馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

立冬の日のおいそがし

2014-11-07 | 日常
今日は、
腕節の骨関節症 Osteo Arthritis (変形性関節症 Degenerative Joint Disease)の関節鏡手術。

途中からは関節切開して巨大な骨片を関節包ごと摘出した。
走れば必ず勝つか入着していた6歳馬。
最後のひと勝負できるかどうかなのはわかっている。
                 -
1歳の大腿骨骨嚢胞。
屈曲して撮影しないと骨嚢胞の形状や状態がはっきりしない。
跛行診断は風のせいで微妙。
風にはためくシートや風の音で馬が気をとられて歩様を変えてしまうので微妙な跛行は判別できなかった。
                 -
午後は、
当歳馬の白線病。
裂蹄から白線病になったらしい。
装蹄師さんに掘ってもらったが跛行が再発した。
X線検査したらまだドレナージできていない空洞?膿?出血巣?がある。
鎮静して神経ブロックして、X線撮影で位置を確認しておいて病巣へ蹄底から孔を開ける。
先に掘ってもらった孔と交通させて、洗浄した。
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ついで、
競走馬の腕節chip fracture の関節鏡手術。
今年は橈骨の骨折がとても多い。
あちこちの競馬場の馬場が固いのか??
アベノミクスで土木建築の入札額が高騰し、馬場の改修ができてないなんてことが・・・・・ある?
あるいは景気回復で馬主さんがあきらめずに手術を希望するとか・・・・・??
                 -
さらに、
もう1頭大腿骨の骨嚢胞の1歳馬。
                 -
それから、
当歳馬の胸膜肺炎の胸腔ドレナージ。
                 -
入院馬は1頭帰り、1頭は残っている。
                /////////
北斗まんだら!
とうちゃん、言われたとおり乗ったからなんかくれ。



4 コメント

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>はとぽっけさん (hig)
2014-11-08 06:48:08
なかなか、相当、かなりでした。痛みに対する強さも個体さがずいぶんあるように思います。

けっこう反応したゲージツもあったんですよ。おいおい紹介します。
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>piebaldさん (hig)
2014-11-08 06:44:59
以前にくらべれば手術して治す骨折馬が増えているのは間違いなさそうです。それにしても今年は橈骨骨折が多いです。

こういうのどうやって創っているのかも気になります。
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Unknown (はとぽっけ)
2014-11-07 21:50:30
 これでも、走れていたのですか、すごいですね。
 競走馬としては、6歳では時間との戦いでもあるのでしょうか?
 でも、リハも手ぬかりなく、しっかり治して、危なげなく思い切りレースして欲しいですねぇ。
 競走馬を終えるとしても、手術はその後にも必要なことだったでしょうから、治療してもらえて幸せなことですね。
 つるつるそうなとこによく乗れてますね。やっぱ、なんかもらってもいいかも。(笑)オラ君の芸術へのアプローチはユニークですね。
 
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Unknown (piebald)
2014-11-07 20:03:54
 治せるものなら、治したいというオーナーさんが増えたのならいいですね。

 オラ君、筋斗雲に乗ってるみたい。
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