草食獣は強力な顎と、丈夫な歯を必要としている。九州都井岬の野生馬を見に行って知ったのだが、野生馬は24時間のうち16時間採食しているそうだ。
栄養価の低い草は、大量に食べないと生きていけない。
世界獣医歯科学会で小動物の口腔外科の講演を聞いたが、犬や猫は腫瘍摘出で下顎をほとんど失っても生きていけるそうだ。
野生の肉食獣の生活を考えると、獲物を毎日獲れるわけではない。高カロリーの肉をときどき食べられれば生きていけるのだろう。
一方、草食動物は1本臼歯を失っただけで生きていけなくなりかねない。反対側の臼歯が磨り減らず異状に伸びて、うまく咀嚼できなくなり痩せてしまう。
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そこで、馬の咀嚼の様子が悪いと歯科治療をたのまれるのだが、ここ数年愛用しているのはスイスフロート
http://www.swissvet.com/swissfloat.htm
という馬用電動歯鑢(右)。
下顎の一番奥の臼歯(311、411)も削れるので手やすりはほとんど使わなくなってしまった。
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Powerfloat(左) http://www.powerfloat.net/ は使ったことがないが、以前の比較広告ではスイスフロートの方がヘッドが薄い。ということだった。
馬にとって歯は非常に大切で、歯にまつわるあれこれはつきない。
が、まあそのうち。
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日当たりの良くない痩せた斜面に毎年見事に咲く。
人が植えた桜はなかなか根付かないのに、たくましいものだ。
満開になったと思ったら、今日は雨だ。
せめて風が吹かなければいいが・・・・
学生時代、先輩の研究の手伝いで定期的に群れの調査をしていました。
ハーレムの構成がころころ変わって
浮気者のプレイガールがいたり、もてない君たちだけのグループがあったり、
とてもおもしろかったですよ。
年に一度の全頭駆虫も私たちの仕事でした。
浮気者に、もてない君ですか。おもしろそうな研究ですね。
都井岬の馬も駆虫しているんですね。人馴れしていないと大変そうですね。