馬の腕節は3つの関節からできている。
橈骨手根骨関節(antebrachiocarpal joint = radiocarpal joint)と、
手根骨間関節(middle carpal joint = intercarpal joint )と、
手根骨中手骨関節(carpometacarpal joint)と、三段になっている。
橈骨手根骨関節は手根間関節とはつながっていない。
どちらも競走馬で骨片骨折を起こしやすい関節なのだが、どちらの関節が傷んでいるのか、たいていは関節の腫脹や熱感で判断できる。
手根骨中手骨関節は動かない関節なので、あまり関節として意識されることがないが、掌側にも関節腔を持っている。
その関節腔は繋靭帯の近位付着部に近いので、手根骨間関節を麻酔すると、繋靭帯近位付着部の痛みがブロックされてしまうことがあるので注意が必要だ。
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今日は、急患で当歳馬の疝痛。
当歳馬の肢軸異常。成長板を跨ぐスクリュー挿入による矯正手術。
繁殖雌馬の剖検。
血液検査をやってから、
競走馬の脛骨外果骨折の骨片摘出と去勢。
夕方、繁殖雌馬の腕節の外傷。幸い、関節腔に至る部位ではなかった。
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退院、間近。
いつ拝見しても大動物の手術などたくさんされていて、まぶしいです。
(マジか?は、ギャグですよね…?なにかあるのかと探してしまいましたが…)
去勢のみの場合は、トリプルドリップでされるのでしょうか?
こちらは梅雨です、新ジャガが成りました、北海道のじゃがいもシーズンはまだなのだろうとおもっています。
マジか?は単に言ってみたかっただけです;笑。でも重症でした。
去勢のみの場合はトリプルドリップも使いません。公獣協業績集をどうぞ!;笑。
西日本ではジャガイモは今頃の収穫ですか?!北海道は秋ですね。