13日は内部の発表会だった。
症例報告、調査研究報告、青年の主張;笑、出張報告、が1日がかりで行われた。
今年は発表が多かった。
自分が診た症例や地元の臨床的課題について検討していて感心した。
あまり完成度を求めていないので、手を抜いている部分も感じる。
長年、学会発表してきた者から観ると、少しこうするだけでずっと上質な発表になるのに、と思う部分も多い。
しかし、質ではなく、数が重要だ。
1年通して臨床をやったら、調べてみたいことや、報告しておきたいことの1つくらいあって然るべきだろう。
ー
今年は聴衆が少なかった。
皆、忙しいのかもしれない。
ー
家畜高度医療センターも、疝痛馬が来るので2人が抜けた。
先週から診ていた1歳馬の繰り返す疝痛で、予想通り回盲部重積だったそうだ。
重積部は抜けなかったので、そのまま小腸を盲腸にバイパスしたとのこと。
ー
夜間当番組には、その後も疝痛馬が来襲した。
なんと2頭とも妊娠末期の網嚢孔ヘルニア。
網嚢孔へ入り込んだ空腸を引き抜くのに苦労したようだ。
おつかれさま。
ー
翌日、午前中、1歳馬の大腿骨滑車のOCDの関節鏡手術。
続いて、中間種の瞬膜の扁平上皮癌の切除手術。
それから、2歳馬の上顎・下顎の切歯骨骨折。
午後は、3歳馬の腸骨翼骨折の治癒判定。
3歳馬のTieback&cordectomy。
その間、3頭の入院馬の輸液の補充、POIへの対応。
ー
暖かくて楽だった。
診療所や組合あげての調査研究も行うべきテーマがあるでしょうね。個人の熱意に頼っているようではダメだと思います。
まる1年あるのですから症例発表はカンファレンスと解釈して、コンセプトを持って症例を集めたり取り組んだりする時間はあるのかもしれません。
プロジェクトリーダーは発表マニアではなく一番興味深い症例掴んだ人で。
見た事ないパターンも出て来るでしょうから若い人も聴きに来るでしょう。
この冬は、雪も少なく、寒さも厳しくなく、なんだか季節感がくるってしまいました。
また寒くなるようですし、雪も降るみたいですが・・・・
手遅れだと胎児も含めいっぱい死んじゃうところでしたね。
ふと「生き馬の目を抜く」という言葉が浮かびました。
大腿骨滑車のOCDの関節鏡手術はその後も飼養管理に工夫が必要なのでしょうね。
急に真冬日が続いた後だけに、日中の温かさにほっとしました。次の雪の前に春もどきな空気を楽しんできます。