朝、早めに出勤したら当番の獣医師が子宮穿孔の確定診断を終えたところだった。
もう一人出勤してくるのを待って開腹手術を始めた。
左子宮角の先端の穿孔だった。
これで7頭目だったか、8頭目か・・・・
今年は子宮穿孔が多い。
記録的に積雪が多かったことと関係ありそうな気もするが、わからない。
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その夜は私は第一当番。
難産の依頼で起こされた。
両前肢屈曲、頭部屈曲、後肢も産道に入って来ている、とのこと。
10時半から準備を始め、実習生2人を呼んで、さらに当番獣医師も呼ぶ。
馬が着いて、最初から全身麻酔する。
両前肢を伸ばして、頭が出てきたら、後肢が産道へ来ていないのを確認して・・・・
引張ったが、出てこないので探ったら、後肢が産道へ入ってきていて・・・
また母馬の後躯を吊り上げて、後肢をできるだけ押し戻しておいて、また引張れるだけ引張って・・・
子馬の胸まで出たところで切胎する。地元での難産介助のときから死んでいたようだ。
後肢にチェーンをかけて、下半身は尾位にして娩出させた。
その間、40分ほど。
麻酔を終了して1時間近く寝ていて、良い覚醒起立をしたが、歩かせ始めると後肢が開いてしまう。
左右の後肢をつないで、それ以上広がらないようにした。
入院させることも考えたが、よちよち歩きで帰って行った。
血と羊水と胎便であちこち汚れたのを掃除して、終わったのは午前1時半。
夜中の重労働だった。
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ようやく暖かい日が続きそうだ。
薪ストーヴの季節がそろそろ終わりなのは残念に感じる;笑
実習生さん、がんばっていますねー。
厳冬期には今年の桜はどうなんだろ、と思ったけど、咲いてみればなんのことなくいつもよりいい具合。
ひよこのペローシスだと、足をつなげておくと治るそうですが、難産後の馬も治るんですね。ペローシスかどうか知らないけれど。
変わったセルフィーですね。ストーブ使っている間に、焼き芋、是非。
赤い薪ストーブ。素敵ですね。
後肢が開いてしまうのは、大腿部内側の筋肉が傷んだか、神経の麻痺なのでしょう。翌日にはよくなったそうです。
やかんに写ったくつろぎの時間でした;笑
分娩中の運動は安産のためにとても重要です。
赤い琺瑯の薪ストーヴ、すっかり気に入りました。単なる暖房器具じゃないですね。時間と手間をかける趣味です;笑
高齢のため手術は難かしいですが立位は時間が短ければ可能です、というご意見ですが 執刀医師 場所の確保も難かしいのいではとお話を伺っている中感じました。画像を載せようと思いましたが方法がわからなく載せておりんませんが先生のご経験から是非ご意見を頂きたくまことに厚かましいとは思いましたがどうしてもお聞きしたく投稿させて頂きました。お時間がございましたらどうかご返事をいただけませんでしょうか。宜しくお願いいたします。
辻田先生は専門医ですから、ご自身で執刀してくださるならお任せして大丈夫でしょう。多くの場合(瞬膜だけなら)立位でできますが、角膜を削る、剥がすような手術だとどうかわかりません。
本棚を探してみましたが、すぐに見つかりそうにありません;汗