馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

神経ブロック研修会

2014-11-09 | 麻酔学
今日は、職場内の神経ブロック研修。

講義のあと、解剖体で染色液を注射してちゃんと神経周囲が染まっているか確認した。

実際の症例より少ない薬液量でも神経周囲が染まっている。
まあ、神経の走行を知っていれば、馬が動かないので難しいことはない。

実習馬で実際に跛行を作って、神経ブロックをやってもらった。
low 4 points も 種子骨掌側神経ブロックもうまくいき、跛行は軽減された。
                  -
神経ブロックは跛行診断でもたいせつな手技だし、
外科処置のための局所麻酔法としても使える。
いろいろ注意点はあるのだが、それらもまず自分達がやる手技だと思っていないと知識も経験も技術も向上しない。
                /////////

「木の枝をすべりぬける少女」
相棒はこのブロンズ像にはとても反応した。
ウォンウォン吠えた。
狭い木の枝をすり抜けてくる少女の姿が、思春期特有の戸惑いと不安を表現しているのだそうだ。
相棒は・・・・・
「そんな危ないことはヤメトケ!」と言ってました。


6 コメント

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Unknown (piebald)
2014-11-09 21:55:25
北海道の彫刻の森も素敵ですね。
何より、直に、ワンコまで触れられるのがいいですね。
見ているだけじゃない方がいいと思います。
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Unknown (zebra)
2014-11-09 23:52:15
青春は迷ってなんぼですが跛行診断はそうはいかないという所ですか。
消去法のアプローチが的確ならば人生も迷わないですがそれを間違えると診断としてイタイです。

相棒さんもしかして空飛ぶものが苦手かもしれませんね。
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>piebaldさん (hig)
2014-11-10 05:00:48
この野外美術館は日頃は犬は入れないのですが、年に2日ほど犬連れOKの日があります。ぐるりと回ると1時間ほどで80近い作品をみることができます。
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>zebraさん (hig)
2014-11-10 05:06:37
神経ブロックによる跛行診断は消去法的かもしれませんね。青春も選択肢は多いのに、消去法で学んでいくには犠牲が大きいので苦しむのかもしれません。

相棒はちゃんと人の形を認識できるようでした。しかし、動きのない姿の像には反応しませんでした。
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Unknown (はとぽっけ)
2014-11-10 21:04:15
 考えてみれば、当たり前のことですが、犬の認知機能は顔の認知とか、行動予測とか、生きるのに必要なかなり基本的なものとして備わっているのですものね。
 ボールを投げるふりをするだけで、予測される方向に走ったりするし。
 薬液量は染まる以上に必要なものなのですか?どの程度差があるものですか?
 職員さん、いっぱいですね。
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>はとぽっけさん (hig)
2014-11-11 06:07:53
飼い犬は、人の顔をじっと見て表情を読み取れる個体が自然に選抜されていて、その能力が特異的に高いようですね。人の心を犬はわかってくれると飼い主が思うのは単なる擬人化ではないのでしょう。

下肢では1箇所に2ml程度使う獣医師が多いです。しっかり麻酔されれば良いというわけではなく、ねらった部位以外に広がると誤診のもとになります。それで染色液は少なめに入れてもらいました。
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