馬の後膝の関節は3つの関節腔からできている。
大腿膝蓋関節、外側大腿脛骨関節、内側大腿脛骨関節である。
大腿膝蓋関節と内側大腿脛骨関節は60-65%の馬でつながっている。
しかし、この交通は信頼できるものではなく、わずかな圧で破れたり、炎症があると破れたり、つまったりするようだ。
大腿膝蓋関節と外側大腿脛骨関節がつながっていることは希で、大腿脛骨関節の内側と外側はつながっていないとされている。
だから、関節腔の局所麻酔をするときなどは、それぞれの関節腔に局所麻酔薬を注射しなければならない。
(Lameness in Horses 5th ed 参照)
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10:00 2歳馬の胃内視鏡検査。
11:00 当歳馬の後膝関節の細菌性関節炎の関節洗浄。
感染は外側大腿脛骨関節に限局されているようだった。
(右写真は別症例)
12:00 2歳馬の腹膜炎。
血液検査をこなして、
2:00 2歳馬の喉頭形成・声嚢声帯切除 Tieback&Ventriculocordectomy 。
4:00 繁殖雌馬の膀胱破裂。
がタイムスケジュールだったが、生き物は機械ではなく、解剖構造さえ個体差があり、ましてや異常事態である病気や障害は千差万別で、その治療は予定通りにはいかず、臨機応変の処置が必要とされる。
やれやれ。
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