繁殖雌馬が馬房で突然死した、ということで剖検。
飼い主さんによれば不調だったそうで、種付けもしていなかったとのこと。
剖検では・・・
肝臓は黄土色に変色し、小さく、硬くなっていた。
ザラザラした質感。
表面だけの問題ではなく、内部まで同様。
肝硬変だ。
馬の肝硬変にはときどき剖検で遭遇する。
特に高齢馬に多いというわけではない。
どうして酒も飲まない馬が肝硬変になるのかわからない。
もっともヒトでもNASH(Non-Alcoholic Steato Hepatitis ; 非アルコール性脂肪肝炎)は問題になっている。
肝臓に脂肪が蓄積することで肝臓が炎症を起こす。
そして、肝炎から肝硬変へと進行する。
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生前に見つけるとしたら、現実には肝臓の逸脱酵素値の上昇で気付くしかないだろう。
気付けば、超音波画像診断に進めるかも知れない。
確定診断は肝臓生検になるが、確定診断しても治療は難しい。
肝硬変にまで悪化していたら治癒は望めない。
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私が学生の頃には、肝臓の逸脱酵素の検査項目として、GOT, GPT, γ-GPT, LDH などと習った。
しかし、かなり前からGOTはAST、GPTはALTと呼ばれることとなった。
酵素の呼名が国際的に変更されたのだ。
私なんぞは、いまだにこのASTとALTになじめない。あ~ややこしい。
原語を知らずに略号 abbreviation を使うのは嫌なのだ。
まあ、新しい、国際的に統一された呼名を理解して覚えるしかない。
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北海道はアジサイの季節。
上記の者は食生活もおそらくアレなのでこのリスクも無視できないですが。
測定器の表示もまちまちなので混乱に拍車かけてますね笑
hig先生のとこのアジサイは大きくなる種類のようですね。お見事。
馬には肝炎ウィルスはないのか?気になるところです。
陽あたりがちょうどよかったんですかね。倉庫の北側なんですが。
南側に植えたのはほとんど花がつきません。