。
高瀬先生、御講演ありがとうございました。私も蹄癌の症例以来、マゴットセラピーには興味を持っており、そのうち蹄以外の症例にも使ってみたいと考えています。
まさにベンチャービジネスですが、普及することで人と動物の医療に貢献していただきたいと思います。
この研修は、人医療の研修とチョッと違った雰囲気でしょ?(笑)