うまく行った症例や手技、効果を示した薬剤や投与方法だけが報告されるというバイアスがかかる。
それを避けるために研究計画は事前に公表されていなければならない、のだそうだ。
その課程は、
臨床医が臨床疑問 CQ ; Clinical Question を持つ。
それを研究疑問 RQ ; Research Question として磨きあげていく。
この本ではとてもわかりやすくイラスト入りで実例として書かれている。
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RQが固まったら、研究計画には「背景」を書かなければならない。
それには過去の研究を検索する必要がある。
PubMedでの検索にもHow to が必要なのだが、
大動物臨床あるいは馬臨床の分野は、医学分野に比べるとはるかに狭く、情報量が少ないので、
検索語を上手に操らないと欲しい情報を厳選できない、ということは少ないかもしれない。
(海外のマイナーな雑誌がヒットすると入手するのに困る)
(英語以外で書かれた報告がヒットすると読めない;笑)
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”ばかもん。PECO、PICOは臨床研究の基本事項だ。” なのだそうだ。
RQ ; Research Question をPECOの形で書き出す。
PECOとは、
P patients 対象患者
E exposure 暴露
C control 対照
O outcome 結果
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観察研究の場合にはE exposure (要因の暴露) で良いが、
介入研究の場合にはEではなく、I ; intervention (介入) になる。
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臨床研究を進めていく中では、「だから何なの?」と自問自答を繰り返さなければならない。
「あなたの結果は患者にどういう利益をもたらすか明確にせよ」というのが、
権威ある医学雑誌 British Medical Journal (impact factor 19.97 !!) のkiller question なのだそうだ。
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味覚・嗅覚の異常はない。
倦怠感もない。
呼吸器症状もない。
平熱。
さあ、復帰しましょう。マスクして。
英語以外という問題では、日本語はどうなんだ、という話題がいつも上がりますね。
今は倫理規定とか、委員会の承認とかがないとacceptされない、という雑誌も増えています。