ときどき若い人に「どうして(馬の)獣医師になったんですか?」と聞かれるので書いておこう。
-
中学3年生のとき職業適性試験?のようなものがあった。
いくつもの質問に答えると、結果が送られてくる。
結果はいろいろな職業分野への興味と自信がレーダーチャートになっていた。何角形だったか忘れたが、どの分野に志向性があるか示すようになっていた。
中学3年生の私は・・・・・・ほとんどの分野の仕事をする自信はある。
しかし、自信にくらべると興味がない。
という結果だった(笑)。
-
別な結果表示では、数多くの職業が業種別にまとめてあり、むいてる・むいてない、が書かれていた。
私はほとんどの仕事にむいているという結果だったが、二つだけむいていないになっていた職業があり、それは甲種船員(機関士ではなく航海士)と獣医師だった(笑)。
そのころ私が漠然と進もうかと思っていたのは、商船大学と獣医学科だったので、この結果にはチョッと驚いた。
-
しかし、今にして思えば、獣医師だって同じようなタイプの人がそろっているわけではないし、類型的な獣医師を造るのが良いとは思えない。
獣医師の仕事もイメージも時代とともに変わってきたし、変わっていくだろう。
そんなこんなを職業適性試験を作っている人や会社が、獣医師についてまで理解しているとは思えない。
私は今の仕事を気に入っているので、あの職業適性試験の結果を無視して(笑)良かったと思っている。
しかし、自信過剰なガキだったんだな~、今もか?!
適性試験には批判もあったのではないでしょうか。今はやっていないようですね。参考程度。にとらえるなら害はないかもしれませんが、この御時世だとへたすると訴訟問題になるかもしれません。
たしかに各職業でもその内容や要求される能力も変化している時代なのでしょう。数百年続いた刀鍛冶だって、金属を科学的にとらえたり、英語・インターネットを駆使して海外販売できるかもしれません。
大動物獣医師も、既成の型にはまらない新しい才能が要求されていると思います。
もしかして産業人口を調整するための国家的な伏線?まさかですね。
世の中適性で生きていけるなら楽なのですけれど、1%が運と才能で99%は鍛練かと思います。
医者がタレント活動し、メディア受けする人間が政治家になる時代ですから職業はどんどん横断的になっていると思います。
そういう生き方はさておき、適性など芸は身を助く程度に考えてとりあえず融通のきく能力を身につけることが必要なのでしょう。
と中学時代の自分が理解できるかどうかはわかりません。
暗記モノはからきしなので学生時代は苦労しました。。
読書好き、文系派理系、物理好き科学嫌い。私と似てます。私は生物はどういわけか興味なしでした。
そうですね。子どもや若い人に干渉せず、見守って励ましてやるだけのほうが良いのかもしれません。好きにさせてくれた両親に感謝です。
自分の子供になるとつい干渉したくなりますが・・・
適性とか、進路とか、文系理系とかで人を分ける難しさを感じますよね。獣医師や医師に微分や三角関数が必要なのか、経済学には数学はいらんのか、不思議です。
できるだけ好きな道を選べるように、選んだ道を好きになれるように、むいてないと思ったら進路変更できるように、したいものです。
まあ、高校生になって理系の科目がいまひとつだったので、文系にすすむことになったのですが・・・文系に強い獣医さんになるという案が当時の私にはありませんでした・・・(獣医さんが文系がダメと言っているわけではありません、念のため)
文系を選んだ時点で獣医学科の受験は無理だし、適正があるかどうかもわかりませんが・・・