こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

イトカワの微粒子。見るつもりは無かったんだけどね

2013年07月31日 | 博物館・科学館

 一昨日、「ミニ企画展示 日本の先端科学技術の紹介」を「かはく」へ見に行きましたが、その時ついでに「7月17日」から公開されている「小惑星イトカワ」の「微粒子」も見てきました。まぁ「地球館2F 日本の宇宙開発コーナー」と「日本の先端技術」の先、「はやぶさ」の「1/1モデル」がある場所なのですがね。

 「はやぶさ」の「1/1モデル」が公開されたときに、その下に「準備中」と書かれた「展示ケース」があったので、何かしらくるのかな?と思っていましたら、まさか「イトカワの儀粒子」とは。

 さて、現在は夏休みと、大変込み合う時期なのですが、多くの人は「特別展 深海」が目当てなので、8時50分で「深海」の行列を横目で見ながら、常設展入り口へ。そこには1組の親子だけ。今日は「雨」ですし夏休みの自由研究用の「ワークショップ」である「サイエンススクエア」のお休みですからね。その後も5組くらいの家族連れがきましたが、殆どは「自由研究用に見に来た」感じで「イトカワ」狙いではなさそうです。各言う私も「日本の先端技術」が目当てですが。開館時間となり、「リピータズパス」を持っている私はそのまま中へ。そのまま「地球館2階」へ直行です。さすがに前には誰もいません。「宇宙実験衛星 フリーフライヤー」の所から「柵」が設けられており、その先、「はやぶさ 1/1モデル」の下まで続いており、その先には「イトカワの微粒子」が永久プレバラートにされている「顕微鏡」が入ったケースにイス。そして「係員」さんいます。とりあえずイスに座り、操作法を教えてもらいます。と、言っても「スタート」ボタンを押すと、見えるようになり、その隣には「回転」と「拡大」「縮小」のボタンが。「回転」は当然360°回す事ができますが、「拡大」は「2段階」とあまり意味が無いような状態です。「縮小」も拡大から戻すような感じです。実際に覗いて見ますと、結構覗き辛くうまく見えません。イスや接眼部分が子供あわせてあるのでしょうか、結構屈まないと見えないのです。苦戦しながら除いていると何処からかアラーム音が。そして「スタート」ボタンを押して1分後見えなくなりました。そうです、覗けるのは「1分間」なんですよ。そして、その「カウントダウン」は顕微鏡横の「24インチ」くらいの「液晶モニタ」に表示されていますから、「顕微鏡」の接眼レンズを覗いていれば見れるワケがありませんよ!写真を撮りたかったので、「もう一度良いですか?」と言ったとたんにに見学者が来てしまい、そこまでとなりました。でもその後、30分くらいはほとんど人が来ませんでしたから、また並んで見ても良かったかな?と思います。でも「常設展示」ですから、行けば常にあるので、今日はそこまでしなくても良いかと思い、そのまま他の場所へ。

 「イトカワの微粒子」ですが、思ったよりも大きく見え、それに結構ハッキリしています。色は少々「黄土色」と「緑」ぽいような感じで「かんらん岩」のようで、形は「直角三角形」のような形です。大きさはスケールから察するに0.05mmくらいでしょうか?鉱物に詳しくないとただ「これがイトカワの砂かぁ」で終ってしまう感じです。近くに地球上の「似ている鉱物片」があると違いが解りそうなんですがね。

 とりあえず、次回は「コリメート法」で直接撮影してみたいと考えています。

 それでは、本日の登場人物はこの方。「ベルギー国立博物館 天体室」の「学芸員」で「ブリュッセル・グリフォン」の「Chefille」の「コレット・アバック」さんです。ついでなのでチョットした「SS」でも。

 デジュネにて

 リセが同じで、今の職場「ベルギー国立博物館」でも働いている私、「コレット・アバック」と親友の「リリア」ちゃん。委員会が一緒で後輩の「ブラン」ちゃん。今は別々の部署だけど、デジュネの時間が同じの時は一緒に食べる事にしているの。

 今日は久々に、3人でデジュネ。

 「・・・といった感じで、学会はそんなにためにはなりませんでしたね」

 少々ため息混じりにブランちゃんが話し終えた。それも先日、学会と「日本の先端技術展」があると「日本」へ行っていたから、3人揃ったのは1週間ぶりになるのかな?これで「マリエノール」さんが居るととても賑やかなんだけど、今日はお休み。

 「そうなんだ、それは残念だったわね」

 結構日本行きを楽しみにしていたから、残念そうと慰めの言葉をリリアちゃんがかける

 「でも、ですね。日本の最新技術展は楽しめましたよ。まず…」

 楽しそうに見てきた事を話してくれるブランちゃんには悪いけど、私は天文関係の機械ならある程度解るんだけど、そのほかのは全く…。リリアちゃんは多少なりとも興味があるようで、色々と質問したりしていた。

 「それで、ブランちゃんは、何処で日本の最新技術展を見てきたの?」

 「はい、え~っと、日本の国立科学博物館でしたよ。あ、そう言えば日本の最新技術展を見て他の展示を見ていたんですけど。人工衛星の下に列を整理するような柵がされていて、目玉みたいな感じでしたけど、全く人が居なかったんで、何が展示されているのかな?と思ってその先に行ってみると顕微鏡があって、覗いたんですよ。そしたらなんか砂粒が一つだけ。期待はずれでしたよ。でも何だったんですかねアレって?」

 ブランちゃんの見てきたものに私が何かと気が付ついて、立ち上がってパッとブランちゃんへ

 「え!?コレットさん。何か知っているんですか??」

 「ブランちゃん。それって、小惑星イトカワの微粒子!」

 「え~!そうなの!?って、ブランちゃん。見てきたの?」

 リリアちゃんも私の答えに反応して、ブランちゃんに詰め寄ったの。

 「はい、だから、見てきたって・・・」

 私たちの反応を見てさすがにブランちゃんもあまり状況をつかめていなくって、引いているけど、そんなの関係ない!

 「いい。ブランちゃん。それはね・・・」

 私はその「イトカワの微粒子」がココまで来た過程を自分の表現できる限り、説明したのだけど…

 「って事で、今は日本では学校が長期休暇で込み合うからってマリエノールさんとその長期休暇が終わったら見に行こうって話していたの。それなのに、それなのに~」

 「そうだよ、私もなんだか知れないけど行く事になっていたんだから!どうしてくれるのよ!!」

 リリアちゃんと私の態度に、多少なりとも申し訳なさそうな表情になったブランちゃん。でも

 「そんなにスゴイ物だったんですね。あの砂粒」

 って、やっぱりブランちゃん、わかってな~い!!

 fin

 ちなみに背景の上部がその展示されている場所で下が「イトカワの微粒子」を写しているモニタ。モニタのほうはワザとぼかしておきましたので、ハッキリしたのはその目でご覧ください。

2013_07_31

コメント
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